わっかるかなぁ〜、わっかんねぇだろうなぁ〜。
八王子は実家の墓があるので、幼少の頃から親しみのある土地だったりするのだが、最近までパンカツなるご当地グルメがあるとは知らなかった。
戦後によく食べられていた、ただ食パンを揚げただけという、ガキのオヤツ的食品だったらしい。
しかし今では一部のお好み焼き屋か、協会がイベントに出店する屋台でしか食べられない。往時のスタイルで提供される店はなくなったと言っていい状態のようだが、僅かな痕跡は残っている。
というわけで、八王子駅の北口デッキからユーロードという、この街のメインストリート的な商店街を突き進むとしよう。
商店街が甲州街道とぶつかる手前、1つ路地に入ったところに、夕やけはあった。


夕やけ【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞ これこそ文化遺産
所在地:東京都八王子市横山町12-7
公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/yuyake/
見た目は木造の間口の狭い店で、いわゆる月島もんじゃ以降の店ではなさそうな佇まい。

入ると中はかなり広く、左手のテーブル席がだーっと並ぶホルモン屋状態。

相当なキャパがあるそうで、右側は小上がりというが、一人なので左の入口近くの席へ。
鉄板台自体がやや小さめで、一応4人掛けになっているが、2人で丁度いいくらい。


(メニューは2015年当時のもので価格は現在と異なります)
店のオジサンが鉄板に火を点けに来たので、メニューのパンカツ¥400を確認し、それにウインナーコーンもんじゃ¥550とレモンサワー¥450を頼む(ここの価格は現在に合わせました。パンカツ値下がりしてる!)。

さわやかスッキリで、間違いないレモンサワーを飲みながら、ぼーっと過ごす。
そうこうしていると、もんじゃが登場…って、なんすかこの山盛りは!!?

フツーもんじゃで山盛りっていっても見た目だけの問題で、実際の器が小さくてさして量はないものだが、ここのは丼に具の山がデーンと乗ってるのだ。
ステンレスの小さなボウルには嫌気が指しているので、丼は汁と混ぜやすいし子供時分のぼったらのままで嬉しいのだが、これ一人で全部食えんのか。
そんな心配をよそに、続けざまにパンカツがドカンとやってきた!!

今度持ってきてくれたのは女将さんで、さっきから奥で揚げる音がしてたのは女将さんがパンカツ担当ってことか。
「これは焼かずにこのまま食べてくださいねー」と忠告してくれたが、揚げたのをさらに焼いちゃう人いるんだろうな。

6枚切りか、揚げて縮んで元は4枚切りかも知れないが、それが2枚サンドした形で出てくる。
中にはブルドックの中濃ソースくらいのが塗られている。
だけ。ただそれだけが、目の前にでろ〜んと置かれている。
見慣れない身にはかなりの衝撃映像だ。言っちゃ悪いが、これ程までに貧乏臭い食べ物は見たことない。いい意味で。ぼったらだって、ただ小麦粉水で溶いただけのもんにソースで味付けただけだから、変わらないどころかよっぽど貧乏臭いが、まだ自分で焼いたり多少とも具があったりする分、料理っぽさがある。

それに中がソースだけというのも貧乏学生がティッシュや障子にソースかけて食って飢えを凌いだ的なニュアンスがあり、これを子供のオヤツとして与えてしまうことに不憫さが芽生えてしまう。
しかし実際食べてみると、そんな先入観は一気に吹き飛んでしまう。まさに、この手があったか!?という目から鱗状態。発明したやつ、インド人もビックリだと思うに違いない。
パンカツは揚げることでパンの水分が閉じ込められて、パンの甘みが凝縮されて感じるんですわ。それにカツサンドってカツの衣のチリチリになったカスが少しくっついて油のコクで食べ応え出るでしょ。それがパンに薄っすら纏われてると思えば、もう不味いわけがない。寧ろ贅沢ですよ。

親に怒られちゃうけど、旨いからコッソリ醤油をご飯にかけて食べたり、刺身の醤油が残ったのをご飯にかけて食う幸福感、アレに近い。言葉にするともう貧乏臭くてしょうがないんだけど、やるともうハマるという点で共通してるかと。
ついパンカツに夢中になってしまったが、パンカツつまみながらもんじゃも並行してシッカリ焼かせて頂いた。

全メニューカレーに出来るというのでお願いしたら、丼の隙間から窺える汁は黄色く白濁して、カレー粉+ソースが既にインしてるように濃く映る。
実際はソースは後入れなのだが、これが小麦粉が濃く、最初知らずに入れないで食べても余り違和感がない程。とはいえ多少は物足りないのでインする。

具が多いとはいえ丼なので混ぜやすく、今回ベビースターは頼まなかったが具のウインナーとコーンにカレー粉という男の子味爆発で完全にぼったらを彷彿とさせる仕様となった。

