カテゴリ:ラーメン > 二郎系

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ツイッター等でオタ二郎こと小滝橋(オタキ)二郎がこれまでとは異なる別物になってるというニュースが今年に入って飛び込んできた。
オタ二郎といえば、15年程前に行って余りのスープの薄さにガッカリしたきり、ずっとご無沙汰している。池袋(ブクロ)のイケ二や歌舞伎町のカブ二郎【過去記事】と並んで残念な二郎とずっと目されていたと記憶しているが、個人的にはカブは当ブログで何度かUPしているように結構好きな二郎なので、自分の中ではブクロ≒オタキ<カブという図式になっている。遅くまで開いていて、新宿界隈でとなると、有無を言わさずカブに行っていた。カブがあるので、オタキは候補に浮かびすらしなかった。
なもんで、そんなオタキが激変とは俄に信じられなかった。ブタが良くなったとか、ヤサイの盛りがいいとかいう程度だろうとタカをくくっていた。というのも、二郎の評価でスープのことを取り沙汰する人を余り目にしないので、この手の情報は信用しないことにしている。タレがどうこうとか、せいぜいが乳化しているか否かで、自分が一番気にかけている、肉系の出汁の出具合についてツッコンでる意見は殆ど見受けられないからだ。
スグには行けないということもあり、暫くは静観していたが、自分の信頼をおいている人たちがこぞって行っては高評価なので、こりゃ自分で確かめるしかあるまいと、新刊納品の時に寄ってみた。

チャリで成子天神の辺りから路地裏に入り小滝橋通りへ抜ける。確かこの辺だったなとあたりをつけると、なんつッ亭系のラーメン屋が見えた。あ、そういえばそんな店出来たって話聞いてたなと思ったら、その隣がオタ二郎だった。
オタ二郎外観
ラーメン二郎 小滝橋通り店 【食べログ】
★★★★☆ 4.4
所在地:東京都新宿区西新宿7-5-5

入ると22時半を回った辺りでほぼ満員。券売機で食券を買って、入口脇に1つ空いていたカウンターに着く。食券を渡すとトッピングを聞かれた。あ、ここはこのタイミングでコールだったんだっけ。少しづつ思い出してきた気がしたのも束の間、落ち着いて改めて店内を見渡すも、以前来た時の店内が全く思い出せない。その時は昼過ぎで、客も殆どおらず、変速コの字カウンターの真ん中らへんに座ったんだっけ。今見ると奥にテーブル席があるようだが、それも思い出せない。壁に名刺を貼ったのを覚えているが、それも綺麗サッパリ無くなっていた。壁名刺ある店って今でもどっかあるのかな。
厨房は3人体制。目の前の麺上げの男性はそれなりのお年の方と見受けられる。前の時は若いニイチャンって感じの人2人だった気が。そんだけ経てば人も変わるし同じ人だったとしても風貌も変わるか。
兎に角店内に人が多いので、あの時と同じ店には待ちながらもずっと思えなかった。BGMはラジオで、谷山浩子の歌が流れていた。二郎にこんなに似つかわしくない曲はないな。
不思議な感覚のまま出来上がりを待っていると、2ロット目でどうも自分の分が来るみたいだ。よく見えないが、1ロットで7〜8杯できちゃうのかな。

