カテゴリ:喫茶店 > ホットケーキ

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ついこの間、豊洲の珈琲館をUP【過去記事】し、キノミ系銅板手焼きホットケーキにようやくありつけ、一応の決着を見た話を書いたが、その前にも幾つか銅板手焼きを求め彷徨っていた。
その中で訪れた香咲について今回触れておきたい。

ホットケーキが有名な都内の喫茶店ということでまず名前に挙がる一軒。外苑前駅から外苑西通りを北上し、ワタリウム美術館のところを明治神宮方面へと路地を入ったところにある。青山と行っても特段気張った感じではなく、路地に入れば住宅街に個人店がパラパラとある程度。まぁそりゃそんじょそこらの個人商店とは趣を異にするが、落ち着いてゆったりした空気が流れている。
香咲外観
そんな中に一軒、喫茶店というか古くからのカフェといったチョット重厚感のある面持ちで佇んでいるのがコチラ。
香咲入口
珈琲専門店 香咲【食べログ】
★★★☆ 3.7
所在地:東京都渋谷区神宮前3-41-1

厚めの木の扉を開けると、中は照明を落とした大人の空間。恰好だけでシックに作った最近の店にはない、ある程度の歳月を重ねた重みを感じる洞窟のような店内。この店だけでずっとやっているのか、それとも以前の店の居抜きかしらないが、壁だけでも使い込まれた雰囲気がある。
香咲店内
客席は手前カウンター向かいのテーブル席の他、奥にもテーブル席がある。カウンターには常連らしきオッサン。手前テーブルには熟年カップル。後から近所の工事現場で働く兄ちゃんらが遅い昼を取りに奥の席に着くなど、完全に普段遣いに皆さん来ている様子。オッサンの話し相手をする厨房のオネエサンも一朝一夕には行かないだろう客あしらいで、ある程度のキャリアを感じさせる。
自分が着いた席に、もう一人のサポート的オネエサンがメニューとお冷を持って登場。
香咲メニュー
注文は決まっているのでお願いすると、既に外のメニューで確認済みだったが、今から焼くので時間頂く旨を告げられる。
コーヒーでも飲みながらゆっくり待つべ、と思っていたが、一向にコーヒーが来ない。あ、シマッタ! こりゃドリンク食後パターンか。またやっちまったかオレ。
お冷があるとはいえ、外を歩いてきた身にはシンドイ。ヒーコーで一息つきたかったのに。初めての店で、注文は順々にこなしてる感じだから後から順番狂わすようなこと言えなそうな様子。喉カラッカラな状態でのホットケーキ待ちは長かった〜。その所為かしらないが、なんだかんだで2〜30分待っただろうか。実はこの数週間前に映画の前に来る予定だったが、その時来ていたら危うく上映時間間に合わないところだった。予定ずらして正解。

で、ついにやってきた、ホットケーキ¥750!
香咲ホットケーキ
おおっ、綺麗にこんがりと焼き上がってるねぇ〜
でもこの口の状態でホットケーキはシロップ掛けてもシンドイなぁ、なんて思ってたら追って珈琲がやってきた! 
香咲ブレンド¥660! 同行者のアイスコーヒー¥710!
香咲ブレンド香咲アイスコーヒー
淹れ置きだろうが、深炒り豆をかなり濃厚にドリップしたもの。最初激熱だが、甘いもんにはこれくらい濃いコーヒーの方が合う。
さて、ようやく落ち着いたところで、ホットケーキを頂きますか。
香咲ホットケーキ横から
って、あら、角がエッジ立ってる・・・手作りではあるけど、こりゃ多分スフレ型的なもんでオーブンとかで焼いたタイプだなと。どうりで待ってる間、ホットケーキをひっくり返したりしてる様子が感じられなかったわけだ。
いや、別に店側が銅板手焼きを謳ってるわけでもなんでもないので、勝手に思い込んでいたコッチが悪い。そっか、手作りだったら違いないもんね。
香咲ホットケーキカット
ともあれ食べましょと、パクっと行かせてもらうと、うん、フワフワに焼き上がって、相当厚みがあるのに中はふっくら適度な軽さで外はカリッとめに焼けてて、イイ感じ。丁寧に作られた感はある。
香咲ホイップクリーム
塗るのは確かマーガリンにシロップだったと思ったが、ホイップクリームがついてて、こういう一手間は嬉しい。

