同じコウラクでも三遊亭好楽の娘の鯛焼屋だっつーイントロはさておき、夏頃からチョイチョイ立ちそばで手繰る機会が増えている。中途半端な時間にササッと食いたいタイミングが重なるからだろうが、今年7月にラクチョウこと有楽町でもまさにそんなチャンスに恵まれたのだった。
そんなに頻繁にくる街じゃないので、中本のラーメン【参照ブログ】とか寄りたかったんだけど、生憎タイムオーバー。立ちそばなら新角で天ぷらラーメン【参照ブログ】でもいっとくべきとも思ったが、時間がないところ所用の方向と真逆だったりして、まぁド改札前のガード下でいいかと、半ば投げやりに後楽そばを選択。しかしこれがまさかの大当たり。面白いもんだぁねぇ〜
名代 後楽そば 有楽町店【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:千代田区有楽町2-9-1【ワイワイマップ】
外観の写真だけ見るとエラくディープに映るが、入口が2つあり、ビックカメラ側からみると、ただのチェーン系の立ちそばで全くソソられない。
そのビック側の方は外に券売機が2台あり、そこから入るとウナギの寝床状態のカウンターが蛇行し、ガード真下の出入口へと先っちょが90度折れ曲がっている。内観はイマドキな綺麗な感じで、飾りっ毛はないものの、女性も入れそうな感じ。
厨房はビック側のカウンター奥で、黙々とかき揚げをバンバン揚げている。行ったときは外国人が多かった気が。で、ガード真ん中寄りでは、厨房でできた品をテンションの高い関西訛りのオッサンが配膳している。両サイドでこうも雰囲気が違うのも珍しい。
で、ソッコーやってきました、名物の焼きそば大盛り¥460!
見た目はフツーの焼きそばだが、味も至ってフツー。焼きはそんなにハードではないが、ソースでベチャッともせず、ところどころお焦げもある。具は豚肉・キャベツ・もやしがやや少量と値段相応(にしては頑張ってる?)だが、立ちそばの出来上がり寸前まで作りおきをセットしてるタイプとしては、ややモチっとした中太麺の食感もいいし、非常によく出来てると思う。
まぁここまでなら想定内の味なのだが、コチラは今時珍しい薬味ネギが取り放題で、カウンターの上にセットされてる、コイツを焼きそばに混ぜると、まぁなんということでしょう、味が深化する。
甘辛いソースとシャキシャキのネギの苦甘さに、豚肉の脂の甘味なんかが加わって、非常にジャンキーな吸引力のある味になるのだ。本来ここんちの焼きそばの持つポテンシャルが、通常はそばに乗せられるネギによって、一気に引き出される感じだ。無礼にならない程度にネギをマシマシし、ガッついて一気に完食。
みると、周囲のサラリーマンの殆どが焼きそばをオーダーし、ネギをこれでもか!と乗せている。取り放題とはいえ、高騰しやすいネギを無遠慮にそんなに取っちゃって大丈夫かと心配になるが、常識的範囲…それこそ一人でボール1つ消費するような愚行さえしなければ、ある程度のドカ盛りは想定範囲内の様子。う〜ん、素晴らしいねぇ。
これは蕎麦より焼きそばの名店かと思い込みつつあった矢先、ツレの冷やがけそば¥440(確か)をちょこっと頂いたのだが、自分の浅はかさを呪いたくなった。
そばが隠れる揚げの大きさ!これ、厚みもあるんですよ。たぬきときつねのWでこの値段って時点でかなりステキなのだが、この汁が秀逸。写真では完全に隠れているが、なんと関西風の白だし。甘くてスッキリしてるんですわ。そこに端に添えられたワサビをちょこっと混ぜるとこれがまた絶品! 仄かな香りと鼻の奥に微かにツーンとくる刺激が、この甘い汁に見事に合っている。いや〜、立ちそばでこんなウマイ冷やし食べたの、少ない経験ながらいつぶりだろう。そばも立ちそばらしいボッツリとした食感の中太の茹で麺で、生そばタイプだとこのダシや揚げとは合わなそう。
こうなると俄然、フツーの蕎麦も気になってくるので、後日天ぷらそば大盛り¥490(確か)いただきやした。
まぁ確かに、ツユは甘めでキリっとしてて、イマドキの立ちそばの標準的な、つまりはマズくもなくよく出来たシロモノで、例の茹でそばとの相性もいい。
