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私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の第4回で、千石にある純喫茶フェニックスを取り上げましたー

以前、当ブログでもUPしていますが、それから色々食べているので、今回は動画でも取り上げきれなかったものを紹介してみます。


茗荷谷から本駒込辺りは、ユックリ散歩するには意外と向いてて、途中で休憩するのにフェニックスが最適だったりするので、チョイチョイ寄っていたりするのだ。

店内
フェニックス【食べログ】 ★★★★★★★★★★ 俺的極上喫茶
所在地:東京都文京区白山5-17-18

歩いてくるので、動画の通り、どうしてもルービー(中瓶550円)に行きたくなるが、疲れていて糖分を取りたい時に頼むのはこれ。
コーヒーフロート
コーヒーフロート550円! 好きなんすよね、フロート。
コーヒーフロートUP
最初は濃いめの冷たいアイスコーヒーを飲んで、硬いアイスが溶ける頃に混ぜて飲むのが至福。これよ、これ。

で、食べ物は動画の通り、ハンバーグサンド950円っすよ。
ハンバーグサンド
ハンバーグライスもいいんだけど、パンに染みたデミグラスソースがたまらんので、信頼できる洋食屋では、あればハンバーグサンドを頼むことが多い(最近メニューから消えたけど、聞いたら作ってくれた。常にできるかは知らんけど)。
ハンバーグサンドUP
ハンバーグの厚みや肉感が素晴らしのは見てもらえれば分かると思うが、こちらのデミはかなりビターで濃厚。
こればっかりは店毎の差が大きく、好みもあるので、当たり外れが出やすいが、こちらのはモロ好み。やっぱ激ビターで濃厚でないと。ドストライス!

これと双璧で好みなのが、ピザスパゲティ950円!
ピザスパゲティ
もうメニューに発見した時は、これだ!と頼んだのだけど、予感的中、当たりも当たり。
鉄板にパスタを敷いた上にトマトとチーズを乗せて焼いたもの。こんなんマズい分けないでしょ?
ピザスパゲティ横
パスタは焦げができるほどカリカリで、マカロニグラタンの焦げたマカロニ的食感がある。
トマトは熱でトロトロになってるし、それにチーズを絡めるんだから、どんだけ俺の好み知ってるんだと。
ピザスパゲティ底面
ちなみにピザ生地はというと、ちゃんと奥底に敷き詰められていたのであった。

こちらはランチのサービスセットもあって、よくお客さんが頼んでるのが串カツセット800円。串カツセット

千円しない値段で、ジャンボサイズの串カツが2本も付き、コーヒーまで飲めるんだから恐れ入る。
串カツUP
御婦人は食べ切れず、1本持ち帰りにする光景を目にするが、残りを夕食にすれば、これで1日の食事を賄えるってもんか。
串カツ断面
こちらの揚げ物は比較的ハードにガリッと揚がってるのも好み。豚肉の脂身は元より、熱が入って柔らかくなった玉ねぎがもう最高。

ピザ
ミックスピザ750円もハンドメイドな感じでステキだし、まだまだ挙げればキリがない。
また色々食べてストックが溜まった頃に紹介しやす。

というわけで、何度来てもウマウマウマシ!!! ごちそうさまでした〜

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お陰さまで、昨年に辰巳出版より発行させてもらった、
『東京ラーメン系譜学』
【詳細ページ
|Amazon】
『街道のグルメ』
【詳細ページ
|Amazon】

の在庫が、一時的だろうがAmazonでショートしている。
すぐに補充されると思うので、送料を足すと定価を超えるような業者からの購入は控えて頂くようお願いします。
それか、他のネット通販はほぼ在庫ありなので、上記詳細ページのリンクからご注文頂けたら幸いです(現在、リアル書店は一時休業中が殆どだが、大抵の店で通販をしている。特に取次のトーハンがやってるe-honは、現在送料無料キャンペーン中)。
というわけで、取材中は食べてもネタバレになるため当ブログUPできなかった、掲載店の中から超ロードサイドな物件を紹介しておきたい。

つくばエクスプレスでつくばまで来ることなんてこれまでなかった。そりゃ、電車賃が高かったというのもあるが、そもそも用事もなく、フライングガーデンの取材【Rettyグルメニュース】で柏の葉キャンパスまで行ったのが最長。
なので、終点近くまで行けることにワクワクしていた。

