またまたご報告遅くなり申し訳ない! 9/21(月)、NACK5|THE SEITARO★RADIO SHOW「1700」【番組サイト】に電話出演をさせていただいた(1週間はラジコで聴けます)。本来なら埼玉、殊更川口に関連した記事をUPすべきところだが、最近オオッ!っと驚嘆した出来事があったので、その報告をしておきたい。
放送では、近著『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』【詳細】の中から、西川口の「御食事あおき」について。
小学校の通学路にあり、まさか大人になって暖簾をくぐることになろうとは!? そしてラジオで喋る日が来るとは!?
ある日のこと、ツイッターの知らないアカウントからDMが届いた。たまに仕事の依頼がったりするので、一応どんなメッセージでもチェックはするのだが、開いて直ぐに拙ブログや拙著を見てくれているだろう方からのものと分かった。たまに激励のメッセージなどもあるので、見落とせない(稀に批判もあるが^^;)。
内容は、ちょっと変わったものだった。
中板橋に満福というラーメン店が嘗て存在し、ここのつけ麺に似た味を知らないか?
要約するとこんな感じ。満福は隠れた人気店で、自分もマークしていたのだが、何度かトライするものの休業。暫くして閉店してしまった。
食べられなかった店の味に近似したものなど流石に思い浮かぶはずもなく、事情を説明しご期待に添えないとお詫びを返信した。
ただこれだけでは折角メッセージしてくれた方に申し訳ないので、似てないとは思うが、どういう味だったか教えてくれれば、同系統のお店はどこか言えるかも知れないと付記した。
どうも、ホープ軒のようなタイプの豚骨醤油で、つけ汁に背脂が浮いていたという。写真も送ってくれた。
ホープ軒タイプの豚骨醤油の店でつけ麺というのは意外とない。やっていても魚介を加えるなどして、ベースの味と変える例も少なくない。
そこで、パッと思いつたのが上井草にある幸来だった。
食べログを見てみると、やっぱり、つけ麺をやっていた! 写真を見る限り、麺もやや太めで、つけ汁もベースの豚骨醤油で背脂をかけている。
絶対味は違うだろうことを前置きして、自分が思いつく限りここくらいと返信したところ、投稿者からすぐさま食べに行ったと連絡が来た。
なんと、かなり味が近い、つかほぼ同じというではないか!!
って、そんなことある????
あまりの出来事に居ても立っても居られず……といっても10日ほど経ったある昼下がり、久々に幸来の前に立つのであった。

幸来【食べログ】 ★★★★★★★★★★ 現役背脂豚骨醤油として!
所在地:東京都練馬区下石神井4-19-8
記憶違いかもしれないが、券売機は上部に大きなボタンが配される、最近っぽいものになっていた。つけ麺のボタンを探してポチる。
カウンターだけの店内には感覚を開けて客がポツポツと入っていた。コロナ対策だろうか、アルミサッシの扉は開けっぱなし。ここは席の後ろを通る幅がないので、券売機から遠い席に移動する時や水を汲みに行く時など、扉が開いてると一旦道路に出て移動しやすくてイイ。
相変わらずガテン系らしきガタイのいい男性客ばかり。暑い中でも黙々とラーメンを啜っている。
厨房を見ると、ガッチリして若そうなニイチャン店員とともに、オバチャンがメインで麺上げなどをこなしている。話では聞いていたが、これまでオバチャンがいる時に当たったことがないので(もしかしたら初回に見かけたかも知れないがうろ覚え)、じっくりオバチャン謹製の一杯に向き合えるぞ。
年齢を感じさせないキビキビとした湯切りやスープを注ぐ姿に見惚れていると、やってきました。
つけ麺900円!

豚骨醤油の店ってつけめんがあってもそこそこ値段するパターンが多いが(その割に量が少なかったり味がイマイチだったりする)、果たして相応のものとなってるだろうか。

まずスープを一口レンゲで啜ると、オオッ、豚骨バッチシ出てるじゃないっすか!

ノーマルのラーメンでも、ここ数回は今ひとつシャバいことがあって、脂多めにするとスープが背脂に負けて全体の味が今ひとつに感じたが、しっかり醤油ダレが立って色味的に黒くとも、奥に甘みがあって、しっかりスープの旨みを感じられる。今日は特に当たりかな。やっぱオバチャンのだからだろうか!?

麺は中太のストレート麺で、細めのラーメンとは別物。麺の方に盛られた具の、コリコリながらしっとり水気もあるメンマや、巻きチャーシューもいい感じの出来で、箸休めになる。

麺自体はやや茶っぽく、ツルンと艷やか。噛むとモッチリとしながらも、しっかり噛みごたえがって、麺だけでかなりいい塩梅。茹で前200g超くらいかな、暑いときには丁度いい量か。
これをつけ汁に付けると、馴染みすぎず適度に弾きながら、スープとともに口中に入って、麺を噛むほどにスープの苦甘さも味わえる。
無心になって食べていると、麺を完食してしまった。
これだけで十分お腹は満たされるのだが、スープがそこそこ残ってしまった。これだけで多少飲みすすめるも、やっぱり少々塩味が強い。スープ割りはお願いできるのかな。
というのも、券売機にスープ100円というボタンがあって、これを買うのかもしれない。まぁ聞いてみて、言われたら買えばいいやと、オバチャンにスープ割り下さいというと、あいよとあっけらかんとつけ汁を手に取り、スープを足して戻してくれた。

たっぷりスープが足されて、だいぶ白っぽくなったが、お陰で俺的にどビンゴなスープが思う存分楽しめるぞと。直で勢いよく飲むと、おおっ、これこれ。ここんちのラーメンで好きなバランスの時のスープの味がする。
意気揚々と飲み干すと、もうお腹はたっぷたぷ。もう大満足どころの話ではない。
後片付けに忙しそうだったが、去り際に美味しかったとオバチャンとニイチャン店員に告げ、店を出ようとすると、背中にありがとうございましたの声を感じた。
今回、メッセージをいただかなければ、こちらでつけ麺を試すことはなかったかもしれない。夏場に熱いラーメンはツライので、これまで夏に来ることはなかったが、これだったら来年も夏に来れる。自分にとっても大きな発見となった。
にしてもやっぱここんちのスープは好みの豚骨醤油ですわ〜。しみじみウマウマシ!! 暑い中でもお客さん来てくれて有り難いと言っていたが、さらに暑い厨房で立居振舞うオバチャンこそ有り難い存在だ。感謝感謝。ごちそうさまでした。

コメント
コメント一覧 (2)
炭水化物ダブルスですが、止められません。
刈部山本
が
しました
ライスもいいですね(^^)
刈部山本
が
しました