カテゴリ:ラーメン > つけめん

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美味しいつけ麺 に参加中!
背脂やチャーハンの記事でないと心配されちゃうので、秘蔵の変わり種背脂ネタをば。

最近お家騒動的賑わいを見せる東池袋大勝軒一派。これまでも旧滝野川【過去記事】を筆頭に時折UPしてきたが、正直、あの麺量が年齢的にキツくなってきた。まぁ多くのつけ麺ウリの店に営業時間的に間に合わないという事情があるにせよ、麺少なめにしてまで休みの日に出向く体力がなくなってきているのかもしれない。
それと、一時は大勝軒が出来ると追っかけるほど情熱があったが、山岸さんが旧店舗の末期に排出した店の多くは、劣化大勝軒といっては失礼だが、個人的感覚としてグッと来るものがなくなってきたのも事実。そもそもの本店からしてそうだったからね。仕方ないのかなと。

そんなわけで随分自分から遠く離れた東池袋大勝軒系だが、ふとしたことから急にグッと興味が湧いてきた。
背脂看板@板橋大勝軒なりたや通勤途中にある板橋区役所そばの大勝軒なりたや。店の前を通ると、「背脂トッピング大好評」なる看板が出ているではないか。
大勝軒で背脂? これは試してみるしかあるまい。
とはいえこの店、出来た当初あまり芳しい噂が耳に入らず、二の足を踏んだままにしていたんだよなぁ。正直不安が強かった。
しかし、土田晃之がファンだと聞いて、俄然興味を持つようになった。彼は一時板橋に住んでて、しかもつけ麺に関しては相当食べていて、ラジオで薦める店がナカナカのラインナップなのだ。
そんなこともあって、今年の5月ころ、昼過ぎに伺ってみた。
外観@板橋大勝軒なりたや
板橋大勝軒なりたや【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:東京都板橋区板橋2-60-1

外から見ると暗くて店内の様子が分からないが、入ってみると厨房は結構広く、囲むようにカウンター席が変則L字型に伸びていた。客席はまぁそんなに広いとはいえないが、昨今のラーメン屋としてはユトリがある方か。
入口の券売機で背脂の確認をしてポチッ。少なめが明記されてるのも嬉しい。
食券を取りに来るサポ的なニイチャン店員に加え、厨房には如何にもなガタイのいい店主らしきニイチャン店員が、あの紺色シャツにタオル鉢巻で動いてる。ちょっと無骨そうな感じが昨今の大勝軒系来たなって感じを煽る。
店内@板橋大勝軒なりたや
客もガッチリめの体格が多い。やはり7〜8百円で満腹になろうと思うと選択肢はまだまだ限られるのだろう。

