カテゴリ:パン・惣菜・TakeOut > お取り寄せ・名産

5

この数日続いている集中豪雨。特に九州では河川の氾濫が相次ぎ、名温泉地が打撃を受けている。
熊本の人吉に続いて、2年前にお邪魔した日田の天ヶ瀬も大きなダメージを受けた。

温泉街は玖珠川に沿って続いており、温泉旅館が並ぶ道からスグに河原に降りることが出来、気軽に点在する露天の共同浴場に入れる。
山をバックに流れる川を眺める最高のロケーションで、かけ流しの濃い温泉に浸かれる幸せ。
それが叶わぬ状態になったのは、今回が初めてではない。
2017年の九州北部豪雨でも打撃を受けており、川に沿って走るJR久大本線は線路が分散され、一部区間が普及になり、観光資源である列車ゆふいんの森も走れない状態になった。

1年かけて2018年の夏に全線復旧して2年と経たない今、こうしてまた打撃を受けようとは。
※Tポイントで1ポイントから寄付できます。

・犬猫に関する寄附はコチラ
天ヶ瀬の温泉旅館の1Fが浸水し、玄関部分がグチャグチャになっている悲惨な映像をテレビで見ていたら、見覚えのある浴室が映し出された。
自分が泊まった日田旅館の風呂場だ。あの濃い温泉とその匂い、そして水槽のある独特な浴室は忘れもしない。
今後再開されるのか、今はそれどころではないのかもしれないが、天ヶ瀬温泉の現状と、今後、温泉街として再開されたとしたら皆さんに行ってほしいと思い、伺った際のことをレポしておこう。

正直あまりよく調べず、立地で決めたのだが、来てみて驚いた! 山間の渓流沿いに鄙びた温泉宿が軒を連ねており、河原には温泉が湧き、露天風呂がアチコチに点在しているではないか。まさに風呂入りたい放題。
外観
そんな中にある旅館日田屋という宿に泊まったのだが、たまたまじゃらんで部屋が空いてたからここに決めただけなのに、途轍もなく凄かった。

看板
旅館日田屋【じゃらん】
所在地:大分県日田市天瀬町桜竹362−1
採点:★★★★★★★★★★ 最&高

まるでつげ義春の漫画に出てくるような絵に描いたボロ宿(最高の褒め言葉です)。
室内
2Fに通された部屋には床の間があって、ちゃんと掛け軸もかかってる純和風。
床の間
その床の間に船の模型のようなものが飾られている。
床の間の模型
昭和の居間とかって、やたら提灯とか木彫りの熊とか土産物が飾ってあったよね。ガラスケースに入った人形とかもよく床の間に飾ってあったけど、そんなんを思い出させる。
部屋の畳もフニャフニャで全体に湿気っぽかったが、部屋の窓を開けると目の前に川がゴウゴウと音を立てて流れている。
玖珠川夜

速攻浴衣に着替え、まずは風呂だと廊下に出ると、宿全体が硫黄の匂いに包まれていて、浴室まで独特のいい匂いの中を進む。
館内
脱衣場は温泉地のお風呂場らしい簡素さ。
脱衣場
温泉の詳細も掲げられていた。
温泉分析表
さっと浴衣を脱いで浴室へ入ると、岩風呂には水槽があり鯉が泳いでいた(ここがテレビで見た浴槽)。
温泉
お湯は熱いので自分で水で埋めて調整して入るのだが、無色透明ながら泉質はバツグンによく、ヌメりとむせ返るような硫黄臭で、湯船にも大量の湯の花が浮いていた。
湯の花
これこれ、こういう温泉に入りたかったのだよ! 満喫。

風呂を上がって浴衣に着替え、この日の昼間に行った日田の酒蔵「薫長酒造」で買ったワンカップで乾杯。
イカ天とカップ酒
カップ酒開缶
アテは来る途中のヤマザキyショップで手に入れたイカの天ぷら。結構知られているが、九州ではさつま揚げを天ぷらと呼ぶ。
イカ天断面
さらに想夫恋のラスクも買っていたので、腹の足しにした。
ラスク
酔いが回るとともに、おもむろに敷いてあった布団の上に横になる。
室内布団
こんなダラダラ寝っ転がって過ごすの、学生の頃一人暮らししていた以来じゃないかな。

