東上線沿線に出た昼1時過ぎ。折角だから地元感のある武蔵野うどんが食べたい!という欲求がムクムクと立ち上がってきた。
調べると、志木駅から北へ行ったところの武蔵野うどんが良さげだ。ちょっと歩くが、天気もいいし運動にいいだろうと決行!

北口ロータリーからひたすら真っすぐ、街路樹の緑が眩しい整備された車通りを1kmほど歩くと、道幅が狭くなる。
外観
その途端、まだ新しそうな武蔵野うどんの文字がドンと現れた。
店舗正面の左上端に書かれている「庄司グループ」ってナニ?
店正面
手打ちうどん 和【食べログ】 ★★★★★ 5.0

という疑問はともかく、店先で紙に名前を書いて待つ。
すると中から物腰のやらかい慣れた風の女性店員さんが出てきて、「お一人ですか?」と自分に聞いてきた。ハイと応えると、カウンターなら開いてると通してくれた。

店内は座敷がメインで、数名分申し訳程度のカウンターが設えてあった。他の席とも離れているし、寧ろウエルカムでっせ。
カウンターは背が高くてよく見えないが、厨房では男性が数名、調理に勤しんでいる。
フロアは先の女性ともう一人くらいいたかな(記憶が曖昧)、家族経営だろうか、アットホームで優しい空気に包まれている。郊外のこういう店ってこの雰囲気がいいんだよね。都心の狭い行列ラーメン店の雰囲気もいいんだけど、オジサンには今はこれが落ち着くリズム。
メニュー
卓上のメニューを見るまでもなく肉汁うどん一択だが、この手の店は季節の天ぷらも見逃せない。とはいえ、この日は飲んだり天ぷらつまむ気分じゃなかったので、自重。
まったり水を飲んで待っていると、「お待たせしました〜」の声とともにやってきました。

肉汁うどん並400g¥750!
肉汁うどん
おおっ、挽きぐるみか、ポツポツと黒い点が窺えるうどん。
うどんUP
全体に黒っぽくもある。それに、厚みもあるが、平打ちのような幅の広さも見受けられる。
ペラペラのうどんは嫌いじゃないが、今の気分的にはゴツくてゴワッとしたのが食べたいので、どうかなと恐る恐る口に運ぶと、ギュッと濃縮感がありつつもしなやかで瑞々しさもあって、これはイイ!
肉汁UP
肉汁も甘辛い武蔵野うどん然としたものだが、しょっぱすぎず甘すぎず濃すぎず丁度いい。汁もモチロン好みだが、グッと来たのは具。肉汁の豚肉が身厚でプリップリ。噛みしめると自然な豚肉の脂の甘みがジュワ〜っと滲み出てくる。これはかなりイイ肉使ってるんじゃないだろうか。
ネギや肉は定番の具だが、コチラでは刻み生姜も入っている。
生姜UP
生姜好きとしてはこれは嬉しすぎる!

ダシ割りがあることは店内に告知があるので、お店の人にお願いして持ってきてもらう。
出汁割り
割ると、カツオらしき魚介の風味がグッと前に出てくる。割汁を飲み干し、空いた器で出汁のみを飲んでみる。出汁は透明で、味はしないので、純然たる和出汁。

大満足でレジでごちそうさまと言うと、フロアの女性の方が笑顔で返してくれた。
店を出ると、入口隣に麺打ちスペースがある。
麺打ち場
大きなガラス(アクリル?)越しに中がよく見えるようになっている。
麺打ち場内部
打ってる姿は営業前とかじゃないと見えないだろうが、こういう手打ちアピールはありがたいね。

コチラの店主は埼玉のにある比企郡川島町にある庄司【公式サイト】という店出身らしい。それで庄司グループなのか。川島町は最寄りの駅がないほど陸の孤島のような場所ながら、ラーメン店などこじんまりとした店で店主が奮闘するタイプの良店が何故か多い。そういうところから、こうした自家製のうどん店が出て、広まっていくのは頼もしい限りだ。
というわけで、ガッツリ武蔵野うどん堪能たんのう。ウマウマシ!! ごちそうさまでした。

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