カテゴリ:喫茶店 > ホットケーキ

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当ブログで何度かホットケーキに触れてきた。最近では茅場町の某店でイタイ目にあい、既食の確実なところのリベンジを誓ったが、それを果たす前に、そういえばチェーン系の珈琲館のホットケーキがイイ感じだというのを結構方々で目にするのを思い出し、外で晩御飯食べた後のコーシーブレイクにと寄ってみた。中央銀座@大島

場所は江東区の大島。砂町銀座から丸八通りを大島駅に向かい北上しながら、休憩がてらちょっと何か食べられるところを・・・と考えていたら、この辺って珈琲館が多いんじゃないかと思い至り、ググってみると案の定駅前にある! 休憩にも小腹満たすのにもホットケーキで丁度イイやと、途中裏通りの中央銀座という商店街がイカすのが気になりつつも、中にある喫茶店が臨時休業だったのも手伝って、珈琲館に入るのだった。

外観@珈琲館大島珈琲館 大島店【食べログ】
★★☆ 2.5
所在地:東京都江東区大島6-8-23
公式サイト:http://www.ufs.co.jp/

大島といえば都営団地が連なるナイスビューが拡がる町。初めに降りたのは、駄菓子屋ゲーセンがあると聞いて。確か「打菓子ほりえ」っていったかな。打つの字は確か「飲む打つ買う」から来てるんだったか、そんなもんこどもが来る店につけんなよとおもったが。
その後、以前よく自家焙煎コーヒー店を巡っていた時にクラヴィアって店に来たっけ【参照ブログ】。それを思い出し、団地1Fテナントに入る喫茶店なんてあったらイイなとも思ったが、時間も遅く、そもそもテナント自体が疎ら。団地に入るサイゼリアで休憩も悪くないが、珈琲館にしましょ。
店内@珈琲館大島
店は奥に長く、閉店1時間前でそこそこ通勤帰りっぽい人たちが入っている。奥が良さそうだが禁煙が手前だけなので、入口スグの席へ。コーヒーメニュー@珈琲館大島
たまたまなのか、店員は2人とも女性。でも見ていると店長なのかメインで入ってる人っぽい。
珈琲館は実に15年ぶりくらいで、メニューが変わっているのに驚く。いやラインナップはさして変わらないかもしれないけど、前は入口に本日のストレート珈琲が掲示されてて、店内にもストレート珈琲のラインナップが並んでたと思ったが。FCの系統でも違うのだろうか、あまりストレート珈琲推しな感じがない。
ホットケーキメニュー@珈琲館大島
代わりにというわけでもないだろうが、ケーキなどサイドメニューがやたら豊富で、着いた席の背後にもホットケーキのポスターがデカデカと貼られていたが、卓上のメニューを開くとホットケーキだけでトッピングや蜜のセレクトで相当な種類用意されている。せっかくだからとシンプルながら少し変化も加えたものを選び、焼き上がりを待つことに。

やはり多少は時間を要するようだ。ポスターでは銅板で手焼きをしていたが、全店銅板とは思えないものの、フライパンだか何だかでは焼いてるのだろうか。こういう場合は、時間がかかってくれると逆に安心する。いきなり、チン!とか言ってソッコー出てきたら目も当てられないから。
で、待ってる間マンデリン¥510を頂きやす。
マンデリン@珈琲館大島
あれ? こういっちゃ失礼だが、ちゃんとインドネシアの土で育った固有の味がある。ただ単に深煎りってだけのマンデリンがコーヒーショップに限らず自家焙煎店でも多い中、本来の豆の味が死んでないってのは珍しいし、しっかりと濃い目に淹れてあるのも好感触。こういう店はよく、常連のオバチャンオッサンに文句言われるのが面倒臭いので必要以上に熱く薄く淹れがちだが。
気になってメニューを見返すと、スペシャルティ珈琲豆使用とのこと。スペシャルティといってもピンキリなのでどういう出自のものを使ってるのか知らないが、こういうのがこういう店で500円そこそこで飲めるとは。隔世の感がありますわ〜