で、やってきました、小ヤサイチョイマシ¥750!
オタ二郎小ヤサイチョイマシ
最近、らーめん大でニンニクチョットとか通じなかったので、チョイマシが通じてとても嬉しい。盛りは横から見るとやっぱそれなりにあるね。
オタ二郎横から
大きなブタが手前にデンとある感じがなんともイイ。まずは天地返し。
オタ二郎麺UP
平べったいキャラメル色の麺がデロンと出てきた。かなり太い。食べてみるとかなり柔らかい。後から知ったが、オタキは柔麺で知られているらしい。自分の記憶だとカブと大差ないくらいの記憶しかないんだけど、昔からこんな太くて柔かったかな。ともあれ、これがネチネチと食べる感じで、かなりイイ。臭いも鼻にスーンと抜けて、この何とも言えない二郎臭を嗅ぐと、直系に来たなと思い出させてくれる。ホント久しぶりだわ。
麺の間からスープを頂く。
オタ二郎スープUP
あれ? かなり茶色が濃くてあんま乳化してないぞ。背脂はそこそこあるけど、透明油の層が出来るほどオイリーでもない。コールで固形脂が選べるようだけど、ノーマルアブラだと層ができるのかな? ブレの範囲?? ともあれズズっと飲んでみると、あんまコクはない。う〜ん、スープはそんな変わってないのかなぁと記憶の糸を辿りながら飲み進めると、段々スープが混ざってきて、最初よりやや白っぽく濁ってきたような。そんなことあるのか、気のせいかもしれないけど、飲みなれてきたり湯温が下がったこともあるようで、最初よりコクを感じる。そういや、昔食べた時は黒っぽくてシャバシャバだったような気が。チョット期待しすぎたのかもしれないが、最終的にはそこそこ満足できた。
ヤサイはやや硬め。もっとヤワいのが好みだが、全然問題ないし、そんなことがどーでも良くなるくらいブタが良かった。このピンク色のブタ、赤身自体がプルプルと柔らかく噛まなくても舌と上顎で押し潰せる。あぁ、コレコレ。こういう二郎ブタすげー久しぶり。今回一番、二郎来たなって思えた瞬間だった。

スープが少なめとあって、難なく完食。お腹いっぱい寸前という丁度いい量。食後感としてはタレが舌に残る印象があって、味薄めでもいいかなと。それとやや旨味過多で印象がどうしてもスナッキーになりすぎてしまうところも。でもまぁこれくらいが二郎だし、これで出汁がもうチョイ濃いか乳化の脂分が強ければ、気にならないかもしれない。
スープに関しては超劇的変化とまでは思わなかったとはいえ、トータルで昔のオタ二郎とは全く違う印象だった。これで750円なら、コッチ来てお腹すいてたらまた是非寄りたい。
というわけで、ラーメン店としては珍しく上向いたという話でした。こういうのは大歓迎ッスね。いやはや旨し! ごちそうさまでした!

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とここで止まっていた、自店移転前に寄っておきたい店シリーズを再開。
当分来れなくなりそうなので、文京区から板橋区の間で夜に寄れる思い出の一杯を辿っていったのだが、G系では当ブログ最多登場かもしれない慶次郎に。

ラーメン慶次郎 本店【食べログ】
★★★★☆ 4.8
所在地:東京都板橋区本町14-14
公式ツイッター:@11771717
【過去記事】
2011年05月UP 慶次郎@板橋本町〜またも“次”郎
2013年05月UP 慶次郎@板橋本町〜夜営業伸びて深夜も安心!

ここの良さは日付跨いでも二郎インスが食えるのと、麺少なめの小盛りが安く、それでもトッピングコールは普通に受け付けてくれるので、野菜補給したい深夜には実に助かるのだ。
それに、なんといってもスープがシッカリ乳化しており、それでいて油は少ないから、食べやすくもシッカリ満足度が得られる。二郎直系には及ばずも、インスパ系によくあるスープがさらっさらで食べた気がしないってことにならないので本当に助かるのだ。

しかし昨年末、たまたま北池袋の一秀にフラれ【過去記事】、その時にケイジロウならまだやってるかと訪問したのだが、この日はどうにもスープの乳化具合がイマイチで、こんなだったかなぁと少々残念な15年二郎系締めくくりとなってしまった。

小ヤサイマシマシ¥650!
慶次郎小ヤサイマシマシ
ヤサイマシマシの盛りがこれまでになく異様によかったが、その分スープが薄まっちゃったのかもしれない。
慶次郎小ヤサイマシマシ上から
過去に書いたように、以前は麺を並盛りにしても少なく感じていたが、昨今は並でヤサイマシマシにするとキツくなってきたので、ここ数年は小盛りマシマシで落ち着いていた。慶次郎小ヤサイマシマシ天地返し
麺は相変わらずキャラメル色でムチッとしたヤツ。硬すぎず適度に茹でてある感じはやはりイイ。
慶次郎小ヤサイマシマシスープUP
味も乳化具合強めで安定していたように見ていたのだが。