翌朝、窓を開けると玖珠川がはっきり見えた。
玖珠川朝
普段は川中の岩が見えるほどの浅さなんだな。対岸のホテルへと渡る赤い橋が、今回の豪雨で流れたもの。テレビでみて、うわぁ、あの橋か!と一瞬でこの光景が蘇った。
露天風呂
河原の露天風呂が2Fからよく見える。真っ裸で入ったら丸見えだな。
と言いつつ自分が入るわけだが、これはまた期を改めて。

ともあれ、こんな素敵スギル旅館と温泉のある街が、あのような事態に2度もなるとは。改めて日本の地形によって生まれた文化の恩恵を、今まで余り考えずに漫然と享受していたんだなと思い知らされた。
恒久なものなどないから(無常というものを痛感させられた)、今後温泉という自然の恵みと、そこから育まれた文化を、どう維持していくのか、楽しませてもらうことができるのか、考えないといけない時期に来ていると思った。
だからといって、私一人になにか出来るでもなく、アイデアもないのだけど、今回の災害で、人々が考える機会を与えられた気がしてならない。恐れ多くもその一助にこのブログ記事がなれたらいいなと。
というわけで、ホントいいお湯でした。

←クリック戴けると狂喜します

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本格始動は明日〜明後日。新記事UPします。

とりあえず、前フリがてら、今回も年越しに、ますのすしを。
歴代ますのすしUP:2006年01月2007年01月2009年01月2010年01月
ますのすし
今年合わせるのは、数年ぶりの福島はいわきの地酒、又兵衛ふくみ。
学生時代の知人の実家のお酒【四家酒造店】
ふくみ
ふくみグラス
甘みが特徴的でリッチな舌触り、しかし飲み口はすっきりとして、相変わらず素晴らしいッス。
【楽天市場でみる】

2010年もなんだかんだでマッタリと過ごせてよかったとしましょうやい。
2011年末もこうして、ますのすしと地酒で送れるよう、頑張りますわ。
今年もよろしくです〜

大龍DM先日、帰宅すると1通の葉書が届いていた。九州の久留米にある、大龍ラーメンのDMだ。
この時期になると必ずやって来る。現地に行ったのはもう10年近く前の話で、その時お土産の発送をして以来、毎年届くのだ。律儀な店だ。

このブログのバナー広告ではないが、今でこそスープを冷凍して全国に店で食べるのと大差ないレベルのラーメンが自宅で楽しめるようになったが、当時はまだ少なく、実に画期的だった。
それがしかも本格九州豚骨ラーメンときてるからもう大変。店では店内に臭いが染み込んでいるのか、そんなに臭わないが、自宅で煮出したスープを丼に開けた瞬間、家中が獣臭で覆われてしまう。自宅は豚骨臭になって耐性がついてるわけないから、店よりも数倍も臭く感じる。
いやこれ本当に濃厚で手作りな味でヤヴァいくらいウマいのだが、一人暮らしもしくは家族全員が豚骨ジャンキーでないと成立しない土産なのだ。このDMが来るたびに食べたくて仕方ない。誰かシェアしてくれる方がいるといいのだが、そんなわけにはいかず、いつも我慢している。なんとか一人食べミッションを遂行できたとしても、5人前はイッキにはムリですから!