みどりの駅に降りた最初の理由は、ドライブイン中村だった。
徒歩15分ほどの場所にある昭和なドライブイン食堂で、味も良く、本に掲載するのに最適な店だったが、取材NGだった。
取材成功率が50%を切るような状況だったので、この程度では滅気なかったが、空振りで、とぼとぼ往復で30分以上あるくのはダメージが大きい。
とはいえ、ここまで来てタダでは帰れない。駅を挟んで逆方向に歩くこと30分以上、黄色い珍来と呼ばれる茨城独自進化系の珍来で食し、とりあえず収穫は得られた。
珍来では餃子とチャーハン、その前の中村でもかなりの盛りの定食を食べていたので、もう腹パンパン。
苦しいお腹を擦りながら国道354号に出て、駅へ向かって歩いていると、駅手前で県道133号に変わったところで、ロードサイド型の喫茶店を発見した。
リビエラ通り沿い
近づくと、ナイフとフォークとコーヒーカップのマーク(ピクトグラム)があるじゃないか!?
外観
そうそう、昭和のドライブインには必ずこうしたレストランや休憩所を指すサインが掲げられていた。これは前回の東京オリンピックから採用されたもののようだが、奇しくもオリンピック開催に合わせて整備されたのが高速道路や幹線道路。ロードサイドでこれに出会えただけで運命を感じる。これはスルーするわけにはいかない!

建物
レストラン・喫茶リビエラ【食べログ】 ★★★★★★★★★★ 街道遺産
所在地:茨城県つくば市谷田部1223-1
営業時間:11〜20時 定休日:偶数月の第1月曜のみ

入ると、照明が落とされた空間に焦げ茶色の木調の調度が埋め尽くされていた。これぞ昭和の喫茶店!
店内
窓際の席へ行ってみると、西陽が差し込む中、県道とこの店の看板が見渡せるナイスビューが展開していた。中から見る看板もグッとくるよ。
店内から外
窓辺に謎の人形も置かれてるし。カツラみたいな頭が怖ぇ。
窓辺
マダムが持ってきてくれたメニューを見ると、生姜焼きなど定食メニューの写真が並び、その後にグラタンやピザ、アルコールにおつまみ、喫茶定番のレモンスカッシュやソーダ水まで手書き文字がずらりと揃っていた。
腹パンパンなので定食は無理だから、ひとまず飲み物を頂くとしよう。でもコーヒーじゃここまで折角来たのに芸がない。ほかになにかいいものはないかなぁと探していると…。

バナナシェイク¥550、これだ!
バナナシェイク
出てきた瞬間、濃厚そうで期待できると直感した。
バナナシェイクUP
そして一口含んだ瞬間おったまげた! バナナの自然な甘みが爽やかに口いっぱいに広がる。こんな手作り感溢れるものが出てくるとは思っても見なかった。
そういえば待っている間、ミキサー音がしたが、後でマダムに伺ったところ、生のバナナと牛乳をミキシングしているという。クラッシュアイスが徐々に溶けて冷たさが増してくる感覚も心地いい。これはちょっとやそっとじゃ飲めないよ。

こうなったら、なにか軽食を試さずにいられない。
ハムチーズトースト(確かこれも550円くらい)!
バナナシェイクとハムチーズトースト
ハムときゅうりが挟まった上にチーズがまぶして焼かれたタイプで、きゅうりのシャクシャクっとした食感とチーズのトロっとした食感の組み合わせがクセになる。
ハムチーズトースト
ただ、ハムとチーズをパンにのせて焼いただけでなく、一捻り入れてくるのが憎い。頼んで正解!

ゆっくりするつもりが瞬殺とばかりに食べきってしまった。
凄いもの食べさせてもらったと会計時に感動をお伝えすると、ずっと昭和の喫茶店スタイルを貫かれているだけと謙遜された。昭和58年から創業39年になるという。それだけ続けられるのは確かな手仕事の証拠。特にバナナシェイクは人気で、初めて飲んだ人は必ず驚くという。
生姜焼きやナポリタンなど喫茶店らしい食事メニューも評判というから、また食事に来なければなるまい! ただ、最近になって閉店したという話も聞くが、なにぶんすぐに確認に行けない距離。新型コロナ騒ぎが落ち着いたら遠いけど機会を見つけて、営業されていたら今度こそガッツリ食うぞ。
というわけで、これぞロードサイド喫茶、ウマウマウマシ!!! ごちそうさまです!