かな〜り悪くない。ないんだけど、あんまクセがないというか、フツーによく出来てて美味しく感じられるけど、印象があんま残んない。過度な期待をしたコッチがまたまた悪いんだけど、この時は知り得様もないが、豊洲の珈琲館を食べた後では、銅板手焼きかどうかではなく、生地自体というか、焼き上がりの食べた重厚さによる満足感がキモなんだろうなって気がした。豊洲の珈琲館よりは生地は重めに感じたが、バランス的にフツーに感じられちゃったかなと。某珈◯家みたいにふっくら火が入ってないのもただ重いだけだし、難しいやね〜。
ともあれ、またまたいい経験が出来やした。ふっくらして食べ応えもあってってのはホントなかなか出会えないんだなと。まだまだ色々食べて経験積んでいかな。
というわけで、美味しゅうございました。ごちそうさまです。

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というわけで、夏コミ終わりに寄った店のことUPしていきやす。

これまで何度か銅板手焼きのホットケーキを求め彷徨った話を記事にしてきたが【過去記事:万惣薄っぺら問題からの派生とかピノキオとか】、調べていく中で、あつ一つのキーワードが浮上してきた。それが、キノミ。
以前、大島の珈琲館をUPした時にも述べたが【過去記事】、珈琲館でよく目にする手焼きホットケーキのポスター等の掲示、アレ見るとどうしても銅板手焼きを想像してしまうが、チェーン系でそんな時間や手間かけるわけない。と思ったところ、実際に銅板手焼きしている店舗があるというのだ。それがキノミ系と呼ばれる珈琲館。
珈琲館は本部系と独自系が存在するらしく、その独自系のキノミ系で銅板手焼きをやっているらしい【参照ブログ】。その一つが豊洲店で、あ、豊洲ならコミケ帰りに寄れんべ〜と気軽に考えていた。が、そこはチェーン系とはいえ独自路線だからか、昨年の盆は研修で17時締りで入れず、次の冬は年末休業。そして今回、また研修かもと諦め半分で向かったら、なんとフツーに開いていた!
珈琲館豊洲外観
珈琲館豊洲入口
珈琲館 豊洲店【食べログ】
★★★☆ 3.2 単純にホットケーキは
所在地:東京都江東区豊洲4-2-1

珈琲館が相手て喜んでる野郎って何なんだと思うが、ともあれこれでようやっと入ることが出来るわけだ。
珈琲館豊洲ホットケーキポスター意気揚々と入店。カウンターとテーブル席が配されたオーソドックスな作りの珈琲館。でもやや一般的な珈琲館より小さめかも。
厨房からはハツラツとした女性店員の声がけがこだまする。もう一人の男性はフロア担当のようで、どうも先の女性が女店長っぽい。キビキビと立ちまわっている。
客は近所のオッサンらしき人の他、休憩がてらの女性客が目立つ。タバコOKで、分煙とはいえ境もなくそんな広くないとあって、ちょっと煙いのがシンドイ。でもまぁ駅前喫茶、仕方あるまい。
珈琲館豊洲店内
メニューを見て、ちょっと驚いた。
珈琲館豊洲メニュー
カラーコピーっぽくて、文字も写真もややボヤケた感じがする。独自系はメニューも回してもらえないのか!?どうか知らないが、出来ないメニューも多くて心細くなったが、とにかく注文する。

珈琲館豊洲アイス珈琲慌てて先に持ってきてもらうようお願いした炭火アイス珈琲¥510!
まとめて抽出した作りおきだと思うが、濃いめでしっかりとドリップした珈琲。500円近くする値段相応の濃さ。席もきちんと広さ取れて、これくらい飲みごたえないとね。
珈琲を飲みつつ、ほげ〜っとコミケ疲れを取るべくマッタリしていると、思いのほか早くやってきた。

