カテゴリ:パン・惣菜・TakeOut > 自販機ドライブイン

「ロードサイドの昭和グルメ遺産をゆく」
という連載をfavyで新たにさせてもらうことになりました。

既に第1回は公開されており、
入口
昭和遺産“自販機グルメ”!
埼玉・行田市『鉄剣タロー』のじんわり旨い自販機バーガー


スグに、第2回も続いて公開されました。
入口
昭和遺産“自販機グルメ”2!
埼玉『オートパーラー上尾』謹製の深みが良きうどん


…これまでも書籍やブログでロードサイドのドライブイン系は取り上げてきましたが、それらにプラスして新記事も今後どんどん月2くらいのペースでUPしていきますので、お楽しみにしてもらえたら嬉しいッス。

ちなみに、グルメサイトRettyがサービスを終了したため、連載を終了することとなりました。
これまでの記事は閲覧できますので、当ブログのカテゴリーは当面そのままにしておきます。
Rettyグルメニュース「ロードサイド探訪記」
これまでお読みくださり、ありがとうございましたm(_ _)m

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C92カラー夏コミ無事終了、ありがとうございました!!
新刊『ラーメンショップ路線バスの旅』、委託先には納品済みです。東京近郊にローカルチェーンが残る今の姿と、ロードサイドの現状を肌感覚で追った内容です。都市部の食事情との差が浮き彫りになっていると思います。そういうのに興味ある方にオススメです。
『パトめし!×∞』は一部委託先のみ納品完了しています【委託先一覧:下部】。自分の食と世界に対する考え方を理詰め(?)で述べた1冊なので、パトレイバー関係なく読んでもらえる内容になってます。手前の考えに興味ある方、是非手にとって欲しいッス。
というわけで、メシ通のラーメン系譜学の新記事【代々木上原大勝軒】がUPされたものの(今度詳しくやります)、先に新刊でスペースの関係で詳しく紹介できなかったオートレストランUPしときやす。

高崎線北上尾駅の北口に降りてすぐの道路が旧中仙道。その先に現中山道の国道17号があるのだが、そこへ至る道には派手な看板が目に痛いほどのドンキやらが入るショッピングセンターが。
オートパーラー上尾北上尾駅前ドンキ
この裏に個室ビデオがあって、その表通りが17号というザ・郊外なロードサイド風景が展開する。
オートパーラー上尾17号
17号沿いに歩くと、ケーズデンキの向かい、チェーン系大型ロードサイド店に混ざって、一際異彩を放つ怪しげなネオンが浮かび上がる。惹かれて近づいてみると、なんと現役のオートレストランだった。
オートパーラー上尾外観
オートパーラー上尾【食べログ】
★★★★★★★★★★ これもガキ帝国
埼玉県上尾市久保70-2

24時間営業で、ジュース類のほかカップ麺やパンといった自販機が並ぶ、こうしたドライブインは昭和末期までは都内でも環七などで見かけたが、今でも東京近郊・北関東には結構残っている。
ゲーム台が置かれる所も多いが、ここはその台数がかなり多く、地元のヤンキーの溜まり場臭がプンプンする。
オートパーラー上尾ゲームコーナー
ゲームコーナーの一番奥に自販機が10台ほど並ぶ一角が。
オートパーラー上尾自販機コーナー
中でも目を引くのがトーストとうどん。
オートパーラー上尾うどん自販機
オートパーラー上尾トースト自販機
同じ17号沿いでは行田の鉄剣タロー【過去記事】には今や絶滅危惧種に等しいハンバーガーがあるが、そこまでレアじゃないにしろ、トーストもうどんも少なくなってしまった。自販機の仕組みは単純で、プラスチックの器ごとうどんが入っていて、コインを投入すると内部で熱湯が注がれ、湯切りされ、スープが注がれて1分程で出てくる。
オートパーラー上尾うどん取り出し口
ちゃんと七味も取る場所があって1つ失敬し、休憩用のテーブルで頂く。
オートパーラー上尾七味

