8/6(木)、2冊めとなる文庫が発売となりやす!!
刈部山本
『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』
光文社知恵の森文庫 ¥860+税
【書店情報や目次など詳細はコチラをクリック!!】
今回は埼玉オンリー。この10年くらい歩いて見つけた、下駄履きで入れるローカルなメシ屋を、土地柄が出ているスポットを巡りながら渡り歩く一冊。地元民だと逆に気づかない魅力が掘り出せてるんじゃないかと。埼玉は何もないとは言わせないぜよ!
ラーメンショップやロードサイドめし屋を探し回っていた時のこと。おふろの王様志木店で温泉とサウナに入る前にどこか郊外のいい感じの食事処はないかと探していたら、浦和と所沢を結ぶ浦所(うらとこ)バイパス沿いのパチンコ屋に食堂をブクマしていた。
よし、ここしかない!と向かうも、15時閉店。。。
こういう情報の少ない店舗ではよくあること。気を取り直してスパ銭に向かう途中の良さげなメシ屋に入ろうと探すも、16時近くとどこも中休みという中途半端な時間。
バイパス沿いのローカル色のあるチェーンなんかがあったりするのがベストなのだが、そんなもんは都合よく出てこない。
これは住宅街のデキる蕎麦屋に違いないと近づくと、営業中。入るしかあるめぇ。
美津木屋【食べログ】 ★★★★☆ 4.5 所在地:埼玉県志木市上宗岡5-15-18
さて、意気揚々と暖簾をくぐる…とは行かなかった。
というのも、こういうロケーションの蕎麦屋は、法事とか団体客向けの宴会場を兼ねたようなタイプも少なくなく、和洋中なんでもありの取り敢えず揃えました的なメニューであることもままある。ましてやこの時間、冷めた天ぷらと乾いた蕎麦が出てくる可能性が結構高い。
とはいえ腹ペコ、背に腹は代えられぬと、誰もいない店内の窓際のテーブル席に着く。奥は案の定座敷か。夕陽が差し込む誰もいない空間に一人はなんとも所在ない。
適度な明るさで物腰の柔らかく感じのいい店員さんがメニューとお茶を持ってきれくれる。どんなメニューがあったか記憶がおぼろげながら、蕎麦屋らしい定番が揃うが、なんでも食堂的ではないことは知れた。
注文をし、よくよく店内を見渡すと、小綺麗にした和の調度で、これ見よがしに過度な演出もなく、BGMもなく、非常に落ち着いた心地いい空間と気づいた。これはもしかしたらもしかするぞ。
暫くしてやってきました、せいろそば¥700(当時)!
おおっ、必要十分でスッキリとした見た目のお膳じゃないっすか。
では早速蕎麦を頂きましょ。
白さ輝く瑞々しい蕎麦で、更科じゃないが芯の方の蕎麦粉かな。やや平べったい中太タイプ。
で、ズズッといかせてもらうと、見た目通り、スッキリしたシャープな喉越しと味わい。いたずらに蕎麦感を出すでもなく、自然に蕎麦の風味がフワッと香る。これはイイね。
汁もあっさりめで透明感が強くも、塩味は効いてないわけでもなく、上手く蕎麦が味わえる程度にバランスが取れてる。薬味も瑞々しく、それでいて水気でビチャビチャにならず、山葵(流石に生じゃないっぽかったかな)も合う。
スバババッと食べきり、最後は蕎麦湯で〆。
意外と少々の濁りもあって、蕎麦湯独特の香りとともに、あっさり汁をゴクリと飲み干した。
そばの量的には多すぎず少なからずで、腹ペコだったから多少物足りなさはあるものの、一般的な蕎麦店としてはそれなりに量あるほうかと。
絶望の淵から這い上がるには、予想以上にいいモノに当たった。こういうことがあるから出先の店選びは諦めてはいけない。
いやはや、いい想い出ができた。美味しゅうございました。ごちそうさました〜
←クリック戴けると狂喜します
刈部山本
『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』
光文社知恵の森文庫 ¥860+税
【書店情報や目次など詳細はコチラをクリック!!】
今回は埼玉オンリー。この10年くらい歩いて見つけた、下駄履きで入れるローカルなメシ屋を、土地柄が出ているスポットを巡りながら渡り歩く一冊。地元民だと逆に気づかない魅力が掘り出せてるんじゃないかと。埼玉は何もないとは言わせないぜよ!