危惧された量も意外とさらっと完食でき、一人もんじゃパンカツ飲みを完遂し、大満足。
帰りしな、御主人に少々話を伺えた。パンカツが最も食べられていたのは戦後間もない60年程前で、駄菓子的なオヤツとして、当然駄菓子屋にもあったようだが、リヤカーで売りに来るスタイルが主だったという。
今ではリヤカー売りや駄菓子屋も無くなったそうだ。どうせなら原初スタイルのリヤカーで食べたかったが、こうして地域に根ざした店で食べられるだけでも、文化的に消失していく中では幸せな食べ物なのかもしれない。
というわけで、こういうのが本当の贅沢。最高最幸〜♪ ウマウマウマシ!!! ごちそうさまでしたぁ〜
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というわけで、私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の、記念すべき第10回は、得意中の得意分野、東京の八王子にあるローカルフード“パンカツ”を取り上げやした〜当ブログ未UPだったので、このタイミングで公開することに。
八王子は実家の墓があるので、幼少の頃から親しみのある土地だったりするのだが、最近までパンカツなるご当地グルメがあるとは知らなかった。
戦後によく食べられていた、ただ食パンを揚げただけという、ガキのオヤツ的食品だったらしい。
しかし今では一部のお好み焼き屋か、協会がイベントに出店する屋台でしか食べられない。往時のスタイルで提供される店はなくなったと言っていい状態のようだが、僅かな痕跡は残っている。
というわけで、八王子駅の北口デッキからユーロードという、この街のメインストリート的な商店街を突き進むとしよう。
商店街が甲州街道とぶつかる手前、1つ路地に入ったところに、夕やけはあった。


夕やけ【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞ これこそ文化遺産
所在地:東京都八王子市横山町12-7
公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/yuyake/
見た目は木造の間口の狭い店で、いわゆる月島もんじゃ以降の店ではなさそうな佇まい。

入ると中はかなり広く、左手のテーブル席がだーっと並ぶホルモン屋状態。

相当なキャパがあるそうで、右側は小上がりというが、一人なので左の入口近くの席へ。
鉄板台自体がやや小さめで、一応4人掛けになっているが、2人で丁度いいくらい。


(メニューは2015年当時のもので価格は現在と異なります)
店のオジサンが鉄板に火を点けに来たので、メニューのパンカツ¥400を確認し、それにウインナーコーンもんじゃ¥550とレモンサワー¥450を頼む(ここの価格は現在に合わせました。パンカツ値下がりしてる!)。

さわやかスッキリで、間違いないレモンサワーを飲みながら、ぼーっと過ごす。
そうこうしていると、もんじゃが登場…って、なんすかこの山盛りは!!?

フツーもんじゃで山盛りっていっても見た目だけの問題で、実際の器が小さくてさして量はないものだが、ここのは丼に具の山がデーンと乗ってるのだ。
ステンレスの小さなボウルには嫌気が指しているので、丼は汁と混ぜやすいし子供時分のぼったらのままで嬉しいのだが、これ一人で全部食えんのか。
そんな心配をよそに、続けざまにパンカツがドカンとやってきた!!

今度持ってきてくれたのは女将さんで、さっきから奥で揚げる音がしてたのは女将さんがパンカツ担当ってことか。
「これは焼かずにこのまま食べてくださいねー」と忠告してくれたが、揚げたのをさらに焼いちゃう人いるんだろうな。

6枚切りか、揚げて縮んで元は4枚切りかも知れないが、それが2枚サンドした形で出てくる。
中にはブルドックの中濃ソースくらいのが塗られている。
だけ。ただそれだけが、目の前にでろ〜んと置かれている。
見慣れない身にはかなりの衝撃映像だ。言っちゃ悪いが、これ程までに貧乏臭い食べ物は見たことない。いい意味で。ぼったらだって、ただ小麦粉水で溶いただけのもんにソースで味付けただけだから、変わらないどころかよっぽど貧乏臭いが、まだ自分で焼いたり多少とも具があったりする分、料理っぽさがある。

それに中がソースだけというのも貧乏学生がティッシュや障子にソースかけて食って飢えを凌いだ的なニュアンスがあり、これを子供のオヤツとして与えてしまうことに不憫さが芽生えてしまう。
しかし実際食べてみると、そんな先入観は一気に吹き飛んでしまう。まさに、この手があったか!?という目から鱗状態。発明したやつ、インド人もビックリだと思うに違いない。
パンカツは揚げることでパンの水分が閉じ込められて、パンの甘みが凝縮されて感じるんですわ。それにカツサンドってカツの衣のチリチリになったカスが少しくっついて油のコクで食べ応え出るでしょ。それがパンに薄っすら纏われてると思えば、もう不味いわけがない。寧ろ贅沢ですよ。

親に怒られちゃうけど、旨いからコッソリ醤油をご飯にかけて食べたり、刺身の醤油が残ったのをご飯にかけて食う幸福感、アレに近い。言葉にするともう貧乏臭くてしょうがないんだけど、やるともうハマるという点で共通してるかと。
ついパンカツに夢中になってしまったが、パンカツつまみながらもんじゃも並行してシッカリ焼かせて頂いた。

全メニューカレーに出来るというのでお願いしたら、丼の隙間から窺える汁は黄色く白濁して、カレー粉+ソースが既にインしてるように濃く映る。
実際はソースは後入れなのだが、これが小麦粉が濃く、最初知らずに入れないで食べても余り違和感がない程。とはいえ多少は物足りないのでインする。

具が多いとはいえ丼なので混ぜやすく、今回ベビースターは頼まなかったが具のウインナーとコーンにカレー粉という男の子味爆発で完全にぼったらを彷彿とさせる仕様となった。

危惧された量も意外とさらっと完食でき、一人もんじゃパンカツ飲みを完遂し、大満足。
帰りしな、御主人に少々話を伺えた。パンカツが最も食べられていたのは戦後間もない60年程前で、駄菓子的なオヤツとして、当然駄菓子屋にもあったようだが、リヤカーで売りに来るスタイルが主だったという。
今ではリヤカー売りや駄菓子屋も無くなったそうだ。どうせなら原初スタイルのリヤカーで食べたかったが、こうして地域に根ざした店で食べられるだけでも、文化的に消失していく中では幸せな食べ物なのかもしれない。
というわけで、こういうのが本当の贅沢。最高最幸〜♪ ウマウマウマシ!!! ごちそうさまでしたぁ〜