つーわけで、麺をザルで締める様子などを見てたらやってきた、特製もりそば大勝軒スープ麺少なめ¥750+背脂トッピング¥50!
特製もりそば背脂@板橋大勝軒なりたや
コチラはベーシックな大勝軒スープの他、豚骨魚介系の濃厚スープも選べる。後者もメッチャ気になったが、ここは久々に大勝軒の味を楽しみたいと元味に。
つけ汁をみると、思わずニヤけてしまう。
つけ汁背脂UP@板橋大勝軒なりたや
浮いてるねぇ、背脂!
掬ってみると、やはり表面だけのようで、そのままズズっと汁だけ頂くと、おおっ、久々の東池袋大勝軒系のアノ甘さが口中に広がる。すき焼きみたいで嫌われる向きもあるが、上手くダシと甘酢ダレが合わさった時はハマるのよ。つかココ、中でもかなり甘いほうじゃない? ハッキリした甘さがある上に、ダシはそんなに強く聞いてないようだし、魚介系の香りも正直弱く、これだと甘ったるさが勝って美味しくなさそうだが、不思議と全然嫌味じゃなくグイグイつけ汁だけで飲めてしまう。
そこに背脂がこってり感を演出しているのだが、これはチョット味の印象が分離してしまう。アブラーとしては嬉しいし悪くないが、スープ自体のコクを強くするとか、元のスープの印象を変化させるといった相乗効果にはなってない気がする。でもまぁお陰で背脂乗せてもここんちの汁の塩梅がよく分かって良かったが。
麺UP@板橋大勝軒なりたや
麺はいつもの中太の玉子っぽい色味と食感のもの。見た目にツヤツヤでいいね。思ったよりグダグダに柔らかくなく、適度に〆っているが、ツルンとしたノド越しで、これまた単体でズバズバ食べられる。つけ汁につけて背脂と食べても印象は変わらず。やっぱ自家製麺は美味しいわ。
とここであることを思い立った。麺に背脂とチャーシューを乗っけて油そばみたいにしたらどうだろう?
自家製まぜそば@板橋大勝軒なりたや
ちょっとつけ汁を乗っけて食べると、これが意外と悪くない。だから特別どうだってことはないんだけど。
それにしても少なめでも麺が多い。東池袋大勝軒系の後発組は比較的麺量をちゃんと少なくしてくれる所が多い印象があるが、旧滝野川とかと一緒で減ってる?て量。なんか勝手に悪意を感じるんだよなぁ。思い過ごしかと思うが。
とはいえ満腹になりつつ完食。スープ割りも頂くことに。
スープ割り@板橋大勝軒なりたや
これはあまり記憶に残ってないが、味は殆どそのままに普通に飲める濃さになっていた気がする。

背脂の効果は如何ばかりか・・・といったところだが、入ったところで味が壊れるわけじゃないし、ちょっと脂感が欲しい向きにはいいんじゃないだろうか。
それよりなにより、久々の甘いつけ汁・久々の自家製麺という、とにかく久々の東池袋大勝軒系がもう良くて、やっぱいいなぁと再認識させられた。定期的に食わんといかんなぁと。
でも今度ここに来る時は背脂なしで濃厚スープだ、絶対!
というわけで、うん、オイシー! ごちそうさんっした。

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美味しいつけ麺 に参加中!
メシコレ公認キュレーターさて、前回お知らせしたぐるなびのキュレーションサイト「メシコレ」。第二弾の記事をUPしたので、よかったら見ておくれやす。
【限りなく透明に近いシオ…絶品塩ラーメンが食べられる店 5選】
前回よりグルメサイトらしいまとめ記事になったが、オチがあるので(当ブログのディープな読者なら分かる?)、相変わらず浮いてます。
というわけで、久々にラーメンネタらしくつけ麺なんぞの記事でもUPしちゃいやすか。
あ、前回宣告した大ネタってコレじゃないっす(^^ゞ

二郎インスパイアの前にインスパイア系という言葉の走りとなった青葉インスパイア系。カツオや煮干しなどの魚介系ダシと豚骨や鶏ガラなどの動物系ダシを合わせるWスープ(本当は別々の寸胴で取った出汁を提供前に合わせるのを言ったのだけど、事前にブレンドしたものを含め、まぁ両方の出汁の主張が感じられる豚骨魚介とかをひっくるめて使われてたかな)が流行った2000年頃は、そーゆー店が続々オープンして、色んな食材がラーメンに使われだして、新店巡りが面白くて仕方なかった。
そんな中オープンしたのがここ欣家で、Wスープ気鋭の店として当時かなり話題になった。和歌山ラーメンブームってのもあって、近くに東京の和歌山ラーメンの先駆け的存在となった戎【閉店・過去記事】もあって、ニワカに西台のラーメン店が活気づいていた感がある。当時住んでいたところからアクセス悪かったのだけど、バイト先からは電車で一本だったこともあって、特に欣家は好きでチョイチョイ来ていた。
環境が変わってスッカリ足が遠のいて10年超。当時まさか欣家が自宅から徒歩圏内になるなんて夢にも思わなかった。しかし営業時間がそう遅くないので(ラーメン屋としては決して早仕舞いでもないのだけど)、タイミングが合わずナカナカ来れないでいたが、休日のお昼、西台から出かける前の腹ごしらえに寄ってみることに。
外観@欣家