なのでいつも大龍さんには丁寧にハガキ送らせちゃって申し訳なく思っているので、せめてもの罪滅ぼしとして、ここで宣伝させていただきます。われこそはという猛者はぜし、お歳暮じゃなくてもいいので注文してください。ちなみに、チャーシューは自前で、青木亭【公式HP※音注意】のなんかいれると最強ッスよ。まぁこのスープには合わないのでかなり薄く切る必要がありますが。。。

大龍ラーメンHP http://www.dairyuramen.com/
宅配専用ページ http://www.dairyuramen.com/takuhai.html


そ。れ。と・・・


川口駅至近に「大勝軒まる一」が去る11/6にオープンした。事前に知っていたが報告が遅れ申し訳ない。
夜比較的遅くまでやっててガッツリ食べられる店がやっと出来た!・・・と思っていたら、土日は行列が出来るほど話題になっているらしい。
ここでこうして書いているとさらに混雑を助長させそうで気後れするが、ほかのまる一をみても、まぁ暫くすれば落ち着くでしょう。
にしても、市民はこういう「大勝軒」とかってネームヴァリューに弱いなぁ。出来てうれしいにはうれしいが、この界隈、102に大ふく屋、セカンドブランとかの系列店ばっかでさ、嫌になる。FC進出の試金石とされている土地らしい、といえばらしいのかな。味云々じゃなくて、もうちょっと毛色の違う店できてくれないかなぁ。

場所はこの辺。地図を表示
やきとり太郎(ここはいつかレポします。スゴイよ)の斜向かい。セブン向かい。珍来とドトールの間。もと携帯電話屋の場所です。

5

ブログネタ
ネットでお取り寄せできるグルメ商品 に参加中!
今回はちょっと生き抜き企画ということで。
ますのすしケース昨年12/30の決戦に直後の忘年オフ会も終わり、大晦日は家でユックリ…というわけにもいかず、諸々片付けないとならないことがあり、結果殆どを翌年に持ち越してしまった。ともあれ年は過ぎるわけで、夜はガキの使いなんぞを見ながら、毎年恒例のますのすしをパクついた。

今年も大丸東京店で予約した源のますのすし。嘗ては源製はイマヒトツだったようだが、改良を加え、今では最もメジャーなますのすしでありながら、これまで食べた数少ないますのすしの中でも一番のお気に入りなのだ。
ますのすし
なんといっても甘さの加減と圧し加減がギチギチになってないのが大きい。このフワッと加減は案外他では味わえない。まぁ生とか他の競合メーカーの多くを試したわけではないので、いつかじっくり食べ比べてみたい。

富の紅赤それに合わせるのは初めての焼酎。例年だと日本酒なのだが、今年は焼酎、それも折角だからと地元埼玉の芋焼酎を選んでみた。

富の紅赤解説書埼玉で薩摩芋といえば川越。この富の紅赤も川越いも振興会によるものだが、川越というより入間の三芳町というところの産に当たる。最寄駅などなく、近くに関越自動車道がビヤーっと走るだけの上富地区にある、三富新田という土地の紅赤という品種でつくられている。江戸時代に開拓され、水がない土地で開墾には相当な苦労があったらしい。その紅赤に山田錦の麹でつくられた焼酎で、毎年1万本の限定生産品となる。
富の紅赤ラベル焼酎は最近飲むようになったばかりで殆ど比較対照がないのだが、アルコール度数が26度とあって、飲んだ後口中で蒸発するような辛さがモチロンあるが、日本酒やスペシャルティ珈琲で感じるようなフルーティーさが活きている。
富の紅赤ストレート以前飲んだことのある芋焼酎は芋の甘い香りが生かされたつくりだったが、これは芋臭さが微塵もない。生産農家ではロックを薦めているのだが、最初はストレートでも十分味わえると思う。

こういう香味豊かな味わいはアルコールのキツさを除けば日本酒とあまり変わらないくらいの芳醇さを感じる。自分の経験+勉強不足ゆえ、焼酎ならではの明確な差異を感得できないでいる部分は何卒ご容赦いただきたい。
なんだかんだあった1年だったが、こうして無事、好きなものをチビリチビリやりながら、年を越せる以上の幸せはないだろう。09年末も同じように迎えられることを願うばかりである。08年も1年、諸々ごちそうさまでした・・・

富の紅赤

楽天市場で注文可能! 【限定品】いも焼酎 富の紅赤 720ml 1,800円

←1日1回クリックしてくれたらHAPPY!

