●5/4 資料性博覧会&オフ会ありがとうございました!【イベント詳細】前々回、板橋区公式ガイド本『板橋マニア』【詳細】を少し手伝わさせてもらったと書いたが、晴れて丸々1冊自分の著となる文庫本が発行と相なった。
5/9(水)発売 ¥820+税
刈部山本『東京「裏町メシ屋」探訪記』
光文社知恵の森文庫
【Amazon|e-hon|楽天ブックス|bookfan|7ネット】
…過去に発行したミニコミ同人誌(主に00年代のもの)から9章分をセレクトし再構成。後日再訪し、当ブログで取り上げたレポなどを含め大幅に加筆・訂正した1冊。350Pオーバーの大ボリュームで税込み900円未満の大盤振る舞い!
観光地でない、フツーの町にある日常の風景には赤線・軍需工場・闇市跡といった過去があるもの。そんな痕跡を巡りながら、食堂や町中華、酒場と行った地元に根付く店で食し、銭湯に立ち寄る、休日のお父さんのための東京攻略本。
これが重版かかるくらい売れないと次がなく、今後当ブログやミニコミ活動がよりディープに広範囲な内容になっていくかの瀬戸際なので、「仕方ない、応援してやるか…」という方、ゼヒAmazonでも近所の本屋で予約でもしてやって下さい! マジでマジで。
●前回お知らせし、4/20(金)19時〜 bayfm「金つぶ」に出演した詳細が番組ブログにまとめられています。
金つぶ - bayfm #159 4月20日放送分 食堂【公式ブログ】
●以前出させて頂いたFM NACK5「大野勢太郎の楽園ラジオ〜パワー全開!!」【番組サイト】に再び電話出演しました。
5/5(土)8:35頃 FM NACK5(79.5MHz)楽園テレフォン
…『東京「裏町メシ屋」探訪記』に紹介しきれなかった埼玉ネタをお話します。
というわけで、『板橋マニア』で初メディア露出(たぶん)となり(食べログにも載ってません)、『東京「裏町メシ屋」探訪記』の板橋章のコラムでも触れ、bayfm「金つぶ」で食堂マイベスト3にも挙げさせて頂いた、板橋の至宝、浮間舟渡の生ける伝説をこのタイミングで紹介したい。
最寄りはJR埼京線の浮間舟渡駅。ある時、ホームで電車を待っていたら、周りのいる人全員、非日本人でビックリしたことがある。この辺りは食品加工などの工場が多く、昨今は東南アジア系から出稼ぎに来ている人が増えたと聞くが、ここまでとは。反面、嘗ての大工場が取り壊され、タワーマンションが建ち新住民が増えているので、狭いエリアに格差社会の図式が凝縮されているかのよう。
駅北側に広がる浮間公園には大きな池があり、その中心線で北区と板橋区に真っ二つに別れているのだが、その板橋区側の方に中小工場倉庫街を歩いた先にあるのがまつや食堂。
工場街にそれっぽい食堂ないかなと一前調べていた時に偶然見つけた店で、ネット上にもこちらのブログくらいしか情報がなかったので【世界の涯で天丼を食らうの逆襲】、ようやっと来れたというのが正直な感想。
まつや食堂
★★★★★★★★★★ 定食遺産
所在地:東京都板橋区舟渡2-20-1
8:00〜14:00/17:00〜20:30 日曜休
もうね、見た瞬間、きっと来るぅ〜♪と思っていたほど運命を感じずにいられない程、デター!って外観。
何があるのか分からない陳列ケースに、日替わりのサバ焼き、生姜焼き定食の手書き白板。
そうそう、こういう食堂が行ける範囲にほしかったのよ。
サンプルショーケースも日に焼けちゃって、札が真っ白だもの。
お食事処と染め抜かれた暖簾をくぐると、そこはもう完璧な食堂空間。
クロスを掛けた長テーブルに、パイプ椅子がずらりと2列並んでいる。壁に書かれた酒類やツマミの数々が、テレビと蛍光灯に照らされている。
(↑クリックで別ウインドウに拡大)
入口近くの適当な席につくと、女性店員が「お冷?それとも温かいお茶?」と声をかけてくれた。てっきり老夫婦が営んでいると思いこんでいたが、厨房のご主人共々まだまだ働き盛りといった風貌。
数種の中から狙いをつけた日替わり定食を告げ、温かいお茶を啜りながら、スポーツ新聞を見ていると、厨房からジュージューとソソる音が聞こえてきた。
で、やってきました、ハムステーキ定食¥700!
おおっ、油でテカテカするビッグなハムが中央に鎮座している。さらに漬物、味噌汁、そして久々に見た海苔まで。定食として完璧なフェイス。
早速ご飯から頂く。硬すぎずやや柔らかめで、ふっくら瑞々しく炊けている。やっぱ定食屋はご飯が命。ガス釜かな?
