カテゴリ:中華(含焼きそば等) > マジ中華

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C101カラー冬コミC101新刊セット直通販受付中完売しました
前回もお知らせした冬新刊『寺食えスタ』はお求めいただけます。限定本は今月中にはタコシェと模索舎に納品しますので、そちらをご利用下さい。
というわけで、限定本で詳しく述べられなかった、かおたんのレポを載せておきたい。

かおたんといえば、西麻布にある小屋みたいな店で、以前メシ通でインタビューさせてもらった。
そこの支店的ポジションとしてあるのが、赤坂駅スグのコチラ。かおたん本店が、アルコールは缶だったり、ツマミはちょっとしたもんのみだったりするのに対し、コチラはしっかり一品料理が充実し、アルコールも種類を揃える中華食堂となっている。
とくれば、インタビューでも触れた、かつて西船橋にあったラーメンZを彷彿とさせる。

本店から分かれた恵比寿のかおたんもそうだが、特にZの一品料理の秀逸さが忘れられない。あれが再び味わえるんじゃないかと、ずっと来たかったのだ。
ちょうど1年前に、溜池山王で仕事があったので、終わった後直行した。

外観
中国料理 かおたん 赤坂店【食べログ】 ★★★★★★★★★★ やっぱ好っきゃねん
所在地:港区赤坂6-3-15 公式サイト:https://www.kaotan.co.jp/

日曜定休だが、祝日でも開いてて、中休みもないのが有り難い。
入口
中はテーブル席メインで、カウンターも変則L字でそこそこ席がある。店員はほぼ大陸系のようす。時間的に客もほぼいなかったが、1人だったのでカウンターでいいと告げる。
店内
完全にアルコールモードだったので、期待のツマミを何にしようかと卓上のメニューを見ると、おおっ、やっぱ色々あるぞ。砂肝・油淋鶏・春巻もいいなぁ。
で、結局決めたのが・・・

金黒タンサン¥600と揚げワンタン¥550!
金黒+揚げワンタン
金黒はアサヒの芋焼酎でそのハイボール。芋臭くないがチョいクセあるが、炭酸強めでグイグイ飲める。
金黒タンサン
で、揚げワンタンは、皮多めでキツネ色にキレイに揚がってる。
揚げワンタン
噛むとパリパリパリィィっと崩れる。おおっ、これはサックサクで、まさに皮を食わうって具合でいいね。
中央の甘酢餡みたいのは赤い破片が見るようにチョイ辛で、これが揚げた皮のパリ感を邪魔せず、実に合うんだ。
揚げワンタンはそもそも大好物だけど、さすがかおたんといった仕上がり。

これで完全にスイッチ入ったよ。2つめのツマミは、腸詰¥650!
腸詰
腸詰め自体は完全なるツマミ。
腸詰UP
デフォの塩辛い味付けで十分飲めるが、なんだこの黒いソースは!?
腸詰タレ
腸詰めを浸して食べてみると、うん、甘い! とろみがあって、これは甜麺醤かな? いろんなのが混ざってそうだが、甜麺醤的な甘みが前に来る。このソースだけで全然飲めるぞ。

このままでは散財しそうなんで、〆るとしよう。とくればチャハーンこと、炒飯¥950でしょ。
炒飯
ザーサイが付いてるのがマジ中華寄りの店らしい。色味的に黒っぽいが、醤油チャーハンというほどでもなく、油っ気もやや甘みも感じる。
炒飯UP
程よい塩味がついている以外は、フツーのしっとりチャーハン。これが嬉しいね。
玉子もチャーシューも結構入ってて大満足なんだけど、やっぱ付け合せのスープ。
スープUP
ここに揚げネギを散らしたら、アノかおたんラーメンですよ。贅沢な付け合せスープやな〜

ちょっと寄るにはそこそこの会計になってしまったが、この内容なら、寧ろ安いくらい。こりゃ、何人かでシェアしないとアレコレ食べきれないなと。
というわけで、何人かで来ることを今年の目標としますか。いやはや、自分のかおたんドストライクっぷりは健在ですわ。ウマウマウマシ!!! ごっそうさんでした!