3

いまさら正月シリーズということで、自分にしては珍しく正月日帰り旅行に行ってきた。そもそも旅行予定などなかったのだが、家族・親類が熱海の古屋旅館に泊まるというので、行きの車に便乗させてもらったというわけ。宿泊も誘われたが、次の日に仕事の準備があったのは本当の理由ではあるものの、旅館に泊まって帰って来るだけの旅行が嫌いなのでお断りしたわけだ。家族には終始畸人扱いされたが、折角普段来れない町に来たのに散策も食べ歩きもできないのは正直もう勘弁してくれである。
熱海は2度目で実に10年ぶり。前回は秘宝館やらいまさらな温泉観光を満喫したわけだが、今回はいくつか行きたい場所が明確にあった。それをこれから順を追ってレポしておこうかと。

朝10時に実家を出発。車に乗ること自体数年ぶりなのに親類との旅行となると十数年ぶりくらいになるだろうか。このところゆっくり話をすることもなかったので、首都高の渋滞も適度な団欒の空間となった。
渋谷を過ぎて東名に入り、海老名SAで休憩となった。富士宮までだいぶ距離があるが、富士宮焼きそばののぼりが立っていたので迷わず購入。
富士宮焼きそば@海老名SA富士宮焼きそばの初食がSAというのもいい印象が残らないかもしれないので、その辺差っぴいて食べてみたが、それにしても特徴がイマヒトツ掴みかねた。麺が太めなのと節粉がかかっているのと紅生姜がない点だろうか。
富士宮焼きそば学会のサイトをみると、紅生姜は店によるので特徴づけにはならないものの、イワシの削り粉(だし粉)をかけることと、水分が少なくコシの強い麺が特徴なのだそうだ。
麺はすっぽ抜けた味で単にボソついてるだけだと思ったが、きっと現地でそれなりの富士宮焼きそばを食べたなら、自分の好きそうなゴワゴワ麺が出てきそうな気がして、いつか本場を食べてみたい気にさせてくれた。

それにしてもこのSAは、吉野家にパンのルノートル、CASAとFCがわんさと入っている。こういうSAも増えて久しく、なかには温泉まで入れるところもある。最初のうちはヘタなもの食べるよりいいと思ったが、PAやSAならではのマズいそばの趣が味わいにくくなっている現状を思うと、わざわざSAでファミレス行かなくてもなぁと思ってしまう。でも子連れにはいいだろうな。
とはいえ、海老名の上りのSAにはラーメンのザボンが入っているので、相当気になってはいるのだが。

さて車は厚木ICで小田原厚木道路に入る。小田原まで来ると西湘バイパスと真鶴道路に分かれる早川ICで渋滞。この辺は箱根の山を越えるか海沿いに進むかで車が通れるルートが限られるから渋滞してしまう。
渋滞を抜けるとどこも平均混んではいたが、流れに任せて海岸に沿って有料道路を走る。それにしても有料道路のなんと多いことか。確かに近道ではあるのだが、一般道と大して距離が変わるでもなく、完全に観光客から小銭を巻き上げているとしか思えない。2〜300円を何度払ったことか。地元の方がいたらうまいこと抜けるのだろうが。

半分廃墟のようなホテルと本当に廃墟化したホテル、それに昭和な温泉地的商店街を見ると熱海に来たなぁと思う。遠くには熱海城と秘宝館の姿も。このさもしい風景。胸が苦しくなる。切ない。
熱海の市街地も結構な交通量だった。正月に旅行はしたことないが、今でも熱海ともなればそれなりの人手なのだと、軽いカルチャーショックを受けた。
古屋旅館は噂に違わぬ、熱海らしくない立派な老舗旅館で佇まいに見とれてしまうがここで親類とお別れ。ここから程ない場所が今日の第一目的地なのだ。というわけで、一人熱海の中心地へと歩を進めるところで、続きは次回のお楽しみ〜

続く

←クリック戴けると狂喜します

↑このページのトップヘ