拙ミニコミ同人誌の話で恐縮だが、2011年の夏号『岸辺のアブラミ』3冊セット【詳細】、その下巻に、ページの都合で泣く泣くボツとした川口北部、ほぼ浦和って場所にある健康ランドネタがあったので、ここいらでチョイとUPしときます。
銀の水【過去記事】から柳崎交番のある交差点を水路に沿って南下するとスグ、ネオンビカビカの風俗店のような看板がお出迎え。
健康ランド武蔵野【公式HP】
所在地:埼玉県川口市柳崎1-22-1
時間:10:00〜09:00チェックアウト
定休日:原則無休
採点:★★★★☆ 4.5
参照サイト:@nifty温泉
古くから地元で親しまれる郊外のベタベタな健康ランドで、結構遠い我が家にも嘗ては頻繁に優待券がポスティングされており、近所のオバちゃん連がこぞって出かけていくので認知していたが入ったことはなかった。
神殿風の無駄にゴージャスな佇まいで、それこそ田舎のラブホチックだが、円筒形のガラス張りのエントランスから中を見る限り、結構キレイに維持されてそうで、そんなにディープな雰囲気はしない。
駐車場を抜け入店すると、お約束のスチール下駄箱が並ぶ。男女別れており、このキーが即ち脱衣ロッカーの番号とリンクしているというシステムは結構健康ランドだと多いんだよな。
ホテルのロビーのような広々とした受付で、カジノというかパチンコ屋的な制服を来た女性スタッフに案内を受ける。19時からは2時間の利用で600円とリーズナブルだが、タオル館内着欲しいし、3時間ほどゆっくりするつもりなので、1260円支払う。ちなみに通常料金は1995円とオールドタイプの典型的健康ランド価格ながら、13〜17時と22時以降(土日祝は19時以降)の時間を外せばタイムサービスで1260円。それ以外でも曜日ごとにサービスデーが設けられ、またHPに優待券もあることから、GWなどの繁忙期を除けば実質1260円の施設なのだ。まぁ最近の健康ランドはどこもこれくらいのサービスしてるわな。
吹き抜けのフロントを抜け脱衣場へ向かおうとしたところで貼紙が目に止まった。
演歌歌手やものまねタレントの告知ではなく、当館のポリシー的なものだが、なんか筆文字で迫力満点で、しかも健康とかに関する宗教色の強いアジ文だった。
アツいメッセージを尻目に脱衣場に入ると、これまたお約束の縦長のほっそいロッカーがずらりと並ぶ。
浴場は思いのほか明るく、天井もそんなに低くない。全体に古さはなくもないがよく掃除されていて拍子抜けしてしまう。センターに円形の風呂があって、ライオンの口から湯が出ているという、全体にローマ風呂的なゴージャスな意匠となっている。健康ランドの祖、東京健康ランド【過去記事】とイメージ的に被る。
カランは壁沿いに飛び飛びにあって、空いてるスペースに作れるだけ作ったって感じ。比較的古い健康ランドやスパ銭だとよく見かける。身体洗った後、露天の隅っこの方行くとあったりしてね。ここにもあんのかい!?と。
浴槽の種類はジェット系と変わり湯など定番が揃うが【公式サイト:お風呂のご紹介参照】、薬湯が2槽ありそれぞれ違う薬剤というのが面白い。健康ランドでは薬効がハイパワーでタ◯キンが痛くなるタイプが多いが、こちらはそんなに強くないもの。ちょっと安心したが、浸かっているオレの隣でオッサンが必要に薬の入った袋を全身でプレスしている。ヲイヲイおっさん、そりゃやり過ぎだろうて。薬以上にオッサンのエキスが出てきてそうで気分悪いから室内を後に。
露天もローマ風呂風というか、神殿の柱みたいのに囲まれたチャチなゴージャス感に溢れた空間になっている。
ほぼ中央に別棟のような多いなガラスで囲まれた16角堂の建物がある。この中が二股の湯で、いわゆる擬似温泉浴槽となっている。健康ランドの擬似温泉の素は結構バカにできないケースも多い。しかしこちらは入浴剤なのか何か鉱石的なものを通しているのか分からないが、無色透明で特色が感じられなかった。というか折角の露天なのに何でワザワザ箱モノに入らにゃならんのか、その前に湯温が熱くて長湯できず、早々にリラックス風呂に移動。
広い浴槽がエリアに別けられ、底の深い泡風呂がメインで、コーナーに個別に区切られた寝湯が配されている。こちらはゆる湯で、外気を感じながら寝湯に浸かっていると、さっきの庵より断然リラックス出来る。伊達にリラックス風呂というネーミングではない。
しかしここからが嗜好の別れるところで、スピーカーからは館内のお知らせや癒し系のユルいBGMではなく、流行歌最前線とか歌う天気予報が掛かっているのかと聞き違わんばかりに、有線と思しき歌謡曲がエンドレスでガンガンに流れている。不遇の歌手、西方裕之が最近唄っていた「男なら平成節」の元曲「男なら」のバブル版みたいな、誰だか分からない男性歌手による歌唱と、妙に軽快なリミックスが、似非ローマ風呂の夜空にこだまする。
