カテゴリ: ラーメン

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YOUTUBEはじめました!
当ブログで取り上げているような、町中華とか大衆食堂といった“町食堂”を紹介する動画で、いとこのアラフィフ男の娘が『女の60分』方式で喋ってます。

気持ち悪ぃかもしんないですけど、オッサンが地顔で喋るより面白いなぁと思って、自分は撮影や編集などで手伝うことにしました。
面白かったら是非、チャンネル登録よろしくです。
で、第1回は昨年末に発行したミニコミ同人誌新刊で取り上げた店なのだが、その新刊は全て委託先への納品が完了した【委託先一覧】
同時に発行した限定コピー本は、お陰様で完売したのだが、今回はそこで触れた記事を公開しておきたい。
過去に取り上げた、多摩エリアのローカルグループ、にんにくやに久々に再訪!


この一派は田園都市線の中央林間のほか、多摩エリアに数店舗あり、中央線では東小金井駅近くにも存在するのだが、小平のお店(一応最寄りは一橋学園駅となっているが、小平駅からもそう変わらない)がエラく気に入っている。

背脂豚骨醤油のパブリックイメージとして、太った店員が威勢よく背脂チャッチャして、看板も極太筆文字や屋号が爆発しているような派手なデザインで、とても女性一人では尻込みしてしまうものがあったが、小平は大きなガラス張りで、間接照明みたいなシックなイメージに映る。
店主も雰囲気からしてスマートで、笑顔で穏和な感じにあふれている。夜のみの営業で並ぶにも関わらず、女性の一人や複数人客が多い。

※外観は昔の写真でスミマセン
外観
にんにくや【食べログ】 ★★★★★★★★★★ さっぱり豚骨の極北!
所在地:東京都小平市学園東町436-1

もちろん、個人的には背脂のガッツリイメージは寧ろ好きな方で、そういう店によく通っていたのだが、にんにくやのラーメンは飽くまで優しいスープが主。それにサラッと背脂で食べごたえを演出しているところに魅力があるわけで、そのラーメンを一番体現しているのが、小平な気がするのだ。

今回、念願だった初のルービー飲みに挑戦。600円。
ラーメンと一緒に食券を買い、渡すとスグにツマミのチャーシューが出てきた。
おつまみチャーシュー
このボリュームでお通し??
ラーメンに乗るヤツも柔らかく、赤身がホロけるタイプなのだが、コレのはかなり脂っこいヘビー級。切れ端なのかな。
ルービー
ちょっとコチラのイメージじゃないが、冷えたグラスで飲む黒ラベル中瓶という、なんとも嬉しいルービーのアテとしては最強。アルコール飲めるなら頼むっきゃ騎士でしょ。

そして、ラーメン750円の登場!
ラーメン
背脂の量がまた絶妙で、ニンニクをクラーッシュ!
スープ
あいかわらず安定の透明まろやかスープ。濁らせない豚骨ながら旨みに溢れ、適度な背脂でさっぱりでも満足感あふれる一杯仕上げる。
こういう系自体が減って入るが、中でも極北じゃないかな。
麺UP
赤身チャーシューのトロトロっぷりも健在! 麺も細めでやっぱイイね。
最後に追いニンニククラーッシュしてフィニッシュ。

食後感の余韻を感じながら、小平駅まで夜風に吹かれながら歩く距離がまた絶妙。ここは行列があっても5〜6人程度だし、目の前を通る車や、並んでる地元民をなんとなしに見て、この辺の街の雰囲気を感じる時間もまた、にんにくやを味わう醍醐味の1つだと思うのだ。
というわけで、やっぱスゲーよ、にんにくや! ウマウマウマシ!!! 感服満足。ごちそうさまでした。

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過去、年に2〜3度ペースで出演させて貰っているNACK5のラジオ番組に、今年も呼んで頂きました。
THE SEITARO★RADIO SHOW「1700」 | NACK5 | 2023/01/31/火 17:13.53
今回のテーマはチャーハンということで、以前に当ブログでも触れた、ラーメンショップと書いてあるけど、あのラーショじゃないお店シリーズとして、東武東上線のみずほ台にある、ラーメンショップ101番をピックアップさせて頂いた。

あれから何度か伺っていたものの、数年ご無沙汰してしまったので、先日赴いたところ、ちょっとした嬉しい変化があったので、報告しておきたい。

駅西口から徒歩10分ほど。
通り沿い
相変わらずの佇まいでそこに存在している。これほど嬉しいことはない。

外観
ラーメンショップ101番【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県入間郡三芳町みよし台11-2