ホットケーキ2枚¥390!
珈琲館豊洲ホットケーキ
ここは2枚がデフォ仕様らしい。やっぱり断面が板での手焼きらしさ出てる。
珈琲館豊洲ホットケーキ横から
角もエッジが立ってないしね。
珈琲館豊洲ホットケーキマーガリン塗り
マーガリン(多分)塗ってシロップかけて、ナイフで切って(この作業中のお預け感がイイよね)、頂きま〜す。
珈琲館豊洲ホットケーキカット
うん、確かに外はカリッとして、中はふんわりと手焼きらしくよく焼けてる。
調子乗ってその後パクパク食べたが、なんつーか、ナイフ入れても軽いというか、厚みは別段過剰には求めないとはいえ、味わいそのものが軽い印象を受けた。鼻にツンと来るような匂いが全くないのは嬉しいんだけど。焼き具合はいいし、嫌な感じは微塵もない分、なんか食べててご馳走感というか贅沢感がないというか。

うー、期待して来て、焼き具合とかバッチシなのに久々に巡り会えたと思ったのに、生地自体の好みの違いという新たな問題が出てきたか。
生地自体の味ってないようなもんだと思ったが、火を入れる食べ物なので、生地の濃度や膨らみ加減で、味の印象がやはり違ってくるもののようだ。ここまでふっくら焼けていると、ある程度生地が重くないと満足感が出ないってことか。
いや〜、いい勉強になった。これは他のキノミ珈琲館と食べ比べたり、もうちっとホットケーキの経験値積んでいきたくなった。
ともあれ、これはこれで美味しく頂きました。ごちそうさまでした。

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今回は久々のホットケーキ話を。以前取り上げた珈琲家問題の続き。最初の珈琲家との出会いは【過去記事:初訪|再訪】もしくは12年冬限定本『多摩に行くならこんな店』で取り上げている。
さて、万惣薄っぺら問題から珈琲家問題へと発展した事の発端は、稲田堤と同店名の茅場町店【過去記事】にある。どこでどう珈琲家のホットケーキは変わったのか、どの店がどう関係しているのか、謎が謎を呼んでいた。
その茅場町の記事についたコメントに寄ると、茅場町は1軒のみで、稲田堤は所謂インスパイアで、以前の茅場町店従業員が独立して東上野に出した、ということのようだ。
というわけで自分の中では、ラストオブ珈琲家、東上野店にいったレポを始めよう。

御徒町駅に降り立ち、多慶屋の裏側の路地を進むと急に土砂降りの雨が降り出してきた。慌てて店を目指すも大体の場所は把握していても見当たらない。ふらついているとようやく発見。

珈琲家 東上野店【食べログ】
★★★ 3.0
所在地:東京都台東区東上野2-10-2

大慌てで軒下に隠れ傘を捌く。そんなわけで、あらら、外観写真を見事に撮り忘れてるよ。
ともあれ一息ついて入店すると、そこには昭和の純喫茶とも違う、ややこざっぱりしたコーヒー専門店といった風情の落ち着いた空間が広がっていた。
珈琲家東上野店内
茶色のソファーの4人席が幾つも並び、軽く仕切られてるような感じで、かといって閉塞感もなく、ほどよい明るさも実に落ち着く。
女性店員がお冷とおしぼりを持ってきてくれる。手を吹きながら息の整ったところで卓上のメニューに目を通す。
珈琲家東上野ドリンクメニュー
やはり稲田堤や茅場町と扱ってるメニューや構成も酷似している。
珈琲家東上野サイドメニュー
こちらはホットケーキ2枚まで表記されており、稲田堤寄り。ドリンクはホット珈琲で豆を指定したかったが、伺ったのは夏だったのでアイスで注文。
厨房のご主人らしき男性が静かに焼き始める。予め時間かかると言われたが、百も承知なので気長に待つ。だけど先にドリンクは注文するんだった。またやってしまった!

とはいえ、思いのほかホットケーキが時間かからなかったず、しかもドリンクは同時にやってきたので救われた。
珈琲家東上野ホットケーキとアイスウィンナー
店内は涼しいとはいえここまで蒸したので、まずはアイスウィンナー¥480をチュチュ〜っと。
珈琲家東上野アイスウィンナー
大きめのグラスにアイス珈琲が沢山入ってて、さらにその上にクリームが沢山乗っかってる、つーか詰まってる。いいね、この感じ。
アイス珈琲は濃いめで単純にこの時期飲むには最適な塩梅で、クリームは生クリームをその場でホイップしたものじゃないかもしれない。軽かったが、まぁ十分。
こういうのは途中から混ぜ混ぜして飲むのが好きなのだが、この瞬間って結構幸福感あるよね。