で、これはたまたまかもしらんということで年明け1発目の二郎系にと再訪を試みたが、正月明けで営業時間が不安定だったようで、見事にフラれてしまった。
そして自店の千駄木での営業が終わろうという3月末、食べておかねばなるまいとギリギリに再訪することができた。
小ヤサイマシアブラ¥650!
慶次郎小ヤサイマシアブラ
前回マシマシ600gが堪えたので、この日は体調を考慮してヤサイマシ400gで。
慶次郎小ヤサイマシアブラ上から
この量だったらマシマシでも良かったかと思った見た目だが、やっぱり食べ終えてみるとマシで調度良かった。
慶次郎小ヤサイマシアブラスープUP
この日は乳化具合はバッチシ。乳化したマイルドなスープで、骨ダシっぽいニュアンスがあって、ソースみたいな醤油ダレとで甘みがあってイイ感じだった。おおっ、コレこれ。

前回の年末の時はカラメにしないと味が弱かったかなという印象を受けたが、今回はデフォで丁度よかった。スープがしっかりしてれば必要ない。こればっかは飲んでみないと分からない。その辺もブレも、コレ系の楽しみってことで。
また暫く伺えないのが寂しい。今のところ移転先からの通勤路に慶次郎に匹敵する(要は味・量・営業時間の三拍子)店が見つかってないので、いつか機会見つけて食べに来たい。
というわけで、貴重なエネルギー補給基地よ有難う! ウマシ!! ごちそうさまでした。

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自店が千駄木を去る直前、食べに来づらく所は食べておきたいということで、つい先程に用心棒の記事をUPしたばかりだが【過去記事】、その第二弾は、開店前から様子を伺っていた二郎系の富士丸を攻めておきたい。

この店はホント記憶に残る店で、そもそも二郎よしぐまからして好きな直系だったから【06.7月UP本店】、そこから派生した富士丸が、通勤路に出来たと知った時の感動ったらなかった【過去記事参照:09.8月衝撃の梶原店オープン情報09.9月UP梶原初訪問10.2月ビアンコ!白!】。
日や作り手によってブレるのは前提として、大まかな自分の雑感だと、大師前はダシ感が弱いが甘みが際立ってて、ここ梶原は甘み弱めだけどダシ感強めで、乳化してる時は個人的に当たりだった。OPEN当初はダシ強めな当たりが多かったけど、徐々に弱い時は多くなって、また体力・精神ともに完食がシンドイことが多くて、と同時に通勤ルートが変わってコッチ周りの月一の用事がある時以外は通らなくなったこともあって、暫くご無沙汰していた。
今後は自転車で寄ることはなくなる土地になるので、意を決して今年2月、月一の用事の際に突撃することに。
富士丸梶原外観
ラーメン富士丸 明治通り都電梶原店【食べログ】
★★★★★ 4.8
所在地:東京都北区上中里3-18-1

店構えは相変わらずだが(外観写真は前に撮った奴の流用)、隣の店がつけ麺屋になっていたのにはビックリした。よく変わるテナントで、前はカレー屋だったかな。
23時過ぎで外待ちはなく、入ると中待ちもなかったが、満席。食券を買って丸椅子で待機。間もなくカウンターが空いたので、着席と同時に助手に食券を渡しがてら麺半分と炙りを知らせる。ここがいつになっても一番緊張する。だって、麺量告げるのミスったら確実に食いきれない量来るからね。三田本店で昔失敗して痛い目にあってるし【過去記事】。富士丸でいえば、マルジになる前かな志茂の本店でノーコール完食は一度達成しているが、もう出来ましぇん。
麺半分は言えば玉子かなんかサービスしてくれるはずだが、この店で量のサービスは要らない。美味しく完食するのが一番でございます。富士丸梶原店内
厨房には見慣れないタオル頭の店主が。以前はキャップ店主だったが、今の店主も豪快でありながら丁寧な仕事をしている。助手は以前は小武蔵とあだ名された方がいたが(元K-1の武蔵に似てたことから)、別の人だった。どちらもどこか行ったんだろ。
冷水機から水を取りがてらお絞りとレンゲを頂き、スタンバイ。皆さんおしぼりを広げて丼の代替わりにしているが、自分は飽くまでお手拭き用にしている。麺少ないし、そこまでマシにしないから。でもレンゲは水のコップの上に乗せる。コレ、誰が始めたんだろうね。
で、ついに自分の分のコールを促される。

