カテゴリ:中華(含焼きそば等) > 町中華

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私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の第15回は、新高円寺の町中華「タカノ」でどえりゃーもん目撃してきやした〜
当ブログ未掲載だったので、そのどえりゃーもんを開陳するぜよ。

タカノといったら、堀切や竹ノ塚、椎名町にも同じ屋号の町中華が存在するが、どこを見ても営業時間やメニュー構成が結構違っている。
堀切と竹ノ塚はコロナ前は24時間営業で、椎名町と新高円寺には唐揚げチャーハンがあるという、関係がありそうな系統がみえなくもないが、どなたか調査されてないだろうか(オマエがやれとツッコまれそうだが)?
椎名町と新高円寺は、閉店の噂が囁かれつつ、営業再開という経緯も似ている。ともあれ唐揚げが気になるので、新高円寺の青梅街道沿いにあるタカノに行ってみることに。

駅から地上に出ると暫くは飲食店もあるが、ビルばかりがずっと続き、駅からすこし離れると飲食店も消えてくる。
こんなところに町中華あるんかいな・・・と思ったところで、ビルの角っこにタカノと記された看板が突如出現!

外観
中華料理 タカノ【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞
所在地:東京都杉並区高円寺南3-6-1

しかも、一応暖簾はかかっているものの、通り沿いのアルミ戸の下には植物が置かれ、はてここが入口なのかと戸惑ってしまう。
入口
ともあれ暖簾が下がっているのだからと戸を引くと、店内はしっかり町中華だった。
テーブル席のほか、カウンター席もある。全体に小ぶりで、コロナ禍とあってアクリル板で席は仕切られ席数は限られた印象を受けるも、荷物置きも完備され、1人だとゆったりできる仕様になっている。それと、可愛らしい雰囲気があるなぁ。
年配のご夫婦と思しきお二人で営まれていて、女将に注文をする。
メニューで目を引くのはなんといっても唐揚げ。チキンライスにもカレーにも唐揚げが付けられる。この唐揚げバリエーションの多さは他にあまりないかも。
厨房から揚げ物の小気味いい音が聞こえるのをBGMに待つこと暫し・・・

やってきましたチャーハン鳥の唐揚げ付¥700!
チャーハン
って、おーーーーーーーーーーーーい!! 唐揚げデカすぎだろ!!!?
唐揚げUP
2個だか1個だか3個だかも判別不能。にしても色みが濃く揚がっていて、これはかなり好みっぽい。
つか、食い切れるのかという心配もあるが、ひとまずそれは考えないことにして、まずは唐揚げをパクり。
するとやはり、衣のバキバキバキというハードさが来て、中の熱々の鶏肉の肉汁が口の中をピューッと攻撃してくる。これがホントの口撃やね。
熱くてなんだかよくわからないけど、とにかくウマイ!! 直感的に脳に訴えてくるやつ。
チャーハンUP
炒飯も盛りがいいなぁ。こういう時の量の多さって、あまり嬉しくないサービスになりがちだが、こちらのチャーハンは白っぽい見た目通り、しっとり加減が超絶で、下手したらびちゃびちゃになりかねないくらいの水分量をべちゃらずにまとめている。
これがもうしっとりチャーハンのお手本のよう。町中華のしっとりチャーハンって、基本どこも美味しいので、どれ食っても満足してしまうが、これは時折出会う、ドツボというやつ。

唐揚げの味が結構スパイシーでしっかりしている分、チャーハンは若干味薄めなので、両方交互に食っていると止まらなくなり、気づけば完食。なんだ、心配することなかったやん。
これは今後、純粋にチャーハンだけ頼んで大盛りにして米を堪能するか、唐揚げとのコンビネーションを味わうか、う〜ん実に悩ましい。
それと、椎名町や他のタカノも行って、比較検証したいという欲求も芽生えてきた。町中華探訪の目標はなくならないものよのぉ。
というわけで、いやはや参りました。ウマウマシ!!! ごっそーさま!

