ブログネタ
博多ラーメン、長浜ラーメン に参加中!
前回UPした、溝の口西口商店街の闇市跡酒場いろは【過去記事】。その前に例のごとく、麺手繰って風呂入ってたわけだが、折角田園都市線で出てきたので、予てより宿題だった、讃岐うどんの名店、綾【参照:AllAboutうどん】を攻めようと、宮前平から市バスに乗り込んだ!
…はいいものの、犬蔵公民館前で降り、周囲を見渡すも、それらしき店がない。たしか中華屋とか何件か並んでるところにあるはずだけど…おっ、中華屋の隣に小体の店発見。紺地に白抜きで綾と読める。セルフと聞いていたので、もっとロードサイドチックな店かと思ったら、個人店まるだしな佇まい。うん、この展開、間違いなく…臨時休業!!

郊外の、しかも最寄り駅から離れた店でフラれるとダメージは大きい。聞くと早じまいも多いというから、事前電話は必須だったのだろう。
しかし、ここは東名川崎ICすぐそば。近くにはお膝元の家系大型店など、飲食店に事欠かない。しかも中休み取らない店も多いから、このような事態も織り込み済みだったわけ。それでもイタイっちゃ痛いけど仕方ない。手頃なところでチャーハンでも食べようかと思ったが、ひとつ支那そばのヴィジュアルが気になるラーメン屋があったのだ。綾のすぐ並び、家系の武蔵家の向かい、節電中なのかロケーションの割に存在感がなさ過ぎる佇まいが、らーめんかずら!

外観@かずららーめん かずら【食べログ】
★★★★☆ 4.5 スープだけなら★5つ!
所在地:神奈川県川崎市宮前区犬蔵2-17-19【ワイワイマップ】

店内はL字カウンターのみの10席ないくらい。たぶんそれなりに内装の手が入ったように思うが、なんとなくイメージでコンクリート打ちっ放し感を感じる。蛍光灯の照明も薄暗く、テンション低めに感じられる店主の雰囲気によるのかもしれない。
やもすれば、半分あきらめ気味でやけくそに営業し、味もボケたり古い材料使ったりしがちな状況ではあるのだが、ネットで調べたところ、キレのありそうなシャープな支那そばの写真がUPされていたので、やる気がないわけではなく、こういうタイプのご主人なのだろう。なんか、料理の見た目から期待できるものを感じたんだよね。
でも、そこは豚骨バカ。背脂豚骨ロードサイダーとしては、醤油とんこつなるメニューがトップに掲げられた日にゃ、もうスルーできない。しかも支那そばより50円安いと来ている。某クチコミサイトによると、豚骨の寸胴と魚介の寸胴があり、豚骨もしくは味噌のメニューを頼まないと、豚骨寸胴のスープはブレンドされる様子はないというのだ。ここまで来て、あの、煮えたぎる寸胴をみたら、将来の豚骨好きがムックと頭を起こしだした。1時間前にカレー食ったのなんて、この後の予定なんてカンケーねぇ!<あるだろww

というわけで、醤油とんこつ¥600!
醤油とんこつ@かずら
で、で、でたー! 昔よくあった、とりあえず豚骨醤油もメニューに加えました的ビジュアル。茶濁はしているけど色だけみたいな。もう完全やらかしパターン。材料溢れるほど煮出しているのに店内に豚骨臭が微塵も感じられない時点で気づけばよかったものを。
もう引き返し不能な所まで来ているので、泣く泣くスープをすすると・・・あれ?・・・ムムッ・・・ムムムムムッ!?・・・スープ上部の方しか飲んでないのに、なんでこんなにザラツキ感があるんだろ。鶏なども混ぜた動物ダシというより、豚骨100%な感じの甘みのするスープだ。醤油ダレもハッキリと前に出ているが、うま〜く、豚骨の凝縮した旨みが生きてる。デカイのりがあったりして、茶濁したスープとの色味のバランスが家系を彷彿とさせるが、強いて言えば純豚骨ラーメンの旨みだぞ。ニンニクも効いているので、味的なバランスは関東の背脂豚骨醤油のソレなので(鶯谷の御神本【過去記事】的なバランスかな・・・あ、一本氣【過去記事】だ!)、九州ラーメンとは違うのだけど、このダシ感はド豚骨。
麺はややボッツリとした食感の黄色っぽい中太のやや平べったい麺。若干ウェーブがかってて悪くないが、ちょっとこのスープにしては損してる感じがしなくもない。かといって極細バリカタは合わなそうだし、何が合うかって言うと浮かばいのだけど。
具も豚骨ベースには肩ロース、魚介ベースにはバラと使い分けていることからも、店主のラーメンへの並々ならぬ愛情が伺える。
カレー食べた後で、本来は讃岐うどんのひやひやでも軽く一杯と思っていたから、あまりのヘビー級にどうしても最後まで完飲できなかった。この極上スープを飲み切れないのが悔やまれて仕方なかったが、少し丼を傾けただけで、まるべ浜辺の潮が引いた後のように、髄の山が顔を出すのがもう圧巻だった。丼の傾きを戻すとすぐスープに潜って見えなくなるので、写真に収められないのが悔やまれる。

会計時、自分のオーダーを勘違いして照れ笑いを浮かべていた顔をみても、やはり根が真面目で秘めたものを持っている方のように伺えた。
タダでは起きないと赴いた店だったが、いやはや、とんだタナボタだった。博多豚骨以外でここまでの豚骨スープを飲んだのはいつぶりくらいだろう。
そういえば、この近くに博多大王という店があった。確か博多一番系だったと思うが、博多一番は店舗によるが、よくダシが出ているところは本当に濃厚な本格博多豚骨が楽しめた。そこ博多大王もそういった店の一つで、プラッチックの安い器に茶色の濃いスープが忘れられない。ちょうどラーメンの食べ歩きを始めた頃で、豚骨ばっか食ってた中でも、記憶に残る豚骨ップリだった。なので亡くなってしまい、こっち方面に来た時の楽しみが減った残念がっていたが、東名川崎にはナニか優良豚骨を引き寄せる地場でもあるのだろうか。
いやはやもうスゲースゲー! こりゃ今度は綾と連食だな(またスープ飲みきれなかったりして^^;)。激烈にウマイ!! とにかく参りました。ごちそうさまデス!

ラーメンかずら ( 鷺沼 / 醤油ラーメン )
★★★★★5.0
powered by livedoor グルメ

←1日1回クリックしてくれたらHAPPY直前