麺半分炙り豚ヤサイチョイマシ¥850!
富士丸梶原横から
う〜ん、やっぱ実際に目の前にすると麺半分でもビビるわ。丼自体が大きいんだよね。インスパイアだと一見量が多く見えても、丼を小さくして実際の量はそうでもなく演出してたりして(でもまぁそれくらいが丁度よかったりするケド)。
それに、前から思ってたけど、麺をいくら減らしても、ブタやヤサイ、それにスープが乳化した油量とか考えると、全体の体感量が半減するわけじゃないんだよね。2/3にもなってないか。やっぱ直系とかココは油がね、ボディブローのように効いてくるから。まぁそれがないとウマかないし、見た目にも、なんつってもソソる。
富士丸梶原麺半分炙り豚ヤサイチョイマシ
でもまぁ麺量自体は確実に少ないから、麺の分の負担だけでも軽減できればという感じか。
つか、そう自分に言い聞かせないと頭でお腹いっぱいになって食えなくなっちゃうから、コレ系は全体を見ず各個撃破が基本。デロデロになる前に天地返ししておきましょ。
富士丸梶原天地返し
デリャ! そうそう、この捻り。やや平麺っぽい黒っぽい麺。最初のうちはやや粉っぽさが残ってて、ゴワゴワなんだけどイタズラに硬いだけじゃないというか。食ってるうちにイイ感じに味が染みてしなやかになってくるのがイイんですわ。
で、麺のスキマからスープを頂くと、見た目の通り適度な乳化具合。甘みもある! このバランス、OPEN当初以来かな。いや、前の方がもっとダシ感が強かった気がするけど、もうコレで十分すぎる。久々に脳天直撃なビカーンと来る直感的なウマさ。いいなぁコレだよ。
欲言えばニンニクチョットのコールしたかったが、次の日の都合で泣く泣く断念。ニンニク投入できたら最高だったろうなと想像できるスープだった。
ブタは赤身主体ながらトロトロの、縦に裂けるような正しくトロ肉といった仕上がり。所々脂身が崩壊してスープに落ち込んでるところもあって、かなり当たりの部類。しかもガスバーナーで炙る、サービスの炙り豚にしてもらったから、焦げた香ばしさと柔らかみが増して、実に食べやすくなってる。一時は券売機の炙りの表記辞めてたけど(頼めばやってくれた)、また書くようになってた。このボリュームで食べごたえあるブタは正直完食にはシンドくなるので、炙りにしてもらえるのはホント嬉しい。梶原店に来る喜びの一つでもあるしね。
ヤサイは柔らか目。ここのヤサイが一番好みの茹で加減かも。

夢中で食べてたら、思いのほか早々と完食してしまった。
富士丸梶原完食
体調が良かったかな。ここまでキツくならずに完食したの初めてかも。
当分来れないこと考えると、今日来てホントよかったと思える一杯だった。これクラスのが食べられる店が新しい環境で巡り会えるか不安だが、探索するしかあるまい。
というわけで、富士丸は好みだということを再確認できたし、なんとかいつか機会を見つけてまた来よう。やっぱスゲーウンメェっす。ごっそうさん!!!