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昨年末に発行したコーヒーのミニコミ誌、お陰様で委託先から追加発注もいただけるような状況で、手持ち在庫が底をつきそうだ。
というわけで、早々に電子書籍化してみた。
ブレンドしか頼まないヤツは一生飲みたいコーヒーに出会えない!? 1・現実と概要篇【Kindle版】
アマゾンページ

内容は、誤変換や文章のおかしいところを直した以外は変えていないので、読みやすく、全体にデザインされた本ならではの味わいを感じたい方は、まだ委託先書店では取り扱っているところも多いので、そちらも是非ご利用いただきたい。
どこも小さな書店なので、このご時世、通販していただけると嬉しいッス。文字ばかりの本なので、自宅で自粛中のお供にしていただければ幸いです。
というわけで、本の中でもチョット触れている、自分の中では昭和の酸っぱい珈琲を出す喫茶店の代表的存在をUPしておきたい。

学生街といえば喫茶店。この界隈はやはり昭和からの純喫茶の類が多く、特に神保町は嘗ての学生がコーヒー一杯で長時間粘り、議論を戦わせていた様な店が未だ健在だ。そんな空気感を残す御茶ノ水の喫茶店として真っ先に思い出すのがミロ。
表通り
さて、入口は何処でしょ? 雑居ビルの看板なんぞ探しても意味はない。
細い路地
サラ金や金券ショップの入る怪しげな雑居ビルの間の隙間。
路地UP
えっ、ここ入れるの?って激細路地の入口で看板がお出迎え。
看板
路地を進むと入口が見えてきた!

入口
ミロ【食べログ】 ★★★★ 4.0
所在地:東京都千代田区神田駿河台2-4-6

そして突如現れる、ナポリタンのサンプルが飾られたショーケース。
ナポサンプルショーケース
今でこそ表通りにランチの看板を出したりしているが、それでも知らなければここの看板なのかさえ判別が難しい、正に生ける迷宮物件!
サンプル
(表通りに出ているサンプル)

入るとそこは暗く、ランプシェードが鈍く浮かび上がる古城の様な空間…だったのだが、実は数年前に改装し、前より随分と明るくなった。
店内
それでも昨今のまっちろナチュラルなカフェなんぞから比べれば暗く、往時の空気を残しつつ今でも機能する様な秀逸なリニューアルといえよう。給仕も若めの女性ながらカフェかぶれした自称女子ではないのも高感度高し。

ランチは1100円で、13時を過ぎると1300円。
ランチメニュー
昔からこちらは高めの設定で、10年以上前に来た時も珈琲一杯700円で度肝抜かれた。
メニュー
(メニューはクリックで拡大)
まぁ新宿にあった名曲喫茶スカラ座もその位したが、あすこは蔦の絡まる古城の様な建築がそもそもイベント性が高いので、入場料くらいに思えた。しかしコチラは珈琲がトラジャとあっては泣くに泣けないものがあった。

トラジャはテレビCMで覚えている方もおられようが、キーコーヒーが力を入れていたインドネシアの豆で、これがまぁスッパイ。昔の喫茶店のコーヒー=スッパイの代名詞の様な味。
この店自体、往時の純喫茶の代名詞の様な店だから当然といえば当然か。でも10年程前はまだ昔気質の純喫茶も今よりはそこそこ残っていて、店先に出ている看板が鍵のマークだったりするとガッカリしたものだった。それが300円とかだったらまだ救われるが、二十歳ソコソコのバイト風情には痛すぎた。
トラジャ
今、こうして店の中に入って席についても、卓上にはトアルコトラジャイチオシのポップがコッチを向いている。これは、ここに来たら覚悟せよということなのか。いや、暑いからアイスコーヒーに逃げてもイイよね?

というわけで、スパゲティのセットにアイスコーヒーを先でお願いした。
アイスコーヒー
暫くしてやって来たそれは、大きなグラスにタップリ注がれていた。
色味も濃く、これはもしやと恐る恐る飲んでみると、天は我に味方したのか、濃いめで苦味も効いたシッカリした味の王道アイスコーヒーだった。もしかしたら豆はトラジャかもしれないが、深く炒ると酸っぱみは消えるのだろうか。
深炒りのコクが強いコーヒーの代名詞的に扱われることの多いマンデリンも同じインドネシアの豆なので、トラジャも深炒ったり物によっては似たようなニュアンスになるのかもしれない。