(↑かかってたのはコレじゃないんですが^^;)
この異次元空間はハマると妙にハマる。
この後ドライサウナ(古びて入るがフツーな感じ)でテレビを見たりしてノンビリ(?)したところで脱衣場に戻り館内着に着替える。そうそう、脱衣場の洗面場にはリキッド類が揃っていて、ある程度の値段の健康ランドやスパ銭でもそうだが、妙にポマード臭いってワケじゃないけど、う〜んマンダムなオイニーが漂う。
館内着がムームーだったように記憶している。松戸ラドン温泉【過去記事】ではそのものずばり浴衣だったが、それよりマシか。
脱衣場を出るところで瓶のコカ・コーラの自販機が目についた。左隅にスリット状の小窓が付いてて、取り出すとスライドして新しいのが補充されるやつ。古い健康ランドや温泉地なんかでも時折みかけるが、なんでコーラって瓶の方がウマいんだろ。
これでも飲んでリクライニングで寛ぐことに。2Fにもコーラの自販機あるだろうと高をくくっていたが、缶やペットボトルだけ。再び脱衣場に戻る始末(自販機はリストバンド精算できなかったのでロッカーに財布取りに戻んなきゃいけないし、風呂上りになにバタついてんだか…)。
2Fへは2つの螺旋階段からアプローチできるようになっている。無駄にゴージャスというか、豪華客船(乗ったことないけど)とかハトヤのような古い観光ホテル(これも行ったことないが)的な造り。大きめのテレビのある休憩室がフロアをぶちぬいていて、他に細々とレストランや宴会場、仮眠室、ゲームコーナー、カラオケルーム、シアタールームと揃っている。
休憩室のリクライニングチェアにはジュースを置ける穴があり、昨今飲み物持ち込めない施設も多い中、嬉しい設備となっている。久々の瓶コーラに大満足し、郊外健康ランドを大満足の後、家路についた。
ディープといっても自分とて、あまりに不衛生だったりするとリラックスできないものだが(それはそれで楽しめたりするが)、手入れ・整備されているので、底のところは安心して楽しめるというのもいい。
昭和なタイプの健康ランドが幸いにして、所々岩盤浴なども取り入れながら、現在進行形で営業し、来客も多くあるのだから、こんな有り難いことはない。体感したい向きは行かない手はないだろう。
郊外ロードサイドはこうでないと! というわけで、いやはや、いいお湯でした〜
←クリック戴けると狂喜します
銀の水【過去記事】から柳崎交番のある交差点を水路に沿って南下するとスグ、ネオンビカビカの風俗店のような看板がお出迎え。
健康ランド武蔵野【公式HP】
所在地:埼玉県川口市柳崎1-22-1
時間:10:00〜09:00チェックアウト
定休日:原則無休
採点:★★★★☆ 4.5
参照サイト:@nifty温泉
古くから地元で親しまれる郊外のベタベタな健康ランドで、結構遠い我が家にも嘗ては頻繁に優待券がポスティングされており、近所のオバちゃん連がこぞって出かけていくので認知していたが入ったことはなかった。
神殿風の無駄にゴージャスな佇まいで、それこそ田舎のラブホチックだが、円筒形のガラス張りのエントランスから中を見る限り、結構キレイに維持されてそうで、そんなにディープな雰囲気はしない。
駐車場を抜け入店すると、お約束のスチール下駄箱が並ぶ。男女別れており、このキーが即ち脱衣ロッカーの番号とリンクしているというシステムは結構健康ランドだと多いんだよな。
ホテルのロビーのような広々とした受付で、カジノというかパチンコ屋的な制服を来た女性スタッフに案内を受ける。19時からは2時間の利用で600円とリーズナブルだが、タオル館内着欲しいし、3時間ほどゆっくりするつもりなので、1260円支払う。ちなみに通常料金は1995円とオールドタイプの典型的健康ランド価格ながら、13〜17時と22時以降(土日祝は19時以降)の時間を外せばタイムサービスで1260円。それ以外でも曜日ごとにサービスデーが設けられ、またHPに優待券もあることから、GWなどの繁忙期を除けば実質1260円の施設なのだ。まぁ最近の健康ランドはどこもこれくらいのサービスしてるわな。
吹き抜けのフロントを抜け脱衣場へ向かおうとしたところで貼紙が目に止まった。
演歌歌手やものまねタレントの告知ではなく、当館のポリシー的なものだが、なんか筆文字で迫力満点で、しかも健康とかに関する宗教色の強いアジ文だった。
アツいメッセージを尻目に脱衣場に入ると、これまたお約束の縦長のほっそいロッカーがずらりと並ぶ。
浴場は思いのほか明るく、天井もそんなに低くない。全体に古さはなくもないがよく掃除されていて拍子抜けしてしまう。センターに円形の風呂があって、ライオンの口から湯が出ているという、全体にローマ風呂的なゴージャスな意匠となっている。健康ランドの祖、東京健康ランド【過去記事】とイメージ的に被る。