お次はハム。
ステーキの名の如く、焼き目も付けて身厚で正しくステーキ。脂身のジュッとした歯ざわりがあって、お歳暮で特別上等なヤツを貰って食べてる感が半端ない。あんまり日常でハムを焼いて食べる機会がないので、こういうのは嬉しい。定食屋ではハムエッグが定番だけど、そういうのの延長線的な考えなんだろうな。
漬物もしっかり浸かってて、わかめの味噌汁は出汁感が強くてイイ。袋から開ける海苔も久々だったが、コレ食うと定食屋来たってテンションが上がるね。
思いの外満腹になって完食。帰りしな、ご主人にお話を伺うと、今でも夜勤明けに飲んで帰る客も多いが、以前に比べると減ったという。なんとか工場勤務者以外の定食飲み好きにも知ってもらって、末永く続けてもらいたい。
つーわけで、定食遺産決定!! しみじみウマいわ〜 ごちそうさまです!
←クリック戴けると狂喜します
コメント
コメント一覧 (14)
それにしても「本日の定食」というホワイトボードの品書きといい、意味不明な陳列ケースといい、町工場の社員食堂もかくやというテーブルといい、びっしりと貼られた短冊状のメニウといい、見てるだけで精神の高揚をシジョーに(谷岡ヤスジふうに)感じます!こういうのがいいんでつよ!こういうのでいいんでつよ! 行きた〜い! 祝・定食遺産!!
ぜったいお好きな店のはずです!
荒川土手からも近いので、立ち寄ってみて下さいね。
千住のプチアキ、2月くらいからシャッター閉まったままになってしまいました・・・。
はじめのうちは「しばらく休みます」との張り紙が貼ってあったのですが。
子供の頃から通っていただけに寂しいです。
もし再開したらお知らせします。
地元の本屋さんで、数冊陳列されておりました(((o(*゚▽゚*)o)))
重版されますよーに\(//∇//)\
書籍出版、おめでとうございますm(_ _)m
おおおっ、早速拙著購入の意思表明、誠に有り難い限りですm(_ _)m
プチアキもとうとうフェードアウトっぽいですか。。。
千住もぼったは壊滅状態ですね。あとは今井くらいですか。
再開したら是非是非教えて下さい!
ではでは、お返事遅くなり失礼しました。
この定食屋は数年で1つあるかくらいの出会いでした。
味も何もかもスバラシイです。
板橋は、西のやまだや、東のまつや食堂ですね。
本、見かけたら是非是非手にとってやって下さい。
ページワンは取り扱いないかもです。
おおおおっ、早速ご購入下さり、ありがとうございますm(_ _)m
ご報告頂けて、なにより嬉しいです!!!
文庫は初版の部数多いと思うので、重版のハードル高いかも知れませんが、それくらい結果出して次に繋げたいものです。
スローペースになってますがブログも続けますし、ミニコミもやっていく気マンマンですので、今後とも宜しくお願い致します。
昨日近所の人から聞いたところ、正式に廃業されてしまったとのことです。
とても残念です。
私が小学生になったばかりのときに、父に連れられて初めて駄菓子屋というものを経験したのが当店でした。
上級生に蹴られて店内で泣いたのも今は良い思い出です(笑)
店のマダムオバアは体調を崩され入院したものの、今は退院されたようです。
以上、ご報告まで。
本、買いましたよ!じっくり読ませて頂きます♪
プチアキ、完全廃業ですか。。。(T_T)
味とかそういうことじゃなくて、駄菓子屋でもんじゃを食うというカルチャーがガチで残っていた空間だっただけに、悔やまれます。
あれほどリアルに子供が集う駄菓子屋もんじゃは、東京から離れて埼玉県北部〜北関東にいかないといけなくなりました。
本、無駄にボリュームありますが、お手すきのときでもチビチビ読んでやって頂けたら幸いです。
復活してました・・・笑
びっくりしました。
オバアも店内にいらっしゃいました。
もうすこし頑張るみたいです!
おおっ、復活ですか!? それは目出度いです!!!!
嬉しいご報告、ホントありがとうございます!
ご無理ない範囲で続けてほしいものです。
これはまさに、グルメ本などという小さなジャンルには到底収まらない、渾身の一冊! 圧倒的なヴォリュームにうなってしまいました。そして、全体をつらぬくあるクールな視点…。そう、刈部さんも書かれている。あのかたと同じ視点に着目!
写真家の木村伊兵衛さんが撮った浅草の仲見世を散策する永井荷風さんの写真がありますが、今回の本の目次に載っている、商店街を歩く刈部さんの写真、まるで永井荷風にそっくりじゃあ〜りませんか!
やっぱり刈部さんは平成の永井荷風や!(彦摩呂ふうに)
次の本には、「ヤマト君」の話も載るといいなァ〜。私。あれが大好きなんでつよ!
おおっ、お読み頂けましたか!
地味に文量ある本ですが、読了下さりありがとうございましたm(_ _)m
某大型書店で注文までしてお買い上げ頂けたようで(自分は古本賛成派なのでブックオ◯でも全く構わないのですが^^;)、なんと言ってよいやら……とにかく嬉しい限りです。
折角なら、木村荘八のような挿絵があったらよかったですかね。
現代の木村荘八でも探しますか〜
そうそう、ヤマト君の記事、覚えて頂けているとは!?
お店自体は『板橋マニア』にも載っているのですが、あの文章がいつか陽の目が見れる日が来るといいですね。ああいう文章も書けるタイミングあったらまた書きたいです(^^)