まずは5年ほどの話から。
初訪で懸案だった塩ラーメン500円(現在価格)を頂いた。
塩ラーメン
こちらも鰹の風味はブワッとくるのだが、醤油ほどではなかった。スッキリとまとまっていて、さすがというべき美味しさなのだが、鰹のインパクトが強い分、やっぱ醤油が好み。
前回、いわゆるラーショかと思い、油多めで注文したが、今回はノーコール。もしかしたら鰹の風味は油のほうに強く付いているのかもしれない。
色味的にチャーシューの存在感が大きいが、やっぱりこちらの角煮的トロトロチャーシューは旨いなぁと実感させられた。
半チャーハン
その時食べた半チャーハン450円(現在価格)の肉ポジションの具材は、ベーコン?いやハムだろうか。コーンが多く、炒められて焦げた部分が実に香ばしく、コーンの甘味を引き立てている。
この甘味とチャハーンのしっとり具合が抜群に合う! 味も濃いめとまではいかないがシッカリ効いてて(ラーメンのタレ入れてるのかな?)、しっとりチャーハンとしてかなり好み!!

それから月日が流れ、価格も改定。
メニュー
で、先日食べてきたのはフルサイズのチャーハン600円!
チャーハン
それと、ルービー小瓶350円で頂きます。まずは一口。よく冷えたスーパードライで、口を濡らすには最適やね。
さてさてチャーハン。
キレイに半円にコンモリ盛られていますな・・・って、あれ? 肉ポジションの具がハムっぽくない?
とにかく食べてみよう。相変わらずのコーンの量はウハウハなのだが、その甘みとは別種の甘さを感じる。よく見ると、カニカマ的なものが入ってるではないか!?
カニカマ
見た目も味も、たぶんカニカマだと思うが(違ってたらスミマセン)、チャハーンにしっとり感が増し、さらにコーンとの異なるW甘み&旨みを演出している。
高級店などではカニのほぐし身を加えたチャーハンを目にする。正直あまり得意な具材ではないのだが、カニカマだとこうもフィットするとは。ルービーがめちゃ合うというのもあるが、この店の力量に寄るところが大きいのかもしれない。

あっつー間に平らげてしまったので、こりゃメーラン1杯イケるっしょ。
というわけで、初挑戦のネギチャーシューメン800円!
ネギチャーシューメン上から
おおっ、あの角煮的チャーシューがキレイに弧を描いて並んでるじゃないっすか!そこに辛味のついた白髪ネギがドカッと。
ネギチャーシューUP
これは見た目ラーショっぽいが、食べてみるとクマノテのような甘めの調味料の味は皆無。適度な辛みがグイグイ食わせるタイプ。
醤油スープはやっぱりウマイっすねー。鰹がネギの辛味に負けずちゃんと感じられるが、やっぱり最初に食べた時ほどではない。初めてで印象深かっただけなのか、それともやはり油に負う部分が強いのか・・・。

ともあれ、こちらも綺麗さっぱり完食。自家製という餃子もイケそうだが、今日はこのぐらいにしておこう(池乃めだかか)。
自家製麺は中盛100円、大盛200円増しで頼めるので、チャーハンフルサイズでも、健康優良男性ならラーメン中盛イケると思う。デフォのラーメンが安いので、量を増やしてご馳走にしてもいいと思う。それくらいの価値はあると思うんだよなぁ〜。

帰り際、店主に思い切って、いわゆるラーメンショップとの関係を聞いてみたが、全くないとのこと。
この独自路線、生意気言うよだが、本当にスバラシイ仕事をしてきていると思う。グーグルMAPで近年ようやく、これまで行く気になれなかったけど、入ってみて感動したという口コミが増えている。
どうやら気づかれだしているようなので、信じられないくらい空いている今のうちに、気になる方は行ってみてほしい。
というわけで、安定のウマさ。間違いなく、ウマウマシ!! ごちそうさまでした。

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高幡不動でお参りした後、夕方のいい時間になったので、ルービー引っ掛けてラーメニングといったわけだが、逆に食スイッチが入ってしまった。
食べたらかえって腹が減る…スパイスカレーなんかでは起こる現象だが、ラーメンでは滅多にない。しかも替玉した後だし。
ここは自重すべきとも思ったが、途中で八王子ラーメンを見つけたのを思い出した。さっぱり系のラーメン1杯ならいけるっしょ!

