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というわけで、冬コミのあった大晦日〜正月三が日にかけて食ったもんレポ、第二弾!
【第一弾:星乃珈琲店@銀座】

元日は、1年で唯一、目覚ましをかけないで起きる寝正月を決め込み、予め仕込んでおいた、かるかやの年越しそば、ますのすしをツマミながらダラダラ溜まった録画を消化するといういつものコースで過ごした。
ますのすし
歴代ますのすしUP:2006年01月2007年01月2009年01月2010年01月2011年01月

1/2は昼に地元で初詣を済ませ、そこから親類の家で過ごすパターン。バスで赤羽まで出るので、時間的に赤羽で昼を食うことになる。
赤羽といえども、正月に開いているのはチェーン系ばかり。ここで個人店を高望みすると昼飯迷子になる。こんな寒い時にそれは回避したい。となれば、チェーン系でも比較的手作り度が高い店にしたい。
昨年、JR高架下とスグに行ける立地に大阪王将があって、たまたま寄ったら結構よかったので、今年もここにした。
高架下
外観
大阪王将 ビーンズ赤羽店【食べログ】
★★★★☆ 4.5
東京都北区赤羽1-1-1

アクセスがいい割に昼ピークでも満席にならない。まぁ混んではいるけどね。
フロアにギチギチに席を作っているので、席間隔が狭いのは仕方ないが、座れるだけマシ。荷物置き用のカゴも常備され、なんだか威勢のいい居酒屋に来てるみたい。
店内
ここは厨房が透明のアクリルで調理風景が見えるようになっていて、手作りされている様が見て取れる。こういう演出は迫力あるし安心感も得られて嬉しい。
厨房
注文は、卓上にあるボタンで店員を呼ぶシステム。どこかで見たことあるボタンだと思ったら、星乃珈琲と一緒だ。
メニューはパウチされたファミレスチックなもので、定食セットから本格中華風の一品、酒類まで豊富に揃う。写真が大きいのでページ数が多くなっているが、品数的には京都王将と同じくらい。
この日は焼き餃子(正式名称は元祖餃子)¥260が安くなる日で、周囲は殆ど焼き餃子を頼んでいた。大阪王将は元々京都王将をルーツにしていると聞くが、店員のコールが「イーガコーテル!」だったので、京都王将の名残りなのだろうか。
実は昨年、焼き餃子を頼んだのだが、冷凍っぽくて皮も薄く、機械で作られたような均一さがあって、正直ウマくなかった。
焼き餃子
以前、定食評論家・今柊二さんのイベントにご一緒させて頂いた時に【刈部山本ブログ参照】、新宿二丁目の大阪王将の餃子が振る舞われたのだが、その時食べたのはサイズも大きく、皮がシッカリして美味しかった。聞くところによると、大阪王将が店ごとに包んでいて、工場で一括生産していないというのだが、昨年はたまたま正月で在庫がなく、臨時でどっかから仕入れたのだろうか。そう思うくらい別モノだった。
餃子中身
(焼き餃子の中身。こうみるとフツーにおいしそう)
しかし今年、周囲で食べてるのは、サイズ的にも大きく、ぷっくり美味しそうに焼けている。ならばと再び焼き餃子を頼むべきか。
相当悩んだが、正月から嫌な思いはしたくないと、さくさく揚げ餃子にしてみた。
揚げ餃子
サイズ的には周りの焼き餃子に比べて小ぶりだが、値段も1個少ないだけで焼き餃子と変わらないのは嬉しい(揚げ餃子って結構するのよね)。そのままで食べてもよかったが、ちょっと酢につけると食べやすくてよかった。
皮は薄めながらパキッとサクサクに揚がっていて、中の餡も野菜多めでニンニクもちゃんと入ってて、ツマミとしては申し分ない。

そうそう、これをアテにしたのが、ハイボール¥280。
ハイボール
フツーに飲みやすい定番の味。

で、前回HITだった青菜のガーリック炒¥490を今回も頼んでみた。
青菜炒め
前回は恐ろしいほどマッハのスピードで出てきたが、今回はそうでもなかった。でも5分くらい、早いほうか。
サッと油多めで炒められた青菜は、青臭くないが火が入りすぎず野菜の味が残ってるナイス加減。唐辛子とニンニクが結構たっぷりまぶされて、これも実に食欲をそそるし、なによりハイボールに合う。

2杯めは杏露酒¥400。
杏露酒
メニューにはなんも書いてなかったが、店員に聞いたらソーダ割りOKというので、そうしてもらった。
ハイボールがビールジョッキで、杏露酒がハイボールジョッキというのも面白い。
杏の甘みと炭酸が合う。当たり前か。近年、中華屋で飲む時はかなり頼む飲み物になった。

メニューのこってりソース焼きそば¥390が気になったので、量も多くなさそうだし、ツマミ代わりに頼んでみた。
ソース焼きそば
これがかなりの太麺で、食感は柔らかめ。オタフクソースみたいな甘みの強いドロソースが絡みまくっていて、炭酸系のアルコールによく合う。これは駄菓子屋もんじゃで、チェリオと一緒に突いてるのに近いな。こりゃいいや。

〆は黒チャーハン¥680。前回フツーのチャーハンがあっさり目の味付けで無理くりパラパラにしててイマヒトツだった。
チャーハン
卓上にあったラー油が、下に砂が溜まってるタイプで単体でも旨かったので、これをかけてなんとか完食したくらい。
ラー油
(卓上の辣油)
チャーハンラー油かけ
(ノーマルチャーハンにかけたところ)
なので、今年はメニューに醤油味と書いてあった黒チャーハンにしたってワケ。
黒チャーハン
これがなんと大正解! 醤油で適度に湿り気が出て、しっとりチャーハンに大変身。しっかり炒まっていて、醤油の焦げた香りと若干苦味が加わった味わいで、グイグイ食わせる。やっぱ醤油チャーハン好きだわ〜 普通盛りでそこそこ量もあるし、非常に満足度の高い一皿。

同行者は麻婆丼¥630。昨年食べた四川麻婆豆腐¥590は味は悪くなかったが、量が多く、しかも石鍋みたいのにグツグツ煮立って出てきたので、苦戦した。
麻婆豆腐
だって、メニュー写真と全然違うんだもの。皿盛りじゃん。
麻婆豆腐メニュー
今年の麻婆丼はメニュー写真と同じく、適度な量。麻婆自体の味も一緒で、見た目が黒っぽいが本格派というよりとろみのある家庭チックな塩梅で、唐辛子系の辛みは弱く、山椒系のシビレの方が勝ってる。味はビター感があって、〆に食うには丁度いい。

高くないし、青菜炒めとかハマった味もあるので、他の候補がない時は重宝しそう。今回は2度めとあって、こちらの攻略法が見えた気がした。
にしても昨年の焼き餃子はなんだったのか。来年また来ることになったら、焼き餃子リベンジしてみようかな。
ともあれ、個人店がやってない時期にこれだけ食わせてもらえれば大満足。ウマシ! ごちそうさまです!

というわけで、正月話はもうチョットつづく。

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