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美味しいシンプルなラーメン・チャーハン・中華 に参加中!
路地風景@特一番府中1年以上の話で恐縮だが、あまりにも何て事なさ過ぎて、なんだかUPするタイミングを逸していたのだ。いや、その当たり前っぷりが実にいいのだけど。
というわけで、府中で人と会ってそこそこ飲んじゃって、それじゃあ帰るべぇとサヨナラした後、府中本町までの帰り道、府中駅前の横丁でふと目に止まった北海道の暖簾。
あ、ここか、500円でラーメン食えるところ・・・なんて思い出し、小腹を満たすため青い暖簾を潜る。

入口@特一番府中北海道ラーメン 特一番本店【食べログ】
★★★★ 4.0
所在地:東京都府中市宮町1-3-1

店内は変則コの字型というか、奥にちょっとだけカウンターが伸びているが、なんにしても狭い。白を貴重とした内装ながら壁に溢れんばかりにメニューやらベタベタ貼られているにも関わらず、殺風景でどこか寒々しい印象を受ける。店員も一応声掛けしてるがどこかうらぶれた感じで、繁華街の裏路地ラーメンを地で行く影が全体に漂っている。こういう場所では威勢のいい接客やホスピタリティなんてのは邪魔になるだけだ。いいね!
奥にある厨房も狭いようで、注文はソッコー作られ、コの字の真ん中に持って来られる。

正油ラーメン¥500!
正油ラーメン@特一番府中
うぉぉ! 醤油の濃そうないいフェイスじゃないっすか!?
啜ってみると、表面にラードの膜は・・・なくもなく、そんなにまったり度はない醤油ラーメン。焦げたような香ばしさも感じられなくもなく、やや太めの薄黄色っ白い柔らかい麺もスープを弾くほど多加水でもなくモチモチとした食感。
こう書いてしまうとなんだか煮え切らないようだが、いや、これがいいんですわ。熱々でも覚めてくると動物系だろうダシの甘みも少し感じられてくるので食べごたえもあるし、柔らかい麺がそのスープを吸ってクチャクチャと食べていると、ロケーションも手伝って、なんか凄く落ちぶれてきていいのだ。具のどれもニベもなくといった風体で、この感覚、分かる人は少ないかもしれないけど、飲んだ後の繁華街で啜るラーメンとしてはまさしく理想形に近い。半分味も分かんないような状態で旨すぎたら、なんだか一杯損した気分になる。ラーメンらしい醤油の濃さと熱さがあって、ワンコインで食べられる。もうホント懐がホカホカになって気持ちよく、ごちそうさん・・・と店を後にできた。

府中界隈では複数店舗展開する有名店のようで、新特一番なんてのもある。中でも分倍河原店が有名らしいが、そこではなんと回転しながらラーメンを茹でていくマシ−ンがあるそうで、これは一度見てみたい。
どこも大概深夜まで通しでやっているようで、札幌味噌ラーメンや函館塩ラーメンの他、レモンの乗ったスペシャルなんてのもある。そもそもバスラーメンからスタートしたそうだが、バスの中でも食ってみたかった。そういえば調布にもバスラーメンがあるが(ずっと宿題店なんですわ【参照ブログ】)、郊外らしい食文化といえばいえるか。
ラードが膜を貼ったコッテリ旭川醤油を期待すると肩透かしにあうが、そこはキチンとロケーションで勘付いていただきたい。分かった上で啜る極上の一杯がここにはある。
いやはや、反芻するにまた食べたい!とは思わないってのも凄いなぁ。でも飲んだ後に前を通ったら絶対また入りますわ。
というわけで、うん、ウメェ! ごちそうさんした。

特一番 ( 府中(東京) / 北海道ラーメン )
★★★★4.0
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