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私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の第9回で、東京の西葛西にある中華食堂を取り上げましたー
過去にUPしているので、再掲載してみやす。

およそ1年前に辰巳出版より発売となった郊外ロードサイド大衆飲食店本『街道のグルメ』の電子書籍版が配信されています。
というわけで、掲載店の中から未UPの、とっておき飲み中華を取り上げたい。

都心部から千葉方面へ向かう都道10号こと葛西橋通りは、浦安から湾岸道路へ抜ける道として古くから重宝され、またバス通りとしても秋葉原や亀戸へ出る足として地元民に重宝されている。
沿道には現在、ファミレスなどが多く見受けられるが、時折古くから営業してそうな店も見かけることがある。葛西橋の袂で45年営業している王様がそれだ。
外観
看板の「ラーメンの王様」と書かれた上には王冠が輝いている。超ソソられるでしょ?

正面
ラーメンの王様【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞
所在地:東京都江戸川区西葛西1-11-24

中に入るとテーブル席はもちろん、奥の団体席も一杯で、L字カウンターに辛うじて空きがあったので滑り込ませてもらうことに。
店内
すると、目の前にはほぼ遮るものがなく厨房が丸見え。目の前で作ってくれる豪快なライブ感が味わえて、その出来たてが食べられるのが中華食堂の醍醐味だよね。見てるだけで元気がもらえる。

赤玉パンチ(1907年から続くサントリーの赤玉ポートワインをルーツに持つ赤玉スイートワインをベースに炭酸で割ったサワー)まであったので頂くことに。
赤玉パンチ
この、甘い中にホロ苦さも感じる爽快なサワーに合わせるのが、焼餃子¥400!
餃子
(ちなみに価格は行った当時のもので、現在50円ほど全体に値上げしている様子)
大きめの代物が来た。ややモッチリめの皮で、表面はバキッとしっかり良く焼き状態。野菜多めの餡もギュッと詰まっていて、マズイわけないっしょ。

おつまみセット¥300!
おつまみチャーシュー
チャーシューがデンと乗ってやってきた! いわゆる中華屋のチャーシューだが、おつまみにするにはかなり悪くない。ラーメンに乗せて食べたらまた印象が変わるんだろうけど。

そしてニラレバいため¥800!
レバニラ
盛りがいいのはこういう中華の醍醐味。湯気が立って熱々。もちろん野菜はシャキシャキで、レバは揚がったような焼き加減で、表面はジュワッとクリスピーな食感。しょっぱめの味がしっかり付いてて、これはサワー類が進まないわけがない。

ジンジャーハイボール
ジンジャーハイボールだったかな?(失念失敬!)を飲んで色々食った〆にチャーハン¥650!
チャーハン
チャーハンは塩味の効いた優しい味。具はハムとチャーシューとネギとシンプルで、紅生姜が添えられているのがホッとさせられる。
チャーハンUP
店のイメージよりはかなり大人しい一皿だが、町中華的安定感に溢れている。

同行者のソース焼きそば¥600!
焼きそば
ソースが主張した味で、野菜もたっぷりでモチモチのやや太めの麺とともに食べごたえありすぎるほど。油もしっかり回ってて、かなりボディに効くぜ!

満腹で腹を擦りながら店を出ると、入店待ちをする人の姿もあった。地元の人に愛されながら営業を続けるうちに、アルコールや一品メニューも増え、量も多くなったりしたのだと推察するが、来た人に満足して帰ってもらいたいという店側の気持ちが店中に詰まっていて、それこそが長年このロケーションで続く秘訣なのだろう。
近場には出前もしているようで、なんともご近所さんが羨ましい。

そういえば余談になるが、本への感想として、ラーメン店が多くて残念だったという意見が散見できた。
しかしこのラーメンの王様を見てもらえれば分かるように、ラーメン店とはいいながら、完全に町中華、それも居酒屋食堂と化している店がほとんどだ。
ラーメン専門店はラーショとか山岡家とか、口外ロードサイドで独自進化し、超特徴的なものばかりで、いわゆるラーメン店は殆ど載ってない。これが特に平成のリアルな郊外事情だというのが本著の立ち位置であって、こういうレビューする人は読んでないのか、それともそういう読み取り方はしてもらえなかったのかな、と思うと残念でならない。

ともあれ、こういう飲み中華も半世紀近い歴史を背負う物件が多くなり、ドライブイン食堂とともに減少していく運命にあると思う。
土地に根付いた文化として、こういうの好きな方はコロナが落ち着いた辺りを見計らって、行っておかないと後悔しまっせ。
というわけで、いやはやサイコー。バリウマシ!! ごちそうさんっした〜
【初回投稿:2020/07/05】

