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その源流は中国秦代、時の権力者達の暗殺の道具として麺に大麻を練りこんだ事に発する。加熱された麻の実は、粉砕されることによって効力を増し、それとわからぬ形で製粉され、茹で上がりと共にその甘美な味わいから、必ず目的を達したという。
時代を経てその味わいを以て嗜好者が続発。麻の代替として小麦粉を用いた流儀が生まれたのも当然のなりゆきだった。しかしその起源は名のみでだれ知らぬ。
・・・ってウソです。置いてけ堀ネタはこのくらいにして、珍しく神奈川ネタをば。というわけで、魁!

魁外観麺どころ 魁
最寄駅:和田町
料理:醤油ラーメン / つけ麺
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食
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横浜から一気にローカル色を強める相鉄線の急行が止まんない駅和田町。通勤用か二俣川までノンストップの急行が多い、この格差社会は如何なものかと以前から思っていたのだが、この日はじめてレンタサイクルで移動してその理由がよくわかった。この区間、基本的に短いのだ。古くからの街のようで、細い道に車の往来が激しい。自転車移動には酷だが、なんとなく街の歴史が垣間見られて面白かった。二俣川から先は基本新興住宅地ね。
そんな細い道の脇、和田町駅から程近いところに新しめのつけ麺が評判の店がここ魁。和な雰囲気の外観。入ってみると変則L字カウンターのみで10席ほどか、インテリアも和で近年何処にでもありそうなWスープの店といった雰囲気。こういう店は特に都心でないとまぁそこそこよく出来ましたってラーメンが出てくるのが常だが、さて。

つけめん¥730!
つけめん@魁
量のグラム表記がなかったので心配だったが、250g前後かと。これなら安心していただける。
麺@魁と先ずは麺を…とそのまま一口啜ってみたら、これまた驚いた。むむむっ!?ゴワッとしたパワフル麺なのに食むと弾力があって、なんだこれ、うめぇ〜!! 強いていえばむろやタイプの2層麺だが、外側の柔らかさと内側のしっかり感の境界がむろやほどハッキリしておらず、かといってグラデーションでもなく、粉の風味が感じられると思うとツルンと喉越しよく食べられてしまう。食感としてはきくやとか小島屋の武蔵野うどんに近いかもしれない。
つけ汁は動物系と魚介系のWスープながら、ちょっと苦みもあって、方向としては辛め。麺につけると麺がしなやかさを憶える感じが、強いて言えば麺舗十六の麺と汁の関係に近いか。動物系の粘性はさほどないけど、飲み応えがある。
スープ割@魁こりゃスゲェやと探るように食べてるうちに麺がなくなってしまった。スープ割りは冷水機脇に電気ポットがあり、そこのボタンを「出る」にして注ぐ。こんなの初めて。げぼぼぼぼーっと注ぐと湯気が。割スープ自体はおそらくそんなに濃くないので、つけ汁が飲みやすくなったって感じながら、ややニガ辛いスープを最後まで堪能できた。個人的にはスープは再沸騰させないで欲しいかなぁと。

店主は厳つくて無口な感じで、人によっては怖く思うかもしれない。実直さが現れた1杯で個人的にはそういうキャラもアリかと思うが、店自体の見た目の印象といい、あまりに前に出なさ過ぎる印象がある。そういう部分で損してる気がする。近けりゃリピート必至なんだけどなぁ〜
ちなみに後から知ったのだが、麺彩房鳥居塾出身とのこと。ここ出身はどこも似た味でそんなに反れたものを食べたことがないが、ここは適度に独自路線にシフトしていて、全くそれとは気づかなかった。いやはや感服である。
つーわけで、久々のつけ麺HITッス。こりゃうめぇ〜、ごちそうさん!!

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