びんびん亭は、郊外ロードサイドにありがちな、大きな看板を掲げ派手にアピールするタイプの店。八王子が本拠地で、何度も八王子でデーハーな看板を目撃していたので覚えていた。
八王子ラーメンは過去に数軒UPしているし(例:ちとせ)、そこそこ食べているが、近年は年1でタンタン【過去記事】に行くのが通例となってしまった。
なので、他で食べるのは久しぶり。高幡不動に支店があるなんて知らなかった。八王子ではアチコチに八王子ラーメンの店があるので目移りするが、ここでは迷わずに済む。

近づくと早速、デーハーな外観がお出迎え。
外観
びんびん亭 高幡不動店【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:東京都日野市高幡1000-3 公式サイト:https://binbin.jp/

入ると、夜の部が始まったばかりなので、広めの店内に客が1人。
テーブルメインで、厨房に向かってカウンターが数席。そこに食券を買って着く。
券売機にはアルコールのボタンがあったが、さすがに自重。
ステンレスのピカピカな厨房で、食券を確認した男性スタッフが慣れた感じで流麗に調理を開始。こういう複数店舗ある派手系のラーメン屋って、やたら叫ぶ接客するところがあるけど、ここは大人しくて落ち着くやね。でも、ツッケンドンな感じはしないのも◯。

で、やってきやしたラーメン600円!
ラーメン
表面に膜を貼る油(ラードかな?)がテカテカして、その下に折りたたまれた麺、上には結構な量の玉ねぎが小山になって乗っかってる。おおっ、キレイ!!
まずはとプースーをいただくと、イキナリ魚介(煮干しラーメンってメニューがあるくらいだから、メインは煮干しなのかな?)が鼻にガツーンと来る。といっても、無闇矢鱈に魚介だからけにした感じじゃなくて、上品に、それでいてしっかり味わいと風味が生きている。豚骨ダシも丁寧に取っているのか、スープに濁りがなく、スッキリしつつも飲みごたえがある。
ラーメンUP
黄色い麺は細くて硬め。低加水めであるとは思うが、ややしなかやかなコシもあって、ひっぱると伸びる感じはあるものの、ダラ〜ンとしたところは一切ないというか。タンタンは完全に低加水の粉っぽい麺だけど、これはこれでかなり好き! みんな違くてみんないい。
チャーシューは赤身がピンクで低温調理っぽく見えるが、オールドスタイルの食べごたえのあるガッツリ系。メンマも太めでコリコリしてて、味付けもキツくなく好み。結構いいやつな気がする。
タレは若干ニガく感じるような苦甘系で、この香ばしいというかビター感が、玉ねぎの甘味を引き上げているように感じる。八王子ラーメンでは玉ねぎが青苦いところが多くて、それが良さでもあるのだけど、こちらは玉ねぎの甘味を大事にしているように感じた。

無我夢中で、本日麺3玉目ながら、あっつー間に完食。
スープと油のコントラストでシャキッとメリハリの効いたラーメンという印象を受ける。そこに玉ねぎと、やや低加水の細麺が絡むところが八王子ラーメンの醍醐味ではあると思うが、コチラのはそこんところがよりハッキリしていて、いい印象を覚えるんじゃないかなぁ。
本店や、他の支店で食べてないので比べようがないが、高幡不動店に関して言えば、これで600円とは驚異のコスパ。コスパという言葉は安さに偏りがちなので近年使わないようにしているが、これこそコスパと評するに最適なものはないと感じた次第。
今度こそ意を決して、八王子の本店に行ってみようなか。そう思わせてくれる吸引力のある1杯だった。最高最幸。ごちそうさましたー。

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hyoshi夏新刊、『ラーメンショップvs武蔵野うどん路線バスの旅』委託先全てに納品完了!
【委託先一覧】
武蔵野うどんも食べながら、東上線沿線の廃線を巡る、要素詰め込み過ぎの頭悪すぎる無謀企画を、是非目撃下され!
ラーショバス旅第1弾も再版しましたよ【内容詳細】ってことで、その中からブログ未UPのラーショをば。

以前、JR北上尾駅から中山道こと国道17号に出たところにある、オートパーラー上尾という自販機ドライブインを記事にしたが、

中山道に入らず、駅からの道を進んだ先にラーショがある。
べにばな通り
この道、べにばな通りといって、江戸時代は紅花の産地だったようだ。沿道には役所関連の施設や西松屋があったりと、生活に密着した道路のようで、交通量も多い。その辺を当て込んでか、王道の横長ラーショで、道路挟んだ向かいには広い駐車場が完備されている。ネギラーメンの看板がアツい!

