やっと情報公開されたが、少し手伝わさせてもらった板橋区公式ガイド本『板橋マニア』が4/10に発売決定となった【Amazon】|【板橋区のお知らせ】。
実は今回、マツコの知らない世界出演後はじめての、板橋に関わる仕事となる。先々で「板橋区に相当貢献したでしょ?」「板橋絡みの仕事たいへんでしょ?」とか声をかけてもらうのだが、約2年一度も区からは愚か、板橋にまつわるメディアから総スカンを食らっていた。偉ぶるつもりは毛頭ないが、余りに関わりがなかったのでやっとかというのがホンネ。
しかも今回の仕事、声をかけてくれたのが板橋とは全く違うところからだったので、その人が声をかけてくれなければ、またハブかれていたことだろう。板橋に迷惑かけたつもりはないが、どんだけ嫌われてるんだと。
本の内容はというと、いわゆる観光ガイドではなく、歴史や地形など各ジャンルのオーソリティからみた板橋のポイントが解説されているもの。その中で、自分はグルメページの町中華・大衆食堂・ラーメン・立ち食いそば・惣菜・純喫茶を担当した。
本の性質を鑑みて、なるべくメディア露出のない、地域と切っても切れない根深さのある店を重点的に掲載交渉を行った。区の公認といえども、町中華はやはり手強く、板橋チャーハンでTV出演頂いた以外の店を余り充実させることは出来なかったが、食べログにも登録されていない食堂や、メディア的注目度の低い喫茶メシなど、この本でなければ取り上げられなかった本当の町の飲食店が載っているので、そこは是非本を見てご確認いただきたい。
というわけで、今回は本の宣伝も兼ね、意図的に掲載を控えた店のレポを。
あぺたいとのある新高島平。駅を降りるとイキナリ薄暗い路地にパチンコ屋が現れる悪所的な印象の強い駅前だが、パチンコ屋の裏手など、駅近辺の路地には小店がひしめき合っていて、かなりイイ雰囲気なのだ。
この一角にある背脂ラーメンの神むら【過去記事】は以前紹介しているが、今回の本では取材期間中ずっと臨時休業されていて、載せられなかった。正直、悔しい。
この並びに、夜しか営業していない町中華があって、ずっと気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わず未訪のままだった。
佇まいからして今回の本に相応しい店だと思っていたので、確かめるべく暖簾をくぐることに。
大盛軒【食べログ】
★★★★★ 4.7
所在地:東京都板橋区高島平7-14-4
入ると、店内はL字カウンターのみ。経年変化を感じさせる焦げ茶色の壁や煤けた天井を蛍光灯の明かりが照らす空間。サッシのガラスにはスーパーの特売みたいなオススメメニューが掲示されている。
客は常連が多いが店を占拠してる感じはなく、一見も放っておいてくれて居心地はいい。殆どが飲み利用。
カウンターの中の厨房ではご夫婦らしきお二人の姿が。相当なご高齢とみた。
水ではなくペットボトルから注いだお茶を持ってきてくれた女将さんに注文を告げ、常連客の地元トークやテレビの音をBGMに、スポーツ新聞に目を通しつつ待つこと暫し。
チャーハン¥650!
大盛軒という店名なので、並でも多めだろうと大盛りは回避。見た目にそう多そうな感じじゃないが、実はこれ、皿が相当にデカイ。
それでも、底がそんなにあるわけじゃないので、一般的な店より多いというくらい。
ではさっそく頂きます。
これが見たまんまのしっとりチャーハン。下味もそこそこついているので見た目に濃そうだが、好みの水分多めの米を、ラードだろう脂多めでしんなりと炒めている。かなりイイね、こりゃ。
具はネギの他、コーンが多めでさらに甘みが増している。チャーシューがこれまた秀逸で、ほぐし肉のような形状の、脂身がしっかり付いたのが結構な量入っている。これがコクと、適度な塩味を演出しているのだろう。これだったらチャーシューもフツーにウマイはずだ。飲みで皿盛りをツマンだら最高だろうね。
スープも旨みが感じられるもので、ラーメンも悪くなさそう。
いや〜、こりゃ大盛りにしなかったのが大失敗!と後悔しながらの完食。
これなら、板橋に根ざした町中華代表選手として間違いない。是非掲載をお願いしたいところだが、如何せんお店の方が高齢。食べてる間に耳にした常連との会話によると、調理担当のご主人は既に80を過ぎており、数ヶ月前もどこか悪くされて店を暫く閉めていたという。いくら区のものといえ、こりゃ大々的に紹介できない。
というわけで、黙って会計をし、おいしかったとだけ告げ、店を後にした。
『ザ・閉店2』他でも散々述べているが、町中華に限らず戦後経済成長期に出来たお店は2020年くらいまでが一つの区切りだろう。高齢や後継ぎがいないという理由で今回の本でも何軒も断られた。若い時ならともかく、今さら混まれても対応できないと。
それでも、出て頂けた店もあるのだが、そういうわけなので今回、本で紹介した店以外にもスバラシイ店はいっぱいあるので、板橋に訪れた際は、外観で気になる店があったら、ある内に入った方がいい。必ず後悔しまっせ。
まぁ本云々はともあれ、貴重なお店でスバラシイ味に出会えたから良しとしましょ。また今度は他のメニューや飲みなども試してみたい。
つーわけで、ウマシ!! ごちそうさまでした!