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千駄木の自分の店を閉めると決めた辺りで、近隣にある気になってた飲食店で食べておこうと、幾つか周ったので、今回はそんな中の1軒を。

東大近辺は結構飲食店があって、本郷三丁目方面に行けば遅くまでやってる店も多いが、逆に白山方面となると途端に寂しい風景となる。
学生相手の定食屋は閉まるの早いし、そもそも数が少なくなってる。東大目の前の本郷通りには以前、支那虎【過去記事】なんてオッサンダジャレ爆発な店名のつけ麺屋が結構遅くまでやってたので世話になったが、支那虎閉店後は寂しい通りとなってしまった。
そんな矢先に彗星の如くオープンしたのがコチラ。

本家神保町二郎【過去記事】の斜向かいにある店の本郷店。モジって本号としたのだろうか。界隈にはラーメン店もそんななく、二郎インスパイアといえば本郷三丁目の大【過去記事】まで行かないとない状況だからか、本郷通りに夜な夜な店の明かりが灯ると、若いニイチャン中心に人が集まってくるようになった。
用心棒本号本郷通沿い
用心棒本号外観
用心棒 本号【食べログ】
★★★★☆ 4.3
所在地:東京都文京区向丘1-20-6

そもそもの用心棒の評判は聞いていたので近くによく来てくれたと最初は喜んでいたが、どうも客にキレる名物店員がいるとかで【用心棒事件】【Togetterまとめ】、なんとなく敬遠していた。それに、ちょうど仕事帰りに寄ると閉店ギリギリなので、ありつけないと代替が難しいとあって二の足を踏んでいた。
ところが、キレる店員もいなくなったようで、夜営業も安定していると聞いて、行ける内に行こうと相成ったってワケ。

小さいL字カウンターのみの店で、店内の壁に添って中待ちが数名いる感じだった。食券を買って列に着く。自分の後から来た客で終わりだった。アブねぇ。
店内は白い壁紙が映える、二郎系らしい素っ気ないまでのシンプルなつくり。座ってる客の後ろを通るのもままならない狭さだが、コートを掛けられるスペースは結構確保されてたりして、独特の緊張感はなくはないとはいえ、一見でもフツーに来られる店じゃないかなぁと。
客は東大生か知らんが学生っぽそうなのが殆どで、中には女子もいたが、野郎と数名で来てる様子。なんか、食いきれる?とか話してて、食べ終わったやつから早く出ろよ!みたいな店員の無言の圧がかかるような雰囲気だった。
ニイチャン店員二人体制だったかな、ベテランと新人みたいな関係で、コールとかしっかり聞きに来てくれるし(モチロン麺量は最初食券を渡す時に告げておく)、目配りも効いてて、問題なく順番に席に着いて着丼に至った。

麺少なめ野菜チョイマシアブラショウガ¥730!
用心棒本号横から
700円チョイのこの系としては丼も大きめだしナイス盛り! トッピングに生姜があるのは、仕事上ニンニクマシに出来ない上に、夜に生姜チャージしたがる自分のような身には実に嬉しい。
用心棒本号上から
ヤサイはモヤシが殆どながらソコソコ山になってるし、巻きチャーシューがデーンと存在を露わにしてるのもさぁ食うぞって感じが盛り上がってイイね。
用心棒本号UP
とくれば、天地返し。でりゃ!
用心棒本号天地返し
デフォが300gだそうで、麺少なめだと220〜30gってところか。太い麺がグルングルンにトグロ巻いてる。ちょっと平べったい如何にもキャラメル麺といった見た目だが、食べてみると思ったよりはシッカリ茹でられてて、ガチムチではなく、麺の味わいを噛み締められる。かといってグズグズではなく、いい塩梅。これは好みだなぁ。
麺のスキマが出来たところからスープが顔を出してきた。
用心棒本号スープUP
かなり乳化しているようで、コーヒー牛乳のような茶濁した色み。乳化好きとしては嬉しい限り。しかし飲んでみるとコクがないわけではないが、なんか甘みというかチョット物足りなさが残る。いや、甘めでなくはないし、タレが効いてないわけではない。どの要素が立つでなく、全体にまとまっているし、背脂もソコソコあるにはあるが、全体にまとまりすぎて大人しい印象。見た目よりあんま二郎っぽくないスープかな。
それでも、シャキッとした部分はありつつ火の通ったヤサイもイイ感じだし、ブタも大きさも厚みもあって、味付けも殆どなく、食べごたえがあって好み。麺少なめにして、好きなトッピング少々マシて完食すると、満腹感が得られつつ、キツくないギリギリのいい感じで帰ることが出来る。量的には自分的にはこれくらいがベストかなぁ。
で、途中から、ちょっと気になることがあって、最後飲み干す時に確認したのがコチラ。用心棒本号丼の底
やっぱし、骨の髄っぽい!
スープがあんまコレ系らしくないと思ったのは、肉主体ではなく骨メインのダシっぽいなと勘ぐってたんだけど、ビンゴだったのだろう。