入口@欣家欣家【食べログ】
★★★★☆ 4.5
東京都板橋区高島平1-62-6

夜、何度か店の前とを追った時は余りお客さんの影が見えなくて心配していたのだが、昼ピークともなると外待ちが出来るほど。さすが地元人気店といったところか。
昼だけ人員増やしているのか、以前よく見かけたヒゲのマスター以外にもスタッフが入っていて、慌ただしくもシッカリ客を捌いており、チョット店内で待っただけでカウンターに付けた。
ちょっと背の高い感じのカウンター席は10人分くらいかな。テーブル席もあって、近所の会社の同僚といったグループが座っていた。
白を基調として木調の部分もあるこざっぱりした、当時流行りの内装は余り変わった印象がない。小奇麗にしていて経年変化を感じさせない。
コチラは麺の量がかなり多くまで増やせて(有料。ランチで中盛くらいまではサービスあるが)、ほらふきざるという超特盛りメニューが一時話題にもなった。でもまぁフツーに中盛か大盛程度の常識的な注文が殆ど。
つけ麺のオーダーが多いので、茹で時間+水で〆るのでそれなりに時間はかかるが、それにしてはスピーディだと思う。まぁ流石に慣れたもんですわ。

きんやつけめん¥630
きんやつけめん@欣家
前によく来ていた時は並盛り250gでも多いくらいで、特に麺がモチモチで腹持ちよく感じられ、見た目以上に食べられない経験があったので中盛350gはパス。
しかし今食べてみると、瑞々しい麺はスルスルと胃に消えていき、全然足りなかった。
麺UP@欣家
当時ちょっと摂食障害気味だったので、その為か。でも玉子のようなニュアンスのする麺はしなやかな割りにプリプリで、当時と印象は余り変わらない。よりしなやかになったというか、前はもっとプリプリしていたかもしれない。でもだいぶ前の記憶なので怪しい。
つけ汁UP@欣家
つけ汁は見た目、醤油ダレが濃そうだが味自体は大人しめ。魚介の風味は効いているが、かなりマイルドな味わいで動物系もしっかり効いていそう。よく評判として、豚骨大人しいと聞くが、油ッケがないのでそういう印象なのかもしれない。実は結構出ている気がする。それに無化調だしね。このジンワリと口中に自然な甘みが広がる感じがなんともタマラナイ。全体の印象としては前より優しいかな。
そうそう、具の太いコリコリのメンマが印象的で、変な味付けないやつ。メンマは当時特に苦手だったが、これはいつ食べても美味しい。
卓上の薬味@欣家
そして欣家といえば柚子。卓上に常備されており、以前は柚子の粉末みたいので冬に来ると生柚子に変わった気がする(違った?)。それと生姜もあったので、麺の端に乗せて、麺にそのまま着けて食べてみる。
柚子と胡椒@欣家
麺とともにハッキリと柚子や生姜の香りが鼻に抜けて、これはこれで一興。個人的にはフツーにつけ麺として食べて、途中オツマミのようにチョビチョビつまむのが好きかも。
で、スープ割りお願いしやす。
スープ割り@欣家
よりまろやかに、より優しい味になったが、豚骨だろう動物系ダシの輪郭がハッキリして、非常に満足度の高いスープになった。以前はあまりスープ割りで動物系ダシの印象が残らなかったけど、個人的にはこれくらい動物系ダシが聴いてる方がイイな。これはフツーのラーメンを一度試してみなければ。つーかよく考えたらここでラーメン食べたことないや。

というわけで、今度は夜にでもタイミングみて、ゆっくりラーメンを啜りに来たい。
いやはや、10年以上の月日が経って、そりゃさすがに多少の印象の違いがあるのは当然だが、基本ラインの味が確立されていて、老舗の風格さえ感じられた。この当時、雨後の筍の如く出来たWスープに青葉インスパイア系の店の多くが店を閉じている中、この線で味も人気も維持しているのは非常に貴重な存在なのではないか。
やっぱりこの系のラーメン独特の食後の口中や鼻に残る余韻を感じながら歩くのがタマラナイ。うん、美味しかった〜 ごちそうさまです。