ネギも相変わらず合うんだけど、あんなにバンバン揚げてる天ぷらが写真で見るほど衣薄めでカラっと揚がっておらず、実際は結構コロモ多めでフツー過ぎた。マズくはないんだけど、ちょっと揚げ物に気使ってる立ちそば屋も多い中、ひと工夫欲しいかなという印象。冷やしの揚げ玉がかき揚げの天カスではなく業務用っぽかったのが不思議だったが、少し残念な天ぷらとはいえ、こんなに揚げるならせめてこの天かす使って欲しいよなぁ。
冷やしと焼きそばでハードル上げすぎた感は否めないが、まぁ駅近ガード下の立ちそばとしては十分美味しいには変わりない。立地上か、メニューは豊富なので、そりゃ当たり外れあるわな。それに人それぞれ好みもあるからなんともいえないが、個人的にはここは焼きそば、夏に冷やしに浮気するって感じでこれからも使わせていただきたい。
歌舞伎町や田町にもあるが、どこも味変わらないのだろうか。特に歌舞伎町は、近くにあったコマそばが新宿コマの消滅と共に亡くなったので、未食だったこともあって、そのインパクトと後悔の念に隠れてしまい、アウトオブ眼中(死語)だったのだけど、これは俄然試してみたくなった。
生そば系の凝り凝りなのもいいけど、やっぱ立ちそばにはこういうジャンクさが残っていてほしいがね。ちゅーわけで、サイコー!ウマシ!!ごちそうさんっした〜
そんなに頻繁にくる街じゃないので、中本のラーメン【参照ブログ】とか寄りたかったんだけど、生憎タイムオーバー。立ちそばなら新角で天ぷらラーメン【参照ブログ】でもいっとくべきとも思ったが、時間がないところ所用の方向と真逆だったりして、まぁド改札前のガード下でいいかと、半ば投げやりに後楽そばを選択。しかしこれがまさかの大当たり。面白いもんだぁねぇ〜
名代 後楽そば 有楽町店【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:千代田区有楽町2-9-1【ワイワイマップ】
外観の写真だけ見るとエラくディープに映るが、入口が2つあり、ビックカメラ側からみると、ただのチェーン系の立ちそばで全くソソられない。
そのビック側の方は外に券売機が2台あり、そこから入るとウナギの寝床状態のカウンターが蛇行し、ガード真下の出入口へと先っちょが90度折れ曲がっている。内観はイマドキな綺麗な感じで、飾りっ毛はないものの、女性も入れそうな感じ。
厨房はビック側のカウンター奥で、黙々とかき揚げをバンバン揚げている。行ったときは外国人が多かった気が。で、ガード真ん中寄りでは、厨房でできた品をテンションの高い関西訛りのオッサンが配膳している。両サイドでこうも雰囲気が違うのも珍しい。
で、ソッコーやってきました、名物の焼きそば大盛り¥460!
見た目はフツーの焼きそばだが、味も至ってフツー。焼きはそんなにハードではないが、ソースでベチャッともせず、ところどころお焦げもある。具は豚肉・キャベツ・もやしがやや少量と値段相応(にしては頑張ってる?)だが、立ちそばの出来上がり寸前まで作りおきをセットしてるタイプとしては、ややモチっとした中太麺の食感もいいし、非常によく出来てると思う。
まぁここまでなら想定内の味なのだが、コチラは今時珍しい薬味ネギが取り放題で、カウンターの上にセットされてる、コイツを焼きそばに混ぜると、まぁなんということでしょう、味が深化する。
甘辛いソースとシャキシャキのネギの苦甘さに、豚肉の脂の甘味なんかが加わって、非常にジャンキーな吸引力のある味になるのだ。本来ここんちの焼きそばの持つポテンシャルが、通常はそばに乗せられるネギによって、一気に引き出される感じだ。無礼にならない程度にネギをマシマシし、ガッついて一気に完食。
みると、周囲のサラリーマンの殆どが焼きそばをオーダーし、ネギをこれでもか!と乗せている。取り放題とはいえ、高騰しやすいネギを無遠慮にそんなに取っちゃって大丈夫かと心配になるが、常識的範囲…それこそ一人でボール1つ消費するような愚行さえしなければ、ある程度のドカ盛りは想定範囲内の様子。う〜ん、素晴らしいねぇ。
