ご存じの方もいると思いますが、私が自営する珈琲店、結構人ミルクホールが7/2で閉店することになりました【弊店ブログ詳細記事】。というわけで、昨年末発行の冬新刊『五街道縦断 半チャン食いズ』【詳細】が、仕事帰りにお世話になった店のレポをまとめたものでもあるので、そろそろ夏コミの当落が出る時期ということもあって、久々に本の紹介がてら当ブログ未UP店をば。
あと1ヶ月ほどありますが、来客数が少ない場合、満期を待たず早めの閉店となるかもしれません。
もしお越し頂けるようでしたら、可能な範囲で早めのご来店をお願います。
阿佐ヶ谷駅北口から北上してスグのところに、中杉通りから分岐するように脇道に逸れる商店街がある。

松山通りといって、中杉通りの旧道にあたるようだ。確かに、如何にも旧道らしい古くからと思しき商店街なのだが、さすが杉並区というか、オサレカフェが散見できたり、少しサブカル色強めっぽそうだが貸本屋があったりする。
とはいえ、如何にもこの商店街で古くからやってまっせ!って店は散見できて、そんな中でも特に目を引く顔の中華屋がコチラ。

間口が狭くも堂々とした佇まいで実にソソる外観。
昼間はのれんが出ていても準備中の札がかかったまま。実は夜営業のみということで、仕事帰りに寄ってみることに。


朝陽【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:東京都杉並区阿佐谷北4-7-12
中は外観からは想像できない程、白が眩しいカウンターが奥に真っすぐ伸びた小綺麗な空間。
白衣のオヤジさんも年配と言うには若く、物腰低くも赫灼とした居住まい。かなりデキる雰囲気にゾクゾクする。
メニューは焼きそばやラーメン、炒飯など定番が一通り揃うが、ウリは定食メニューの様子。


冷奴やハムエッグといったツマミの下に、ニラ玉・ナスからみそ・コロッケといった魅惑的な品名が並ぶ。

その中からココならではっぽい、玉ブタ¥600!

玉ブタはいわゆる炒り豚だろう、豚バラと玉子と玉ねぎをメインに炒めたもの。少々量は少なめで値段が安いので致し方ないかと思いきや、ご飯は大きめの茶碗に一杯(ややパサめ硬めはご愛嬌)。玉ブタは一見かなりハードに炒まっていそうだが、やや半熟気味に玉子がトロっと蕩けているのに驚いた。

そして味だが、お母さんの玉子焼きといった塩梅で、砂糖入りだろうか、醤油と甘じょっぱく仕立てられている。コレに火の入った玉ねぎが合わない訳がない。完全に白飯がススむタイプ。だからこの玉ブタの量と御飯の比率なわけだ。
仕事帰り風の他の客も玉ブタを食べていたが、なるほど、こりゃ完全にこれから帰って寝るだけのために遅い晩御飯に来てるんだなと。
松山通りは夜ともなると阿佐ヶ谷駅から家路につく勤め人の姿ばかり目立つが、こうした人々のための営業時間なのかもしれない。玉ブタは完全に男の子味だし、味噌汁も濃いめながらショッパすぎないホッと出来る味。漬物までついて、男子で嫌いじゃないのいないってヤツだ。
自分のスグ後で御飯切れ。24時までだが、ご飯物食うなら22時までに入れば確実か。飲みにも使えるし、麺類も特に担々麺辺りが評判のようなので、御飯なくなっても遅く晩御飯に重宝しそうだ。
というわけで、実に頼もしい町中華で、間違いない感じにウマシ! ごちそうさまです。

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