欣家 ( 西台 / ラーメン全般 )
★★★★★5.0
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美味しいつけ麺 に参加中!
表通り@風雲児伺ったのは2010年夏と、だいぶ前の話で申し訳ない。なんとなく書きそびれていたのだ。
新宿に行列の絶えない豚骨魚介の店があるということで、案外コレ系が好きな自分としてはずっと気になっていた。用事が早く終ったので早仕舞い覚悟で行ってみると、おおっ、まだ皆さん並んでいるぞ!

外観@風雲児風雲児【食べログ】
★★★☆ 3.5
所在地:
東京都渋谷区代々木2-14-3

ちょっと路地裏系なお酒飲む店が並ぶ一角に突如としてつけ麺の幟旗がはためく。
そんなテナントビルの半地下に、木調のソレっぽいイマドキなつけ麺屋が顔を出す。

入口@風雲児
(写真は退店後に撮ったもの)
入店すると案の定威勢のいい店員の声が幾重にも反響する。券売機で食券を求め壁に沿って並ぶ。途中で店員に食券を渡し、呼ばれて着席という、まぁよくある流れ。
店内は奥に長く、カウンターだけながら20人弱いけるのかな。それで外並びから15分くらいで着席という行列をキープしてるんだから大したもんだ。
それにしても店員、威勢がいいからといってガテン系かと思いきや、茶髪・金髪率が高く、なんかホストっぽい。
妙な夜の空気に包まれつつ、待つこと暫し・・・

つけめん¥750!
つけめん@風雲児
予想通り、魚粉が乗るスタイルか。それにしても麺細いなぁ。
つけ汁@風雲児
ともあれつけ汁を飲んでみると、確かにドロっとした粘度がある豚骨魚介スープで、醤油ダレと相まって食べ慣れた味。濃度+ザラッと喉に引っかかることもあって飲みづらいかと思いきや、味自体が尖ってないというか纏まってる印象で意外とするする食べられる。魚粉の要素を除けば、魚介のダシ自体は確かそんな強くなくて、それが食べやすい印象に繋がってるのかもしれない。
細めで目の詰まった感じの中太麺と絡めても、しつっこさはそんなになく食べやすいくらい。麺自体のツルッとした感じも影響していると思う。
麺UP@風雲児
得製にすると具沢山らしいが、ノーマルだと全然確認できない。スープに溶け込んでる位の解釈をしたい程だが、それにしても見た目に寂しい。
食べてて中盤からかなり物足りないというか、案の定、コクや旨みをこのスープから感じられなかった。つまりココもスカり系(ドロ系豚骨魚介スカり問題については過去記事:【つけめん102@川口〜麺硬い問題再燃?】【麺や葵@日暮里〜スカらない!?葵伝説】参照)。最初は舌にまとわりつくようなクリーミーさを感じても、結局食感的な部分だけで、味自体のボディ感が段々寂しくなってくる。
スープ割りに至っては魚介スープだと思うがシャバシャバで、これをこのつけ汁で割ってものぺ〜っとした、なんだかよく分からないスープになるだけだった。

行列や話題性を除けば、フツーに美味しい値段相応のつけ麺だと思うが、正直、これなら何処でも食べられる気がする(こちらの創業年を勘案してもね)。スープの濃度だってココより濃い店はあるわけだし、ここならではの要素を一つも感じられなかった。なんで皆んな並んでるの??
職場の近所に出来たら、おおっ、かなかないい店出来てラッキー!と思うだろうが、行列できて足遠のいちゃうパターンやね。
なんだか不思議というか、フワフワした気持ちのまま家に帰るのだった。ともあれ、美味しいには美味しかったッス。ご馳走さま〜