カランは壁沿いに飛び飛びにあって、空いてるスペースに作れるだけ作ったって感じ。比較的古い健康ランドやスパ銭だとよく見かける。身体洗った後、露天の隅っこの方行くとあったりしてね。ここにもあんのかい!?と。
浴槽の種類はジェット系と変わり湯など定番が揃うが【公式サイト:お風呂のご紹介参照】、薬湯が2槽ありそれぞれ違う薬剤というのが面白い。健康ランドでは薬効がハイパワーでタ◯キンが痛くなるタイプが多いが、こちらはそんなに強くないもの。ちょっと安心したが、浸かっているオレの隣でオッサンが必要に薬の入った袋を全身でプレスしている。ヲイヲイおっさん、そりゃやり過ぎだろうて。薬以上にオッサンのエキスが出てきてそうで気分悪いから室内を後に。
露天もローマ風呂風というか、神殿の柱みたいのに囲まれたチャチなゴージャス感に溢れた空間になっている。
ほぼ中央に別棟のような多いなガラスで囲まれた16角堂の建物がある。この中が二股の湯で、いわゆる擬似温泉浴槽となっている。健康ランドの擬似温泉の素は結構バカにできないケースも多い。しかしこちらは入浴剤なのか何か鉱石的なものを通しているのか分からないが、無色透明で特色が感じられなかった。というか折角の露天なのに何でワザワザ箱モノに入らにゃならんのか、その前に湯温が熱くて長湯できず、早々にリラックス風呂に移動。
広い浴槽がエリアに別けられ、底の深い泡風呂がメインで、コーナーに個別に区切られた寝湯が配されている。こちらはゆる湯で、外気を感じながら寝湯に浸かっていると、さっきの庵より断然リラックス出来る。伊達にリラックス風呂というネーミングではない。
しかしここからが嗜好の別れるところで、スピーカーからは館内のお知らせや癒し系のユルいBGMではなく、流行歌最前線とか歌う天気予報が掛かっているのかと聞き違わんばかりに、有線と思しき歌謡曲がエンドレスでガンガンに流れている。不遇の歌手、西方裕之が最近唄っていた「男なら平成節」の元曲「男なら」のバブル版みたいな、誰だか分からない男性歌手による歌唱と、妙に軽快なリミックスが、似非ローマ風呂の夜空にこだまする。
(↑かかってたのはコレじゃないんですが^^;)
この異次元空間はハマると妙にハマる。
この後ドライサウナ(古びて入るがフツーな感じ)でテレビを見たりしてノンビリ(?)したところで脱衣場に戻り館内着に着替える。そうそう、脱衣場の洗面場にはリキッド類が揃っていて、ある程度の値段の健康ランドやスパ銭でもそうだが、妙にポマード臭いってワケじゃないけど、う〜んマンダムなオイニーが漂う。
館内着がムームーだったように記憶している。松戸ラドン温泉【過去記事】ではそのものずばり浴衣だったが、それよりマシか。
脱衣場を出るところで瓶のコカ・コーラの自販機が目についた。左隅にスリット状の小窓が付いてて、取り出すとスライドして新しいのが補充されるやつ。古い健康ランドや温泉地なんかでも時折みかけるが、なんでコーラって瓶の方がウマいんだろ。
これでも飲んでリクライニングで寛ぐことに。2Fにもコーラの自販機あるだろうと高をくくっていたが、缶やペットボトルだけ。再び脱衣場に戻る始末(自販機はリストバンド精算できなかったのでロッカーに財布取りに戻んなきゃいけないし、風呂上りになにバタついてんだか…)。
2Fへは2つの螺旋階段からアプローチできるようになっている。無駄にゴージャスというか、豪華客船(乗ったことないけど)とかハトヤのような古い観光ホテル(これも行ったことないが)的な造り。大きめのテレビのある休憩室がフロアをぶちぬいていて、他に細々とレストランや宴会場、仮眠室、ゲームコーナー、カラオケルーム、シアタールームと揃っている。
休憩室のリクライニングチェアにはジュースを置ける穴があり、昨今飲み物持ち込めない施設も多い中、嬉しい設備となっている。久々の瓶コーラに大満足し、郊外健康ランドを大満足の後、家路についた。
ディープといっても自分とて、あまりに不衛生だったりするとリラックスできないものだが(それはそれで楽しめたりするが)、手入れ・整備されているので、底のところは安心して楽しめるというのもいい。
昭和なタイプの健康ランドが幸いにして、所々岩盤浴なども取り入れながら、現在進行形で営業し、来客も多くあるのだから、こんな有り難いことはない。体感したい向きは行かない手はないだろう。
郊外ロードサイドはこうでないと! というわけで、いやはや、いいお湯でした〜
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