←クリック戴けると狂喜します
実は今回、マツコの知らない世界出演後はじめての、板橋に関わる仕事となる。先々で「板橋区に相当貢献したでしょ?」「板橋絡みの仕事たいへんでしょ?」とか声をかけてもらうのだが、約2年一度も区からは愚か、板橋にまつわるメディアから総スカンを食らっていた。偉ぶるつもりは毛頭ないが、余りに関わりがなかったのでやっとかというのがホンネ。
しかも今回の仕事、声をかけてくれたのが板橋とは全く違うところからだったので、その人が声をかけてくれなければ、またハブかれていたことだろう。板橋に迷惑かけたつもりはないが、どんだけ嫌われてるんだと。
本の内容はというと、いわゆる観光ガイドではなく、歴史や地形など各ジャンルのオーソリティからみた板橋のポイントが解説されているもの。その中で、自分はグルメページの町中華・大衆食堂・ラーメン・立ち食いそば・惣菜・純喫茶を担当した。
本の性質を鑑みて、なるべくメディア露出のない、地域と切っても切れない根深さのある店を重点的に掲載交渉を行った。区の公認といえども、町中華はやはり手強く、板橋チャーハンでTV出演頂いた以外の店を余り充実させることは出来なかったが、食べログにも登録されていない食堂や、メディア的注目度の低い喫茶メシなど、この本でなければ取り上げられなかった本当の町の飲食店が載っているので、そこは是非本を見てご確認いただきたい。
というわけで、今回は本の宣伝も兼ね、意図的に掲載を控えた店のレポを。
あぺたいとのある新高島平。駅を降りるとイキナリ薄暗い路地にパチンコ屋が現れる悪所的な印象の強い駅前だが、パチンコ屋の裏手など、駅近辺の路地には小店がひしめき合っていて、かなりイイ雰囲気なのだ。
この一角にある背脂ラーメンの神むら【過去記事】は以前紹介しているが、今回の本では取材期間中ずっと臨時休業されていて、載せられなかった。正直、悔しい。
この並びに、夜しか営業していない町中華があって、ずっと気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わず未訪のままだった。
佇まいからして今回の本に相応しい店だと思っていたので、確かめるべく暖簾をくぐることに。
大盛軒【食べログ】
★★★★★ 4.7
所在地:東京都板橋区高島平7-14-4
入ると、店内はL字カウンターのみ。経年変化を感じさせる焦げ茶色の壁や煤けた天井を蛍光灯の明かりが照らす空間。サッシのガラスにはスーパーの特売みたいなオススメメニューが掲示されている。
客は常連が多いが店を占拠してる感じはなく、一見も放っておいてくれて居心地はいい。殆どが飲み利用。
カウンターの中の厨房ではご夫婦らしきお二人の姿が。相当なご高齢とみた。
水ではなくペットボトルから注いだお茶を持ってきてくれた女将さんに注文を告げ、常連客の地元トークやテレビの音をBGMに、スポーツ新聞に目を通しつつ待つこと暫し。
チャーハン¥650!
大盛軒という店名なので、並でも多めだろうと大盛りは回避。見た目にそう多そうな感じじゃないが、実はこれ、皿が相当にデカイ。
それでも、底がそんなにあるわけじゃないので、一般的な店より多いというくらい。
ではさっそく頂きます。
これが見たまんまのしっとりチャーハン。下味もそこそこついているので見た目に濃そうだが、好みの水分多めの米を、ラードだろう脂多めでしんなりと炒めている。かなりイイね、こりゃ。
具はネギの他、コーンが多めでさらに甘みが増している。チャーシューがこれまた秀逸で、ほぐし肉のような形状の、脂身がしっかり付いたのが結構な量入っている。これがコクと、適度な塩味を演出しているのだろう。これだったらチャーシューもフツーにウマイはずだ。飲みで皿盛りをツマンだら最高だろうね。
スープも旨みが感じられるもので、ラーメンも悪くなさそう。
いや〜、こりゃ大盛りにしなかったのが大失敗!と後悔しながらの完食。
これなら、板橋に根ざした町中華代表選手として間違いない。是非掲載をお願いしたいところだが、如何せんお店の方が高齢。食べてる間に耳にした常連との会話によると、調理担当のご主人は既に80を過ぎており、数ヶ月前もどこか悪くされて店を暫く閉めていたという。いくら区のものといえ、こりゃ大々的に紹介できない。
というわけで、黙って会計をし、おいしかったとだけ告げ、店を後にした。
『ザ・閉店2』他でも散々述べているが、町中華に限らず戦後経済成長期に出来たお店は2020年くらいまでが一つの区切りだろう。高齢や後継ぎがいないという理由で今回の本でも何軒も断られた。若い時ならともかく、今さら混まれても対応できないと。
それでも、出て頂けた店もあるのだが、そういうわけなので今回、本で紹介した店以外にもスバラシイ店はいっぱいあるので、板橋に訪れた際は、外観で気になる店があったら、ある内に入った方がいい。必ず後悔しまっせ。
まぁ本云々はともあれ、貴重なお店でスバラシイ味に出会えたから良しとしましょ。また今度は他のメニューや飲みなども試してみたい。
つーわけで、ウマシ!! ごちそうさまでした!
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