風雲児 ( 南新宿 / ラーメン全般 )
★★★☆☆3.0
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東京のラーメン屋さん part.2 に参加中!
中学時代の技術教師のアダ名がモーリス飯島。
なんでそんなイギリスのお耽美映画のタイトルがアダ名に付いたのか今持って謎だが【映画についてはこちらのブログ参照】、技術室の机に彫刻刀で彫ってあったのだから仕方がない。いや別にその教師がバンコランみたいな美少年ヅラしていたわけではない。ヅラはヅラでもツルッパゲだったので、今以って謎が謎呼ぶ林檎殺人事件なわけで…
商店街が多く活気あふれる街として人気の大山。そこに評判のいいラーメン屋があり、ずっと気になっていた。
名をmorrisといって、てっきり店の人がこのモーリスという映画のファンなのだと思い込んでいたが、モーリスは“Maurice”で、morrisは同じ映画でも「オールド・ルーキー」の主人公ジム・モリスからとったそうだ。ちなみにBGMはNACK5でヴァン・モリソンもかかってなかった。関係ないにも程がある(-_-;)

しょーもない前フリはこの辺にして、小洒落たカフェのような明るいウッド調にまとめられた内外装のお店に入ってみんべ。

Morris(モリス)【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:東京都板橋区大山東町28-8

外観写真を撮りそこねたので、この辺から様子を察しておくれやし【参照ブログ:麺天坊と愉快な仲間たち】
白さが眩しく気持ちのいい、少し背の高い木のカウンターにつき、奥様らしき店員に注文。調理は主にご主人と思しき男性が担当。年は自分と同じくらい、30代だろうか。やや寡黙な感じで昨今のラーメン店店主らしい雰囲気。人によっては声はらんかい!というかもしんない。でもまぁ店の雰囲気からしても黒Tシャツ的な無駄なハイテンションさは似合わないので丁度いいかと。
小鍋で丁寧に調理してる様子なんぞを見ながら待つこと暫し。

つけそば¥730!
つけそば@morris
おおっ、これは見るからに美しい!! つけ汁も麺もキラキラしてる。これは期待できるぞ。
つけ汁@morris
まずつけ汁だが、透明度のあるスープで表面に若干のラードをまとっている。飲んでみるとこれが実にシャープな醤油味。煮干しなどのオーソドックスな魚介スープだろうが、素材感が突出せず、かといって無化調と感じさせず、全く物足りなさはない。つけ麺だからといってイタズラにタレを強くしているわけでもなく、引っかかるクドさはない。なのにスープ自体の満足感が強く、グイグイ飲ませる。
中華そば@morris
同行者の中華そば¥680も頂いたが、こちらはスープが若干濁っている。恐らく動物系ダシが効いてるのだろう。豚骨だと思うが、マッタリとした舌触りで、味付け自体がつけ麺より大人しく、全体にマイルドな印象。十分美味しいが、つけ麺のつけ汁を飲んだ後だと若干ボヤケた印象になり、個人的にはキレキレのつけ麺の方が好み。
麺は中太で縮れも効いた自家製麺。
麺UP@morris
黒いツブツブが見えるのは小麦粉の糠(フスマ=外皮)だろうか。かといって全粒粉のようなゴワッとした印象はなく、しなやかな喉越しで、きめ細やかな食感で、小麦の香りだけが適度に効いてる感じがする。店の奥に製麺機が見えるが、入口にぶら下がった板に「北海道産小麦使用 自家製麺」と謳うだけはある。中華そばの方は麺線が細いストレート麺で、しなやかさが特徴。シッカリ茹でられてもヘバらず、ムッチリとした粘りのある歯ざわりが楽しめる。
具はどれもちゃんとしていてホウレン草はシャキっとしてるし、メンマはコリッとしているが適度なしなりもあってモチロン味付けなし。そしてなんといってもチャーシュー、赤身主体でこれが箸で掴めないほどトロトロ。ここから全く嫌味でない脂が出ているので、それもスープに物足りなさを感じさせない要因にもなっているだろう。
麺は250g程だろうか。皿盛りなので多めに見えるが、あっという間に完食。麺だけでこの量食べられてしまいそうだ。つけても麺も汁もお互い邪魔せず絶妙なバランスを保っている。健康優良成人男性なら大盛必至かと。