天ぷらうどん¥250!
オートパーラー上尾うどんと自販機
天ぷらの形状を保ちたくてかき混ぜをそこそこに啜ったら、汁が薄くて面食らった。かき揚げは衣ぐちゃぐちゃだけど、うどんだってコシなんか関係ねー感じがたまらない(それでも意外とヘバってないよ)。かき揚げも玉ねぎや桜エビも入ってる。
オートパーラー上尾うどん
食ってる内に段々味が濃くなってきて、下の方にタレが溜まっているのに気付いた。今度はしっかりかき混ぜる。
オートパーラー上尾うどん混ぜたあと
すると塩気がいい塩梅になった。どん兵衛にしろ立ちそばにしろ、麺も汁もぐちゃぐちゃに混ぜた渾然一体となったのが醍醐味。二昔前の一端の立ちそばのうどんになってる。

さてお次はトースト¥200!
オートパーラー上尾トースト銀紙
これも自販機の中にヒーターが入っていて、アルミに巻かれたパンがトーストされるって寸法。以前ハムチーズを食べているので、今回はコンビーフ。
オートパーラー上尾トースト自販機ボタン
ボタンを押すと、トースト中のランプが点灯。
オートパーラー上尾トースト自販機ランプ
暫く待つとアルミホイルに包まれたのが出てくる。
飲み物に瓶コーラの自販機があったのでそれを付ける。
オートパーラー上尾トースト自販機とコーラ
アルミを開けると、ホッカホカのトーストがお目見え。適度な焦げ目がついてるが、焼けすぎてないのがミソ。
オートパーラー上尾トーストUP
8枚切り程の薄めのパン2枚にマーガリンの塗られた上に乗ったコンビーフがサンドされてるだけだが、しっとりしたパンの甘みがジュワ〜ンと口中に広がって、あぁ、なんでただのパンなのにこんなに旨いんだろうってなる。
オートパーラー上尾トースト中身
こういうのにまたコーラが合うんだ。瓶だと2割増しくらいによく感じる。喫茶店のパンと一緒で、自販機トーストは不思議なマジックがある気がする。

ゴミをゴミ箱に入れて退散。改めてこのカルチャーが都内から駆逐されたのが悔やまれるが、ニーズがなくなったんだから仕方ない。またこっち方面に来たら寄るとしよう。
掛け値なしに純粋にウマシ! ごちそうさまでした。

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ブログネタ
ファーストフード に参加中!
拙ミニコミ同人誌14夏の新刊で、十ン年越しで駄菓子屋もんじゃ本『大ぼったら』【詳細】をまとめることができたが、次の冬コミではその続刊的ポジションとなる東京+埼玉+北関東の駄菓子本をやる予定。
なので、今回の大ぼったらのニーズがないと発行していいもんだか不安になってしまう。まだ委託先に納めきれてないというのもあるけど、読んで面白かったら感想やレビュー等どこでもいいので上げてくれると嬉しいッス。
とはいえ冬新刊の取材だけはちょっとずつでも進んでるで!というわけで、いよいよ乗り込んだよ、行田市!フライ!!

もうご当地B級グルメとして紹介されまくっているので今更説明不要かもしれない。こどものオヤツ的に、小麦粉を水で溶いた記事を鉄板で焼いて、そこにキャベツとかの具を乗せて挟んだシロモノ。薄くて具の少ないお好み焼きというか、まぁ簡単な子供向けのオヤツ、駄菓子ですよ。見た目はシャーピンとかに似てるかな。アレの薄い版。
今でこそ飲み屋とか専門店とか行田市内のアチコチにあるけど、そもそもはやっぱし駄菓子屋で出してた。発生的にも素材含めチープさで見てもぼったら、つまり駄菓子もんじゃと変わんない。大雑把に言えば、自分でゲル状に焼くか、オバチャンに円盤形に整形して焼いてもらうかの違い。
まぁその元祖への突撃や、現存する駄菓子屋フライについては本誌に譲るとして、今回行田に行ったならどうしても行きたい店(スポット?)があったので、フライの前にまずはそっちへ向かった。

