前回告知した街歩き会、無事終了。
前回伺ったのが2009年と10年近く前だったのに驚く。
【過去記事:菜苑@浅草〜元祖は伊達じゃない!】
それと前後して幾つかの店で純レバを食べてきたが、やはり元祖となる菜苑本店は、レバ臭さのなさとホクホク感は群を抜いていて、鮮烈な記憶として脳裏に焼き付いていた。
そのクセ、今の今まで再訪できていない自分を恥じるが、もう1度本店で味わっておきたいと、一秀での失敗を踏まえ、閉店となる今月末より1週間余裕を持って伺うことができた。
簡単にこの日の菜苑までのルートを追っておくと、15時に東武伊勢崎線の曳舟駅に集合。京成曳舟にいっちゃう人ゼッタイいるだろうなと思ったら、全員自分が着く前に改札前に揃っていた。優秀!
実は今回のルート、自分自身10年ぶりくらいにくるエリアが多く、1時間前乗りしてなくなってる物件がどれくらいか下調べしていた。これがミッチリ1時間かかって、集合場所に着いた段階でかなりヘロヘロ状態だったのだが、皆で歩き出ると元気になるものだ。
曳舟駅から水戸街道を渡り鳩の街商店街へ。入口付近は取り壊されていて、既に再開発の工事が始まっていたが、その先は戦後からの商店街が続いていた。その裏筋にあった赤線跡のタイル建築は残っていて、さらに路地裏を進み、向島料亭街へ。現役の料亭もあるが、かつての料亭や花街にあったと思しき建築が、広範囲に点在していて、自分がかつて本を作るときに見逃していて物件まで発見できた。今では花街当時の建築は殆どなくなったとされているが、探せば痕跡はかなり見受けられることが参加者に分かってもらえたと思う。異彩を放つ花街跡らしき民家の先にスカイツリーがそびえるというコントラストは目を引いたみたい。
隅田川の土手に上がって、花見がてら休憩。花見としてはめちゃメジャースポットだと思っていたが、人はいるものの、座れるスペースは確実にあった。町内会が出している売店があって、チューハイ250円とか焼き鳥1本100円とか、かなりリーズナブル。即席のテーブル席で桜を見上げながらかなりゆっくり出来た。
桜橋を渡って山谷堀に沿って吉原へ。カストリ書房という遊廓関連書籍の専門店に立ち寄り、現在のソープ街を通りつつ、かつてのお歯黒溝、赤線時代の遊廓物件を見て、いよいよ菜苑へ。
ここまで3時間、予定より30分以上押してしまったが、よく付き合ってくれたなぁと、感謝しきり。
本当は吉原と浅草の間にあるエリアは裏路地が面白いのだが、菜苑が混んでいたら遅くなってしまうし、メンバーの体力も心配なので、真っ直ぐ菜苑に向かうことに。
千束通りのアーケードが終わりを迎える馬道通り直前、店の明かりが見えだした。

味の工房 菜苑 本店【食べログ】
★★★★☆ お疲れ様でした
東京都台東区浅草3-10-6
幸い、行列はなく、適度な混み具合でいい塩梅に最後を迎えようとしている雰囲気が伝わった。
丁度中が満席なったタイミングだったようで、外で少し待ったが、程なくして入店。こちらは自分含め5人だったので、分かれて座ることに。
厨房には若そうなニイチャン店員が二人で回していた。途中からお婆ちゃんが入ってきたが、前からこのニイチャン店員だったっけか? 10年々近く来てないから言えたギリではないが、ちょっと不安になった。

激混みではないにせよ、普段よりは客は押し寄せているようで、自分らのロットは純レバだけで10個くらい入ってた。それを一気にこなしてて、厨房の作業台にズラリとご飯が乗った皿が並んだ。そこに炒められた純レバが盛られるのだが、かなりザッパな感じ。普段ならこの豪快さこそ町中華(というには少しハイクラスな店なのだが)の醍醐味と思うのだが、前回とのギャップがあるので、不安がさらに募ってしまった。
で、純レバ丼¥1100の着丼!

