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大衆食堂 に参加中!
大弾幕@聚楽台
50年間ありがとう!…というわけで、50年目にして聚楽デビューを果たすことになった上野の山の聚楽台!

ネオン@聚楽台聚楽台
最寄駅:上野御徒町 / 上野 / 御徒町 / 京成上野 / 上野広小路
料理:定食・食堂 / フルーツパーラー / 西洋料理一般 / 中華料理一般 / ビアホール・ビアガーデン
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食
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公式サイト:http://www.juraku.com/rest/sh_jurakudai.html

聚楽台の事実上の閉店(2010にリニューアル復活するらしいが、いい意味でインチキくさい時代がかった空気は抜けないだろう意を込めて)というXデーを3日と残した日、この目に昭和的お好み食堂を焼き付けるべく、雨のそぼ降る中、上野の山を下った。
元祖ファミリーレストランとしての聚楽の前進は須田町食堂という大衆食堂で、戦前より高嶺の花だった洋食を気軽に食べられる和洋中揃う大衆食堂として着実に事業を展開していった。戦後暫くして自由に商売が出来るようになって後も店舗を増やし、ファミリーレストラン的役割のじゅらくの他、居酒屋チェーンや観光リゾートのホテル経営と扇を広げたが、時代の流れがなんでもありの食堂から専門家へと向かう中、FC的独立採算制が逆にグループとしての統一性を欠き、事業は縮小していく。建て直しは図られ、今でも多くの系列グループが存在し営業を続けている・・・というのを『大衆食堂』という本で読み返していた矢先に、上野の聚楽台が閉店するというニュースを耳にした。なんというタイミングだろう!?
戦後、東京の玄関口としての上野で、憧れの洋食を体感できる受け皿として存在し続けた昭和を体現すべき存在が、その役目を終えるとなっては黙ってスルー訳には行かない。
しかしなぜ、そんなシンボリックな聚楽にこれまで足を踏み入れなかったのだろう。これには川よりも浅ぁ〜いワケがあった。
あのモンローのそっくりが「じゅらくよ〜ん」と甘ったれた声を出すCMをご存知だろうか。子供心に聚楽とは大人の社交場、いうなれば、ロンドンロンドン愉快なロンドン♪と同一業種、キャバレーだと思い込んでいたのだ。
成人してからはそうでないことがわかりつつも、なんとなくイメージが固まりすぎていたのだろう、足を向けようという発想は出てこなかった。
聚楽台の向かいにある、軍艦ビルの名で親しまれた聚楽も過去閉鎖された。地下に京成上野の通路があり、薄暗く浮浪者もたむろしていたことから、唯一今日に戦後の上野的空気を残している空間で好きだったのだが、そこに入る飲食店がどうもおいしいとは思えなかったのだ。まだ若かったんだなぁ。

山手線や京浜東北線の車窓から聚楽台はよく見えるが、田端〜上野にかけては多くを山の手の大地を削って通しているので、山手線内回り側は崖が続いている。聚楽台は上野の山の土手っぱらに埋め込まれた要塞のように存在しているが、ここには聚楽台の他に将棋センターがあり、1Fののれん街には昭和の婦人生活趣味誌の類(ゴシップ誌というより金儲けの記事や夜の生活の相談なんかが掲載されている)が異様に揃っている古本屋が入っていたりしてなんとも怪しい雰囲気だったが既に閉鎖され、この一体丸ごと生まれ変わるらしい。
聚楽台は2Fに位置し、1Fの入口にはデパートのお好み食堂的ショーケースが鎮座ましましている。
ディスプレイ
聚楽は洋食を大衆化した食堂と記したが、ここ聚楽台は大衆食堂というよりデパートのお好み食堂的ポジションにあったようで、残る体験談を目にするに、子供は着慣れぬブレザーに蝶ネクタイ姿で余所行きの時に利用されるタイプの店だったようだ。自分も小さい頃の写真を見るとブレザーに蝶ネクタイ姿だったが、今のコに余所行きの服なんて必要ないんだろうな。普段からいいもの着ているから。当時の普段着は継の当たったズボンに裾のほつれたセーター(この変は今も変わらないという噂も…)、しかも鼻水でテカテカだったし。
入口@聚楽台薄暗い階段で2Fにあがると入口から店内が伺えるのだが、調度のひとつひとつがなんとも古臭いというか、妙にどこもかしこも模様で彩られている。店内窓側がテーブル席で、左手がコ上がりの座敷席になっている。
座敷@聚楽台神社仏閣のような手すりで壁にはガラス細工の乙姫様みたいなのが描かれている。中央には池があって、目黒雅叙園的龍宮城趣味とでもいおうか。大阪の飛田新地に遊廓を再利用した鯛よし百番という店があるそうだが、そこを思い出した。小さい頃の勘違いは全くの見当違いでもなかったか。
噴水@聚楽台閉店を聞きつけたオールドファンで店内はあふれ、待ちが出ている状態。店内を携帯で撮影しているいい年したサラリーマンも目にする。給仕は年配の男性が多く、蝶ネクタイの紳士といった佇まいなのだが、若いスタッフも含め、なんだかいわゆるファミレスやファストフード店の従業員とはなんだか雰囲気が違うのだ。ちょっとワケアリ感が漂っているというか、パッとした明るさを感じない。いかにも上野って感じで、内装といいこの店を形作っている重要な要素のひとつに思えてならない。

メシ出てくるまで長すぎな文章だが、どうしても記録しておきたいのが我慢いただきたい。
窓際の席に着き、注文し暫し、いきなりボン!とやってきました、ハンバーグスパゲティ¥892!
ハンバーグスパゲティ@聚楽台
豚肉&野菜鉄板焼定食ってメニューもあって、アツアツの鉄板焼きが好評と惹かれていたのだが、ここは敢えてベタな男の子メニューしかないっしょ。といってもハンバーグとスパゲティのセットなんて、なんてオコサマなメニュー!? 好物は、カレー・チャーハン・ハンバーグとは頭が足らないことこの上ないが、男の子の嗜好なんていくつになってもこんなもんである。よく覚えておくといいッスよ、世の中の女性陣!
とはいえ残念なのはスパゲティ。麺が細くて固めなんですわ。イマドキのファストフードのイタリアントマトなんかで出てきそうな、冷凍でチンするお弁当スパ的と言うか、とにかく今風の廉価スパ。こうじゃなくて、給食のぐちゃぐちゃミートソース、つーかソフト麺みたいの期待されていると思うんだよなぁここのメニューは。ナイフとフォークじゃなくて先割れスプーンでいいよってなもんで。もうなくなってしまったが、ご近所のカプリから持ってきてくれ!と思ってしまった。
ハンバーグUP@聚楽台
ハンバーグは肉汁ジュ〜ではないが、きめの細かな餡で、これは期待通り。肉肉感のあるゴリゴリハンバーグではなく、ネッチリとした食感で期待してなかっただけにフツーにおいしくいただけた。

もう味はどうこうといってはいけない。味を含め、存在そのものが貴重なのだ。あの頃当たり前だと思っていたものが既にレトロという名づけられてしまうものになっている現実に驚きは隠せない。またひとつ、思い出になってしまう。
ともあれ、あと1日。混むだろうが、気になる方はGOしてください。というわけで、旨し!ごちそうさまでした。そして、お疲れ様でした。

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