感心しているとやって来ました、花蜂蜜のホットケーキ2枚¥420!
ホットケーキ@珈琲館大島
ってアララ?? 見た瞬間に抱く違和感。やっちまったか!?
慌てて後ろを振り返りポスターと見比べる。
分かりますか? エッジですよ、エッジ。
ホットケーキ横から@珈琲館大島
そう、端っこが型から抜いたようにエッジが立ってるでしょ? これね、たぶん板で焼いてないです。どら焼きだって、皮をチャンと焼いてるのは中央部分が丸く膨らんで、角もRが付いてるでしょ。横から見ると側面にクビレがあってね。ホットケーキもああ焼けるはず。ポスターのもそうなってる。で、よく写真見ると右下に小さく「写真はイメージです」が書かれてた!ヤラレタ!!
ってことは、この逆台形は恐らくスフレ型じゃないかと。型に紙敷いたりして生地流してオーブンか何かで焼いてる。だからそれなりに時間がかかる。
いやそれが悪いってんじゃないですよ。星乃珈琲の窯焼きスフレパンケーキとかかなりイイ線いってるし、大好物【過去記事】。なんだけど、これは・・・
ホットケーキ断面@珈琲館大島
しっとりというより中の方がベチャってる部分と、端の方はパスってる部分がある。悪くはないけど、わざわざ頼むような名物の逸品として期待できる看板商品がコレだとしたら、かなり残念ではある。
ホットケーキって、ケーキ全般がそうだし、中でも特に子供の贅沢というか夢のごちそう感あるから、こういうメニューって特別に頑張んないといけない部類のもんだと思う。いや、悪くない。フツーに食べられる。でもちょっと「フツーに美味しい」が許されないジャンルだと思うんですわ。その意味でどうしても厳しくなるというか、美味しい美味しくないを超越したスペシャル感が問われるかと。
ガテマラ産珈琲の花蜂蜜にしたってのもそういう意味で。ただのシロップじゃ味気ないと思ったから。思ったよりサッパリとした大人の甘さで、経験値が低いからか花蜂蜜の独自性まではわからなかったけど、これはこれで悪くなかっただけに、ホットケーキ自体が悔やまれる。

でも評判のホットケーキがこれかと思うと不思議になって、後日検索してみた。すると、衝撃の事実が判明した。
珈琲館にはやはり系統があり、さらに中でも銅板で手焼きしている店があるという。極一部だが、その一つが豊洲って、その日2度もいった場所じゃないかよー(T_T)
他に金町飯田橋千石大井町等にあるらしい(根津・神保町・阿佐ヶ谷もそうらしい)。ホットケーキではよく参照している純喫茶にぃ先生のブログにその辺は詳しい【ホットケーキ先生談話室】。リンク先の写真見ると、ね、角や側面が全然違うでしょ?
これはなんとしても銅板キノミ珈琲館に行くしかあるまい!
と、その前に、あすこに再訪したので、近々UPしやす。ともあれ、ごちそうさまでした。

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前回のよねちゃん【該当記事】に続いて申し訳ないのだが…
※本来、当ブログの基本方針にそえばUPするはずのない記事なのだが、ここにもイイ感じのホットケーキがあるよ的なことを方々で言ってきた都合上(その理由はスグ後で)、報告の意味でUPすることにした。★の数とかはあくまで個人の満足度、たまたまこの日は満足できなかったってことでご了承くだされ※