これだけ髄が出てたとしたらもっとコクがあってもおかしくないが、もしかしたら最後の方のスープだったから脂っけがスッポ抜けたのになっちゃったのかもしれない。味とか全体には好みなので、別の機会に伺うか、他の同店で比較してみたくなった。
ともあれ、もう満腹満足。ウマカッタッス。ごちそうさまです。

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ブログネタ
ラーメン二郎・二郎系part2 に参加中!
前回【縄麺男山】の二郎インスパイア系で思い出したのだが、私の自営する結構人ミルクホールのチャーシュータマゴサンド【参照記事】というメニューで用いている煮豚は、南越谷のへーちゃんラーメンから縁あって分けてもらっている。

そのため、へーちゃんのことは当ブログでも何度か取り上げているのだが、この年末〜年始にかけて大きな動きがあったので、遅ればせながら紹介させていただこう。

看板@へーちゃんへーちゃんラーメン【食べログ】
★★★★ 二代目の今後の伸びしろに
所在地:埼玉県越谷市南越谷2-2-6【スポットノート】
公式HP:http://he-chan.com/ twitter:@heechan2009
※外観写真は初代時代のもの
※月曜はお休みです

ご主人(以下、ご主人・もしくは初代店主と記載)が現役引退を表明し、関西方面に隠居されると聞いた時は、店で使う煮豚どうしよう!?というより、ウチに届けてもらったり、コチラから煮豚受取りがてらラーメンを頂きつつラーメン談義するようなことも出来なくなるという寂しさの方が先立った。
昨年は食べ納めにと、年末にかけてこれまでより足を運ぶ機会が増えた。
その頃になって初めてつけ麺のG度の高さを知ったので【過去記事】、食べ納めはつけ麺と決めていたのだが、その日はゴマ和えのまぜそばがあるというので、ご主人オススメとあらば頂かないわけにはいかない。

ゴマゴマあえ麺¥800(確か)
ゴマまぜそば@へーちゃん
この前にあえ麺は頂いていて、つけ麺に次ぐHITだったが、個人的にはゴマversionの方が好みだった。というのも、香りからしてかなり香ばしく食欲をそそるのだが、麺が温かめなので湯気とともに更に香りが立っている。
麺が見えないので引っ張りだしてみる。
ゴマまぜそばUP@へーちゃん
写真で見えなくて申し訳ないが、ごまペースト自体はベジポタのようにドロドロで、油そばといってもこのドロドロがソコソコの量丼の底にたまっている。まぜそばとして麺に勝ちすぎない量で、かといって味がわからなくなるほど少なすぎず、いい分量に収まっている。
ドロッが太麺に絡みついたのをズズッと頂くと、口中から鼻に胡麻の香ばしさが抜け、舌に甘くコッテリとしたペーストが残る。通常のカネシダレだと当たり前だがどうしてもサラっと麺からすり抜けてしまうので、具のブタは元より、ベビースターとかモヤシが邪魔くさく感じられてしまうが、これはゴマがうまく繋ぎ止めて、違和感なく食べられる。この点がゴマの一番の長所かもしれない。
ゴマまぜそば+コショウ@へーちゃん
最後に胡椒を少しかけるとピリッとしてメリハリの効いた味になる。このバランスがイイね!