行田の市街地は秩父鉄道の行田市駅方面にあり、JR行田駅とはだいぶ離れている。この辺の構成も、駄菓子もんじゃ探索で訪れた伊勢崎に似ているものがあるが、JR行田駅前もご多分に漏れず、なにもない。フライを求めて何も知らずJR行田駅に降り立ったら茫然自失としてしまうだろう。辛うじて、駅近くの弁当屋でゼリーフライを扱っている程度。
秩父鉄道経由して市街地へ出てアチコチ回るとしても相当移動距離があるわけで、なんと無料で貸し出してくれるレンタサイクルを利用しない手はない。
観光案内所@鉄剣タロー
駅前の観光案内所で手続きをするだけでOK。
レンタサイクル@鉄剣タロー
しかも数カ所ある観光スポットでの乗り捨ても可能(一応事前にどの辺回ってどこで返す予定かは記入する)。さらに各拠点には鍵を入れるポストが設置されており、返却時間を過ぎても鍵をそのポストに入れておけば、その日のうちなら原則何時でも返せるというのも頼もしい。まぁ常識的にあまり遅くなるのは考えものだが、多くのこうした観光レンタサイクルは返却時間が早いのが玉に瑕だったので、これでグッと行動範囲が広くなる。

で、JRの駅から10分位かな、国道17号に出てしばらくすると、待ちに待った念願のアレの看板が目に飛び込んできた。
外観@鉄剣タロー
じゃじゃ〜ん!
このBlogでは08年のオートパーラーシオヤ【過去記事】以来となるオートスナックですよ。
その過去記事でも書いたが、昔は東京でも環七沿いとかに自販機だけが並ぶ簡易休憩所みたいのがあって、ドライブの帰りに小休止にトイレ寄ったりジュースちょっと飲んだりするのによく使われていた。食べ物もお菓子とか菓子パンの自販機とか、ポップコーンの自販機があるところもあったりした。こういう軽食の自販機はデパートの屋上やボーリング場、ゲームセンターなんかにも結構あって、自分の高校にもハンバーガーの自販機があった。都心でも神宮球場にも自販機コーナーがあって、この手の台が沢山並んでいた。
看板@鉄剣タロー自販機バーガー界のマクドナルドともいうべき、グーテンバーガーってのがあったのだが、製造メーカーだったマルシンマックが02年に撤退。それから自販機バーガーは見なくなっていったが、一部で地元メーカーからなのか独自にハンバーガーを仕入れて販売を続けるドライブインがあることが判明した。それで08年に成田に行ったわけだが、車を持たない自分があと行けそうなところとなると、ここ鉄剣タローくらいだった。そんなこんなでずーっと来たかったのよ。

鉄剣タロー【公式サイト】
★★★★★★★★★★ 自販機バーガーノーリターン
所在地:埼玉県行田市下忍315-1 原則24H無休営業

中に入ると麻雀と格ゲー中心のゲーム筐体から漏れるノイズがワーっと耳に入ってくるが、そんなに多くないので、昔の悪所的ゲームセンターみたいな騒がしさはない。
店内@鉄剣タロー
ゲームコーナー@鉄剣タロー
でもまぁ不良が溜まっててもおかしくない雰囲気はあって、入って右奥の薄暗い部屋はラブホの駐車場みたいなビニールのビラビラで仕切られており、昔のローラーゲームとかやってような壁にペイントが施された空間が広がっていた。
ビラビラの奥の空間@鉄剣タロー
現在公開中の園子温の映画『TOKYO TRIBE』のロケに使われたそうで、なるべく撮影時のまま残してるそうだ。ペイントは撮影時に描かれたものなのか元の状態を知らないんで分からないが、それにしても映画のイメージにピッタリなこんなロケーションよく見つけたなぁ。
そうそう、トイレはこの空間の先にあるそうだが、怖くて行く気しない。
そんなこんなを物珍しそうにキョロキョロ見ていると、イキナリ「いらっしゃい!」と声をかけられてビックリした。この手のオートスナックは無人なのがウリというか、店の人がいることを全く想定していないで来ているので、最初不審者に声かけられたのかと思った(どちらかというと自分の方が不審者なのだが)。店内にはゲームに興じるオッサンと簡易テーブルで読書するオバチャンのみ・・・ってエエ、このオバチャンが店の人なの!?
このままでもなんかオカシな感じなので、自販機の軽食に興味があってやって来た旨を伝えると、快く受入れてくれた。ついでにお願いして撮影許可も頂いた。