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最近、同人通販サイトBOOTHで拙ミニコミ同人誌の近刊で在庫切れのものをPDF化していますが、これからは徐々に古いものを復刊していこうと思ってます。
その第1弾として、『黄昏おっさんWalker』【詳細】PDF化しました。

併せて、手前に在庫のある冊子もBOOTHで通販できるようにしました。送料がネコポスで370円しますが、マージンが安くて尚かつ自宅から発送するので、本自体の単価を100円ほど安くしています。直通販より少し高くはなりますが匿名配送となりますので、住所や名前を知られたくない方はぜひコチラをご利用下さい。
というわけで、『黄昏おっさんWalker』の紹介がてら、未UPの中から谷中の町中華をば!

谷中は谷中銀座を中心にすっかり観光地となったが、最寄りの日暮里駅を出て谷中銀座へ至る夕焼けだんだんを降りず、路地裏に入るとまだまだ静かな日常空間が残っている。
特に鶯谷方面に南下すると、谷中墓地の周辺は寺町で、細い路地が車の抜け道になっているのが玉に瑕だが、緑深い公園から長い瓦塀が続く道を歩くとなんとも清々しい。
車が多い道というのが補助92号で、抜けると千駄木駅から延々と上りが続く三崎坂の頂上に出る。この頂上部分で異彩を放っている町中華がある。

外観
珎々亭【食べログ】 ★★★★☆ 4.5

ショーケースが歴史を感じさせる(写真はクリックでUP)。種類の多いランチとか、谷中ラーメンも気になる。
ショーケース
実は同名の店が日暮里駅から谷中銀座へと至る観光道脇にあり、そちらで知っていた名だったが、数年前に閉店してしまった。英語のメニューを用意するなど、町の変化に対応した、少しお高めの歴とした中華料理店かと思っていたが、関連店のコチラはザ・町中華といった激渋の佇まい。
店内
店内はテーブル3卓程とカウンター数席ながら、角地の地形を活かし広く席が取られているため狭っ苦しさは感じない。歴史を感じつつも余計なものが置いてないシンプルな空間が実に清々しい。
先客0なのでテーブルに座らせてもらうと、卓上メニューの裏にバク丼の写真と簡単な説明が載っていた。
メニュー
(↑クリックで別ウインドで拡大します)
バク丼メニュー
豚肉と葱の辛子炒めのことのようで、バクは爆発の爆らしい。そう、これが今回のお目当。予てより店先を通っては、バク丼と手書きで品名のみ記された掲示が気になっていたのだ。

ついにバク丼¥700とご対面!
バク丼
回鍋肉丼のようなものと思い込んでいたが少し違うようだ。
運んでくれたお母さんが卓上のツボにある漬けたニンニクを勧めてくれたので、まずそれを一つまみ。黒いが味は酸っぱくなく、柔らかくよく漬かってて、噛むとニンニクの香りが鼻に抜け、味わいが口中に広がる。確かに美味しい。
バク丼UP
さていよいよバク丼だが、表面に散見できる赤いのは唐辛子か、食べると結構スパイシーな程よい辛さを感じる。豆板醤で味付けしてあるが回鍋肉ほど甘くトロミがあるものではなく、サラッとしてコクがある。これがしっかり火が入って少しシナった長ネギに辛さと相まってよく合うんだ。
もちろんやや硬めの白米とも最強。豚バラ肉にも当然見合う味付けながら、これは炒めたネギを食うもんだな。

量は少なめと思ったが、見た目よりも多くて満足感もあった。
会計時、バク丼も、勧めてくれたニンニクも美味しかったと告げると嬉しそうに見送ってくれたお母さんが印象的だった。厨房はご主人だろう、お二人でこじんまりと続けておられる店はやはり愛着を持ってしまうな。
それからタイミングが合わずなかなか再訪できぬままコロナ禍となってしまったが、いつかビールセットでチャーハンを食べてみたいな。
というわけで、やっぱ町中華はフラッと入った出会いが醍醐味やね。しみじみ旨かったッス。ごちそうさまでした。