この写真が、出てきたまんまの姿ね。かなりババッとつくった感出てるでしょ?
なので、ネギとレバのバランスを前回の時みたいな感じにしたのが↓

これでまず、レバだけ頂く。前はレバのブロック1つ1つが大ぶりだった気がするが、思い出を美化しているのかもしれない。食感も前のしっとり加減に比べればパサつき気味で、レバの臭みも若干ながら感じられた(純レバはレバの臭みが苦手な人でも食べられるように質のいいレバで臭みなく食べられるのがウリなのだが)。
今度はネギとご飯をよく混ぜ、少しピリ辛のタレを絡めて食べると、臭みが感じられず、全ての要素が渾然一体となった純レバ丼の味わいとなった。
あぁ、これよこれ!と思ったが、やっぱりレバ自体のしっとり感がもっと欲しい。欲を言えば、米ももっと甘くて瑞々しい炊きあがりだともっといい。でも、ネギとタレとのバランスでならではの味になっているので、菜苑の純レバの味は味わってるという実感は持てた。
付け合せのスープはダシが前より濃いめに感じられて、以前系列店で食べたDXラーメンがピンと来なかった身としては、これは麺メニューも期待させるものだった。
なんだかんだいいつつ、ガツガツと完食!
思い出分、ハードルを上げてしまった部分は否めないし、つくり手で変わる部分と、1杯分丁寧につくったらまた違うように感じるんだろうなという部分は加味しないといけない。
まぁ閉店を聞きつけて来る段階で、これまでの経験からしても、これら部分は覚悟が必要だ。だから、この日食べた1杯で全てを決めつけるのは野暮というものだろう。
亀戸ほか、谷塚の関連店も行けてないし、ここ本店も移転先の物件を探しているという話もなくはないので、またその時があったらまた食べに来て判断しよう。
ともあれ、菜苑の味をまた味わえて満足! 菜苑はカウンターだけの店だし、混んではいたということで、ホッピー通りの鈴芳で生ホッピー軽く一杯引っ掛けてお開きとなった。
味はそれぞれ好みはあるだろうが、なかなかに向島〜浅草界隈のその土地ならではの雰囲気と味を感じられるツアーには企画できたんじゃないかなぁーと。
というわけで、美味しゅうございました。ごちそうさんです!
こんなんで良ければ、ほかの街歩き会も是非ご参加くだされ〜
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★実食つき街歩き会:18年春の3本 開催3/24の会で菜苑で食すことが出来たので、その報告をさせていただこう。
3/24土 15時頃〜吉原遊廓跡・看板建築巡り―菜苑【終了】
3/29木 19時頃〜板橋仲宿―夜桜―戦跡巡り―龍王ナスバター【終了】
3/31土 14時頃〜大宮赤線跡―大宮公園花見―ラーショ東宮原【終了】
前回伺ったのが2009年と10年近く前だったのに驚く。
【過去記事:菜苑@浅草〜元祖は伊達じゃない!】
それと前後して幾つかの店で純レバを食べてきたが、やはり元祖となる菜苑本店は、レバ臭さのなさとホクホク感は群を抜いていて、鮮烈な記憶として脳裏に焼き付いていた。
そのクセ、今の今まで再訪できていない自分を恥じるが、もう1度本店で味わっておきたいと、一秀での失敗を踏まえ、閉店となる今月末より1週間余裕を持って伺うことができた。
簡単にこの日の菜苑までのルートを追っておくと、15時に東武伊勢崎線の曳舟駅に集合。京成曳舟にいっちゃう人ゼッタイいるだろうなと思ったら、全員自分が着く前に改札前に揃っていた。優秀!
実は今回のルート、自分自身10年ぶりくらいにくるエリアが多く、1時間前乗りしてなくなってる物件がどれくらいか下調べしていた。これがミッチリ1時間かかって、集合場所に着いた段階でかなりヘロヘロ状態だったのだが、皆で歩き出ると元気になるものだ。


桜橋を渡って山谷堀に沿って吉原へ。カストリ書房という遊廓関連書籍の専門店に立ち寄り、現在のソープ街を通りつつ、かつてのお歯黒溝、赤線時代の遊廓物件を見て、いよいよ菜苑へ。
ここまで3時間、予定より30分以上押してしまったが、よく付き合ってくれたなぁと、感謝しきり。
本当は吉原と浅草の間にあるエリアは裏路地が面白いのだが、菜苑が混んでいたら遅くなってしまうし、メンバーの体力も心配なので、真っ直ぐ菜苑に向かうことに。
千束通りのアーケードが終わりを迎える馬道通り直前、店の明かりが見えだした。