さてズラリと並ぶ自販機だが、お目当てのハンバーガーは・・・おおっ、ちゃんと稼働してくれてる!!
カップ麺自販機@鉄剣タロー
ちなみにカップヌードルの自販機は販売休止。これ子供時分プールの休憩時間によく食べたっけ。
チーズバーガーの1つだけボタンが生きている。
ハンバーガー自販機@鉄剣タローハンバーガーボタン@鉄剣タロー
エイッと押すと、タイマーが作動して加熱ランプが点灯する。
ハンバーガータイマー@鉄剣タロー
と同時に出来上がるまでのカウントダウンが始まるのだが、この電光表示が昭和でメチャメチャクールでカッコイイ(ニキシー管というらしく、全国でここだけのようだ)。ウルトラセブンとかヌーベルバーグの映画に出てきそうな感じ。

60秒ほどだったかな、ゴッという音と共にチーズバーガー¥220降臨!
ハンバーガー箱@鉄剣タロー
特製って字が爆発しているのがいいね。
サイドにはネコのキャラがハンバーガーと缶ジュース持って笑ってる。
ハンバーガー猫キャラ@鉄剣タロー
ボーダーシャツに青短パンってオシャレ!
裏を見ると製造元が書かれていた。
ハンバーガー箱ウラ@鉄剣タロー
このマルイケ食品はなんと群馬県伊勢崎市のメーカー。伊勢崎づいてるな、オレ。
ハンバーガー包み紙@鉄剣タロー
では、これはどこも変わらない、薄い紙から剥がして頂くとしよう。
ハンバーガーUP@鉄剣タロー
このバンズのシワシワ感と、紙にくっ付くドロドロに溶けたチーズが自販機バーガーの醍醐味ね。
ハンバーガー中身@鉄剣タロー
温めが均等ではなく端が硬くなってることが多いんだけど、これはそれがないね。噛むと群れて水っぽくなってるからムニュっとした食感なのだけど、この水気が旨さの元なのか、妙にウマイんだよね。ケチャップも効いてて、意外とジャンキー爆発って感じでもなく、結構フツーに美味しく食べられちゃう。まぁこの味に子供の頃から馴染んでるのもあるかもしれないが、これかなりウマイよね?
7cm四方ほどと大きくないので瞬殺。なんだろうこの満足感。わざわざ来てこの場所で食ってるって状況が加味されてるとしてもウマイんだよなぁ。

当然これだけでは足りないので、次はトーストと行きますか。
トーストは500円玉使えないので両替しようと思ったら、両替機はさっきのビニールのビラビラの奥だというので、喉も乾いたことだし、ジュース買って崩すことに。
並ぶ自販機@鉄剣タロー
地ジュースか、見慣れない銘柄がいくつかある。
見たことないジンジャーエールがあったのでそれをポチっと。
そしてトーストの自販機に。
トースト自販機UP@鉄剣タロー
こちらも押すと1分ほど加熱を待つが、タイマーはなし。
トースト自販機ボタンUP@鉄剣タロー
気づくといつのまにか出来上がっていた。
ハムサンド¥220!
トーストアルミ@鉄剣タロー
アルミホイルに包まれていてアツアツ。
剥がすといい感じで焦げ目がついたトーストがお出迎え。
トースト@鉄剣タロー
8枚切りくらいの薄いパン2枚の間にハムとチーズが挟まれているホットサンド状態。
トースト中身@鉄剣タロー
こちらもチーズがトロトロに溶け、噛むとブワッと項中に香ばしいパンの香味と甘みがチーズとともに流れ込んでくる。そこに温まったハムの肉らしい旨みが塩コショウでピリッと引き締まったのが加わって、もう十分歴としたホットサンドの王道の美味しさが詰まっている。うわぁ、コレめっちゃウマくないですか!?
焼いたパンは無条件に旨いが、アルミホイルに包まれているというのが、冬場、ストーブの上で焼いたトーストのように得も言えぬ旨さがある。キャンプのBBQ的というか、小学校の教室で冬にストーブで給食のパンを焼いた時のトキメキに似たものを感じる。
軽食2つ目というのもあるが、意外と食べ手があって満足感が高い。
そして、こういうのには炭酸飲料がやっぱり合う。
ジンジャーエール@鉄剣タロー
一緒に買ったジンジャーエールは神戸の富永食品というメーカーのもので、味は某カナダドライとほぼ変わらず美味しかった。