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現在、年末に発行するミニコミ同人誌の新刊の準備を始めようかなぁと思っているところなのですが、これまでのようにオフセット印刷で数百冊を刷って、売り切ったらお終い(モノによっては電子書籍にはしていますが)という形をとってきました。
今は安価に1冊からオンデマンド印刷で発注できるので、在庫切れとなっている過去のバックナンバーを在庫を持たずに再版できるようにしたいなと考えています。
大量に刷るよりは多少割高になりますが、それでもだいぶ安くお届け出来そうです(1冊6〜700円のものだったら送料込みで1000円くらい)。
というわけで、まず試しにどのバックナンバーで始めてみようか、アンケートを取ることにしました。
名称未設定 1
【ツイッターアンケートはコチラ】
ツイッターのみの回答となりますので、回答できない方で希望あれば、当ブログにコメント頂けると嬉しいです。
というわけで、だいぶ前に発行した首都高下をチャリで巡りながら食べまくる『首都高B食バトル』の続刊で予定していた首都高目黒線にちなんで、鬼門の目黒ネタをUPしておきたい。

自分にとってどうして目黒が鬼門なのか。皇居から見て裏鬼門じゃねーかというツッコミは置いておいて、生活圏から遠いのもあるが、出かけるとなると折角ならと横浜のほうへ行ってしまうので、丁度目黒がポッカリと抜けてしまうのだ。
さらに、目黒駅周辺は何故か自分が行くと店が潰れる傾向にあり、この20年メグ二郎くらいしか自サイト上に残っていない。当ブログでは最近ようやっと、シャンコ焼きそばを食べたぱっくん亭【過去記事】があるくらいだ。
目黒となるとこんな話ばかり書いてる気がするが、そんな目黒にあってこの数年、行きたいと思わせる店が存在した。とある祝日、仕事の納品でチャリ遠出する以外は家に閉じこもっていたので、普段行かないけど空いてる電車で行き帰りできそうな場所で散歩をと思い、目黒がターゲットとして浮かび上がった。
なら、あすこに行けるゾと。営業時間的にも遅い昼メシに間に合いそうだ。

JR目黒駅は三井住友銀行が自分の中での目印となっている。改札外に出ると目に入ってくるので、見かけると安心する。
これまでは権之助坂を下っていたが、目的の方向が表通りではなく裏道のほうが近そうだったので、三井住友の脇から行人坂を下る。
下り切ると目黒雅叙園がお出迎え。その先に目黒川が流れていて、ほとりに中世の城みたいな建物が違和感を醸し出していた。
目黒川
あれ? 目黒エンペラーっぽいな。
気になって近づくと、やっぱり目黒エンペラーだった。子供の頃、マイカーで家族と親類の家などに出かけた折、帰りに首都高目黒線を通ることが度々あった。大抵は渋滞していて、ノロノロと進む中、防音壁越しに円錐形の城の頭頂部のような見えて、車窓からなんだろうと不思議に眺めていた。でもなんとなく怪しげで、大人には聞いちゃいけないような気がして、ついぞ声に出すことはなかった。我ながら勘のいい子供やね!
今になって地図で見ると、首都高からは望めない場所にあるのだが、移転したか数店舗展開していたのだろうか。子供自分の記憶なので、首都高から見たんじゃないかもしれないし、いい加減なものだが、なんにしても、思いがけず懐かしいものに出会えて、感無量だ。昭和遺産がしっかり現役で健在というだけで嬉しくなる。

相変わらず全然本題に入らない当ブログ。もうすぐだからね。
目黒川から柳通りという脇道にそれて山手通りに出る直前。
山手通り三叉路
写真ではわかりづらいがよくよく見ると、三角地にポツンと佇むビルの1Fに、目的の屋号が書かれたタペストリーがはためいていた。
あー、ここだここ、味一!

外観
中華 味一【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:東京都目黒区下目黒2-24-7 ハイム7 1F
公式サイト:http://chuka-ajiichi.com/

