板橋西裏表紙●夏コミ無事終了、ありがとうございました!
『裏板橋メシ屋道中記・西地区篇』
80頁ALLカラー ¥900+税 【詳細ページ】

超ドローカル!!完全に大衆飲食店だけを巡った究極の地域密着ガイドブック『裏板橋メシ屋道中記』、1年前の東地区篇の続編がいよいよ完成!
夏コミ新刊セットの直通販、受付終了しました
コミケには昨年末発行の18年冬号『ラ・九州旅』【詳細ページ】も持ち込みますってことで、ブログ未UPド豚骨をば。

大牟田には炭鉱の廃墟があり、九州に行ったら絶対に行きたいとずっと訪れるのが夢だった。
というわけで、JRと西鉄の大牟田駅に降りて、レンタサイクルに跨ってスタート。まずは腹ごしらえと人から聞いた超濃厚豚骨ラーメンの店へ向かった。
外観
隣駅の新栄町近く、大きな交差点の角にあるのだが、しかしそこはどう見ても町中華。屋号もそんな感じだし。

入口
光華園【食べログ】 ★★★★★★★★★★ 豚骨遺産 
所在地:福岡県大牟田市東新町1-5-15

でもまぁ人の言うことを信じんべ、と暖簾をくぐると、いきなり芳醇な獣臭が備考を突いた。キタキタ、これぞモノホンの豚骨の証。九州でも屈指の匂いらしく、今ではここまで臭う店も少なくなり、常連などは愛情を込めて「便所ラーメン」と呼ぶらしい。ってもっと呼び方あるだろうに。
家族経営のような雰囲気で相当な老舗のようだが、手を入れているようで店内は白い壁が眩しくキレイに使われている様子が伺える。
店内
席はテーブルがメインで、テキトーに空いてるところに座る。
カウンタ上部に赤地に白文字の可愛らしい手書きメニューがあるが、ラーメン・ギョウザ・焼ブタ・にぎりめし・牛乳と、中華屋ではなくラーメン屋であることは知れるが、関東では見ないメニュー構成がとても新鮮に映る。ちなみに、関東でもヤキメシというワードはチャーハンを表すことはなんとなく知られているが、西日本、特に九州ではご飯物はなんでもメシという。なのでラーメン屋でもライスではなく「めし」と表記されている。なんにしても、フツーに地元の年配客とか来てるのにこの豚骨臭というのは異様な光景でしかない。

頼むと割り合い早くやってきた、ラーメン¥500。
ラーメン
まずスープに目を奪われた。もう真っ茶っ茶。赤茶色というより灰色がかっている。一瞬生コンにしか見えない。ラーメンUP
これぞボクのいう灰汁(はいじる)。何日も豚骨を煮出したものだけは行き着く、骨が砕け髄が出てそれらが渾然一体となった時に現れる色合いなのだ【参照:「御天」過去記事】。ここまで煮出すには相当の骨の量と光熱費が必要となるので、今では九州でも滅多にお目にかかれなくなってしまった。が、ここのは紛れもなく濃厚ド豚骨。
スープUP
ゲル状といっていいスープを掬って飲むと、滑らかとか粘度があるというのを超えて髄や骨片でザラッザラ。飲むというより食べる感じ。関東では豚骨でも作る時にラードを加える店が多いが、こちらでは寸胴(羽釜が多いようだが)に予め背脂やラードなど入れて煮るところはあっても、液体ラードを丼に加えるところはないみたい。豚骨の下処理も丁寧なようで、余計な脂っこさはない。骨から出るマロ脂だけで十分な飲みごたえ。
麺はやや平べったい細めで、このタイプは九州でよく出会う。もっと細くて断面の丸い長浜屋台のオールドスタイルの麺が好みだが、これはこれで味わい深い。なんにしても、このスープをもってこの値段、十分すぎる。
髄
最後に丼の底に大量の髄が大砂嵐状態で溜まっているのを確認し、店を後にした。

いやはや九州でコレが食えて大大大満足! バリウマシ!!!! ごちそうさまです!!

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