その場でホットケーキを焼いてくれる店は少ない。たぶん、そんなに出ない割に手間がかかるし、生地が持たないこともあって、冷凍モノになるかメニューから外されることになって、自家製の店がトンとなくなってしまったのだろう。
そういう状況で続けている店というのは余程の名物ということになるが、そういう意味では休日1時間待ちという大山のピノキオ【過去記事】は最右翼だろう。亡くなってしまったが、神田の万惣【過去記事】も10年位前までは分厚い秀逸なホットケーキを出してくれていた。つくりは違うが、星乃珈琲【過去記事】のスフレパンケーキもチェーン系とは思えないものが食べられる。
そんな中、稲田堤にある珈琲家【過去記事】という喫茶店も銅板の手作りホットケーキを供しており、現役の中ではピノキオと双璧を成す逸品と思っている。なのに何故かメディアでもネットの口コミでもピノキオばかり取り上げられ、珈琲家の存在が薄いのがどうにも気になっていた。ひとえに、遠いからという理由だろうが、ならば茅場町にも同名の関連店があるよと、何かにつけ発言してきた。モチロン食べたとは言っていない。あくまで情報として、修行先なのか知らないけど兎に角関連店らしいということを付け加えてきたのだ。外観@珈琲家茅場町
いや自分だって今スグにでも食べに行きたかったが、なかなか機会に恵まれずにいた。そして先月遂に念願かなって突撃と相なったのだが…

茅場町の駅を上がって、ビル群の裏手路地に回ると、おおっ、あったあった。看板が出迎えてくれる。

入口1F@珈琲家茅場町珈琲家【食べログ】

所在地:
東京都中央区日本橋茅場町1-6-2 B1F

電光看板とともに手書きでメニューが書かれた看板も出ている。珈琲の看板とフードの看板にわかれている。時期的にビーフシチューがオススメらしい。
案内に従ってビルの奥へ。
階段があり下るのだが、まさに雑居ビルの怪しげな薄暗い階段といった体で、壁には珈琲関連のポスター等張られていても、本当にここであっているのか不安になる。
階段@珈琲家茅場町
入口地下@珈琲家茅場町
店内@珈琲家茅場町下り切ると視界が開け、炒った珈琲豆が陳列された入口がお出迎え。店内は木調のいわゆる昭和の喫茶店で、ここからは地階ということを忘れさせてくれる。
奥でL字に曲がる構造の結構なキャパ。奥右隅の席に腰掛ける。
木の可愛らしい椅子はやや小さめながら落ち着け、入口脇のラックから新聞を持ってきて眺め、しばしボーっとする。

御夫婦の経営だろうか、女性の方が先にビーフシチュー¥850を持って登場。
ビーフシチュー@珈琲家茅場町
こういう喫茶店らしい厚切りのトーストが嬉しい。
ビーフシチューのトースト@珈琲家茅場町
で、ビーフシチュー、もう少しビターでよかったが、ソースのコクと若干の酸味が十分出てて普通にイイ感じ。
ビーフシチューUP@珈琲家茅場町
牛肉も筋がホロリとホロけて、野菜もよく煮込まれてる。
ビーフシチューのビーフUP@珈琲家茅場町
付け合せのサラダもシャキっとしてるし、ここまでは本当に調子よかった。ヨーグルトドリンク@珈琲家茅場町

ホットケーキの前にドリンクの登場。この手の喫茶店ではレモンジュースとか意外と手のこんだものが出てくるケースが多いの、ヨーグルトジュース¥550をイチゴで試してみた。
んがこれが誤算。お菓子のイチゴ味的なフレーバーでその味が支配してしまい、ヨーグルト自体の酸味も旨みも殆ど感じられず、イチゴ味のシャリシャリ氷をひたすら掻き込むのだった。