予想を上回る美味しさを初代ラスト間際で味わえて気を良くし、さぁ次こそ正真正銘のラストつけ麺といこうと思ったのだが、あれ?厨房には見慣れない顔が。
ご主人は客席におられ、聞くと、来年のリニューアルオープンに備え、二代目が厨房でレクチャーを受けながらプレ営業している状態なのだという。あらら〜、遂に初代ラストつけ麺はまぼろしと化したか!?
まぁお陰で前回ゴマまぜそばに出会えたし良しとしよう。
というわけで、二代目のつけ麺¥800!
つけ麺@へーちゃん
出てくるまでご主人とナンコツの話をしていたら、二代目がコツ皿をオマケしてくれた。多謝!
ナンコツ@へーちゃん
ヘタな居酒屋メニューより全然秀逸なトロトロ軟骨。ゼラチンが溶けて半生状態で再凝固したような感じで、酒はモチロンこれだけでご飯1杯食べられる。ただ、通常のラーメンにコレが来るとッキツい! 二郎でブタオマケみたいな、いらね〜という嬉し悲しいアレ状態。でもつけ麺なので(ギリギリ?)大丈夫だった。
さて今回、あることを試みるためにやってきたのだった。これがあるので本当は初代つけ麺が良かったのだけど、わざと麺を余らせて、割りスープにドボンして擬似ミニ塩ラーメンをつくるというもの。
で、出来たのがこんなかんじ。
オリジナル塩そば@へーちゃん
以前つけ麺のスープ割り単体で飲んで、十分飲むにたる満足度だったので絶対イケると思ったのだ。実際、カネシの刺激がない分、ベースのスープの穏やかな出汁感が出て、確かに美味しいかった。だけど、刺激要素があまりになくてダルい印象になってしまうのは致し方無いか。あとこのところ課長抜きでお願いしていたのだがこの日は忘れたのが最大のミス。通常のつけダレは隠し味にニンニクが入っているのだが、この日のはニンニクが強かったのも気になった。

さて年が明けて暫くしてから、へーちゃん二代目としての営業がスタートした。ウチの店で使わせてもらう煮豚は二代目が用意してくれることとなった。初回受け取り時、まず挨拶がてらラーメン1玉¥700を味薄め課長抜きで頂くことに。
へーちゃん1玉@へーちゃん
まずスープをズズッと行かせてもらって気づいたのだが、初代のラーメン【過去記事】はデフォでカネシ醤油ダレが強めに効いていたということ。初代はジロリアンとして、デフォでもある程度はしっかりカラメに効いてないと二郎らしくないという意志の現れだったように思う。自分には折角ちゃんと骨からとったスープが感じられにくいことがあったので味薄め課長抜きでお願いしていたのだが、二代目はバランス重視か、カラメはデフォでいいかも。その分ベースのスープの旨味が感じられた。
へーちゃん1玉UP@へーちゃん
これはまた初代の意向だと思うが、ヤサイはカタメを信条としていたところがあって、これまた自分はクタヤサイ好きなので反する部分ではあった。しかし実際は初代が作ったラーメンでも結構しっかり茹でられたヤサイであることが多く、この辺はあまり気にすることはなかった。だが二代目のコレは感じたことのないほどヤサイが硬く、初代の意向を真面目に聴き過ぎたのかもしれないなぁと。
全体に味が大人しく感じたのは自分の所為だから致し方無いが、それを差っ引いても、初代ご主人からマジメに受け継いでいる印象を受け、十分に美味しい一杯だった。

その後、初代ご主人の事情が変わって隠居がキャンセルとなり、同じ南越谷のへーちゃんラーメンの近くでお店を開くこととなった。今スグにでもオープンできるような状態なのだが諸事情で暖かくなってから正式にオープンするという。その頃に改めて当ブログでも紹介させていただこうと思う。
ひとまず今、弊店の煮豚は初代ご主人が作ってくれることになっている。結局これまでと変わらないのだが(仕入れが上がってどっちにしても値上げにはなったのだが)、また機会を見て二代目へーちゃんのラーメンを頂くとしよう。
二代目、まだまだ慣れない仕事と、越谷でのへーちゃんという看板の重さで大変なようで、味を安定させるのは難しいとは思う。事実、初代と比較して・・・という噂も耳にしなくもない。同じもの出してもそう言われるのは常だから、これから場数踏んで、見事な二代目の味に昇華してほしいものだ。次食べる時の一杯に期待!!

へーちゃんラーメン ( 南越谷 / ラーメン全般 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ

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