場所は横浜の南口。ってもJRは改札出てスグ地上に出れるわけではないし、地下街とかあるから説明がしづらいが、相鉄の改札出て地上出た目の前。
鈴一外観
何やらオッサンがワラワラ群がってる異様な光景が広がっている。
鈴一入口
きそば 鈴一【食べログ】
★★★★★ 5.0 文句をいうやつぁ下衆
所在地:神奈川県横浜市西区南幸1-11-1
参照サイト:はまれぽ

店は入口の券売機(駅側と奥の2箇所だったかな)のところの足元が少し盛り上がっているが、そこから中は1段下がるから、内部が薄暗く見えて、なんだか地下のモグリの立ち食いそば屋感があって、これは燃える!
一応台のようなものもあるが、兎に角店前は人がテキトーに立ち食っているので、かき分けながら店内に食券を渡しに行く。そして暫くすると注文の品の名を呼ばれて取りに行くが、この手のさばき慣れたオバチャン・オジチャンにしては丁寧な対応で、初めてでも気後れすることなく突撃できる。
店の向かいの路上で座り食いしてる人も多く、さて何処にポジションを取ろうかと探していたら、商店街の奥に向かう側の券売機脇の台が空いてたので、丼を受け取ってそこで食すことに。

初めてなので王道で、“てんそ”こと、天ぷらそば¥350!
鈴一天ぷらそば
そんなに大きくなく底がすぼまったタイプの丼とはいえ、かき揚げのデカイのがドン!と乗っかってて、見た目かなり男前。
こういうタイプの天ぷらは先に麺の下に沈めて、まずはお汁をズズっと。これはかなり透明感のある汁。宗田節を使ってるそうだが(ダジャレではない)、人によっては薄いというかもしれないくらい。やや甘みがある。とはいっても昨今の甘ったるい汁でもなく、昔馴染みの辛汁って程カエシが立ってない。こうやって駅前でサッと手繰って帰る店だから、あんま濃く作ってないんでしょ。かといってチャチくはないという、サラッとして甘じょっぱい絶妙な加減ね。この汁は好きだなぁ〜
そばは王道の立ちそばボソボソ小麦麺。意外と線が細めなのは茹で上がりのスピードを求めてか。いたずらに硬くしないのはホント有り難い。
さて、沈めてたかき揚げが食べてる内にボロボロと崩れたのが顔を出してきた。具材は、桜えび・人参・タマネギといった定番で、作り置きなので衣はガチガチ。でもこれまでにフニャフニャになっているので、そばとモロモロになったかき揚げ片をグチャグチャにして食べる快楽が待っている。汁も天ぷらの油でコクが出てね、これが立ちそばはタマランのですよ。

鈴一頭上注意気づくと天ぷらもそばも汁吸ってるから、飲むでもなく汁が少なくなってるというね。そんなんを食っている内にあっという間に完食。
丼を下げに行くと、頭上注意の看板が。そこに「おそば食べてく?」という声とともに、よく来ているのか、慣れた手つきで買い物帰りに子供と立ち食いに寄ったお母さんの姿が。これぞハマっ子ですよ。こういうところでサッと食えるってね。久々にホンモノ見た気がした。
そういうのを含めて、長年横浜駅前の風景になってる店、そして味なんだなと、しみじみと感じられた一時だった。
きしめんを選べるようなので、次はコロッケなんか乗せて食べてみたい。
つーわけで、こういうのを文化という気がするわ。サイコー。ウマシ! ごちそうさま!!

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