この辺で少し嫌な予感はしていたのだが、30分掛かるというホットケーキ¥350が10分ほどで出てきたのには驚いた。
ホットケーキ@珈琲家茅場町
稲田堤のより1回り以上デカいのにも驚いたが、ここで嫌な予感は最高潮に。まず成形がイマヒトツで、円がキレイじゃない。それに焦げ目も弱く、しかもムラがある。ひっくり返すと裏がキレイに焼けてない。
ホットケーキ上から@珈琲家茅場町
でもまぁ厚みはシッカリあるのでそこだけに一縷の望みをかけて食してみる。
ホットケーキ断面@珈琲家茅場町
・・・。その見たまんまのボリューミーな食べ応えありすぎる生地のミチミチ感に絶句せずにいられなかった。火が入ることで生地が膨らみ、ふっくらとして厚みが出るのだが、これは単に生地が多いだけで、ちゃんと火が通っておらず、膨れきれていないのだ。つまり、単に生地の多いのをひたすら食べることになる。
ちゃんとふっくら膨れていたらこのサイズでも2枚は裕に食べられるが、これで2枚は苦行に等しい。今回は同行者がおり、私は1枚、同行者は2枚にしたが、二人で計3枚食べきれるか、顔が青くなってくる。口がモソモソして、水分も足りない。でもあまり水を飲んだりシロップをかけ過ぎると胃に溜まるのでそこそこに抑え、なんとか完食。

WEB上の口コミを見ると2年位前までは2枚セットで1枚より少し安くなっていたようだが、今は2枚でも1枚1枚の料金。後から来た女子グループにも、店の人は2枚は薦めていなかったが、2枚セット辞めて仕様がかわったのだろうか。
厨房にいる男性は昔からここで焼いていたのだろうか。そのセットをやめたくらいのタイミングで人が変わった?
いずれにせよ、稲田堤のそれとはかけ離れたもので、個人的には残念極まりない結果となった。
帰りしな手にとったショップカードだかマッチだかに支店のお知らせがあった。そこには稲田堤ではなく、東上野店【食べログ】の情報が記されていた。
これは上野はどうなのかが、一つの指針になるかもしれない。茅場町と一緒なら、元々こういうホットケーキだったのだろうし、違ければ茅場町が代わった可能性が出てくる。
ともあれこれは好みのホットケーキを一度食べておかないと気がすまない! ピノキオか、現状を確かめるべく稲田堤に行くしかあるめぇ。
というわけで、重い腹を擦って地下鉄に消えるのだった。。。

珈琲家 ( 茅場町 / 喫茶店 )
★★☆☆☆2.0
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パンケーキ に参加中!
1・10・100・1000、仙一ぃ〜♪

とはいってもコチラ、燃える闘魂(?)いつも胃が痛い星野仙一監督の店ではなく、ましてや金八の乙女ちゃんの役者でもない、ミドルクラスの珈琲FCチェーン。
新宿・渋谷・六本木と繁華街にも進出しているのでご存じの方も多いと思うが、コチラはなんといっても分厚いスフレパンケーキが売り。
というわけで、珈琲家【過去記事】・ピノキオ【過去記事】に続いて、ホットケーキシリーズ第三弾のレポをば!

成増駅の南口を出てスグと聞いて降り立ったが、ロータリー周りのテナントビルにはどこでもあるようなチェーン系のファストフードやパチンコ屋が目立ち、一瞬方向感覚を失ってしまう。
ロータリー@星乃珈琲店成増
とはいえ成増には激渋のショッピング街内洋食や喫茶飯処からご当地立ちそば等、宿題店のオンパレードなのだ。この、目がチカチカする中から見つけ出さないといけないのはナカナカの臭覚を要するが、当の星乃珈琲店は驚くほどあっさりと、駅から階段を降りてスグ左手のビルに、その看板を見つけることが出来た。
どうやらビルの2Fのようだが、同ビルテナントのパン屋と美容室の看板に紛れ、店にどうやって入っていっていいか分からない。ダメ元で非常階段のような階段を2Fへ上ると、素っ気ないほど地味な入口が目に飛び込んできた。

外観@星乃珈琲店成増星乃珈琲店 成増店【食べログ】
★★★★☆ 4.8
所在地:東京都板橋区成増2-12-8 【スポットノート】
公式サイト:http://www.hoshinocoffee.com/

