ラーメンと一口に言ってもいろいろあるが、ラーメンが好きになった一つのきっかけとしては、やはりとんこつの存在は欠かせない。
背脂チャッチャ系、家系など、こってり豚骨は若者を中心とした胃袋をいまでも支えているが、なんといっても本場長浜ラーメンの中毒性は無視できない。
豚骨ジャンキーであることは否定しないが、重症になるとこまったことが一つ出てくる。それは、並みの豚骨では満足できなくなるということ。都内で真っ当な豚骨ラーメンを出す店など数えるほどしかない。御天・金太郎・田中商店とそこから派生した店、その他一握り。金太郎が全滅した今、我々はなにをよりどころにして生きて行けばいいのか!? お嘆きの貴兄も多くあると思われる。いや、大げさではない。「九州ラーメンの店なんてどこにでもあるじゃん」なんていおうものなら、半殺しの目にあうとも知れない。優良店以外は既に九州ラーメン、いや豚骨ラーメンではないのだ。実に、そこそこという店がない。本物かまがい物かで、適度に美味しい店というのは優良店を探すより難しいのではないだろうか。
おっと、前置きが長くなってしまった。というわけで、成竜@新小岩。
豚゛竜という亀戸などで展開する九州ラーメンの系列店は知っている方も多いと思う。その関連店。この成竜も以前は豚゛竜だったらしい。
車の往来の激しい道路脇に、木目と凝った照明で、なかなかリサーチのできているといった佇まいが闇夜に浮かび上がる。最近の車通り沿いにありそうな外観だが、一歩店に入ると、カウンターのみのこじんまりとした店で、おおよそ系列店といった風情ではない。ちょっとは期待できる感じになってきた。
成竜
★★★★☆ 4.0
所在地:葛飾区東新小岩1-14-5
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
事前に調べたところ、どうも熊本ラーメンということだったので、オーダーは細麺で硬さは超硬。さほど待たずに出てきた。
らーめん(細麺・超硬)¥650!

スープの量もほどほどで、麺はかなり少なめ。替え玉も100円と、どうみても熊本ラーメンには見えない。かすかにマー油のような芳香がなくもないが、言われなければわからないほど。いわゆる熊本ラーメンのような白濁スープに黒い油というフェイスではない。
麺は若干黄色みがかっていて俄かに弾力もあり、いわゆる本格的な長浜ラーメンとは違うが、かなり近似的なものが出てくる。麺自体の旨みは乏しいが、食感としては悪くない。スープも臭いはしないが、飲み干すと若干髄が残っている。さすがに完食すると喉が渇くが、いわゆる系列店のラーメンとしてはしょっぱくない方。
そして未だ多くの九州ラーメン店の弱点とされる具材を見事にクリアしている。その特筆すべきはチャーシュー。とろとろの脂の多いやわらかめのチャーシューがあぶられたものが乗っている。こう書くと多少手を加えただけのよくあるものだが、炙ってもスープを邪魔するほど脂が出てこない。適度な歯ごたえもあり、肉という食感が楽しめる。そして厚い。これ重要。値段は650円で高めだが、替え玉も100円だし、このチャーシューを考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くない。
考えてみれば、都内で優良とんこつラーメン店は数えるほどしかなく、オール・オア・ナッシングの状況が未だ続く中、こうした本格長浜ラーメンではなく独自路線ながら、しかも系列店でそれなりのアベレージを維持する店というのはなんとも頼もしい。他の豚゛竜を試してないのでなんともいえないが、成竜は成竜1店舗として、このままの方向性でがんばっていただきたい。
背脂チャッチャ系、家系など、こってり豚骨は若者を中心とした胃袋をいまでも支えているが、なんといっても本場長浜ラーメンの中毒性は無視できない。
豚骨ジャンキーであることは否定しないが、重症になるとこまったことが一つ出てくる。それは、並みの豚骨では満足できなくなるということ。都内で真っ当な豚骨ラーメンを出す店など数えるほどしかない。御天・金太郎・田中商店とそこから派生した店、その他一握り。金太郎が全滅した今、我々はなにをよりどころにして生きて行けばいいのか!? お嘆きの貴兄も多くあると思われる。いや、大げさではない。「九州ラーメンの店なんてどこにでもあるじゃん」なんていおうものなら、半殺しの目にあうとも知れない。優良店以外は既に九州ラーメン、いや豚骨ラーメンではないのだ。実に、そこそこという店がない。本物かまがい物かで、適度に美味しい店というのは優良店を探すより難しいのではないだろうか。
おっと、前置きが長くなってしまった。というわけで、成竜@新小岩。
豚゛竜という亀戸などで展開する九州ラーメンの系列店は知っている方も多いと思う。その関連店。この成竜も以前は豚゛竜だったらしい。
車の往来の激しい道路脇に、木目と凝った照明で、なかなかリサーチのできているといった佇まいが闇夜に浮かび上がる。最近の車通り沿いにありそうな外観だが、一歩店に入ると、カウンターのみのこじんまりとした店で、おおよそ系列店といった風情ではない。ちょっとは期待できる感じになってきた。

★★★★☆ 4.0
所在地:葛飾区東新小岩1-14-5
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
事前に調べたところ、どうも熊本ラーメンということだったので、オーダーは細麺で硬さは超硬。さほど待たずに出てきた。
らーめん(細麺・超硬)¥650!

スープの量もほどほどで、麺はかなり少なめ。替え玉も100円と、どうみても熊本ラーメンには見えない。かすかにマー油のような芳香がなくもないが、言われなければわからないほど。いわゆる熊本ラーメンのような白濁スープに黒い油というフェイスではない。
麺は若干黄色みがかっていて俄かに弾力もあり、いわゆる本格的な長浜ラーメンとは違うが、かなり近似的なものが出てくる。麺自体の旨みは乏しいが、食感としては悪くない。スープも臭いはしないが、飲み干すと若干髄が残っている。さすがに完食すると喉が渇くが、いわゆる系列店のラーメンとしてはしょっぱくない方。
そして未だ多くの九州ラーメン店の弱点とされる具材を見事にクリアしている。その特筆すべきはチャーシュー。とろとろの脂の多いやわらかめのチャーシューがあぶられたものが乗っている。こう書くと多少手を加えただけのよくあるものだが、炙ってもスープを邪魔するほど脂が出てこない。適度な歯ごたえもあり、肉という食感が楽しめる。そして厚い。これ重要。値段は650円で高めだが、替え玉も100円だし、このチャーシューを考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くない。
考えてみれば、都内で優良とんこつラーメン店は数えるほどしかなく、オール・オア・ナッシングの状況が未だ続く中、こうした本格長浜ラーメンではなく独自路線ながら、しかも系列店でそれなりのアベレージを維持する店というのはなんとも頼もしい。他の豚゛竜を試してないのでなんともいえないが、成竜は成竜1店舗として、このままの方向性でがんばっていただきたい。