想定外のアイスコーヒーをチューチュー飲んでいると、厨房から炒める軽快な音が耳に響いて来た。
スパゲティセット
そして目の前に運ばれて来たのはミラネーズ。聞きなれないパスタだが、ミラノ風のといった意味らしく、いわばナポリタン的な日本風のネーミングらしい。一般的にクリームソースのパスタをさすらしいが、地方によってはカツなどが乗る、トルコライスパスタ版とでも言うべき料理を言うようだ。
ミラネーズ
これはそのどちらでもなく、まぁクリームソース的なものもなくはないが、味付けは無きに等しい素スパゲッティといった風体。
野菜果物たっぷり
付け合わせのポテトサラダも粘りある系ながらシッカリ手の入ったもので、サラダも多めでリンゴがウサギに切られていたりしてホッとさせられる。
パスタUP
ニンニクも唐辛子も効いてないのでペペロンチーノとも違うが、適度な塩気と細かく刻まれたベーコンや玉ねぎと相まって、シンプルに硬めでやや焦げめのついたパスタを食わせてくれる。

非常に最小単位のミニマルな味が妙にハマってしまった。また客に合わせて量や味付けを調整しているのか、スパゲッティの注文が入るごとに客層を聞いているのが好感が持てた。
創業は昭和30年だそうで、様々の時代の顔をこの隙間からそっと覗いて来た生き証人。まだ当分はここにいてくれそうだ。御茶ノ水の文化遺産として、ここに在り続けてほしい。
そして、酸っぱコーヒー好きは是非トラジャをトライしていただきたい。
ともあれ、昭和のユルい喫茶時間が流れる店でユックリできて満足! 美味しゅうございました。ごちそうさまです。

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東京メトロ銀座駅の改札のほぼ真向かい、壁に隠れて、さらに少し窪んだ場所にあるので気づきづらいが、数寄屋橋交差点から新橋方面へ伸びる外堀通り直下に地下2層に及ぶ巨大駐車場の入口が口を開けている。
待合室地下中
駅を出てスグ暗い空間に車が行き来しているので初めて見た時はビックリしたが、これはもしや嘗ての川跡を利用した空間なんじゃないかとピンと閃いた。しかし調べてみたら、川跡ではなかったが、知らないと気づきづらい巨大地下空間があることに間違いない。
で、この西銀座駐車場入口脇に、待合室というベタすぎて店名と気づかないような喫茶店がある。
待合室外観
待合室【食べログ】
★★★★ 4.5
東京都中央区銀座7-3-16

近くには待合室2という2号店まであるが、イマドキ喫煙OKで銀座のど真ん中でコーヒー400円で釣りが来るという時代錯誤甚だしい店なのだ。駐車場見ながら一服するには最高でしょ。
店内はほぼテーブル席で、一応禁煙席が1〜2あってそこについたが、衝立があるわけでも何でもないので、何の意味もない。
待合室店内
待合室アイスコーヒー客はオッサンやヤサグレた感じの細長いメンソールタバコ吸ってそうな女性が出ては入っていき、常に3〜4割の席が埋まってる状態。外はしょっちゅう車が行き来しているし、メニューはクリームソーダとかトーストとかベタな純喫茶メニューだし、本当に現代の銀座か疑いたくなる。

そんな中で気になったハチミツトースト¥430にアイスを+50円でトッピングしてみた。ハニートーストといえばカラオケのパセラで一斤まるごとに切り目を入れた上にアイスに蜂蜜をかけたのが溶けてパンに染みていくので認知度が上がった感があるが、ここのはどうだろう。
待合室フードメニュー
待合室ドリンクメニュー
アイスコーヒー¥380を飲みながら(黙ってても先に出してくれた!)、やってきた。
待合室ハニートースト
うわっ、たぶんここんちでフツーに出してるトースト、恐らく4枚切りくらいの厚めのパンの上に、アイスが乗っている。
蜂蜜は別に来て、温かくなってるからと店のオバチャンが告げて去っていった。この、つっけんどんじゃないけど、しつこくない昭和からの喫茶店らしい接客がいいね。
温かいので、アイスの上から回しがけるとアイスが溶けていくのかと思いきや、ドーム状の形を保ったまま、アイスはびくともしない。アイスだけ食べてみるとベタな、恐らく業務用のバニラアイスながら、甘すぎずサラっとしててイイ感じ。なんでもない感じが嬉しい。なんでこういうのってこういう喫茶店で出てくるんだろう。コジャレたカフェとかだとこういうのはないんだよなぁ。妙に美味しいんだけど。
待合室ハニートーストUP
で、気づくとアイスの下のパンが、格子状に切れ込み入ってるというのもあって、異様に陥没していた。パンがペチャンコになると味気ないかと思って慌ててアイスヘラでパン全体に均してみた。あまりキレイに行かなかったが、思いの外サッパリしたはちみつがクドくなく、サラっとしたアイスとトーストの組み合わせがナカナカのもの。贅沢言えば、もうちょっとトーストが強めに焼きが入ってったらパンの甘みもそうだし、アイスも溶けていい塩梅になったかもしれない。

