前回の続き

※今回は内容がないというか、まぁ場ツナギの余興みたいなもんなので、ざっくり流してください。スンマセン…

旧赤線を目にした後、その足で熱海駅までテクテク歩く。
駅の公衆電話から電話をかける。その先は箱根板橋にある「懐かし横丁」。昭和レトロなテーマパークというのもずいぶん増えたが、ここには駄菓子やコレクターグッズの他にレトロゲームコーナーがあり、ビデオゲームから10円玉を弾くゲームまで相当数揃っており、こっち方面へ出たときにはなんとしてもよってみたかったのだ。
しかし今日はまだ正月。開館しているかどうか確認しようとTELしたものの・・・誰も出ない。こういう事態も予測していたので、第二候補としてとっておいた湯河原の温泉を目指す。
後にわかることだが、熱海には「ふしぎな町1丁目」という、なかなかに奇天烈そうなテーマパークがあるようだし、伊東には「怪しい少年少女博物館」もあり(こっちはちと時間的にムリか)、これらを事前に知っていたらと悔やまれてならない。
※ふしぎな町1丁目は期間限定のため終了したとのこと。残念!

湯河原の日帰り温泉施設の候補は2つ。一つは年末年始で営業時間が短縮されていたので諦め、もうひとつに。こっちは湯河原と真鶴を繋ぐコミュニティバスが足となるのだが本数が少なく、いまからだと湯河原発では1時間以上待つことになるので、真鶴まで出ることに。
真鶴の駅はいかにも田舎の単線の一駅といった趣で、駅前ロータリーには観光案内所があり、コンビにはみえるものの、他は駅前食堂くらいなもので、あとは延々緑が広がっていた。
20分ほどでやってきたバスに乗り、本来ならば10分チョットでつくところ、ちょうど公園を一周するルートを通る時間帯のものに当たったため(山を切り開いた、公園を伴った新興宅地開発を行っているようで、その巨大な敷地を夕方とか特定の時間だけぐる〜っと一周するのだ。このエリアに用のない人間には「どこに連れて行かされるんだ!?」という光景が展開するというある意味貴重な体験が出来た)、倍近い時間をかけてやっと到着。

YT1凡そ日帰り温泉とは思えないほど、草木の手入れが行き届いた旅館というか料亭といった趣で、足元のスポットライトに顔を照らされながらフロントへ。前知識で1050円と聞いていて少々高いなぁと思っていたが、これは期待大!
受付で御年賀をもらっちゃったりして(ビニールバッグだけど)、男湯の暖簾をくぐると・・・あれ? ロッカーこれだけ? 奥にあるのかと探すが見当たらず。銭湯より狭い脱衣場。しかも隅っこに埃や髪の毛が溜まっている。後々もこまめに清掃員が出入りしている様子はなかった。
とりあえず着替えて洗い場へ・・・あれれ? 洗い場これだけ?? カランが6〜8つくらいしかない。近所のニイチャンみたいなので洗い場が埋まってしまっている。男湯でこれなのだから、女湯はオーバーフローおこしてるだろう。風呂だけに。
洗い場を背にするように、7〜8人はいればいっぱいな内風呂。露天以外の空間はこれだけ。いざ露天へ向かうとさすがに大きな露天風呂が出迎えてくれた。打たせ湯や洞窟風呂まであって、なかなか豪華である。結局多くの客は露天で温泉に浸かるのが目当てだから、こうしたつくりは正解なのかもしれない。にしても内風呂の空間は狭すぎだが。
ここの露天は高台に位置し海が一望できるというのがウリ。もう夜で海は拝めなかったが、あってないような目隠しの衝立なので、夜景が一望できた。これはなかなかの眺望で、火照った身体を夜景を眺めながら冷ませるというのはアイデアだと思う。
このようなシチュエーション、温泉に入りながらさぞ満足だろうと、お湯に浸かってみると・・・んんんん!? 入口に源泉100%とあったような?? なんでしょう、この湯気を伝って香るE素臭は!? 無色透明なのはいいが、肌に伝わる感触になんらの感じるものはない。熱めの湯なのだが、自宅で追い炊きしたような、刺さるような熱さがある。
まぁ自分は温泉博士でもないし、この臭いがここの温泉の特徴なのかもしれないし、この刺激も温泉効果のなせる業かもしれない。一介の似非温泉好きにわかるはずもない。だから、無責任なこと書いて、嘘を流布しかねないので、ここの施設名は伏せておく。ただ、素直な自分の感想として、温泉であろうとなかろうと、ここの湯で過す時間が快適でないことだけは確かだ。それに値段と施設自体のデキとがつりあっていないように思えるから余計だ。
予定を大幅に繰り上げ1本早いバスで湯河原を目指すことに決め、湯船を出た。ここは浴室の他に本格的な和食の食事処を併設しており、個室も予約でき、神奈川で初の飲泉もできるという。気分的に覗き見る気も失せてしまったが、外からはこの食事処が結構面積をとっているように思える。いろいろ事情があろうが、浴室に比重を当てられなかったのかと疑念を抱かずにはいられない。
YT2帰りしな、一応外観の写真を撮ったが、看板が光って文字が消えてしまっていて本当によかった。
バスの車中、自宅でプリントアウトしてきたこの施設のMAPをふと取り出してみて思い出した。これを見せれば1割引だったのだ。セコい話だが、せめてもう少しでも安く入るんだった…

湯河原について時刻表を見ると次の電車までちょっと時間があったので、駅前の観光案内図から、もうひとつの候補だった立ち寄り湯の場所を確認してみた。すると、もし時間ができたら寄ろうと思っていた、湯河原の旧赤線が目と鼻の先だった。バスでないと移動できない距離。今から行くには日が暮れすぎた。つくづくタイミングが悪いと正月旅行の難しさを痛感した。
しかし、トホホな気分も次の最終目的地である晩ご飯が帳消しにしてくれるだろう、きっと! 行くぜベイベー!!

次は最終回

←クリック戴けると狂喜します