この度、ホットペッパーのグルメサイト『メシ通』でライターをやることになりまして、ラーメン連載の第1回が先ほど公開されました。

【ラーメン系譜学】吉祥寺ホープ軒本舗を抜きにして戦後ラーメン史を語るべからず【豚骨醤油の誕生】
初っ端からホープ軒本舗の創始者、難波二三夫氏のご子息公一さんというレジェンドが登場です。
自店で取材を受けたり、本や雑誌・TVでインタビュー記事を見ていて、なんでこういうこと聞かないの!?とかなんでそんなこと言うの!?という前々から抱いていた疑念があって、自分がやる以上は、今まで聞かれていない・引き出せてないインタービューにしようとしたのですが、それはある程度達成できたと思っています。是非見てやって下さい!
というわけで、これまた仕事帰りにお世話になった店のレポシリーズでもある、ホープ軒本舗の高円寺支店をUP!
環七沿い、青梅街道と交わる高円寺陸橋の脇。近くには以前UPした味噌一【過去記事】があり、古くからラーメン店が多いエリア。
環七沿いはやはり、青葉武蔵抬頭以前はよくコッチの方まで来ていたが、東京の北側住民というのは友だちの車なんかでラーメン食いに行く場合、中央線というのは1つの関所になっていてるのか、高円寺駅の中央線のアンダーパスから南側は殆ど来なかったので、実は未訪だった。電車だとなんでん行っちゃうんだよね。
団地の1F商店街に入っているのだが、ただでさえシャッターを閉じているところが殆どなのに、夜ともなるともう廃墟かって雰囲気で、知らないと近づくことさえ憚られる。

そんな一角でもここだけは明かりが煌々と灯り、人影がチラチラと窺える。

ホープ軒本舗 杉並店【食べログ】
★★★☆ 3.8
所在地:東京都杉並区梅里1-1-46
吉祥寺本店 【過去記事:2014年06月】
外、入口脇に券売機があるのだが、食券制のホープ軒本舗は初めて。とんと大塚店は行ってないから最近の事情は知らないけど。
入口は開け放たれていて、L字型の大きなカウンターは、吉祥寺の本店を彷彿とさせる。背後の壁面が鏡になっているのも同じだが、ここは行列の時に鏡越しに注文の遣り取りをするとかはなさそう。食券制だしね。まぁ昔はあったかも知んないけど。
適当な空いてる席に着く。
店員は男性と女性で3〜4人。全体に年齢が高そうで、長年務められているようなベテラン感がある。だからか、非常に店としての落ち着きが全体にある。客も昔から来てるような、職業ドライバーとかそんな雰囲気の一人男性客が殆ど。まぁ日付変わる近くの深夜だからってのもあるだろうが。
卓上には調味料の他に、写真では見切れているが、割り箸が横に入れられたアルミ(?)の缶々みたいな容れ物が現役で使われている。本店はこれは辞めているが、木八【過去記事】とかホープ軒本舗っぽいラーメン出す店もこれなんだよね。テッキリ飛び散ったスープで汚れないようにするためかと思っていたが、丼の受け渡しの際にぶつけてこぼさないようにするためなんだそうだ。
そんなこんなを思っていると、やってきました中華そば油多め¥650!