というわけでスープ割りをお願いしやす!
スープ割り@morris
つけ汁をカウンターの上に乗せて待つよう言われる(最初何言ってるか聞こえなくてアタフタしてしまった^^;)。すると厨房でスープを足して戻してくれるのだが、これが動物系の恐らく豚骨ってやつが強くなったようで、先の中華そばのような若干の濁りを湛えている。濃い目のつけ汁のところに優しい芳醇なダシ割が来てるものだから、中華そばみたいに初めからこのスープを飲むのとでは印象が異なる。〆にじんわりとスープを堪能でき、ホッコリとしてしまう。

味を段階的に楽しめるのと、最初の直感的な美味しさから、個人的にはつけそばが図抜けているかと。今度端から中華そば食べて比較してみないとわかんないかもしれないけど。
ともあれ、噂に違わぬとはこのことで、想像の遥かに上を行く一杯に感激してしまった。こういう丁寧な仕事をしたラーメンを食べること自体久々だったというのもあるが…いや普段夜中に食ってるゲ◯みたいなの(失礼!)の仕事が雑と言ってるわけではなくアレはアレの良さという別次元の食いもんとしてね…こういうシンプルながら手の込んだものに当たるとなんとも嬉しいものだ。
ピーク時は賑わうだろうが、昼営業終了間際だったからか、後にも先にも自分らのみの貸切状態で贅沢させてもらった。食べた後だとこの値段でいいの?と思ってしまうが、あんまり高く出られないのも大山という町であるからかもしれない。
う〜ん、いいもん食わせてもらいました。満足マンゾク。おいしゅうございました。ごちそうさまでした!!

Morris ( 板橋区役所前 / 醤油ラーメン )
★★★★★5.0
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美味しいつけ麺 に参加中!
マンション看板@西台大勝軒大勝軒・丸長系はいくつか食べてきたけど、こちらは中野大勝軒で修行されて、東池袋の山岸さんは兄弟子ってなことが店内に書かれていたような【系譜一覧はコチラ】。東池袋系はもとより、丸長も長野で食べたりしたが、代々木上原の大勝軒の系列は実は初めて。ある時近くを散歩していたらマンションに看板を見つけ、昼飯を食べていたのだが、少なめならと入ってみることに。

西台の駅からは高島通りを越えてスグ。交差点角のマンションに、1Fに入るテナントの看板が並んでいる。よくスナックの名前がこんな感じで並んでいる光景は目にするが、大勝軒の文字は新鮮に写る。
裏手の駐輪場を通る。ここでいいのかと思うが、お好み焼き屋があるので、あっているのだろう。
マンション裏通路@西台大勝軒
するとラーメン屋すらなく、道路に出てしまった。何処だ!?と辺りを見回すと、真後ろに元祖つけそばの看板が。表通りとは反対側にあったのね〜

入口@西台大勝軒元祖つけそば 大勝軒【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:東京都板橋区高島平1-56-12
なんと公式サイト:http://taishouken.com/