で、喉も潤ったところでホットケーキ1枚¥300!
珈琲家東上野ホットケーキ横から
これまでの珈琲家同様、見た目にかなりデカイが、イタズラに分厚い感じじゃなくてよさ気そう。
シロップをかけ、マーガリンと溶かして混ぜ混ぜしたのを満遍なく伸ばし、ナイフを入れてパクリ。
珈琲家東上野ホットケーキ断面
うん、やっぱりかなりフンワリして、表面のハードさは一番ユルいかと。中は火が均等に入って、生地自体のミチミチ感はかなり少ない。稲田堤はミチミチとしてボリューム感もありつつ、全体にフンワリ感も保っている感じだったが、これまでの中では一番東上野が大きさも小さめで厚みもなくフンワリしている。それでも一般的な店のに比べたら相当デカイし、厚いけど。
ただ、その分なのか、味の特徴がないというか、ただフンワリめに焼けている大きなホットケーキなんだよね。極めてフツーというか。

というわけで、さっくり完食。
以前茅場町のいらした先代のホットケーキ食べてないのでなんとも言えないが、その頃に東上野のマスターがいたはずだから、元々は茅場町もこれくらいフンワリしていたのかもしれない。稲田堤がインスパイアされたくらいだから、それでいて食べ応えがあったのかも。
結局真相は闇の中だが、現状では東上野は町の珈琲店らしい味わいの手焼きホットケーキという線で落ち着いてる気がした。
それでも今手焼きが残っているだけで十分貴重で有り難いこと。ともあれ、これはこれということで、ごちそうさまでした。

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ブログが更新できなかった期間中、私事でしっとりチャーハン関連に動きがあった。バッタバタでキチンと告知できなくて申し訳なかったが、実は4月末に東海エリアローカル「花咲かタイムズ」【公式サイト】というCBCのテレビ番組内の1コーナーに出演していた。
東京から来たしっとりチャーハン野郎が、愛知のチャーハンをハマカーンとともに食べ歩くという企画。東京近郊以外の地元町中華なんて滅多に食べる機会ないので楽しめたが、諸々スケジュールの都合でロケが日曜となって、結構メディア露出の多い有名な店以外は取材NGとなってしまったのが悔やまれる。それでもチェーンとかじゃなくて、長年地元に愛される名店だったし、意外と名古屋ローカルなチャーハンがあることも発見だったので、行けてよかったなぁと。