価格帯からいってもっとコメダ的な、テーブル席主体のファミレスのような作りかと思いきや、中に入ってみると想像していたより狭く、ドトールやベローチェをシックで落ち着いた雰囲気にして席に少しユトリを持たせた感じのつくりだった。
とはいえ奥に長く、簡易的なテーブル席なので席数自体は結構あるようだ。ただ、とにかくオバサマのグループが多く長っ尻で、一人客が落ち着けるテーブルの空きは無さそうだ。店員のオネエちゃんにカウンターに促される。どうやら禁煙の一人席は窓際のカウンターしかない様子。この価格帯だからテーブルでゆっくり休憩しようという魂胆でやってきたが、そうは問屋が卸してくれないようだ。これだけ混んでいれば致し方無い。
店内@星乃珈琲店成増
早速パウチされたファミレス的なメニューを広げ、目当てのブツを見つけ、卓上のボタンを押す・・・押す・・・あれ?遠くでチンポーン♪という音がしているはずだが、その様子がない。店員は来ない。すると後から来た客が同じようにボタンを押すと奥でチンポン鳴っている。どうやら自分のだけ故障しているようだ。こうなったら店員を捕まえるしかないが、運悪く会計や他の接客で手すきが見当たらない。ようやく会計終りのを捕まえてオーダー。ボタンのことを聞くと、さも当たり前のように壊れているとだけ告げられた。貼り紙も事前告知も謝罪もなしか。スゴイな。
窓際からの風景@星乃珈琲店成増

まぁいいやと外を眺めながらまどろんでいると、先にアイスコーヒー¥200(15時まで。単品は¥400)がやってきた。
アイスコーヒー@星乃珈琲店成増
おおっ、銅製のマグが嬉しいやねぇ〜 口をつけるとキンと冷たい食感が唇を通して伝わってくる。
飲むとコレが濃く、それでいてダルくならない。自家焙煎のハンドドリップとはいえ、この価格でこういう店ときてはさして期待していなかったが、これは下手な専門店で飲むよりイイ!

そしていよいよ、焼き時間20分かかると言われたスフレパンケーキ¥530の登場!
スフレパンケーキ@星乃珈琲店成増
おおっ、これは厚い! 2段重ねのダブル¥680が絵的には映えるが、お昼食べた後だったのでシングルに。1つでも十分過ぎる程迫力あるねぇ。
スフレパンケーキ横から@星乃珈琲店成増
さっそくナイフを入れると、意外や意外、跳ね返すような手応えがあり、リバウンドの感じからもかなり弾力がある様子。
スフレパンケーキ断面@星乃珈琲店成増
大きな一切れになってしまうが、ガブリと行かせてもらうと、想像以上の弾力で、こりゃ食べ応えあるわ〜 思わず笑みが溢れる。スフレというネーミングからスカスカの代物を覚悟していたが、これほどしっかりしたものが出てくるとは。窯焼きは伊達じゃなかった。
そしてもう一つ嬉しかったのがシロップ。メープルシロップの他に、ハチミツ・黒蜜シロップから選ぶことが出来る。ここは黒蜜でしょ。
スフレパンケーキ黒蜜@星乃珈琲店成増
これが思った通り、ドロっとこってりな仕様。これよ、これ。甘味と苦味がケーキ生地にはモチロン、ホイップバターにもよく合う。あぁ〜、もう幸せ! 珈琲家でもピノキオでも唯一不満だった点がここで解消された。

