高幡不動でお参りした後、夕方のいい時間になったので、ルービー引っ掛けてラーメニングといったわけだが、逆に食スイッチが入ってしまった。
食べたらかえって腹が減る…スパイスカレーなんかでは起こる現象だが、ラーメンでは滅多にない。しかも替玉した後だし。
ここは自重すべきとも思ったが、途中で八王子ラーメンを見つけたのを思い出した。さっぱり系のラーメン1杯ならいけるっしょ!

びんびん亭は、郊外ロードサイドにありがちな、大きな看板を掲げ派手にアピールするタイプの店。八王子が本拠地で、何度も八王子でデーハーな看板を目撃していたので覚えていた。
八王子ラーメンは過去に数軒UPしているし(例:ちとせ)、そこそこ食べているが、近年は年1でタンタン【過去記事】に行くのが通例となってしまった。
なので、他で食べるのは久しぶり。高幡不動に支店があるなんて知らなかった。八王子ではアチコチに八王子ラーメンの店があるので目移りするが、ここでは迷わずに済む。

近づくと早速、デーハーな外観がお出迎え。
外観
びんびん亭 高幡不動店【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:東京都日野市高幡1000-3 公式サイト:https://binbin.jp/

入ると、夜の部が始まったばかりなので、広めの店内に客が1人。
テーブルメインで、厨房に向かってカウンターが数席。そこに食券を買って着く。
券売機にはアルコールのボタンがあったが、さすがに自重。
ステンレスのピカピカな厨房で、食券を確認した男性スタッフが慣れた感じで流麗に調理を開始。こういう複数店舗ある派手系のラーメン屋って、やたら叫ぶ接客するところがあるけど、ここは大人しくて落ち着くやね。でも、ツッケンドンな感じはしないのも◯。

で、やってきやしたラーメン600円!
ラーメン
表面に膜を貼る油(ラードかな?)がテカテカして、その下に折りたたまれた麺、上には結構な量の玉ねぎが小山になって乗っかってる。おおっ、キレイ!!
まずはとプースーをいただくと、イキナリ魚介(煮干しラーメンってメニューがあるくらいだから、メインは煮干しなのかな?)が鼻にガツーンと来る。といっても、無闇矢鱈に魚介だからけにした感じじゃなくて、上品に、それでいてしっかり味わいと風味が生きている。豚骨ダシも丁寧に取っているのか、スープに濁りがなく、スッキリしつつも飲みごたえがある。
ラーメンUP
黄色い麺は細くて硬め。低加水めであるとは思うが、ややしなかやかなコシもあって、ひっぱると伸びる感じはあるものの、ダラ〜ンとしたところは一切ないというか。タンタンは完全に低加水の粉っぽい麺だけど、これはこれでかなり好き! みんな違くてみんないい。
チャーシューは赤身がピンクで低温調理っぽく見えるが、オールドスタイルの食べごたえのあるガッツリ系。メンマも太めでコリコリしてて、味付けもキツくなく好み。結構いいやつな気がする。
タレは若干ニガく感じるような苦甘系で、この香ばしいというかビター感が、玉ねぎの甘味を引き上げているように感じる。八王子ラーメンでは玉ねぎが青苦いところが多くて、それが良さでもあるのだけど、こちらは玉ねぎの甘味を大事にしているように感じた。

無我夢中で、本日麺3玉目ながら、あっつー間に完食。
スープと油のコントラストでシャキッとメリハリの効いたラーメンという印象を受ける。そこに玉ねぎと、やや低加水の細麺が絡むところが八王子ラーメンの醍醐味ではあると思うが、コチラのはそこんところがよりハッキリしていて、いい印象を覚えるんじゃないかなぁ。
本店や、他の支店で食べてないので比べようがないが、高幡不動店に関して言えば、これで600円とは驚異のコスパ。コスパという言葉は安さに偏りがちなので近年使わないようにしているが、これこそコスパと評するに最適なものはないと感じた次第。
今度こそ意を決して、八王子の本店に行ってみようなか。そう思わせてくれる吸引力のある1杯だった。最高最幸。ごちそうさましたー。

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