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ブログの文字を大きくして、カテゴリを一部、細かく区切ってみた。どんな感じでしょ?

さて、このところの週末外出自粛要請、そして緊急事態宣言も出されるそうで、滅入っている方も多いと思う。
自粛しても店は開けないと日銭が入らないわけで、このような情勢下でも営業している店は結構ある。
たまたま所用の帰りに前を通ったら、コチラのお店が開いていたので、用事があって外出し、必要な食事を済ませるために利用したい方もいると思ったので、紹介しておきたい。

伺ったのは2015年の年末。駅から徒歩5分程の場所にあって、近くにはつけ麺の欣家【過去記事】がある通り。

外観
中国料理 露華【食べログ】 ★★★★ 4.0
所在地:東京都板橋区高島平1-35-1
公式サイト:roka-nishidai.owst.jp
※テイクアウトできるみたいなので、是非ご利用下さい※

遅くまで開いていて(現在は中休みがあるが通常はなし)、ボックス席がメインで非常に使い勝手が良く、複数人で食事をする時に近隣住民に重宝されているような店。
最近改装したが、基本的には一緒。価格は訪問当時のもの。
店内
兎に角メニューが多いのが、この手の店の特徴。
メニュー1
メニュー2
大陸系のマジ中華だが、高級路線ではなく、日本人に寄せた感じのメニューや味付けになっている。

まずは、ライムサワー¥380!
ライムサワー
ライムのスッキリ感が炭酸のシュワ〜な感じを助長させて、見かけると注文する率が高い。

一品目は小松菜の炒め¥650!
小松菜の炒め
「小松菜炒め」じゃなくて、「小松菜の」ってのがイイね。空芯菜とかの青物野菜の炒めものがあると、これも必ず1皿目に注文してしまう。
すぐ出てくるというのもあるが、さっぱりと食べられてツマミになるというのがデカイ。初めての店なのに勝手を知っているような、安定の味わい。

次いでお肉、揚げ物でガッツリいきたい。
なんこつの唐揚げ¥400!
なんこつから揚げ
白っぽいので片栗かな。かなりサクサクと軽く揚がってるし。軟骨の唐揚げにしては大ぶりで、確か身も沢山付いてたはず。これはアテとしても小腹を満たすにも最強。

二杯目はデタ、杏(ソーダ割り)¥380!
杏サワー
コッチ系の中華屋に来ると昨今注文率が穴子登り…もとい鰻登りな一杯。
杏の甘みと炭酸でグイグイ飲めちゃうんだよね。

で、アテは小籠包¥450!
小籠包
肉も肉汁もしっかり入ってて、間違いない一品。
小籠包中身

そして〆はチャハーんでしょ、レタスチャーハン¥750!
チャーハン
四角い皿に盛られる辺り、パラパラシフトかと思いきや、かな〜りのしっとり具合。
チャーハンUP
米自体の水分はもちろん、油も結構あるし、チャーシューは手で千切ったかってくらいの大きめのほぐし身みたいのが入ってて、満足度が高い。

ふーっ、満腹。
全体に、誰でも美味しく味わえるような味にまとまっていて、突出した感じはないものの、安定感はハンパない。基本は2〜3人でアレコレ頼んでシェアするのに向いてるが、このご時世、ボックス席でも1人で全然OKなので、人と距離をとって食べるのにもってこいだろう。
というわけで、美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

