夏コミありがとうございました! 夏新刊セット直通販〆切りました。
で、本当はこの夏新刊【黄昏おっさんWalker】に載せようと思ってたが、エリアが少し離れてしまったのと、ページ数の都合で泣く泣くカットした喫茶メシをUPしときやす。

場所は三田線の千石。地上に出ると丁度白山通りと旧白山通りが別れる三叉路になってるんだけど、その真中の三角地帯にこの喫茶店がある。
建物に隠れて表通りからは見えにくいので、5年以上この道を通ってたのに全然気づかなかった。たまたまネットで調べ物をしてて引っかかって知ったのだが、実際に店の前に来るまで「こんなところに店あったかなぁ」と半信半疑だった。

フェニックス外観フェニックス【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:東京都文京区白山5-17-18

入口扉の両サイド、茶色がかったガラス戸にレースのカーテンが窺える感じからも、昭和からやってそうな純喫茶然とした佇まい。
フェニックス店内店内もやはりそんな感じで、エンヂのフカフカな椅子がズラリと並ぶ。想像以上にかなりのオオバコで、それを年配の二人の男性で回している。一人は給仕で、もう一人のロマンスグレーな感じの紳士が厨房で調理をこなしている。
席につくと、お冷と一緒におしぼりとメニューが置かれる。
みるとハンバーグやポークジンジャーの他、カキフライなんかもあって、食事が充実している。ランチは食事に珈琲が付いてくるが、それ以降の時間でもお得なセットメニューが揃っている(少々ランチをオーバーした時間に行ったが、ランチの料金にしてくれた。この辺が町の飲食店ならでは)。
フェニックスメニュー
今回は頭が冴えていたのか、珈琲を先に持ってきてもらうことに成功した。
メニューにもあったが、卓上の灰皿の脇にマッチが置かれていて、ここにマスコットキャラ的なイラストが描かれている。
フェニックスコーヒーフェニックスマッチUP
ちょっとアフリカンというか、今となってはNGな雰囲気ただようキャラ(?)だが、一つ隣の駅白山にもケニヤンという喫茶店があるし、自分が子供時分の空気を思い出させるものがこういう店には残っている。
思いのほかと言っては失礼だが珈琲は濃くてしっかりした飲みごたえのあるもの。でも流石に熱々だが、まぁ冷ましがてら食事を頂くとしましょ。

オムライス¥780!
フェニックスオムライス
おおっ、これこれ。薄焼き卵にケチャップという何の衒いもない、ザ・オムライス。何も考えずに食べられますわ。
フェニックスオムライス断面
中はケチャップ色に真っ赤ってのが指すように、ケチャ強めのビチャビチャ仕様。そう、炒め感なんて残ってなくていいぐらいでいい。具は厚切りハム(ベーコン?)とグリンピースと玉ネギ。結構具だくさん。ビチャなケチャップライスにパキっとした玉子を絡めて、更に上に掛けられたケチャップでグチャグチャにして食べると、あぁ、俺はオムライス食ってんだなぁという子供染みた幸福感に満たされる。オムライスって思おうに、幸福感がキモなんじゃないかと。
付け合せのサラダも結構シャキ感が強くて、ドレッシングもフツーのものだと思うが悪く無い。ポテサラまでついてくるのも嬉しい。

ビチャビチャになった口内に適度にヌルくなった珈琲を流しこむのもまた快楽。そこに継ぎ足してもらったお冷が意外と冷たく、口の中がジンジンするのもまた快楽。
結構なボリュームと、食べたかったイメージ通りの味に満足し、店の方に丁寧に見送っていただき、店を後にした。
昔なじみの喫茶メシが味わえるという意味でも貴重だが、単純にご飯がちゃんと作られているので、町の洋食屋として十分に機能すると思う。
いやはや、いい店は隠れてますな。気づくのが遅すぎたとはいえ、知ることができてよかった。というわけで、旨かったなぁ〜。ご馳走様でした。

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