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拙ミニコミ同人誌15年夏新刊『だがしめし』【詳細】は1年前の『大ぼったら』【詳細】の続編なので興味持って頂けたら一緒にヨロシク!というわけで、駄菓子メシとはナンゾや!?そのルーツ的色合いの強い駄菓子もんじゃを紹介する意味で、『大ぼったら』の中からその代表的未UPネタをば。

荒川区の町屋辺りは嘗て、“ぼった”と呼ばれた駄菓子もんじゃが多くあったエリアだった。だが現在は浜作に代表される居酒屋を兼ねた大人もんじゃが殆ど。唯一、百円もんじゃをメニューに残し続けたのが信八屋だったが、ここも遂にその歴史に幕を下ろした。
しかし同区内に子供もんじゃスタイルを保っている店は僅かながら残っていた。それもあらかわ遊園地の激近というロケーション。あらかわ遊園は区が運営する小さな遊園地で、大型テーマパークにはない地域密着の愛おしき遊具が集まる素敵ローカルスポット。
外観@きくや
今でも時折出かけるのだが、最寄りの都電荒川遊園地前駅からあらかわ遊園へと向かう道すがらにあるのがコチラ。

正面@きくやこどもの家 きくや【食べログ】
★★★★★★★★★★ 文化遺産
所在地:東京都荒川区西尾久6-32-10
公式サイト:
http://www.ceres.dti.ne.jp/~endou/

通り沿いから、もんじゃを焼く鉄板が沢山見えるが、駄菓子は少ないがちゃんとスペースがある。アイスの冷蔵ケースもあり、夏はプール帰りの小学生が立ち寄る姿をよく目にする。この佇まいはいつ見てもグッと来るものがあるなぁ。
店内@きくや
メインの鉄板は4卓。窓が開け放たれていることが多いので、子供のはしゃぐ声を聞きながら、開放的な気分でもんじゃがつつける。
メニュー@きくや
トッピングは通常もんじゃも他に玉子もんじゃやカレーもんじゃというようにメニューになって最初からインされている。個別にも+50円で出来るようだ。
家族連れが多いからか、ビールも用意されており、後から続々やってくる大人軍団も皆ビール注文。見ていると子供同士の客は駄菓子だけ買いに来るケースが多いようだ。
店はオバアチャン数名とオジちゃんでされており、腰を曲げつつエッチラオッチラびーるを運んでくれる。なんだか手伝いたくなるが、これでずっとやって来たので運動がてらいいのだろう。
もんじゃが来るまで駄菓子コーナーを物色。ベビースターがあったので後清算の確認して拝借。
席に着いて待ってる間に辺りを見渡すと、コチラのお店が紹介された新聞の切り抜きが貼られていた。見るともんじゃの起源〜発展的な概要が書かれていた。
新聞切り抜き@きくや
すると暫くして、もんじゃが運ばれてきた。

早速通常のもんじゃ¥350にベビースター¥40(確か)を砕いてイン。
もんじゃ+ベビースター@きくや
ソースが卓上に常備されているので(子供時分食べたぼったらは店オリジナルで調合されたソースが最初から適量インされている)、ソースを回し入れてよく混ぜて焼く。
もんじゃ焼き@きくや
丼に入っているので量はソコソコあるがさっぱりした汁。すぐ水気が飛ぶがせんべい(もんじゃの生地のみを薄く伸ばしせんべい状に丸く焼いたのをパリっと頂く)が作りやすく、ソース多めにして小さいのを幾つも時間差で常時2〜3つ焼いて食べるといい感じに常にバキッといい焦げ目がついたのが食べられる。
もんじゃ焼きUP@きくや
↑これくらいが自分的にはベストな焼き加減。
サイダー@きくやこの焦げたのとサイダー¥120(だったか?)やビール大¥570が合うんだ。外を眺めながらダラダラ食っていると日常をすっかり忘れてしまう。
周りを見てると、月島式か、そこまで行かなくとも丼の中全てブチまけて、せんべいができないウチにひっくり返さずはがしで食べてる人ばかり。子供の頃にぼったを嗜んだ地元民ではないのだろうか。でもそんなんでも暖かく放っておいてくれる店の方はさすがの年の功といったところか。

どんな食べ方にせよ、駄菓子ともんじゃの黄金コンビが遊園地帰りにマッタリ楽しめる文化財級の店であることに変わりはない。あらかわ遊園はここを食べて始めて完結するのだ。
自分がこちらを知ってから15〜20年近くになるだろうか。周りはマンションばっかになったが、ここの風景だけは変わらないように見える。永遠にということは有り得ないが、暫くは来ればこの光景が拝めるままでいてほしい。
やっぱもんじゃの類はこういうロケーションでダラダラ食べなければ。至福のとき。ごちそうさまでした。

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