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先日5/12(日)に開催された、第2回 板橋グルメマニア『オトナの社会科見学』in鳥新、無事終了しました。
自分は受付のお手伝いのみの参加でしたが、好評だったようで、詳しくは荒井禎雄さんがレポートを公開しているので、そちらを参照下さい。
〜マジメな社会科見学編〜 https://note.mu/oharan/n/nb006eb19897a
〜史上最強の立ち飲み屋編〜 https://note.mu/oharan/n/n72b9c3122279
というわけで、実は第1回を当ブログでし損ねていたので、今回は約半年遅れでトークイベント後の打ち上げのレポートをしておきたい(読んでもらえれば、どうして今までUP出来なかったが分かると思う)。

時は2018/11/24。板橋区役所近くの板橋地域センターにて、区が監修したガイド本『板橋マニア』のグルメページ担当者らによるトークイベントを開催した。

メンバー4人が板橋区内の飲食店について、第一部はそれぞれの得意分野のことを話したのだが(私はやはり町中華のことに触れないわけにはいかない感じだった)、その中でロザリーさんが取り上げた四川料理の店「粒粒香(リーリーシャン)」に移動して、打ち上げ的な飲み会となった。

店内
粒粒香【食べログ】 所在地:東京都板橋区板橋1-46-8

こちらは、以前ここから程近い場所にあった栄児(ろんあーる)家庭料理という、四川でもシビレ系の麻婆や汁無し坦々麺ブームの走りになったような店で、過去に訪れでこのブログにもUPしている【過去記事】
この店が一番ノッてた時期にいた人が2年ほど前に始めたのがこの粒粒香。ということは、シビレっぷりがハンパないわけで。。。

この日は4000円飲み放題のコースだったので、店のオススメ料理が続々出てくるのだが、店の壁に貼られていた「花椒(ホワジャオ)サワー」なるものを発見してしまったのが運の尽き。
花椒サワー
だって、シビレ系といえば花椒ですよ。それのサワーなんてあったら頼むじゃないですか。そしたらもうダメ。いや美味しいんだけど、サワーだけでビリビリシビレちゃうから、何食べても辛い。
花椒サワーUP
だって辛そうな粒粒が浮遊してんじゃんって。

なので、最初のおつまみ盛りとか水餃子になんと助けられたことか。
盛り合わせ
このおつまみ盛りに至っては、もう何だかよくわからないほど(でも地味に花椒が隙間に置かれてるし)。
水餃子
水餃子はモチモチで中は肉肉しい安定の代物。

棒棒鶏の四川版
これは棒棒鶏の四川版みたいな料理だが、このタレも本来はさほど辛くないのだろうが、ちょっと食べ進むだけで舌がビリビリビリビリしてくる。いや、旨いんですよ、相当。でも旨いと思った瞬間、シビレ系の辛さが勝っちゃう。
唐辛子
鷹の爪と肉を揚げたのとネギと炒めたようなヤツ、これはホント辛い。唐辛子の分かりやすい辛さに、チューハイの花椒のビリビリが乗っかって倍化するんですわ。これはもう抜群に美味かったけど量が食えないという地獄。
ニンジン黒酢
このニンジンと干し豆腐のサラダも黒酢とラー油がかかってて地味に辛い。口が辛くなってるからか、黒酢が妙に酸っぱく効いて感じられる。
おから
おからみたいな食感のヤツで、中に鶏肉が入ってる。これも周りのが地味に辛い。
海老とブロッコリーの炒め物
唯一、辛さが勝たなかったのが海老とブロッコリーの炒め物。これには本当に助けられた。ちょっとトロみのあるような白透明な餡がかかってた気が。うろ覚え。

堪らず2杯めは青島ビールにしたが、時すでに遅し。
青島ビール
ここからは粒粒香のメインディッシュが来るので、シビレまくりメニューのオンパレードだ。

ド本命の麻婆豆腐。
麻婆豆腐
辛さはノーマルだったように記憶しているが、そんなことこの時点では全く意味なし。既に唇がオバQ状態なので、ひたすらシビレる。シビレ系は辛いというより塩っぱいような感覚を覚えるんだけど、これが旨いんだが、もう食べ進める状態になってない。
ご飯をもらって、なんとか美味しく完食しようとするが、後の祭り、奥田万つ里。