想像以上に狭い店舗で、カウンターとテーブル席を一揃え詰め込んだ感じ。席には薄い座布団が敷いてあったり、雑誌やマンガの類が積まれていたりと、いい意味で町の中華屋の雑多感が溢れている。
先客はおらず大将は客席でTVを見て寛がれていたが、自分に気づくと厨房に入りお冷を持ってきてくれた。卓上のメニューには「つけ麺じゃねぇ、つけそばじゃい!」みたいな文言に並んで、トッピングの少ないワンコインらあめんや半分つけそばがメニューに並んでいる。てことはデフォ量が多いのかと大将に聞いてみると、茹で前200gという。グラムで即答する辺り、完全にラヲタに見られていると思ったが、まぁいいや、丁度いい量なので、ドノーマルのつけそばにしてもらう。
メニューはバリエーションが多彩で【公式サイトのメニュー一覧】、定番の野菜つけそばの他、ねんま・玉子・味噌・魚介豚骨にドレッシングなんてのもある。また通販や持ち帰りにも力を入れてるようで、町に溶け込んだ店という雰囲気がひしひしと感じられる。
テレビを見るでもなく店内を見渡していると、寄せ書きの色紙が目に入ってきた。30周年を記念して常連がしたためたもののようだが、二郎に負けるな!なんて書かれてもいた。勝負するところじゃない気もするが(寧ろ欣也の方が味的に被ってる気が)、駅周辺に結構な数あるラーメン店が、それぞれにキャラクタがあって棲み分けが出来ていて、良い感じだなぁなんて思ったりしていると、奥様と息子さんだろうか、買い物袋下げてドタドタと帰ってきた。するとピピッとリモコンでエアコンを付けてくれた。久々に空調なしのラーメン屋かと思いながら水面下で蚊と格闘していたので、地味に助かった。
急に厨房が活気づき、15時近くというのに後客も続々やってくる。常連のようで、店の方に「野菜つけ大盛ね」なんて言われている。

というわけで、自分のつけそば¥630登場!
つけそば@西台大勝軒
よし、スープ割り標準装備だ。なんだか容器が熱燗のようだが、皿にざっくり盛ったような麺の感じといい、グッとくるものがある。
まず麺だけ頂きます。
麺UP@西台大勝軒
うぬっ、かなり茹でられてグズグズ感ありますな〜 でも嫌じゃない。丸長系で多く見られる、色が白くて比較細めの麺を想像していたが、色が黒っぽく、結構太い。柔らかいが噛んでいると粉の食感と風味がしっかり感じられる。太さも不揃いで、手作り感が強い。いいな、これ。
つけ汁@西台大勝軒
つけ汁は透明なスープで醤油ダレの色味が強い。短冊切りのチャーシューとメンマ、あとワカメくらいとチト寂しい見た目だが、その分か、らあめんより若干安く設定してあり、先ずはつけそば食ってくれという意気が感じられる。さっぱりしたつけ汁だが、物足りなさはなく、チャーシューもしっかりしたものながら噛めば柔らかく煮込まれているのがわかる。鼻孔をくすぐる微かな魚介(カツオメインじゃないかな)の風味も心地いい。
あっという間に麺はなくなり、お待ちかね、スープ割りに移行。
スープ割@西台大勝軒
ジョボジョボと注ぐと、色味が結構薄まった。飲んでみると動物系の輪郭がはっきりしてくる。殆ど味なしのシャバシャバ割りスープを想像していたが、ショッパさが和らぎ、グッと飲みごたえが出てきた。ホッとする味やね。
つけ汁を飲み干し、残った割りスープを開けてみる。
割スープ@西台大勝軒
おおっ、やっぱりそこそこ色味ついてるね〜 これだけでも十分飲める。乳化とかそういうレベルじゃないけど、スープ濁さずそれなりの時間煮だしてるんじゃないかな。

全体の印象としては、ギトギトじゃない丸長系のあっさり気味のつけ汁に、柔らかくも意外とゴワっとした一面もある独特の太麺という初めての組み合わせで、他の上原系も試しみたくなった。
ガッツリいきたい時も、ちょっと小腹を満たしたい時も、様々のニーズに応えてくれる町の食堂といった面持ちで、実に気持ちのいい時間が過ごせる店だと思った。
後日知ったのだが、半チャーハンが240円でかなりソソられるビジュアル。よし、今度はお腹すかせて、半チャン野菜つけといこうか。
いやはや、しみじみウマかった〜 ごちそうさまでした。

大勝軒 西台 ( 西台 / つけ麺 )
★★★★4.0
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