あぁ、やっぱり来てよかった。
満足した旨をノートに書き残し、オバチャンに礼を言うと丁寧に返してくれた。
こういう満足感の後のチャリというのはなんとも気持ちのいいもの。鼻歌交じりにオートレストランを後にした。
ちなみに、なんで鉄剣タローなんて名前なんだろうと思ったが、店の裏手辺りで、鉄剣◯◯という看板を幾つか目にした。この土地にちなんだ名称なのだろうと思い、調べてみるとこのさきたま古墳群の稲荷山古墳から鉄剣が出土したことによるらしい。でもなんでタローなんでしょう?
店の脇に支店らしき鉄剣jiroの看板が打ち捨ててあったが…ふれないでおこう。

というわけで、やっぱ自販機バーガーですわ。トーストも最高。もっと近場で残ってたらなぁ・・・あ〜、悔やまれる!
ともあれ、激烈ウマシウマシ!! ごちそうさまでした。

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グーテンバーガーをご存知だろうか? このブログでも度々コメントがつけられたりもしているが(コレとかコレ)、自販機で売っているハンバーガー。マルシンハンバーグの系列会社マルシンマックが販売していたが02年に業務撤退。自販機ハンバーガー自体を製造しているメーカーは存在し、
東京郊外の自販機ドライブインなどで極々一部が稼動しているのみとなっている。
自販機の中にレンジが内蔵されている形で、コインを入れてボタンを押すと、加熱ランプが点灯、約60秒でホカホカの箱がゴツッとおっこってくる仕組み。昔はゲーセンやプールなんぞにカップヌードルの自販機と並んでそこかしこに設置されていた。通っていた高校の食堂にまであった始末。当初、加熱カウンターが万年時計というか昔の空港の掲示(クイズ100人に聞きましたのパタパタのアレ)のようにパタパタとカウンターが動くタイプだったが、待っている間にアメフト部が自販機にタックル! 衝撃でカウンターが瞬く間に60カウントを刻み、半解凍のなんともいえないハンバーガーが落ちてくる・・・という悪戯が流行り、新型の加熱ボタンが点灯するタイプに切り替わってしまった。
味的には非常にショッボイし、小さいしでいいことないのだが、どこか郷愁を誘うとともに無性に食いたくなる駄菓子的旨みに満ち溢れていた。マルシンマック撤退より6年。高校以来食べてないから自分史的には15年、ついに自販機バーガーとの再開を果たした。

オートパーラーシオヤ
所在地:千葉県成田市猿山935-1

ロードサイドの自販機コーナーが残っているのは埼玉・茨城・栃木あたり。東京からはなかなか行きづらく、しかも車がないとなるとキツイわけだが、今回ターゲットに選んだのは、マイラブな千葉。しかも成田の先! 1時間に2本の電車に乗って潮来方面へ2駅、15〜20分かかってついたそこは無人駅ではないもののSUICAが使えない滑河駅。
駅前のいくつか残る商店を過ぎるとまばらな人家がある程度。地図上ではゴルフ場ばかりだが、ストリートビューではその気配はない。小高い丘を越えるとこの風景・・・
滑川の風景
ここで迷ったら帰れないなって感じの、下半分田んぼの緑、上半分空の青。まぁ県道が走ってるだけなんで迷いようはないのだが。
さらに坂をトボトボ上ると・・・おおっ、こんなところにあるのか・・・って思ったより小さっ!
シオヤ外観
昔は環七沿いにもこういう自販機コーナーがあったが、大型トラックも止まれるように結構広い敷地だったが、ここは大型はたぶん止められない。店前に数台普通車が止まっていたが、中は無人だった。
シオヤ内観
自販機が10台程度、L字に壁に沿って並んでおり、中央にテーブル。この日はあまり暑い日ではなかったが、中は蒸す。扇風機があり、自分でコンセント入れてかけるらしい。
自販機の多くは故障中で、実質稼動しているのは今現在どこにでもあるようなフツーのジュースのものが2〜3台。他はうどんそばとカップヌードル。カップヌードルは完全にプールの思い出ですわ。プラッチックのフォークを刺して蓋が開かないようにするのがプロ(何の?)。うどんそばは環七のオートスナックでよく食べたわ〜 懐かしいわ〜
カップヌードル@シオヤ
壊れてて残念なのは、ボンカレー! これたぶん、ボンカレーのレトルトご飯の弁当みたいのがグルグル巻きになって、内臓のレンジでチンされるんだと思う。
ボン&ワン@シオヤ
そして、ワンちゃんのパッケージ・・・これなに?・・・コワ!