これは蕎麦より焼きそばの名店かと思い込みつつあった矢先、ツレの冷やがけそば¥440(確か)をちょこっと頂いたのだが、自分の浅はかさを呪いたくなった。
そばが隠れる揚げの大きさ!これ、厚みもあるんですよ。たぬきときつねのWでこの値段って時点でかなりステキなのだが、この汁が秀逸。写真では完全に隠れているが、なんと関西風の白だし。甘くてスッキリしてるんですわ。そこに端に添えられたワサビをちょこっと混ぜるとこれがまた絶品! 仄かな香りと鼻の奥に微かにツーンとくる刺激が、この甘い汁に見事に合っている。いや〜、立ちそばでこんなウマイ冷やし食べたの、少ない経験ながらいつぶりだろう。そばも立ちそばらしいボッツリとした食感の中太の茹で麺で、生そばタイプだとこのダシや揚げとは合わなそう。
こうなると俄然、フツーの蕎麦も気になってくるので、後日天ぷらそば大盛り¥490(確か)いただきやした。
まぁ確かに、ツユは甘めでキリっとしてて、イマドキの立ちそばの標準的な、つまりはマズくもなくよく出来たシロモノで、例の茹でそばとの相性もいい。
ネギも相変わらず合うんだけど、あんなにバンバン揚げてる天ぷらが写真で見るほど衣薄めでカラっと揚がっておらず、実際は結構コロモ多めでフツー過ぎた。マズくはないんだけど、ちょっと揚げ物に気使ってる立ちそば屋も多い中、ひと工夫欲しいかなという印象。冷やしの揚げ玉がかき揚げの天カスではなく業務用っぽかったのが不思議だったが、少し残念な天ぷらとはいえ、こんなに揚げるならせめてこの天かす使って欲しいよなぁ。
冷やしと焼きそばでハードル上げすぎた感は否めないが、まぁ駅近ガード下の立ちそばとしては十分美味しいには変わりない。立地上か、メニューは豊富なので、そりゃ当たり外れあるわな。それに人それぞれ好みもあるからなんともいえないが、個人的にはここは焼きそば、夏に冷やしに浮気するって感じでこれからも使わせていただきたい。
歌舞伎町や田町にもあるが、どこも味変わらないのだろうか。特に歌舞伎町は、近くにあったコマそばが新宿コマの消滅と共に亡くなったので、未食だったこともあって、そのインパクトと後悔の念に隠れてしまい、アウトオブ眼中(死語)だったのだけど、これは俄然試してみたくなった。
生そば系の凝り凝りなのもいいけど、やっぱ立ちそばにはこういうジャンクさが残っていてほしいがね。ちゅーわけで、サイコー!ウマシ!!ごちそうさんっした〜
後楽そば 有楽町店 ( 有楽町 / そば )
★★★★★5.0
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コメント
コメント一覧 (4)
再開発で潰れずにガード下に移転したって事は、ヨッポド、サラリーマンのお父さんの懇願があったのかな?
田町の後楽そばは、全然内容が違いますね。
蕎麦もツユのちょっと本格派です。もちろん、焼きそばもありせん。
雑多な飲み屋街・・・なんとなくですが学生時代に記憶あります。
あの辺にあったんですね〜
鳥藤のあたりではなく、後楽そばから新橋方面へかけてもガード下に、ポツポツ飲み屋なんかが残ってますが、似たような経緯なんでしょうかねぇ。
田町は逆に興味出てきました。
ala 麓屋と連食してみたいですね〜
いつも情報ありがとうございます!!
それはそうと、隣の浜松町にかなりイケテル立ち蕎麦を見つけました!
何と立ち蕎麦で十割!店内に石臼!それで、もりが¥280です。
「嵯峨谷」さんです。 ここのお店、ちょっと凄いッス。
ホーカーズ!例のカレー屋ですよね。
なんとか機会見つけていってみます!!
浜松町の立ちそば、丁度先ほど、某SNSのつぶやきで見ましたよ!
屋号判明したので、これで行けます! いつかトライしてみますね。ありがとうございます!
それで思い出したのですが、
「チャイナハウス 來來」って中華屋が良さそうです。
結局、大門方面になってしまい恐縮ですが。
港区芝大門2-10-5 11:30〜14:00/17:00〜21:00
ついでに、ずっと気になっていたバーチ方面の話ですが、
馬橋の「博多長浜らあめん 風来坊」がアレ系っぽそうですよ!