外観
ラーメンショップ 西門前店【食べログ】
★★★★ 3.8 塩と煮込みの相性で。リベンジ必至
所在地:埼玉県上尾市西門前327-5

夜に前を通ったこともあるが、外からよく店内が見える。
夜外観
外からサッシ越しに見える店内は相当歴史ありそうな、出来上がった空間が浮かび上がる。

入るとかなり大きなカギ型カウンターで、女店主の娘さんだろうか、学校帰りの姿でカウンターに座り、何気ない会話をしている。
内観
ブルーカラーの常連らしき客はビール飲みながら新聞を見ている。テレビから漏れ聞こえる音がBGMとなって静かな店内に適度なノイズを加える。
こんな光景が毎日ここで繰り広げられてるんだろうな。
こういうラーショにはアルコールがよく似合う。メニューを見ると、やはりビールの他、チューハイが充実していた。
メニュー

そんなことを思っていると、モツ煮込みが先にやってきた。
煮込み半ライス
小ライスとのセットで、ラーメンに+350(現在は400)円。味噌だろうかトロミありそうな土手煮っぽい濃いめの汁ってのがビックリ。
煮込み
飲むともうドロンドロン。味も濃くてこりゃ半ライス必至だわ。モツはこてっちゃんの他、いくつか部位が窺える。柔らかすぎないが硬くないいい塩梅。脂身も適度にあるしね。
ライスも硬くなく、モツとネギを乗っけて、一味かけて食うとあうわ〜

ラーメンは醤油・味噌の他に珍しく塩 があったので、ネギ塩ラーメン750(現在800)円に。
ラーメン煮込みセット
麺は細くて丸っこくて気持ち長い。「◯あ」と麺箱に書かれていた。本部直系に近いお店なのかな。
塩ネギラーメン
スープはというと、透明度はあるものの若干濁ってるタイプ。ゴマが最初からふりかけられている。
スープUP
スープはそこそこ出汁が出てるようだが、まったり塩味でまろやか。チョットぼんやりしてるとも思われかねないが、サッポロ一番塩ラーメンタイプとも違う。
チャーシューは薄いのが数枚入ってて悪くないがこれという特徴に欠くか。ネギはいつもの甘めの味付けで良好。ワカメばらける普通タイプ。
どんどん食べ進んで最後は、残った半ライスにネギとチャーシュー、そして煮込みのモツを乗せて、オリジナルのモツネギチャーシュー丼を作って、一気にカッコム!
まぜまぜ丼
これよこれ、こういうのができるのがラーショの醍醐味やね。

全部食べると満腹だが、とはいえチョット挑戦しすぎたかな。
塩味は悪くないが、味噌味の煮込みと合わせるには、やっぱ醤油だったかと。自分のせいだわ。
それよりこのロケーションなら、アルコール、特にチューハイと先に一杯やるのがサイコーでしょ。こりゃ、コロナ後に再訪必至だな。
飲めるラーショとしての魅力満点なお店。何度か行って、ジワジワ味わっていきたい。
というわけで、美味しかったッス。ごちそうさま〜

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拙ミニコミ同人誌のバックナンバーを1冊から注文できる、オンデマンド印刷サービスを開始しました。
まずは近刊で在庫切れとなっている、
・ブレンドしか頼まないヤツは一生飲みたいコーヒーに出会えない!?1
・ラーメンショップ路線バスの旅

を対応可能にしました。

1冊からなので単価が上がり、送料足すと結構しますので、↑詳細をご確認下さい。
以前アンケートを取ったらリクエストの多かったラーショ本の再版に際し、最近行ったラーショをUPしてみますか。

最近、坂戸〜東松山あたりに行く機会が少し増えている。というのも、緊急事態宣言やら何やらで遠出もできない中、近場で電車一本で行けて、しかも人がいないところ(といっては失礼か^^;)ってことで、今年に入ったくらいからたまーに散策がてら出かけているのだ。
折角なので、この辺でちょっと昼ピークずらして寄れる飲食店で食べたい。そうした条件で調べていたら、ラーメンショップが界隈に結構散在していることが分かった。特に坂戸周辺は数軒見受けられ、これは開拓し甲斐があるぞと、まず最初にロックオンしたのが坂戸店。