汁無し坦々麺に至っては、少食アピールの女子か!ってくらい少量。最後にこれで〆て解散。
汁無し坦々麺
折角、栄児のいい時の味を堪能できるからと、シビレ系を欲張った結果がコレ。実力は確かに想像以上で、それに応えられなかった自分が情けない。
今回はいい経験をさせてもらったということで、次回プライベートでゆっくり、今回食べた中からリピートしたいものを、絶対に花椒サワーを頼まずに食事を頼みたい。
あ、シビレ系に絶対の自信のある方、そういう猛者には是非、花椒サワーで味わってほしい。滅多に飲めるもんじゃないと思うし、これはこれで美味しいので。

フロアでメインで立ち回られていた女将さんほか調理の方も、マツコの知らない世界の板橋チャーハン回見て下さっていたみたいで、自分のこと知っててくれたのがありがたかった。
このイベント以降、まだ再訪できていないが、是非またお邪魔したい。四川風のシビレ系チャーハンとかあったら面白いかも。龍王も近いからナスバター炒飯とコラボとかしてくれいないかなぁ、なんて色々考えが浮かぶような料理の数々だった。
シビレまくったが、さすがのウマシ!! ごちそうさまでした〜

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先日の川口市でトーク&スライドのイベント、無事(?)終了しました。

イベントの詳細は刈部山本活動ブログまで→【8/30(木)スライドトークショー@川口】
有料にもかかわらず、70人もの方が来て下さり、感謝の言葉もありません。想像以上に自分世代以上の方が多く、しょーもないネタのオンパレードなので大丈夫か心配になりましたが、笑いも取れて概ね好評だったようで、ひと安心といったところです。本当にありがとうございましたm(_ _)m

それと、夏新刊の限定本直通販も終了しました。ありがとうございました!
uraita1hyoshi…オフセット新刊『裏板橋メシ屋道中記・東地区篇』【詳細ページ】は引き続き通販受け付けいてます。
委託先にも納品中です。ミニコミ専門店やジュンク・書泉といった大型書店には納品済みです。予定より同人ショップ系の納品が遅れていますが(ZINには納入済みです)、今月上旬には完了させますので、少々お待ち下さい。順次【委託先在庫一覧】を更新していますので、参照下さい。
というわけで、トークショーで喋ろうと思い事前にリサーチかけたのにタイムアップで紹介できなかった西川口の中華ネタをUPしときやす。

噂の東京マガジンやタモリ倶楽部などでも取り上げられ、風俗街から変貌した中華街として認知されつつある西川口(間のB級グルメタウン構想はゴッソリ忘れ去られているが^^;)。
以前から西川口駅周辺には大陸系の中華店や食材店は見かけていたし、隣駅の蕨近く(蕨といっても駅周辺の半分は川口市なんだけど)にある芝園団地は入居者の大半が大陸系などの非日本人とは聞いていたので、大陸系中華店が増えて中華街化していると耳にしてもまぁそうなるだろうなと想像は出来た。
実際は思った以上の侵食ぶりだったわけだが、それは単に嘗ての風俗店のテナントが中華屋に変わっただけには留まらず、コチラの予想を遥かに上回る展開を見せていた。それが、吉時餃子だ!

ミニコミ新刊を納品に新宿二丁目の模索舎に訪れた際、店員のE氏から最近こんなのあるけど読んだ?的にススメられた本に、『毛友録』があった。
パッと見て、大陸系の中華店を巡った食レポ本と分かったが、この切り口はそろそろ出てくるだろうなと思っていて、しかも内容的にも中国に造詣のある人間が書いているので資料的にも読み物としても充実しているので、速攻で購入した。実はこういう本、作ってみればと勧められたことがあるのだが、自分には知識もないので出来ない領域と諦めていた。それが形になって目の前にあることが正直嬉しかった。やってくれたなと。
池袋のチャイナタウン化は言われるようになって久しいが、移り変わりもある場所なので、そういう点を丁寧にレポートされているし、アメ横ビルや東上野は言うに及ばず、大阪まで抑えてあるが、中でも目を引いたのは西川口であり、吉時餃子だった。