おおっ、これは黒くて透明油膜が覆った、ちょっと思ってたのと違う見た目ですな。

店内に入った時も思ったが、丼から香る匂いはホープ軒本舗独特のものだが、吉祥寺では必ず見受けられる、出汁殻とも言うべきツブツブがあるものの多くは見られない。乳化が弱い印象というか。油多めでも、ラードだろうか透明油が多くなっただけで、背脂も見受けられない。
ともあれ飲んでみると、豚骨のダシ感・甘みもあって、醤油ダレ強めのザ・豚骨醤油という味わいになっているが、ちょっとスナッキー過ぎるなという印象。というのは、こちらのラーメンってどこかオヤツっぽいというかお菓子っぽいニュアンスがあって、いや悪い意味ではなく、西日本のラーメンに感じるような要素で、吉祥寺だとダシのザラザラとした素材感とスナッキーな味わいとのバランスが絶妙なのだが、この高円寺店はオヤツ感が支配的な印象を受けた。デフォのニンニクも殆ど感じられなかったし。
麺は細めの縮れたものだし、具のモヤシや赤身主体のモチっとしたチャーシューも吉祥寺と遜色ない。
ボリュームもあるし、店の雰囲気含め、かなり好きなラーメンであることに間違いないが、やっぱり自分は吉祥寺派だなと改めて思うのだった。何度食べても白くてすっぽ抜けた印象が不思議な安定感を誇っていた大塚とは比すべくもないが。
たまたまかもしれないし、この辺は好みの差だと思うけど、ともあれ高円寺は高円寺の味として、美味しく頂けました。ごちそうさまでした!
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【ラーメン系譜学】吉祥寺ホープ軒本舗を抜きにして戦後ラーメン史を語るべからず【豚骨醤油の誕生】
初っ端からホープ軒本舗の創始者、難波二三夫氏のご子息公一さんというレジェンドが登場です。
自店で取材を受けたり、本や雑誌・TVでインタビュー記事を見ていて、なんでこういうこと聞かないの!?とかなんでそんなこと言うの!?という前々から抱いていた疑念があって、自分がやる以上は、今まで聞かれていない・引き出せてないインタービューにしようとしたのですが、それはある程度達成できたと思っています。是非見てやって下さい!
というわけで、これまた仕事帰りにお世話になった店のレポシリーズでもある、ホープ軒本舗の高円寺支店をUP!
環七沿い、青梅街道と交わる高円寺陸橋の脇。近くには以前UPした味噌一【過去記事】があり、古くからラーメン店が多いエリア。
環七沿いはやはり、青葉武蔵抬頭以前はよくコッチの方まで来ていたが、東京の北側住民というのは友だちの車なんかでラーメン食いに行く場合、中央線というのは1つの関所になっていてるのか、高円寺駅の中央線のアンダーパスから南側は殆ど来なかったので、実は未訪だった。電車だとなんでん行っちゃうんだよね。
団地の1F商店街に入っているのだが、ただでさえシャッターを閉じているところが殆どなのに、夜ともなるともう廃墟かって雰囲気で、知らないと近づくことさえ憚られる。

そんな一角でもここだけは明かりが煌々と灯り、人影がチラチラと窺える。

ホープ軒本舗 杉並店【食べログ】
★★★☆ 3.8
所在地:東京都杉並区梅里1-1-46
吉祥寺本店 【過去記事:2014年06月】
外、入口脇に券売機があるのだが、食券制のホープ軒本舗は初めて。とんと大塚店は行ってないから最近の事情は知らないけど。
入口は開け放たれていて、L字型の大きなカウンターは、吉祥寺の本店を彷彿とさせる。背後の壁面が鏡になっているのも同じだが、ここは行列の時に鏡越しに注文の遣り取りをするとかはなさそう。食券制だしね。まぁ昔はあったかも知んないけど。
適当な空いてる席に着く。

卓上には調味料の他に、写真では見切れているが、割り箸が横に入れられたアルミ(?)の缶々みたいな容れ物が現役で使われている。本店はこれは辞めているが、木八【過去記事】とかホープ軒本舗っぽいラーメン出す店もこれなんだよね。テッキリ飛び散ったスープで汚れないようにするためかと思っていたが、丼の受け渡しの際にぶつけてこぼさないようにするためなんだそうだ。
そんなこんなを思っていると、やってきました中華そば油多め¥650!

おおっ、これは黒くて透明油膜が覆った、ちょっと思ってたのと違う見た目ですな。

店内に入った時も思ったが、丼から香る匂いはホープ軒本舗独特のものだが、吉祥寺では必ず見受けられる、出汁殻とも言うべきツブツブがあるものの多くは見られない。乳化が弱い印象というか。油多めでも、ラードだろうか透明油が多くなっただけで、背脂も見受けられない。
ともあれ飲んでみると、豚骨のダシ感・甘みもあって、醤油ダレ強めのザ・豚骨醤油という味わいになっているが、ちょっとスナッキー過ぎるなという印象。というのは、こちらのラーメンってどこかオヤツっぽいというかお菓子っぽいニュアンスがあって、いや悪い意味ではなく、西日本のラーメンに感じるような要素で、吉祥寺だとダシのザラザラとした素材感とスナッキーな味わいとのバランスが絶妙なのだが、この高円寺店はオヤツ感が支配的な印象を受けた。デフォのニンニクも殆ど感じられなかったし。
麺は細めの縮れたものだし、具のモヤシや赤身主体のモチっとしたチャーシューも吉祥寺と遜色ない。
ボリュームもあるし、店の雰囲気含め、かなり好きなラーメンであることに間違いないが、やっぱり自分は吉祥寺派だなと改めて思うのだった。何度食べても白くてすっぽ抜けた印象が不思議な安定感を誇っていた大塚とは比すべくもないが。
たまたまかもしれないし、この辺は好みの差だと思うけど、ともあれ高円寺は高円寺の味として、美味しく頂けました。ごちそうさまでした!

コメント
コメント一覧 (2)
今年いっぱいですか!? それは悲しいです!!!!
夜しかやってない、あの雰囲気は良かったですよね。やはり、店の入る団地の取り壊しですかね。。。
情報、ありがとうございましたm(_ _)m