というわけで、既にOA済みだが、伺った店を簡単に紹介しておく(写真を撮れる状況じゃなかったので、料理やメニューはリンクの食べログを参照いただきたい)。
1)互楽亭@大須観音【食べログ】
…中華屋ではなく食堂。大須観音の近くにある、三角地の店。大須って初めて行ったけど、かなり地元民率が高くて、ちょっと葛飾とか足立の盛り場に行っちゃったような、一瞬で背中がピーンとなる空気感があった。
店も、中華・蕎麦・洋食なんでもあり状態で、客の要望に応えてたらメニュー増えちゃった系。なもんで、なんでも炒めもんはフライパンで作るそうで、炒飯も然り。中華屋のチャーハンというより家庭的な仕上がりで、ちょっとピラフっぽい具材と味付け。しっとり加減が強く、ホックリする味だった。近くにスケートリンクがあるようで、浅田真央が練習後や前に中学くらいまでよく来てはこのチャーハンを食べていたという(他にもフィギュアの有名選手の色紙多数!)。なので真央チャーハンの異名を持つが、中学くらいの色気づいた子が来るとは思えない、エラいドメスティックな店と味のもん食ってたなぁと関心した。定食とかオムライスとか食いたくなった。
2)松楽@吹上【食べログ】
…名古屋でチャーハンといえばココ、というくらい有名店らしい。となるとてっきり若いニイチャン店員の威勢のいい感じを想像していたが、カウンターのみの年季の入った小さいザ・町中華で、年配のオヤジさんが切り盛りする超老舗だった。
パラパラチャーハンがウリらしいが、実際食べてみると自分にはパラパラ要素が全く感じられなかった。東京で言えば完全に板橋にもありそうな、米の水気をしっかり含んだ、しっとりチャーハン。具は少なくシンプルなチャーハンで、モロにツボな一杯だった。
さっきの互楽亭もそうだが、名古屋のチャーハンはベースが醤油味で、結構しっかり味付け濃い目に効いてる。殆ど塩かってくらいの薄味の多い東京近郊のチャーハンからするとかなり異なって感じる。たぶん名古屋の人も気づいてないんじゃないかな。
最後にサービスで頂いた春巻きが変わってて、だし巻きのように玉子の薄い皮を幾重に前に巻いたのに肉の餡が閉じ込められたもの。初めて食べる味で、美味しかった。
3)圓家@春日井【食べログ】
…ここは本来ちゃんぽんの店だが、チャーハンが人気でちゃんぽんと並ぶ看板メニューだとか。実はここはどうしてもと候補に入れてもらった店。というのも、下調べしていたら、愛知の中華屋には殆どチャーハンのある店ではニンニクチャーハンもメニュー化されてて、名古屋名物となった台湾ラーメンやベトコンラーメンの店でも大抵はニンニクチャーハンを置いてる。これはもう名古屋名物にしていいんじゃないかと思ったけど、これまた地元民は自覚ないらしい。
ここは元々は1店舗だったが人気になって数店舗展開するようになったという。千葉の郊外にありそうな、チェーンと個人店の中間のような佇まい。強いて言えば、丸源ラーメンとか来来亭みたいな雰囲気か。ファミレス代わりにラーメン食うような団体やファミリー層向けのロードサイド店って関西には結構見られるようで、関東では大型チェーン以外ではあまり感覚ないかもしれない。王将とかも向こうじゃそんな感じの店舗多いし。
ここのチャーハンはニンニクチャーハンがデフォルトで、さらに何も言わなくても焼き肉が乗ってくる。にんにくの芽と炒めたもので、味付けはここも醤油だが、炒め具合もかなりサッパリしている。おろしニンニクも入ってるが、意外にもニンニク臭くない。ベースの醤油はちゃんぽんに使うのと同じ長崎のメーカーのもので、使っている店は殆ど無いらしい。面白いもん食べた。
で、ロケはほぼ朝一状態で東京から新幹線で行き、終わったのが夕方前。本当は前日入りして名古屋メシやコッチの路地裏酒場とか行ってみたかったんだけど、なにせバタバタの中、強行した感じなんで、とんぼ返りとなってしまった。でも、思ったよりロケが早く終了したんで、少しは時間あるぞと、名古屋駅近くの地下街で、名古屋らしい喫茶店で一休みすんべと、地下に潜ってみた。

10年以上前に名古屋に来た時も、どこがどうなってるのかサッパリ分からず路頭に迷ってしまったが、今はスマホあるので迷うこともなかろう…という安易な考えは無残にも打ち砕かれた。地下GPS死んどるがなorz
地下街も幾つかあって、どこでどうつながってるんだかサッパリ分からない上、場所によって深さが違うので、土地勘がない身には目的のメイチカがどの地下街に位置しているのか全くもって理解不能。
案内板にもハッキリと構造が記されておらず、同じ所を何度も往復し、諦めかけた矢先、やっと発見した。
みかどメイチカの様子
あぁ、何度も前通ってたわ。こんな小さな一角だったとは。
みかど外観
パーラーみかど【食べログ】
★★★ 3.0
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅3-14-15 名古屋駅地下街メイチカ内

小さな店が密集するところに、結構オオバコな喫茶店が入ってるもんやねぇ。
並んだショーウィンドウのサンプルが如何にも喫茶店って感じで、テンションが上がる。
みかどショーケース
名古屋の喫茶店といえば、サービス旺盛なモーニングが有名だが、時間的にモーニングはアウト。折角だから少しは食べたいし、何がいいかなぁと眺めていたら、ホットケーキが目に飛び込んできた。
ドリンクつけて510円とは安い!
みかどホットケーキサンプル
サンプルは手焼きっぽい厚みのあるもので、でも流石にこの値段で手焼きはないかと思いつつ、それは違う文化圏の考えで、ひょっとしたらひょっとするかも。よし、試してみんべ。

入るとテーブル席がズラッと並ぶ喫茶店らしい光景が展開していた。
みかど店内
これまた昭和の喫茶店然とした身なりの給仕がフロアと厨房を行き来している。
適当に空いてた窓際の席に腰掛ける。買い物で一休み風の女性が多いが、喫煙率が高い。殆ど身元民っぽい。
みかどメニュー1
そんな時間に余裕あるわけでもないし、食って変えるだけなら我慢できるかと荷物を整理して落ち着こうとすると、早速果物が運ばれてきた。