なんでそこまで吉時餃子に衝撃を受けたのか・・・それは、子供時分に散々屋上のゲームコーナーに出向き、
屋上への階段
(現在は封鎖されている屋上へと上がる階段)
1Fのフライドチキンのファストフード的売店チキニーズやポッポといったフードコート、さらには向かいのローカル餃子チェーンミスターギョウザに至るまで、食と遊びという子供の欲求を満たしてくれたあの、イトーヨーカ堂(現ザ・プライス)の中で営業しているというのだ。

プライス
吉時餃子 ザ・プライス西川口店【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県川口市西川口2-3-5

正面の左手入口から入ってスグ、食料品売場の向かいに本当にポッポみたいな感じで、当たり前のように営業していた。よく、ソフトクリームやたこ焼きといった写真つきのメニューが掲げられている頭上部分には、蒸餃子や焼餃子のメニューのパネルになっている。
吉時食料品売場横
これだけなら別にフツーの日式中華店でもありそうだが、カウンターに置かれた惣菜には、チャーハン¥200など見慣れたものもあるが、大餡韮菜??とか読めない値札がチラホラ。
惣菜台
店の奥の方に向かうと、滝の風景画のような大陸系らしい壁紙が貼られたテーブル席が配された空間が。
店内
そっちのほうの頭上メニューには回鍋肉とか麻婆豆腐など馴染み深い品々が日本語で掲示されている。多分、目につく部分で日本人にアピールしようとしているのだろう。しかしこれまたカウンターに貼られたメニューには、麺と具を数種類あるものから選んで組み合わせるセットがあり、これがところどころ日本語でも書かれているのだけど、そもそも何の料理なのかがわからない。
ともあれ気になるものを食べてみようと、厨房のほうを覗くと、中国人らしき男性店員が出てきた。頭上にあったエビと野菜が入った三鮮蒸し餃子とかいうのをまず頼み、次いでカウンターにあったデカくて丸い葱油餅を指差し、1つと人差し指で告げた。先のミニコミ誌でも日本語が通じるとあったので、ここまではスムーズにいったが、ここからが大変。
折角こういう店に来たのでチャレンジングなメニューを攻めねばと、2本で500円と他の異様に安いメニューに比べ少々値が張ったが、レジ近くに掲げられて「鴨脖」と書かれたソーセージのような細長い肉の写真を指さした。
ヨーボーレジ脇
すると店員、ちょっと驚いた様子で、自分の首を指で撫で始めた。恐らく、首肉だけど大丈夫か?と言いたいらしい。実は首肉を食べるのがファストフード的に流行っているというのを聞いたことがあるので、その類じゃないかなぁと薄々感じていた。何の首肉かしらんけど。何にしてもこちらとしては無問題。食べてみたいんで、OKOKと手で合図すると、1本?とさらに聞いてくる。初めてなので1本で頼めるならと1本でお願いする。
さて最後に飲み物。頭上のメニューにプレミアムディフローストなる謎のドリンクが書かれていたので、それを注文にすると、オマエは何を言っているんだ?とばかりのリアクション。上に書いてあるとジェスチャーするも通じないので、差し出されたソフトドリンクの一覧から烏龍茶を注文。

会計を済まし、適当に空いてるテーブル席に着くと、もうひとり厨房に女性が現れて、二人で調理に入った。暫く掛かりそうなので、周囲の様子を伺いながら待つことに。
15時近くという中途半端な時間ながら、ポツポツと客がやってくる。テイクアウトの惣菜を買って帰る女性もいれば、子連れの複数人客もいる。これだけみればフツーのフードコート的光景なのだが、どうも話し声を聞くと日本語ではなさそう。よくよく見てみると、確信は持てないが、スーパーの買い物客自体が殆ど日本人ではなさそうだ。確かにプライスはイトーヨーカ堂のディスカウントバージョンのような店なので、大量買いには向いてるから、仕入れ客や家族の多い向こうの方々には好都合な店かもしれない。にしても、中華店以外にもこういうところにまで多く集まっているとは。本当に中国人街の様相を呈しているのだなと、まざまざと見せつけられた気がした。