東京からすると、東上線の川越の先、快速が止まる沿線の中核駅だ。
駅ナカにぎょうざの満洲があり、また近くにはどこにあるのか分からない丸長があるが(今はフツーに入れる店構えのようだけど)、今回は北口から水路の走る住宅街を抜け、1kmほど歩くことに。
坂戸バイパスから街路樹の並木道が続く車通りに入り、暫くすると右手に、エンヂに白抜きの例の看板が見えてきた。

ラーショ坂戸遠景
ラーメンショップ 坂戸店【食べログ】 ★★★★☆ 4.2

おおっこれは、道路沿いにポツンとある感じでアツイ!
外観2
「ラーメン」ってそこまで主張しなくてもいいのにっていう押し付けがましさがあって、そこがラーショ!!って風情で最高だな。

店内は大きなL字カウンターのみ。中年って感じの2人の男性が切り盛りしている。やや年配の方が店主の方で、もう1人はヘルプのようだ。
ラーショはカウンターの衝立がなく、厨房が丸見えなところが多いので、ここでも調理の様子がつぶさに伺える。昨今、麺茹では深いテボが多い中、ラーショは平ざるのところが結構現存していて、こなれた感じの湯切りが見れるのが楽しみでもある。
店内
卓上の、絵の長くて先の細い耳かきみたいなスプーンがぶっ刺してある業務用ニンニクもタマランね。

冷水機から水と、オシボリも取ってきてスタンバっていると、やってきましたネギラーメン並¥750!
ネギラーメン
水色の底の浅い丼に、細切りネギチャーシュー、ワカメ。少し背脂が浮いてる、これぞザ・ラーショな見事なフェイス!
スープは薄茶色で、かなり薄いという話だが、見た目には濁っていて期待できそう。
ネギラーメンUP
早速プースーからズズッと頂くと、あ、確かに薄いわ。乳化はしてるからコーヒー牛乳みたいな色味をしているのだろうけど、油っ気はほぼなく、スルスルと飲めてしまう。でもなんだろう、ただ出汁が出てなくて薄いという感じじゃないんだよね。温度もアツアツじゃないのが個人的には嬉しい。
スープUP
お次は麺行ってみますか。あさひやの麺らしい。好みの指定してないのでデフォの茹で加減だが、まぁ柔らかめ。低加水ではないが、やや多加水という感じ。でもヤワヤワじゃなく、適度にスープ吸ってチュルチュルすすれる。オジサンになるとラーショはこれくらいの塩梅がいい。
ネギラーメンはチャーシューが1枚ベロンと乗らず、ラーショネギに混ざる感じで細切りにした冷やし中華に乗ってるチャーシューみたいのが入ってる。こういうネギラーメンを出すラーショって多いね。若いウチは損した気持ちでいたが、ラーショネギを堪能することを考えると、こういう形状のほうがネギを邪魔せず食べられて、量的にもバランス的にも丁度いい。
ノリはすぐバラけるタイプで、ワカメもスープにバラける標準的なラーショワカメ。ただメンマが入ってるのは珍しいか。

と、一通り味わったところで改めてスープを頂くと、薄さの正体がジワジワと明確になってきた。
これ、スープの濃度が薄いという以上に、タレが少なめなんだ。
周りを見ると、仕事をリタイアしたくらいの年齢の方がフラッと食べに来ている。それに作りても決して若いという感じではないし、場所も郊外の住宅街だし、あまり味の濃いものが好まれなくなっているのではないか。
昔はどうだったか知らないが、時代とともにこの濃さに落ち着くのは自然の理かもしれない。ネットの口コミを投稿するのは比較的若い人だから、そういう人には薄く物足りなく感じるだろう。でも、そういうもんだと思って改めてスープを飲むと、これはこれで非常に味わい深く感じられてくる。

全くキツさなく、完食。
自分もこれくらいの濃度でもシミジミ旨く感じられる年齢になってきたのかなぁと、感慨深げに店を後にした。
たぶん言えば濃い目にしてくれるだろうし、これで濃いめも食べてみたい気もする。アルコールもあるので、午後の西日をバックに皿盛りのネギチャーシューをつまむのもいいなぁ、なんて考えながら再び駅へトボトボと戻るのだった。
この哀愁というか、いい意味での侘しさが現代のラーショの味わいだよね。やっぱラーショ最高。というわけで、ごちそうさまでした。

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