みかどデザート
たぶん黄桃かと。セットに付いてくるサービスデザートだろう。如何にも缶詰!って感じだが、こういうの久々に食べるなぁ。東京でも喫茶店というとこういうのがよくついてきた。キンキンに冷えてるわけじゃないけど、たまに食うとシロップに浸かった甘さが染みる。

みかどアイスコーヒーすると立て続けにアイスコーヒー登場。
名古屋の、特にこういうベタな感じの喫茶店ではコーヒーは期待できないと聞いていたので、せめてアイスなら濃いめが出てくるだろうという判断で頼んだが、これが淹れ置きかパックだったとしても結構しっかり濃いめで風味のいいアイスコーヒーで、ブラックでも全然飲める。疲れた身にはこれまた染みる一杯。
いいぞ、ここまではイイ感じ。

そんなこんなを思っていたら、凄い早さでホットケーキも登場してしまった。
あらら・・・このスピードは見るまでもなくチン。
そして、実際のを見てみると、、、
みかどホットケーキセット
モノの見事にシナっしな。しおしおのぱぁ〜といったクタビレ具合。ザ・チンしたホットケーキですわ。やっぱ値段的に期待はしてはいけないものの、サンプルとのあまりのギャップに驚きを隠せない。
みかどホットケーキUP
まぁこういうトラップも含め、こういうタイプの喫茶らしいというか、楽しまないととは思うが、ここまで見事なのはホント久しぶりですわ〜
まぁ食うだけ食うべと頂くことに。
みかどホットケーキ断面
ペラッペラのホットケーキはナイフ出来るのもなんだかみたいだが、シロップとマーガリン多めに塗って頬張ると、あらら!? フニャフニャだけど、味はイイぞ。これまで、手焼きでも??なホットケーキ結構食べてきた身としては、レンジでもフニャフニャでも美味しければコレのほうがイイぞ。なんでだ、なんで特別なんてことないのに、フツーの斜め上くらいを行く、言葉で表せない直感的な美味しさがあるのは。

あっという間に平らげ、レジにてお会計。気づけば、値段以上の価値、コストパフォーマンスのよさに、ホクホク顔で店を後にする自分がいた。と同時に、何度も首をかしげてしまうのだった。
世の中には不思議な事がママあるものだ。これが名古屋喫茶マジックなのか。でも今度はゆとりのある時に来て、モーニングを味わってみたい。
というわけで、不思議と美味しゅうございました。ごちそうさんです!

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ブログネタ
パンケーキ に参加中!
最近UPした珈琲館【過去記事】でも述べたが、近年いくつか評判とされるホットケーキを食べて、特に茅場町の某店【該当記事】で食べてから、改めてBTTBというか現存するファーストインパクトを再確認したいという意識が強くなり(現存しないファーストインパクトは万惣【過去記事】)、いよいよ再訪の時を迎えた。

【初訪記事:珈琲家@稲田堤〜万総薄っぺら問題遂に決着!?】

夕暮れ時。南武線沿線らしく飲み屋が開き始め焼き鳥の煙と香ばしい臭いが路地に漏れ出す頃、前回同様、そこは同じ佇まいで迎え入れてくれた。
店前風景@珈琲家稲田堤

外観@珈琲家稲田堤珈琲家【食べログ】
★★★★★★★★★★ 俺的ホットケーキ先生
所在地:神奈川県川崎市多摩区菅1-2-19

前回と違うのは、店内に先客が居たこと。この日は後客もやってきた。ヒトのこと言えないが、この手の店では如何にも遠征してホットケーキだけ目当てに来ましたというお嬢ちゃんやヲタ兄ちゃんの姿ばかり目にするものだが、店主と話に花を咲かせるカウンターの定位置に着く常連と思しき旦那や、新聞から目を離さずレモンスカッシュだけ飲みに休憩に来るオッサンといった、町場の喫茶店らしい日常の光景となっていた。
店内@珈琲家稲田堤
厨房には奥様とパートだろうかご婦人2人がフロアとドリンク淹れたり作ったりサポートしてて、マスターらしき男性がメインでホットケーキを焼く。
ドリンクメニュー@珈琲家稲田堤
フードメニュー@珈琲家稲田堤
奥のテーブル席に着いたが、カウンター越しに厨房の銅板が見え、ご主人が自分らが注文したホットケーキを焼く様が垣間見れた。ここならではの焼き具合を見るテスト用のミニミニホットケーキを垂らすところが丁度見れた。