それと、毎度おなじみとなった現代ビジネスの記事がUPされやした。というわけで、埼玉で町蕎麦(というには若干下駄履き感が薄い店になったが)の未UPネタはないかと探したら、2014年に行ったお店が浮上した。だいぶ前のことで細かなディテールは忘れてしまったので、その点加味しながらお読み頂きたい。
今回も【ヤフーニュース】になったが、ヤフコメはコメントした者同士でモメるなど、明後日の方向に行ってて面白かったです。
まぁ二郎という名が入ってるからという側面もあって、個人的にはなんでも二郎で釣るみたいのは趣味じゃないのだけど、そういう依頼が来たからには、自分なりのメッセージをと思って、今回は町蕎麦の復権はないのかという裏テーマをさらっとさり気なく設けてみた。
ラーメンショップやロードサイドめし屋を探し回っていた時のこと。おふろの王様志木店で温泉とサウナに入る前にどこか郊外のいい感じの食事処はないかと探していたら、浦和と所沢を結ぶ浦所(うらとこ)バイパス沿いのパチンコ屋に食堂をブクマしていた。
よし、ここしかない!と向かうも、15時閉店。。。
こういう情報の少ない店舗ではよくあること。気を取り直してスパ銭に向かう途中の良さげなメシ屋に入ろうと探すも、16時近くとどこも中休みという中途半端な時間。
バイパス沿いのローカル色のあるチェーンなんかがあったりするのがベストなのだが、そんなもんは都合よく出てこない。
※今調べてみたら、武蔵野うどんの竹國が出来ているではないか。脇道に逸れると、住宅の隙間に田畑が広がるような長閑な風景が広がり、とても半端な時間にメシがあり付けそうにない。最悪コンビニかと諦めかけた矢先、一軒家風の平屋建てに幟旗がっ!
ここはファミレスっぽい店造りで、うどん食べ放題店ながら、太さもマチマチでかなり食べごたえのあるしっかりしたうどんを出してくれるのだ。実店舗に入ったことないが、緊急事態宣言期間中にお取り寄せをしてスッカリ気に入ってしまったのだ。
これは住宅街のデキる蕎麦屋に違いないと近づくと、営業中。入るしかあるめぇ。
美津木屋【食べログ】 ★★★★☆ 4.5 所在地:埼玉県志木市上宗岡5-15-18
さて、意気揚々と暖簾をくぐる…とは行かなかった。
というのも、こういうロケーションの蕎麦屋は、法事とか団体客向けの宴会場を兼ねたようなタイプも少なくなく、和洋中なんでもありの取り敢えず揃えました的なメニューであることもままある。ましてやこの時間、冷めた天ぷらと乾いた蕎麦が出てくる可能性が結構高い。
とはいえ腹ペコ、背に腹は代えられぬと、誰もいない店内の窓際のテーブル席に着く。奥は案の定座敷か。夕陽が差し込む誰もいない空間に一人はなんとも所在ない。
適度な明るさで物腰の柔らかく感じのいい店員さんがメニューとお茶を持ってきれくれる。どんなメニューがあったか記憶がおぼろげながら、蕎麦屋らしい定番が揃うが、なんでも食堂的ではないことは知れた。
注文をし、よくよく店内を見渡すと、小綺麗にした和の調度で、これ見よがしに過度な演出もなく、BGMもなく、非常に落ち着いた心地いい空間と気づいた。これはもしかしたらもしかするぞ。
暫くしてやってきました、せいろそば¥700(当時)!
おおっ、必要十分でスッキリとした見た目のお膳じゃないっすか。
では早速蕎麦を頂きましょ。
白さ輝く瑞々しい蕎麦で、更科じゃないが芯の方の蕎麦粉かな。やや平べったい中太タイプ。
で、ズズッといかせてもらうと、見た目通り、スッキリしたシャープな喉越しと味わい。いたずらに蕎麦感を出すでもなく、自然に蕎麦の風味がフワッと香る。これはイイね。
汁もあっさりめで透明感が強くも、塩味は効いてないわけでもなく、上手く蕎麦が味わえる程度にバランスが取れてる。薬味も瑞々しく、それでいて水気でビチャビチャにならず、山葵(流石に生じゃないっぽかったかな)も合う。
スバババッと食べきり、最後は蕎麦湯で〆。
意外と少々の濁りもあって、蕎麦湯独特の香りとともに、あっさり汁をゴクリと飲み干した。
そばの量的には多すぎず少なからずで、腹ペコだったから多少物足りなさはあるものの、一般的な蕎麦店としてはそれなりに量あるほうかと。
絶望の淵から這い上がるには、予想以上にいいモノに当たった。こういうことがあるから出先の店選びは諦めてはいけない。
いやはや、いい想い出ができた。美味しゅうございました。ごちそうさました〜
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