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前回、佐竹商店街のインベーダー喫茶室中屋を紹介したが【前回記事】、この界隈には路地裏に個人経営の町中華や洋食店、立ちそばの路面店など、他では類を見ないほど密集していることはこれまで何度か述べてきた【喜楽】【わらび食堂】【竹乃子】。
最近になっても知らなかったお店を人から教えてもらうなど、まだまだ名店が隠れているエリアだが、表通りとなる昭和通りから一本路地に入っただけでも、こうした隠れた名店が潜んでいる。
中でも、この界隈でよく見かける町中華で生駒軒という屋号。以前ここから少し浅草橋よりにある生駒軒を紹介したが【過去記事】、この辺で知る限りあと３軒存在する。
【詳しくは「生駒軒その発生のメカニズム」参照】
このグループの、特にこれという特徴はないのだが、全店ではなくこの昭和通りから奥まった数軒で出されているメニューにスタミナラーメンがある。名前からしてニンニクが入って精がつきそうだが、初めてこのメニューのことを人から聞いた上野の韓国料理街にあった店は既に閉店。故に自分の中では幻のメニューとなってしまった。
ここ秋葉原駅近くの生駒軒にあるというので行ってみた。
ここがアキバかと思うような路地だが、もうすぐそこは高速下でアキヨド目の前という立地。
見た目にも小さな店ながら小奇麗でディープ感はなく、外から見えるメニューには定番の炒めものの定食メニューの名が連なるのみ。
隣が駐車場だったので横から見ると建物自体はモルタルの木造バリバリな商店建築なのもグッと来る！
生駒軒【食べログ】★★★★ 永遠の4.0！
所在地：東京都千代田区神田和泉町1-2-30【スポットノート】
ともあれ入ってみると昼ピークを過ぎた所で、テーブル席ばかりの店内は常連やら親戚のような人々が世間話をしており実にマッタリとした空気が流れている。
壁にもメニューが掲げられているが、町中華というより歴とした中華料理店ですよといった雰囲気の広東麺やウマ煮そば系も並ぶ卓上のメニューを見てみる。
と・・・おおっ、ありましたよ！
スタミナラーメン￥８００！
それは通常のラーメンの上になんとレバニラ炒めが乗っかった代物だった。
これといった捻りのない、炒めた野菜の汁があっさり目の醤油スープに溶け込み、振られたコショウがピリッと効いた感じも、よく知るニラレバ炒め以外の何物でもない。しかし不思議とミスマッチではなく、街の中華屋さんの強火でサッと炒められたシナったニラとホクホクのレバーは言わずもがなの出来栄え。
それをやや細めの透明感のある柔らかい中華麺と絡めて、やや濃いめの醤油スープと啜ると実に幸せな気分になれる。こういう店で食べるには絶好の料理やね〜
自分が聞いた上野のものは餡かけでニンニクが効いたらしい。餡もニンニクも全くない別物だが、店ごとに工夫を凝らしているのだろう。そんな町に合わせた独自性が感じられるのが生駒軒の良さだと思う。
これは界隈の他の生駒軒にも俄然興味が湧いてきた。というわけで、美味しゅうございました。ごちそうさんです。
生駒軒 ( 秋葉原 / 中華料理その他 )
★★★★☆4.0
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