そんなんを見ていると、突如遠くの方から何やら声が聞こえる。どうも自分を呼んでいるらしい。料理が出来たようだ。
受け渡し口に向かうと、大きなトレーに載せられたものを見て、目を見張った。
料理全景
さっきカウンター上で見た葱油餅¥139+税、目の前で見るとさらにデカい。それに首肉、切られて出てきた。ビニール手袋付きで。これでどーすんの??
葱油餅
まず葱油餅。葱って書いてあるから、パイ生地みたいなのにネギが沢山挟まって揚がっているのかと思いきや、ネギほんのチョット。
葱油餅UP
月餅みたいな生地なのかと思ったが、中は土産物でよくある白あんの和菓子みたいなのを硬めにした感じ。菓子的に甘くはないけど、ちょっと甘い方向の味。もっと中身の味は「おやき」っぽいの想像していたが、味があるのかないのか、食べててよく分からない。でもまぁ不味くはない。こういう食べ物だと思えば少々油っこいがフツーに食べられる。

で、問題の首肉「鴨脖」。
ヤーボー
よく食べ方も分からないので、とりあえず箸でつまんで食べてみる。すると骨の所が殆どで、スジのような身の部分は殆どない。時折骨の破片が砕けるが、軟骨のようにポリポリ食べられるわけでもなく、少し身をカジッただけで、殆どがゴミとなってしまった。
ヤーボーUP
いや、コレ絶対もっと食べられる食べ方があるはずだ。と、目についたのがビニール手袋。まさかとは思ったが、片手に手袋をはめて鴨脖をつまみ、食べてみるとこれがさっきより全然身が食べられる! ウソ!? 理屈がさっぱり解らないが、とにかく肉を食べられるのだからこうやって食べるしかない。味はおつまみサラミ的な、濃いめの醤油っぽいしょっぱさのあるタレが効いており、おやつというより完全にツマミ。ビールに合うと思う。
後で調べたら鴨の首肉らしい。湖北料理の武漢料理で「ヤー・ボー」と読むそうだ。

後から遅れて蒸し餃子も到着。
蒸し餃子
水餃子とどう違うのかよく分からないが、皮が厚めでムチッとして粘る。肉汁はスパークするほどではないがしっかりあって、エビの甘みと、青野菜の香りと適度な苦味が肉の甘味とが相まって、これは日本人でも抵抗なく食べられる。
蒸し餃子UP
よく知ってる味というか。また大きさも大きすぎず小ぶりでもないちょうど良さで、6個315円程度で軽くツマめる割に満足感もある。

本当は肉パンとかも行きたかったが、全部食うと意外にボリューミーで(葱油餅のウエイトが大きいのだが)、かなりお腹いっぱい。
最後に奥の返却口にトレーを返し、厨房にいるお二人に「美味しかった」と親指を立てたところ、スゲーにこやかな笑みで「ありがとうございました」と返してくれた。
なんだか、中国語も分からずに旅行者が現地食の強いメシ屋にアタックしたようなレポになったが、西川口もそんなヴァーチャルトリップが魅力な街になったんだと思うと、感慨深い。
いやはや、これは超楽しい食事。いいっすよ、ウマシ! ごちそうさまでした〜