ペロリと完食したが、いや〜、1つで満腹になってしまった。こりゃシングルで正解だった。
名称はパンケーキとなっているが、個人的にはホットケーキ寄りの代物だと思った。本来は同じものながら、砂糖やベーキングパウダーの入ったオヤツがホットケーキで、食事になるのがパンケーキという違いになっている。そう考えてもお腹いっぱいにはなるがこれはホットケーキだと思う。
ただ、これだけ満足しておいて何だが、ケーキ自体のオリジナルな味わいという点に欠くというか、皆が知っていて食べたいと思う非常によく出来た味という域に留まっているかと。いや、チェーン系ということを考えればそれが正解であり、それとしても十分過ぎるわけだが、改めて個人店の本当によく出来たホットケーキというのは職人の味と技の結晶なんだなぁと思い知らされた次第。
これはこれはして、とにかくもう大満足!! アチコチの支店でこれが味わえるという幸せに感謝したい。ともあれ、ウマシ!ウマシ! ごちそうさまでした〜

星乃珈琲店 成増店 ( / 喫茶店 )
★★★★★5.0
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ブログネタ
THE 喫茶店 に参加中!
南武線と京王線が連絡する駅で、駅周辺は自転車でごった返している。スーパーの他、個人商店が軒を連ね、とにかくガチャガチャと賑わっている。焼き鳥屋も多く、誘惑を振り切るのが大変だ。
そんな商店群に紛れるように一軒の喫茶店がある。小奇麗な感じの、しかしどの街にもありそうな佇まいながら、訪問を待ちわびた一軒だ。

外観@珈琲家珈琲家【食べログ】
★★★★★★★★★★ まさにこれ!
所在地:神奈川県川崎市多摩区菅1-2-19【スポットノート】

というのも、以前UPした万惣の記事【過去記事】、そこで残念な結果に終わった晩期万惣の薄っぺらホットケーキ。もう銅板で焼いたフカフカの分厚いホットケーキは食べられないと思っていたが、これだけの長い歴史、嘗て働いていた人がいるはずで、その人が提供するホットケーキが何処かにあるのではないか。
調べてみると幾つかあった。ネット上に公開されている写真をみると、一番記憶に近いホットケーキは、茅場町にある珈琲家。ここのマスターが若かりし頃に万惣で修行されたという。
その関連店が稲田堤のコチラとなるようなので所用の際に来てみたというわけ。
店内@珈琲家
店内は広く、珈琲館とかコロラドといった一昔前のチェーン系の大きめの店舗を思い起こさせるが、所々にある小物が女性的センスを感じさせ、明るく開放的なつくり。町の珈琲店らしく雑誌や新聞も充実している。バナナスムージー@珈琲家
オープンカウンターではマスターと思しき落ち着いた男性が珈琲を淹れ、女性スタッフがフロアを担当している。広く取られたテーブルにつき、ホットケーキの焼き上がりを待つ。

先に注文したドリンクが届くが、このバナナスムージー¥470も只者ではない。
いやフツーにバナナをミキサーにかけた代物なのだが、こうした喫茶店でないと、バナナの香りづけをしただけのようなマガイモノが平気で出てきかねない。濃厚なバナナ特有の香りもよく、これで500円未満というから恐れ入る。

凡そ20分程で、マスターによってじっくり焼き上げられたホットケーキが登場。
ホットケーキ1段上から@珈琲家
よっ、待ってました!と言いたくなる程の、見よ、この見事な厚み!
ホットケーキ1段横から@珈琲家
これよ、これでないとホットケーキ食べた気がしません。
1枚が320円(上の写真)とお値打ちなのに、2枚だと550円(下の写真)。さらに必ず上にチョコンとベイビーホットケーキがついてくるというのだから何とも憎い。
ホットケーキ2段@珈琲家
さて、シロップを掛けて豪快に上からザクザクとナイフを入れていく。こんがりキツネ色に焼けた表面のザクッと感に、中のフンワリモッチリとした手応えがなんともタマラナイ。それを口に運ぶと、しっかりと跳ね返すような弾力を持った密度の高い生地の食感が舌に圧をかけてくる。
これだけの密度で小麦粉に熱が入ると、蒸しケーキのスンと鼻に抜けるような独特の臭いがするが、若干感じられなくもないが最小限に抑えられ、フンワリと、それでいて全くスカスカじゃなく焼き上がっている(ココ最も重要!)。
シロップと濃いめのマーガリンをたっぷり塗ったくって食べると、1枚でも十分、二枚なら満腹満足、幸せになれること間違いない。

