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コロッケ 【お惣菜いろいろ】 メンチ に参加中!
明大前といえば二郎亜流の吉野【食べログ】や神戸ラーメンの第一旭【公式HP】など、明大生向けのコ洒落た店以外にも古くからのガッツリしたラーメン店が頭に浮かぶが(そーいえば明大前は二郎発祥の地でもあったんじゃ!?)、案の定、由緒正しき昔気質のパン屋があると聞いて立ち寄ってみた。

大英堂製パン外観大英堂製パン
★★★★★ 5.0
所在地:世田谷区松原2-29-20
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメ

場所は明大からやや離れ、京王線を越えて南へ行く道の途中にある。かなりレトロな佇まいと聞いていたが、おおっ、これは相当キてるわ。夕方という時間帯であったことも手伝って、ショーケースの中が寂しいのが余計哀愁を誘う。
自転車を止めていると、徒歩の先客がやってきて慣れた風に惣菜パンをサクッと買って行く。近隣の若い人もフツーに使っている感じが嬉しい。店の置くから物腰の柔らかい初老の店の方が出てきて対応してくれる。
ショーケース@大英堂製パン
ショーケースには、スパゲティ、ポテト、エビグラタンと男の子の脳天を直撃するキーワードが並ぶ。

つーわけで、選びたるはサーモンサンド¥126!
サーモンサンド@大英堂製パン
ドッグタイプのパンに鮭フライの半分に切られたものがキャベツとともに挟まれている。もうこの見た目だけでダメ。テンション上がりまくり。で、喰ってみると、パンの甘いこと! ハード系の本格的なものを種類そろえるようなパン専門店が寧ろ主流になって久しい昨今、自分にとっては町にあるパン屋のあの、ホンワリとした触感で甘〜い味わいが恋しいものにとって、こういうオールドスタイルなパンは涙が出そうなほど嬉しい。パサパサでもなく、しっとりし過ぎず、適度に喉が乾かず食べ易いパンだ。
鮭フライは、こういう惣菜パンではパサついたものが多い(特にコンビニの!)が、これはもう適度なジューシーさすらあって、薄いながらもそれが逆に主張しすぎず、パンとのバランスがとられている。マヨ系のソースも嫌みじゃない程度なのがいい。

こんなにドストライクな惣菜パンが、しかも安価に食べられたことに感動してしまった。
件のオヤジさんに外観写真の撮影許可を頂いたら「どうぞどうぞこんな店でよろしければ」と、昔気質の謙遜に久々に触れた気がした。もちろんこちらは建物をベタ褒めさせてもらって言葉を返した。
気になったので念のためググってみたら驚愕の事実が。ここだけの家族経営の店かと思いきや、一時期は9店舗も都内に同時展開していた製パン店だった【Wikipedia】。大正11年に三軒茶屋に創業し、こちら明大前店は昭和43年開店。昭和初期には渋谷や四ツ谷にも出店していたらしい。現在は馬込と下北沢にもあるらしいが、なるほど、この甘さはこの歴史の重さであったか。
食パンも気になるところだが、グラタンとか他の惣菜パンがもうとにかく気になる!っつーわけで、いやはや旨すぎですわ。ごちそうさまでした〜

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