ともあれ、意外な場所でそのロケーションを楽しみながら、意外なメニューが楽しめて、とてもウキウキする休息になった。昭和の時代は有楽町周辺のビルには地下の飲食街が今の比じゃないほど、それこそ新橋より沢山あって地下迷宮状態だったが、そういうところには必ずこうした喫茶店があった。銀座にはこういう喫茶店が似合う。やはり地下に忘れ去れれたように蓋されてたんだね。
つーわけで、これぞの穴場に満足! ごちそうさま〜

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夏コミありがとうございました! 夏新刊セット直通販〆切りました。
で、本当はこの夏新刊【黄昏おっさんWalker】に載せようと思ってたが、エリアが少し離れてしまったのと、ページ数の都合で泣く泣くカットした喫茶メシをUPしときやす。

場所は三田線の千石。地上に出ると丁度白山通りと旧白山通りが別れる三叉路になってるんだけど、その真中の三角地帯にこの喫茶店がある。
建物に隠れて表通りからは見えにくいので、5年以上この道を通ってたのに全然気づかなかった。たまたまネットで調べ物をしてて引っかかって知ったのだが、実際に店の前に来るまで「こんなところに店あったかなぁ」と半信半疑だった。

フェニックス外観フェニックス【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:東京都文京区白山5-17-18

入口扉の両サイド、茶色がかったガラス戸にレースのカーテンが窺える感じからも、昭和からやってそうな純喫茶然とした佇まい。
フェニックス店内店内もやはりそんな感じで、エンヂのフカフカな椅子がズラリと並ぶ。想像以上にかなりのオオバコで、それを年配の二人の男性で回している。一人は給仕で、もう一人のロマンスグレーな感じの紳士が厨房で調理をこなしている。
席につくと、お冷と一緒におしぼりとメニューが置かれる。
みるとハンバーグやポークジンジャーの他、カキフライなんかもあって、食事が充実している。ランチは食事に珈琲が付いてくるが、それ以降の時間でもお得なセットメニューが揃っている(少々ランチをオーバーした時間に行ったが、ランチの料金にしてくれた。この辺が町の飲食店ならでは)。
フェニックスメニュー
今回は頭が冴えていたのか、珈琲を先に持ってきてもらうことに成功した。
メニューにもあったが、卓上の灰皿の脇にマッチが置かれていて、ここにマスコットキャラ的なイラストが描かれている。
フェニックスコーヒーフェニックスマッチUP
ちょっとアフリカンというか、今となってはNGな雰囲気ただようキャラ(?)だが、一つ隣の駅白山にもケニヤンという喫茶店があるし、自分が子供時分の空気を思い出させるものがこういう店には残っている。
思いのほかと言っては失礼だが珈琲は濃くてしっかりした飲みごたえのあるもの。でも流石に熱々だが、まぁ冷ましがてら食事を頂くとしましょ。

オムライス¥780!
フェニックスオムライス
おおっ、これこれ。薄焼き卵にケチャップという何の衒いもない、ザ・オムライス。何も考えずに食べられますわ。
フェニックスオムライス断面
中はケチャップ色に真っ赤ってのが指すように、ケチャ強めのビチャビチャ仕様。そう、炒め感なんて残ってなくていいぐらいでいい。具は厚切りハム(ベーコン?)とグリンピースと玉ネギ。結構具だくさん。ビチャなケチャップライスにパキっとした玉子を絡めて、更に上に掛けられたケチャップでグチャグチャにして食べると、あぁ、俺はオムライス食ってんだなぁという子供染みた幸福感に満たされる。オムライスって思おうに、幸福感がキモなんじゃないかと。
付け合せのサラダも結構シャキ感が強くて、ドレッシングもフツーのものだと思うが悪く無い。ポテサラまでついてくるのも嬉しい。

ビチャビチャになった口内に適度にヌルくなった珈琲を流しこむのもまた快楽。そこに継ぎ足してもらったお冷が意外と冷たく、口の中がジンジンするのもまた快楽。
結構なボリュームと、食べたかったイメージ通りの味に満足し、店の方に丁寧に見送っていただき、店を後にした。
昔なじみの喫茶メシが味わえるという意味でも貴重だが、単純にご飯がちゃんと作られているので、町の洋食屋として十分に機能すると思う。
いやはや、いい店は隠れてますな。気づくのが遅すぎたとはいえ、知ることができてよかった。というわけで、旨かったなぁ〜。ご馳走様でした。

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