それはともかく、ハンバーガーですわ。
ハンバーガー自販機ひき@シオヤ
みると、ハンバーガーというパッケージにチーズバーガーってコピッた紙が張ってある。もちチーズっしょ!
ハンバーガー自販機UP@シオヤ
ボタンをポチッと押すと取り出し口上部の加熱ランプが点滅。なんだかランプ小さいなぁ。気づかなくて探してしまった。
約60秒後、ゴツッとブツが落ちてきた。
ハンバーガーハコ@シオヤ
おおっ、ついにご対面! 念の為賞味期限を見るとちゃんと未来になってる。販売者はここオートパーラーシオヤになっている。自家製!?
昔は加熱で箱の一部が黒くなっていたが、自販機自体が新しいからかそんなことはなく。
ハンバーガー@シオヤ
開けるとチーズだけあってドロドロに溶けとる。って熱っ!
ハンバーガーチーズ@シオヤさてさていよいよ、いただきます! ガブリとかぶりついたらいきなりHIT! レンジ加熱で硬くなってるところが見事に当たった。しかし他は適度に温かくなってる。食べ進むと思ったより旨い。思い出は美化されていると思ったが。
ハンバーガー中身@シオヤにしても、昔はもっと水っぽくなっちゃって、バンズもシワシワだった気がするが、う〜ん、なんだか立石バーガーを食べてる気分だ。素材や調味料的には真逆なはずだが、「駄」な雰囲気がそう感じさせるのか。

旨かったのが想定外ながら、いやいや、これぞ自販機バーガーってな味・雰囲気を堪能できた。このためにここまで来る輩はそういないだろうが、駅から1.2km程度。思い入れあるなら来れる範囲でしょ。なくならないよう、行っちゃってくだされ!
つーわけで、もう食えないと思っていた味に大感動! 旨い、ごちそうさま〜

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昨年やるやるといっていた、現存する自販機コーナーについて、今夜ついに取り上げます。
オートスナックの類はやはり都内では絶滅してしまったのかと、綾瀬のパンダ街道をみた後でも絶望的にならざるを得ないほど、うらぶれた環七の風景の中でも今となってはその陰を見出すことは困難になっていたが、山田屋というサイトで足立区に現存しているという情報を得て、足立区強化週間の際にトツゲキしてきた。というわけで、コインランドリーほしの!

ほしの外観コインランドリーほしの
最寄駅:竹ノ塚
東京都足立区花畑1-16-16
採点:☆☆☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:おやつ?


この界隈は最寄り駅が竹ノ塚となるのだろうが遠いためバスの運行が多い。駅が近い町並みではなく、郊外型の車社会が出来上がっている。そんなバス通りに、突如として奥多摩のバスの待合所かと見紛う程のバラックが現れた。
ほしの内観
おもちゃガチャ
ルーレットその名の通りコインランドリーが奥にあるのだが、問題は手前。昔駄菓子屋などにあった10円入れるルーレットや10円玉を弾くゲームなどのエレメカが! しかも全部壊れてるし。
その奥にはミニカーやピストルのおもちゃなどの自販機。昆虫のオモチャなんかもあって、まさにカオスの様相を呈している。イマドキの子供が遊んでいる形跡は全くもってナシ。

とここまでスルーしてきてしまったが、やはりポップコーンの自販機はB級飯を語る以上避けて通れない。いや本当は避けたい。だってこの佇まいだもの。でもきっとコインを入れるとポンポン弾けて出来立てがカップに注がれるのだろう。
ポッポコーン
意を決してコインを投入。受け取り口にカップが落ちてきた…ってええ!!? いきなり出来合いのポップコーンがぼたぼた落っこってきた。つくりお気かよ!
ポップコーンUPいつつくられたかわからないシロモノを腹を括って取り出すと、受け取り口の扉からコバエが飛んでくるし。いやもうこうなったらと恐る恐る一粒…醤油バターの味付けで自販機の中にウォーマーが仕込まれているのだろう。人肌ほどに生温かい。そして後から来る据えた味わい。
以上インプレッション終了。この後ポップコーンはどうなったか、ご想像にお任せします。

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