敢えて嘗ての万惣のものと比較させてもらえば、もう少し表面の焼きが強くバキっとしていたのと、シロップがもっとビター(蜜だったのかな?)だった気が。マーガリンは元々バターではなかった気がする。それでも濃厚なタイプで、バターと遜色ない代物。
ホットケーキは嘗て喫茶店の定番メニューだった。しかし生地を用意するのと焼きに時間がかかることで扱う店が減っていったように思われるが、こちらで生地から注文毎に焼いてくれるホットケーキが現存している事自体、文化遺産級に残して置かなければならないだろう。
自分がいる間、一人もお客さんがやって来なかった。もうお店の方自身もガムシャラに営業するという感じではないのかもしれないが、もっともっと賑わって、沢山の方に本物のホットケーキ、本来の喫茶文化に触れて欲しいと思った次第。
というわけで、感動的なまでにウメェ〜っす!! 参った。ご馳走様でした。

珈琲家 ( / 喫茶店 )
★★★★★5.0
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暫く更新が滞ってしまったので、ここらで大ネタかましときますか。

祭り状態で皆様すっかりご存知と思われるが、老舗高級フルーツ店の万惣が震災によるビルのダメージを理由に、その長い歴史に幕を下ろすこととなった。
過日24日に閉店となり、直前にレポートをUP出来なかったのが悔やまれるが、その電撃のニュースが走ったのが凡そ一か月前。予定を付けて閉店1週間前の突撃と相成ったが、事前の情報によると日に日に行列は伸び、14時頃には列を止める事態になっていたという(ちなみに伺った翌日の土曜には開店前で既にストップがかけられた)。

単なる果物屋のパーラーの閉店ならここまで騒ぎにはならなかったと思うが、パーラーの名物ホットケーキが、数々の著名人に愛されたというのが要因だと思う。フルーツを差し置いて、最寄り駅の淡路町改札前の看板にはデカデカとホットケーキの写真が掲げられるほどだが、とりわけ池波正太郎の愛したホットケーキとして知られている【参照:東京紅團】。かくいう自分も10年ほど前に一度は老舗の味をと堪能し、感嘆したことを昨日のことのように覚えている。

そうした記憶に残る味ゆえ、再訪のチャンスを伺っていたが、いつでも寄れるという安心感からついつい後回しにしていての、今回の騒動。お葬式マニアのようで恥ずかしながら、行列覚悟でどうしてもアノ味をしっかりと記憶しておきたく馳せ参じたわけだが・・・

外観@万惣万惣フルーツパーラー 本店【食べログ】
差し控えます
所在地:東京都千代田区神田須田町1-16【ワイワイマップ】
公式サイト:http://www.manso-kanda.co.jp休業のお知らせPDF

伺う前に一つ懸念材料があった。
定期的に閲覧しているブログや口コミで、近年万惣のホットケーキの悪評が目についていた。どシンプルなホットケーキだから、確かに特別どうということないという意見はあって然るべきだとは思う。しかしそうしたシンプルさが到底理解出来ないとは思えない御仁がこぞって、口が重たそうなのがどうにも気になっていたのだ。
入口@万惣
それを確かめるべくという意味合いもあって最期に食べておきたかったのだが、万惣ビルに昼過ぎに到着すると、行列のギョの字もなく、あらら、既に待ちは締め切ったかと思いきや、ビル内の階段に並んでいるという。
フルーツ売り場を通り過ぎ、エレベーターで4Fに上がると、壁沿いに2色の付箋で色分けされ、ホットケーキの喫茶利用M2階とレストラン利用の2Fに列が割れていた。食事は済ませてきたので(これがもう感動モノだったので後日UPします)M2の列へ。
なんだか映画館の行列みたいだなぁと思いつつ待つこと1時間程で入口まで着いてしまった。
M2待ち@万惣
店内は席が空いたら通すと常に満席状態ながら、焼けては食べて出ていくというサイクルが出来上がっているので、客も待ちぼうけにならず、予想より全く落ち着いた状態。

