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コチラは嘗て背脂街道との異名を持った(?)白山通りにあり、しかも千石自慢ラーメン【過去記事】の並びという立地でその様な看板を掲げるなど、また随分と強気だなぁと思っていた。中々良い評判を耳にしていたが窺う機会に恵まれずにいたのだが、先日たまたま前を通ったら開いていたので、これ幸いと飛び込んできた。

★★★★★ 5.0
所在地:東京都文京区本駒込6-6-2
内外観とも木調で一昔前に流行った準和風な造り。歳月を重ねているからというのもあるだろうし、やはり豚骨を扱うこともあるからか、調度の至る所に相当使い込まれた風合いがそこかしこに出ている。こうしてクタびれた感じが却って落ち着くし、照明も暗めで、なんか威勢よく兎に角元気に客呼びこもうっていう感じからは遠ざかった雰囲気が漂っている。
入口脇の券売機で食券を求めると、夜の部から替玉半玉無料のアナウンスが目に入ってきた。あれ?てことは九州ラーメンっぽいのかな。ともあれまず食べてみて、少なかったら頼んでみよう。
厨房にはご主人が主に調理されていて、奥さんだろうか、女性の方がサポートしている。どちらも物腰がとても落ち着いている。なるほど、あまり派手好みじゃないとお見受けした。
のんびり待ってようと思うより早く、速攻やってきた、らーめん¥600!

おおっ、ガッチリ極細麺で微弱ながら豚骨臭も感じられる、これはまさに博多ラーメンに近い! 良さ気な予感が丼からブンブン匂い立ってくるようだ。
まずスープをズズッといかせてもらうと、トロミのある濃厚に炊き出した(店先に15時間炊き出したとあった)豚骨スープがガツンと口中に押し寄せてくる。乳化した油の甘みも感じられるが、ザラッとした舌触りが印象に残る。骨の髄もあろうが、魚介のダシガラもしくは魚粉の類だろう、スープに苦味を感じる。昨今、豚骨醤油店が安易に魚介を取り入れて残念なシロモノになるケースを見受けるが(特につけ麺で)、こちらは飽く迄魚介(たぶん)がアクセントに徹しており、豚骨がメインであるという絶妙なバランスに保たれている。センス感じるなぁ。それに、こんだけ炊きだしているのに独特の豚骨臭が殆ど感じられないというのはマニア的には残念だが、とても丁寧な仕事をされているとお見受けした。
麺は正しく博多麺のそれ。バリカタなどの表記が見受けられなかったので、硬めとだけ指定したが、バキッと芯の残る粉っぽい茹で加減。実に好み。
具は刻みネギ、チャーシュー、メンマ、味玉まで付く。どれも卒なく出来ている。個人的に味玉はいらない派で、特に豚骨ラーメンにはこういう味付け半熟は合わないと思っているが、なんにせよこれでこの値段は立派としか言いようがない。チャーシューはややスモーキーな感じがしたが、ラーメン全体に感じる苦みは、このチャーシューに由来する部分もあるのだろうか。なんにせよ、個人的には嫌な感じは受けなかったが。
アレよという間に麺を食べきって、スープもだいぶ飲んでしまったが、半玉をまたも硬めで頼んでみることに。なんらの引っ掛かりもなくこれまた速攻出てきた。

麺だけで食っても十分オイシイ。だがダマになっているので適当なところで丼にドボン!

麺は最初の一杯もキチンと硬めにしてくれてたようで、替玉だけ異様に硬いという差がないのも嬉しい。つーかこれならもっと硬めで食べたいなぁ。
最後、丼には思ったほどではないが髄らしきものが散見できた。
かなりシッカリとした豚骨ラーメンながら、東京風に単に豚骨醤油にするのではなく、適度なアレンジを加え、飽く迄豚骨ラーメンとして見事一杯にまとまっている。これはホントにレアなケースだと思う。他につけ麺や和風ラーメンもあるようだが、期待できるような、怖いような・・・味玉デフォで乗っけちゃうのもそうなのだが、メニューの多さとか、なんかサービスというより色気が出てる風に思えなくもない。この辺の加減が微妙なんだよなぁ〜
ともあれ、これ一杯はとても美味しかった!感激!ごちそうさまでした!
十兵衛 ( 巣鴨 / 豚骨ラーメン )
★★★★★5.0
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