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冬コミ新刊の追い込みに入る前に、タイミング的にUPしそこねてたネタをやっておきますか。
丁度1年前の冬新刊で、都内近郊の温泉・サウナを巡っていた時に昼飯で立ち寄った1軒。予てより蒲田餃子【詳細:アド街京急蒲田回HP参照】は気になっており、お隣の川崎餃子は食べていたので、こりゃ食べて見ないわけには行かないと、元祖と言われるニイハオに突撃することに。
その日、蒲田着が遅い時間になってしまい、本店が休業中でその代わりとなる別館は既に昼営業を終了していた。調べると恵馨閣(けいしんかく)という系列店が通し営業のようで、しかもJRの駅から近いとあって、ソチラへ向かうことに。

駅西口、どっきりカメラのキシフォートでお馴染みアーケード商店街と並走する車通り沿いに少し歩く。

するとスグ、三井のリハウス2Fへ誘う派手な階段がお出迎え。
外観@ニイハオ恵馨閣
見た目的には安そうじゃないし、巷によくあるプリントしたメニューがやたら貼られた大陸系のフォーマット化されたソソられない中華屋っぽくもあり、知らなければ入らないような佇まい。

階段入口@ニイハオ恵馨閣ニイハオ 恵馨閣【食べログ】
★★★★☆ 4.3
所在地:東京都大田区西蒲田7-45-1 イプセ蒲田2F
公式サイト:http://www.nihao.co.jp/

ファミレスっぽいテーブル席がズラリと並ぶ店内はかなりのキャパ。しかもまだランチタイムとはいえ中途半端な時間ながらほぼ満席状態。
レジの所で店の大陸系のオネエさんに待つように言われる始末。しかし丁度帰る客がいたので、入れ替わりでスグ席につけた。
店内@ニイハオ恵馨閣
卓上にはランチ用の定食メニューのみが置かれる。
どれも店の雰囲気からは想像できないほど安く(ワンコイン)、周囲で食べてる人のを見ると信じられないくらい景気のいい盛り。
だがなんと、餃子ライスがない!
餃子が売りの店でそんなことってある? 店の人に、焼き餃子とライスだけは頼めないのか聞くとアッサリOKとのこと。

で、結構待ってやって来たのがコチラ、焼き餃子¥300+ライス¥100+税(当時。確か)
餃子&ライス@ニイハオ恵馨閣
写真には写ってないが、特別サービスでスープを付けてくれた。
なるほど、パキッとした羽が付いてますなー。
餃子UP@ニイハオ恵馨閣
早速頂かせて貰うと、パリっとした食感の後、モチっとした皮の食感がやってくる。
餃子横から@ニイハオ恵馨閣
皮は結構厚みがあってモチモチしている。食べごたえがあってこれはイイ!
中の餡は・・・
餃子onザ・ライス@ニイハオ恵馨閣
あれ、羽付き餃子は肉汁スパーク系でアツアツなのを覚悟して噛んだが、丁度いい、というかチョットヌルいくらい。そこそこ待ったので焼きたてかと思いきや、違うのか、それとも元々こういうのもなのか。ランチタイムなので予め用意していたものを、羽だけ付けて焼いてるのかな? 真相は分からないので無責任なこと言えないが、それにしては時間かかったし、他のオーダーとの都合だろうか。ともあれ、ヌルい好きとしてはまぁコッチの方が餡が味わえていいのだが、それでも流石にチョット物足りない。が、野菜もシッカリ多めで肉汁は出るし、両方の甘みが感じられて純粋に美味しい。
ライスはデフォでかなり多め。昼前に少し食べていたので、大きめの餃子5コとご飯でかなりお腹いっぱいになれた。

う〜ん、初めての羽つきながら、これなら別に羽要らないかなと。羽みたいなキャッチーな飾り落としても十分美味しい。なので、人と夜の別館にでも行って、飲みながら焼きたてを狙って餃子食べまくるコースの方が堪能できるような気がした。
でも夜の蒲田なんて、飲み屋が多いし、ともかく万平【過去記事】という最大の誘惑に勝てるかが勝負だ(^_^;)
ともあれ、名物の実力は納得だった。美味しかったっす。ごちそうさま!

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