いよいよ番が来て、奥まった細い空間の窓際に着く。
2Fからの眺望@万惣
仄明かりの照明にぼんやりと浮かび上がるシックな店内。
店内@万惣
テーブルのクロスにしても、キチッとしていて、1000円程度の価格帯といえども老舗ならではの落ち着いた空気に包まれている。
テーブルクロス@万惣

ホットケーキセット¥1150の珈琲がまず運ばれてきた。
コーヒー@万惣
メニュー@万惣あぁ・・・泡々だ。。。orz
これはそもそも期待はしていないが、マシン抽出の粉っぽい珈琲には苦笑いが漏れる。記憶が定かではないが、以前はドリップコーヒーだった気がする。サーバーで温めたやつだったろうが、それでも老舗なら酸っぱくなってても、安易なマシンに移行しているのだとしたら、ホットケーキの劣化もさもありなんと思えてきた。
ただ、ミルクは牛乳と生クリームを混ぜたものと見えて、フレッシュを付けない維持みたいのは感じられ、好感触。

そしていよいよ登場、ホットケーキ!
ホットケーキ@万惣
あぁ・・・あぁ・・・薄々だ。。。orz
予期していたとしても、これは残念な見た目。
ホットケーキ横から@万惣
写真ではわかりづらかろうが、以前は1枚の厚みがこの倍はあった。そして表面の焦げ色がもっとハッキリと濃いこげ茶色で、焼き目も全くムラがなかった。
忙しいからこうなったというわけではない、明らかな劣化の姿がここにはあった。
フォークを入れてもシロップをかけても違いは歴然で、以前は厚みがあって焼きが強かった分、表面のパッキパキ感と中のフッカフカ感というメリハリがあった。
シロップ類@万惣
ホットケーキシロップがけ@万惣
そこに苦甘の濃厚なシロップとたっぷりのバターで食べるから、ここならではの味になっていたのだが、今のフニャフニャの水っぽいパンケーキでは、シロップやバターは変わらぬとしても、タップリの量を受け止めることができていない。

フルーツホットケーキ@万惣
同行者のフルーツホットケーキは、フルーツとホイップクリームは流石の老舗フルーツパーラー製という、クラシカルでスタンダードなやや重厚な味わいだったが、ホットケーキは当然同じものだった。

確かに、なにがマズイということはないが、ただのホットケーキにこの空間とこの値段が必要かという疑念が、往時を知らぬ多くの人には抱かれるのだろう。食べてみてなるほど、その通りだ。これでは口幅ったくなる。
ではなぜこれだけの騒ぎになったのか。単なる賑やかしだけではここまでにはなるまい。以前の味、このパーラーに思い入れがある人が、現場はどうあれ、ここに来たことを記念にしたかったのではないか。勿論、往時の味だったら言うことはないが、今の味だったら、続けてもどうかなとは個人的には思おう。
作る人か経営が変わったか、引き継ぎができてないとかで往時の製法が維持できなくなったとか、こちらは想像しかできないが、今回の騒ぎを訝しがる向きには、気持ちはわかるが、まぁ自分らロートルの束の間の祭りと思って、多めに見て欲しい。
こういうのもまた一興でしょう。いい勉強になった。というわけで、160余年、お疲れ様でした。ごーきーげーん、うるわしゅう〜♪

万惣フルーツパーラー 本店 ( 淡路町 / フルーツパーラー )
★★★☆☆3.0
supported by ロケタッチグルメ

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