こういう情勢下なので、現代ビジネスの新記事は宅麺.comになりやした。というわけで、記事で実食している大山のラーメンについて詳しく述べておきたい。
外出自粛中のラーメン通たちを救う存在…?「宅麺」とは何者か
…今回も【ヤフーニュース】になっていて、やはり時節柄、こういうサービスに興味があるようだ。
町田二郎時代からのエピソードは上記記事を読んで頂くとして、宅麺を利用するのはこれが初めて。お店の味を家でということでは、天下一品を自宅で調理して食べたことはある。後、久留米の大龍ラーメンは最初、お店から自宅に送ったし、その後、宅配便も利用したことがある。でもそれはかなり前のことで、もう20年近くこういうサービスで味わってない。
越谷のへーちゃんラーメン【過去記事】の初代店主と懇意にさせて頂いていた頃、宅麺もやってたか失念したが、ほかにベルマート(だったっけ?)など、この手のサービスをへーちゃんラーメンもやっていて、通常営業終了後、朝まで宅配用にスープ仕込んだりしていたという話をよく耳にしていた。
注文があるだけ、通常業務にプラスαの作業がのしかかるのだから、やっぱラーメン屋って大変だなと思ったものだ。
宅麺は基本、行列店の味をご自宅でってのがコンセプトなので、有名店ばかりが名を連ねる。それゆえに、並ぶ時間や労力、店までの往復の交通費を考えたら、冷凍宅配便の送料が丸々かかってもお得でっせ、ということなのだろう。
行列並んででも食べたいところへは足繁く通った20年ほど前ならいざ知らず、並んで食べることより、ふらっと街中で埋もれているような何でもない店に入ることのほうに食の幸せを見出すようになったので、こうして自宅での自粛生活が続くような状況だと、行かずに並ばずに気兼ねなく食べられるんだったら、またには行列のラーメン店の味を試すのもよかんベェと、宅麺を利用する気にもなる。
そういうわけで、大山の大麺を注文。

らぁめん大山【宅麺】
今となっては川崎の駅ビルに入ってる支店【過去記事】で食べられるようだが、以前は二郎インスパイア系のメニューは扱いがなかった。
今回、富士本店が既に閉じていると知って驚いたが、それまでは静岡まで行かないと食べられないものだとばかり思っていた。
最近は、川崎まで行くなら、ニュータンタン【過去記事】とか飲み屋の方に惹かれてしまうので、大山に行くことはまずないから、まぁ丁度いいでしょ。
最初は試しにと1人前だけ注文。

60サイズほどの段ボール箱をヤマトの方から受け取った際、やけに軽いのが気になった。二郎系といえば、麺が多いはずだし、スープは凍っているとはいえ液体だから、もっと重いんじゃないかな。
訝しがりつつ開けてみると、ちゃんと麺もスープも入ってた。

茹で前の麺量220gだとこんなもんか。

モヤシは入ってないので、近所のコンビニで200g入りのパックを調達。
ラーメン以外に、宅麺からの手書き風の手紙と、ちゃんと印刷された作り方の紙が入っていた。

見ると、麺もスープも15分ほど茹でるらしい。

これだけの太麺だから覚悟していたが、スープも結構かかるんだね。
ガスコンロが2口なので、両方に鍋を用意して、まずは湯を沸騰させる。麺を入れる前に、ここでサッとモヤシを湯がく。

5〜10秒くらいでいいそうだが、二郎ではヤサイはクタが好みなので、1分茹でてみた。
その間にもう一つの鍋にスープの袋を入れる。

そして麺の方を再沸騰させ、麺を投入。

やや硬めがいいので、12分くらいで上げようと計画。
丼を用意したりしているうちに、スグ10分が経過してしまった。

なのに、全然麺が形状記憶合金状態。本当にコレ、通常15分で茹で上がるのかぃ??

スープはイイ感じに解凍されて、12分くらいでよそえそうな勢い。
麺はというと、12分を過ぎたくらいでようやく湯の中で踊るようになってきた。
そこからちょっと経ったところで、麺を食べてみる・・・おおっ、見た目より茹で上がってるみたい。芯の粉っぽさが結構あるが、十分食べられる。盛り付ける時間を考慮すると、ちょうどいいかもしれない。
というわけで、13〜4分経ったくらいで麺上げ。

湯切りしたザルを一旦放置し、最初に丼にスープを投入。

餃子の王将のシルバー会員になった時にもらった丼は小さめなので、スープが入り切らないかも?と思ったが、ギリ入った。
でもこれに麺を入れたらスープが溢れるかも・・・と恐る恐るザルから麺を投入すると、なんと、丼の縁手前で留まってくれた!

この感じ、かなり二郎じゃん!!
そしてここにモヤシを盛って、スープに入ってた豚を1枚添えて完成!!

おおっ、かなりの山になったよ。ヤサイマシマシ感出てるじゃん。

これはかなり二郎ですよ。
と、調子に乗って写真を撮影していたら、食べる段になってヤサイの山が小さくなってるではないか!?
モヤシってただ盛っただけだと、1本1本に隙間があるのね。だから二郎系の店では、ヤサイを盛ったところで、ペシペシ山を押し付けているのか。モヤシ密度が上がったところで、山の量を測っているんだな。なるほど。
結果的にヤサイチョイマシくらいの見た目になった。これじゃホントに自分が二郎系の店で頼む時の量だ。
では改めて、いただきまーす! でりゃ!!!

と自宅で天地返し。すると、ラオコーン状態の極太麺が出てきた。

麺は灰色というか以前よく言われたキャラメル麺っぽい色味。噛むと、ワシワシっとした食感で、思ったより火が入ってしまい、カタメというには若干柔らかいが、それでも自分的には粉の風味が感じられるベストな茹で加減となった。
モヤシは売ってたのがそんなに太くなかったので、プチッとした食感が得られなかったのは残念。でも十分それっぽくなった。
スープは初めて町田二郎および大山の二郎系を飲むこととなったが、意外と言っては失礼だが、かなりインスパイア系標準の味わい。

豚骨といった動物系の濃さはなくはないし、タレの濃さもあるが、全体にそう濃度は高くない。ホントよくある豚骨醤油スープの味わい。化調的な旨みがかなり強く感じるが、二郎系ではこれで全然OK。
豚は店のサンプル写真ほど大きくはないが、脂身も適度にあり、赤身も噛むと筋で割れる感じがあって、自然な豚肉の甘みも強くイイ感じ。自家製でチャーシュー作ればこういう感じの味は味わえるが、気軽にこれが家で食えるのは嬉しい。
麺220gも難なく完食。
刻みニンニクも用意しておきたかったが、最初なんでよしとしましょ。
器具も基本汚れないので、片付けが想像以上にラクだったことも付記しておこう。
これがマイペースで食いきれるってのがとにかくこれまで味わったことのない快楽。夢を語れ系のインスパイアも取り寄せられるそうなので、そっちも試してみたくなった。
今回、とみ田や頑者などのつけ麺が売切れていたので断念したが、今度はドロ系のつけ麺が自宅でどんな感じで食えるのか、試してみようかと。
巣篭もり中でもそうじゃなくても、こういうふうに楽しめるのはかなりイイんじゃないかと。たまに食うなら全然送料も苦じゃないっすよ。
というわけで、ウマシ! ごちそうさまでした〜