店内はテーブルがメインのちょっとした町中華然とした店だが、やたらメディア露出したことを示す貼紙が目立つ。
観光地によくあるような、他所からの客にアピールする店って独特の雰囲気があるが、ここはある種の嫌らしさがなくて、地元客というか、この通りをよく利用する人が立ち寄る店って感じが強く、常連から愛されてる雰囲気が満ちている。
店内
だからか、町中華ほどドメスティックでもなく、90年代とかにちょっと有名になったラーメン屋さん的な、適度に専門的で適度にアットホームな、付かず離れずの居心地の良さを感じる。
昼ピークを過ぎ14時を回っても、客はソーシャルディスタンスを保ってほぼ満席といった状態。ガテン系っぽいニイチャンの他、若くてヤンチャっぽそうなカップルとか、持ち帰りを待つご近所さんらしき人が占めている。
4人がけの実質2人席しか空いてなかったので、ちゃきちゃきとした女将さんらしき方にそこに通される。厨房ではガタイのいい男性が2人ほど、威勢よく鍋を振っている。
メニュー
卓上のメニューを見ると(↑クリックで拡大)、ラーメンとともに炒飯がやはり人気メニューのよう。どのメニューにも背脂の文字が目立つ。ラーメンではあっても、炒飯に背脂というのは珍しい。二郎みたいなタンメンも気になるが、それしかないだろうと注文。

久々のプチ遠出とあって、一人で乾杯しようとレモンサワー¥450を。
レモンサワー
「すぐ持ってきますね」と、注文後に速攻出してくれるのが嬉しい。チョット歩いただけだが、ヒエヒエのチューハイが喉を通過して胃に染み渡る。くぅ〜、これだね。お疲れちゃん。

飲みながら壁面を見渡すと、背脂餃子なんてのを発見してしまった。追加するのもありかと思ったが、炒飯の量がわからないし、しかも脂プラスしてるとあって、初見は自重しよう。
すると、2人連れが入ってきた。丁度2人がけで1人利用のテーブルが空いたので、席を二人連れに譲ってそっちに移動。
その二人連れが、炒飯セットの炒飯を背脂にできないかと聞いたら、通常のセットは背脂にはできず、背脂炒飯だと背脂餃子とのセットになるという。あ、そういうのがあったのか。ちょっと後悔したが、結果的には頼まず正解だった。

そうこうしてると、徐に炒飯スープが目の前に置かれた。
スープ
おおっ、かなり濁りのあるスープ。豚骨などを煮込んだような芳醇な香りがする。これは珍しいね。
とにかくズズッと啜ってみると、おおっ、醤油ダレも効いた、濃くパンチのある味わい。単純な豚骨醤油とも違う、ちょっと複雑な味わい。それこそ90年代に独自性のあるラーメンとして流行りそうな街の人気ラーメン店とかで出てきそうな味。いい加減な話、カニとか入ってそうな味がする。

思わぬスープに感激していると、いよいよ真打ち登場、背脂炒飯¥900!
背脂炒飯
チャーシューマシの背脂炒飯もあったが、まずはノーマルで。それでも厚切りでぶつ切りなチャーシューは多く、炒飯の上に乗っていて、その上に背脂が掛けられている。頭頂部には細切りの白ネギが添えてあるのが見た目にもソソる。
背脂炒飯上から
まずは炒飯単体でいただこうと思うが、どうしてもチャーシューと背脂とネギが混ざってしまう。そういうものかと思って一緒くたになったものを頬張ると、うん、背脂には醤油ダレが掛けてあるのだろう、甘じょっぱい味とチャーシューの肉汁と脂身、更に背脂にシャキッと瑞々しいネギがアクセントになって、豚骨醤油ラーメンのスープを啜ったら、一緒にチャーシューとネギの欠片と背脂が喉に入り込んできた時のような味になった。
背脂+チャーシュー
だがこれは炒飯。米という炭水化物と炒めた油がその味わいを支えるという、ズルズル啜るラーメンとはまた違った満足感と食感となってる。食べ慣れた味というか、違和感なく食べられるのに新鮮さも感じられるなんて。
食べ進むとようやっと炒飯単体が顔を出した。
炒飯単体
壁面の貼紙にもあるが、どうもパラパラ炒飯として名を馳せている店でもあるようで、炒飯自体は米が硬めで味付けも淡白。ナルトも窺えるように、全体の仕上がり自体は町中華的でありながら、味的には非常に上品。背脂がなければ嚥下もキツそうに感じたが、逆にいうと、背脂やチャーシューがあるがゆえに、この味付けでバランスが取れているように思われる。もしかしたら、炒飯単品だと味付けが異なるのかもしれない。