そんなんをみながら、まずはウインナーコーヒー¥510で一息。
ウインナーコーヒー@珈琲家稲田堤
茅場町との比較でヨーグルトドリンクをとも思ったが、ここに来るまで冷たいもん飲んできたので(後日記事書きます。すっごいよw)、昔馴染みの所謂喫茶店メニューで何気に好物なウインナーを選択。冷たいのだとコーヒーフロートも好きなんですわ。
で、お味は、これぞまさしくザ喫茶店の味!で、特別な産地のコーヒー豆とかではないと思うが(違ってたらスンマセン)、濃い目にしっかり抽出した珈琲で、上の生クリームとのコントラストがよくとれている。といってもクリームが甘いから苦味とバランスがいいというわけではなく、サッパリとしたクリームで甘さは殆ど感じられないのに、スッキリとまとまりつつもチャンとコクは演出されていると。何気ないようで意外とちゃんとしたもの出すとこってそんなない。

今回初めてホットケーキ以外のフードも頼んでみた、玉子ローストサンドウィッチ¥550!
玉子ローストサンドウィッチ@珈琲家稲田堤
おおっ、このボリュームでサラダまで付いてこの値段かぃ!!
玉子サンドUP@珈琲家稲田堤
玉子はスクランブルエッグではなく出汁巻き的に厚焼き玉子状態になってて、手の込んだ一品。適度にしょっぱくレタスもタップリでこれだけでお腹いっぱいになりそう。

そんなこんなで長期戦を覚悟でのんびり飲み食いしてると、思ったより早く出来たようで、おもいっきり不意をつかれた!
ホットケーキ¥330!
ホットケーキ1枚@珈琲家稲田堤
こっちは同行者のホットケーキ2枚¥580!
ホットケーキ2枚@珈琲家稲田堤
思ったより真円じゃなかったが、厚みは初回のイメージ通り。表面は両面ともバキっとキレイな強めの焼き目。ムラがなく本当にキレイ。大きさは茅場町より一回り小さいくらいで十分大きい。
ホットケーキ断面@珈琲家稲田堤
割ってシロップを掛けて頂くと、均等に火が入ってベチャつかずパサつかず適度にシットリと焼けている。これよ、コレ!! 流石の職人芸、これにお金を払っているのよと思わしむる仕事。
ひとつ、前回と印象が異なるのが生地自体の重み。前はもっとフワッとしてたと思ったが(一応前回記事ではモチっと弾力があると書いてはいるが)、いや、前回は経験値が低く、他所との比較が出来てなかった。改めてコチラのを食べてみて、なるほど、生地自体はかなり他所のホットケーキに比べてこの珈琲家系は重いことがわかった。その重い生地が、ただ重いだけで食べてて苦しくなるか、キッチリ丁寧に焼くとシットリ焼き上がって量食べられるようになる。ホットケーキ自体、生地自体の食材とか所謂喫茶店に関してはどこも大して違わない中、違いが出るのは強いて出るとしたら甘さくらいなもんで、如何にふっくら丁寧に焼くか、技術的な問題1つだと改めて思うに至った。

生地が持たないからだろうが、よっぽど出ない限り手焼きのホットケーキの店が限られる中、こうして焼き立ての職人技が体験できるのは値段じゃなくて、贅沢極まりない。いや値段なんて材料費から考えれば妥当かもしれないが、技術料や経営考えれば安すぎるくらいだろう。
今度UPする、ココの前に立ち寄った店や、以前UPした焼き鳥屋【過去記事】しかり、南武線らしい下駄履きの本来あった駅前商店の姿が息づいていて、本当に嬉しくなってしまう。こういう風景にであると、なんとなく頭の中で、ちあきなおみの黄昏のビギンが流れるんだよな。

当たり前といえば当たり前だが、それが町を構成する大事な一つとして現役で機能していることを余所者ながら体感できることに改めて感嘆するのだった。
たまのチョットばかりの遠出に最高の一品。しみじみウメェっす。これぞ贅沢。ごちそうさまでした。

珈琲家 ( / 喫茶店 )
★★★★★5.0
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