味の工房 菜苑 本店【食べログ】
★★★★☆ お疲れ様でした
東京都台東区浅草3-10-6
幸い、行列はなく、適度な混み具合でいい塩梅に最後を迎えようとしている雰囲気が伝わった。
丁度中が満席なったタイミングだったようで、外で少し待ったが、程なくして入店。こちらは自分含め5人だったので、分かれて座ることに。
厨房には若そうなニイチャン店員が二人で回していた。途中からお婆ちゃんが入ってきたが、前からこのニイチャン店員だったっけか? 10年々近く来てないから言えたギリではないが、ちょっと不安になった。

激混みではないにせよ、普段よりは客は押し寄せているようで、自分らのロットは純レバだけで10個くらい入ってた。それを一気にこなしてて、厨房の作業台にズラリとご飯が乗った皿が並んだ。そこに炒められた純レバが盛られるのだが、かなりザッパな感じ。普段ならこの豪快さこそ町中華(というには少しハイクラスな店なのだが)の醍醐味と思うのだが、前回とのギャップがあるので、不安がさらに募ってしまった。
で、純レバ丼¥1100の着丼!

この写真が、出てきたまんまの姿ね。かなりババッとつくった感出てるでしょ?
なので、ネギとレバのバランスを前回の時みたいな感じにしたのが↓

これでまず、レバだけ頂く。前はレバのブロック1つ1つが大ぶりだった気がするが、思い出を美化しているのかもしれない。食感も前のしっとり加減に比べればパサつき気味で、レバの臭みも若干ながら感じられた(純レバはレバの臭みが苦手な人でも食べられるように質のいいレバで臭みなく食べられるのがウリなのだが)。
今度はネギとご飯をよく混ぜ、少しピリ辛のタレを絡めて食べると、臭みが感じられず、全ての要素が渾然一体となった純レバ丼の味わいとなった。
あぁ、これよこれ!と思ったが、やっぱりレバ自体のしっとり感がもっと欲しい。欲を言えば、米ももっと甘くて瑞々しい炊きあがりだともっといい。でも、ネギとタレとのバランスでならではの味になっているので、菜苑の純レバの味は味わってるという実感は持てた。
付け合せのスープはダシが前より濃いめに感じられて、以前系列店で食べたDXラーメンがピンと来なかった身としては、これは麺メニューも期待させるものだった。
なんだかんだいいつつ、ガツガツと完食!
思い出分、ハードルを上げてしまった部分は否めないし、つくり手で変わる部分と、1杯分丁寧につくったらまた違うように感じるんだろうなという部分は加味しないといけない。
まぁ閉店を聞きつけて来る段階で、これまでの経験からしても、これら部分は覚悟が必要だ。だから、この日食べた1杯で全てを決めつけるのは野暮というものだろう。
亀戸ほか、谷塚の関連店も行けてないし、ここ本店も移転先の物件を探しているという話もなくはないので、またその時があったらまた食べに来て判断しよう。
ともあれ、菜苑の味をまた味わえて満足! 菜苑はカウンターだけの店だし、混んではいたということで、ホッピー通りの鈴芳で生ホッピー軽く一杯引っ掛けてお開きとなった。
味はそれぞれ好みはあるだろうが、なかなかに向島〜浅草界隈のその土地ならではの雰囲気と味を感じられるツアーには企画できたんじゃないかなぁーと。
というわけで、美味しゅうございました。ごちそうさんです!
こんなんで良ければ、ほかの街歩き会も是非ご参加くだされ〜

コメント
コメント一覧 (2)
ども、ご無沙汰してます!
なんと、あの日の昼に行かれてましたか!!?
ロッジ赤石、自分もずっと気になってるんですよ。他にもホットケーキ好きとしては食べてみたい店も多くて、自分もなかなか行きづらいエリアなので、歯がゆい思いです。
飲み屋では、ニュー王将は激しくオススメです。