炒飯が来る前にほぼレモンサワーを飲み終えてしまったが、氷が溶けて若干残ったレモンサワーで口中の油を流し、完食。
やはり背脂やチャーシューの効果か、決して大盛りという量ではなかったが、まだ暑い日だったこともあって、これで丁度良かった。
会計時、件の女性店員と厨房側にごちそうさまと告げ、店を後にした。
背脂炒飯、どーして他でやらないのかと思うほど自然なマッチングのメニューだった。土佐っ子系の店でこういうのあったら面白そうだなと思いつつ、今度こちらにまた来たら、今度はラーメンメニューであのスープを思いっきり堪能したいとも思うのだった。あ、背脂餃子も試さなきゃ!
というわけで、鬼門の目黒。幸いにして新たな出会いがあって、来てみた甲斐があった。いやはやウマウマシ!! ごっそうさんっした!!!

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告知遅くなりましたが、コミケがなくてもミニコミ(同人)誌の新刊は作りました。冬新刊のコーヒー本の続編です。
hyoshi20natu●『ブレンドしか頼まないヤツは一生飲みたいコーヒーに出会えない!? 2・実践と結果篇―ミルクホールの挑戦―』【詳細】
それと、恒例の限定本も作っています。
2020夏限定表紙サンプル●『川口「裏町メシ屋」少年期』【詳細】
…8/6発売となった『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』【詳細】未掲載ネタです。
上記2冊の限定セットもあります。
【2冊セットの通販ページ】
受付終了しました。
というわけで、川口ネタ1つ上げておきますか。

『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』でも取り上げている、川口駅近くのアリオ向かいにある町中華。本でチャーハンを取り上げているが、過去に当ブログでもUPしている。

短い時間だったが久々に川口に戻った先日、暑いのでチューハイでもクイッと飲んで喉を潤したくなり、フラッと立ち寄った。

入口@来々軒川口
来々軒【食べログ】 ★★★★★ 5.0 所在地:埼玉県川口市幸町3-12-1

夕方の中途半端な時間とあって先客はおらず。全体に茶っぽい空間に、夕方のニュース番組が流れる雰囲気も変わらず。
店内を見渡すと、玉袋筋太郎の町中華で飲ろうぜのステッカーが。どうも取り上げられたらしいが、それでもこれまでと変わらない様子で、ホッとした。

まずレモンサワー¥350で乾杯!
レモンサワー
焼酎が濃すぎず、スッキリと飲める安定感のある味わい。くぅ、暑い日はコレに限るね。さっと立ち寄りたいだけだったので、飲み屋じゃなく町中華にして正解。
ちびちび飲っていると、餃子のジューっという焼ける音が聞こえてきた。この焦らしサウンドがまたアテになるんだよね。

そうして、待ちに待った餃子¥500の登場!
餃子
出てきたソレをみて驚いた。写真じゃわかりづらいが、かなりデカイ。天龍とかのジャンボ餃子には劣るが、それに迫るくらいの長さがある。500円だけはあるというサイズか。
箸で掴むと、皮がモチッとはしているが、かなりパリパリに焼けている感じが伝わってくる。皮はピッチリ閉じた感じではないが、そこが逆に自家製を裏付けする手作り感に繋がっている気がしてテンションが上がる。
ではいざ実食。パリッという食感が最初に来て、その後肉と野菜の餡とともに肉汁がジュワッと口中にあふれる(といっても後付のわざとらしさのない適度な肉汁)。思った通り、パリパリに焼けてるが、油多めで揚げ焼きっぽくなっている食感で、モロ好み。
餡の味付けは大人しめながら、皮も厚くはなく、適度なモチっと感とパキパキの食感が堪能できるような味のバランスになっている。これは何も付けずに食べても美味しいが、王道の醤油・酢・ラー油のタレで食べるのがベストな気がした。

サクサク・パクパクと勢いに任せていたら、あっという間に食べきって、ちょうどサワーも1杯飲み干してしまった。
お代わりしようにも、もう1品必要となる。餃子がこれだとシウマイに期待してしまうが、この後の用事等考慮して、ここは泣く泣く店を後にすることに。
申し訳ない思いで会計。これだったらガッツリ飲みに使いたい。いつか体制を整えて臨むとしよう。
というわけで、まさかと言っては失礼だが、驚異の餃子の実力にノックアウト。そんな餃子経験値高いわけではないが、相当なものじゃないでしょうか。いやはやバリウマシ!!! ごちそうさまでした!

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