ブログネタ
博多ラーメン、長浜ラーメン に参加中!
前回、稲田堤の酉将【過去記事】をUPしたので、京王相模原線繋がりで調布の秘蔵ネタを。
昨年末に発行した限定本『多摩に行くならこんな店』【詳細】に掲載したが、限定に加えて一部のみ取扱の委託先でも在庫がなくなってきたので(【タコシェ】に少しあるかも?)、公開しときます。

調布から吉祥寺へ向かうバス通りの一つ、三鷹通り沿いに何とも心惹かれるネーミングのラーメン店がある。
その名もバスラーメン。
九州出身の店主が、「本場の九州ラーメンが東京でも食べたい人がいるはず!」という信念の元、昭和54年に軽トラを改造して創業、暫くしてバスを改造して営業。9年後に店舗を構える際、顧客の愛称からバスラーメンと名付けたという。
嘗て見たその店舗の外観写真には、錆が垂れ落ちた看板にかすれた文字でバスラーメンと書かれており、郊外の街道沿いで長年親しまれてきた歴史を感じさせるものがあった【食べログの外観写真参照】
東京で豚骨といえば新宿に桂花しかなかった位の時代、しかも都心から外れた郊外の街道沿いでどんなに苦労されたか。そんなこんなを想うと、郷愁とも哀愁ともつかない、行ったことないのに帰ってくるような錯覚に陥り、ずっと訪問を待ちわびていた。
バス通り看板@バスラーメン
実際向かってみると、小綺麗にリニューアルされていたのが(^_^;)

外観@バスラーメンバスラーメン【食べログ】
★★★★★★★★★★ 泣ける味と二代目に
所在地:東京都調布市深大寺東町5-26-4【スポットノート】
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最近ではフェイスブックも始めたようで、代替わりの臭いがする。
う〜ん、味が先代と別物になっていないか、すべては憶測に過ぎないが、不安がどうしても先にたってしまう。

店内は壁に向かうカウンター席とセンター島席で10席ほどか。ロードサイド店としては小規模で、さらに外観より狭く感じられる。
白衣の着慣れたお母さんが接客担当で、厨房には案の定、若いアンチャンが。多分息子、つまり二代目だろう。予感的中かと思ったが、店内には豚骨純度100%でしか出ない、あの芳醇な臭いが充満している。これは期待できるか。
店内掲示@バスラーメン
壁にある、創業からのエピソードの綴られた新聞取材記事を読んでいる間にやって来た。

ラーメン¥600!
ラーメン@バスラーメン
見た目白いが、よく見ると茶濁している。飲んでみると、表面のラードが少なく口当たりこそさっぱりめだが、舌に纏わり付くような粘度で、自然な甘みが口一杯に広がる。なめらかな舌触りとともに、しっかり旨みが感じられる。このシミジミ感・・・ウマイわ〜! ジワジワ来る!!
臭いもイタズラに臭いのではなく、ちゃんと処理してしっかり炊いた臭いがする。闇雲に濃厚にすればいいという問題ではない。
ラーメンUP@バスラーメン
麺も細いが極細ではなく適度に芯を残し、スープを含んでいる。博多ラーメンというと具が貧弱がイメージがあり、確かにそう凝ったものではないが、チャーシューはしっかりめで2枚もありそう悪くない。

実際博多でラーメンを食べると、案外さっぱりしているが、麺の太さ・店の佇まい・お母さんの気安さも含め、ラーメンの味だけでない店全体の雰囲気が本場に近い感じがした。
全体にスゴク懐かしいというか、素朴さが全面に出た一杯で、インパクト重視のド豚骨とは違った、ほんとうの意味で濃厚でありつつ、五臓六腑に染み渡る豚骨そのものの滋味深さがじんわり味わえた。
これはなかなか再現できるものではない。それが二代に渡り、現在進行形で今なお続いているというのは奇跡的としか言いようがない。二代目、疑ってごめん。
本来の九州ラーメンは塩ダレがベースというが、ノーコールで店サイドからの注釈もなかったため、醤油かどっちか分からない。注文時選べるというので、今度来たらハッキリと塩で!と言おう。
というわけで、いやはや感服の一杯だった。バスで来て本当に良かった。いや〜、しみじみとウマイ!!! ごちそうさまでした。

バスラーメン ( 布田 / 豚骨ラーメン )
★★★★★5.0
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