冬コミC101、受かりやした!!とその前に、よく考えたら夏新刊の書店委託を開始していたことを告知してなかった【委託先一覧】。
12/31(土) 東5 ヒ−36b @東京ビッグサイト【詳細ページ】
新刊も出しまっせ。
今回は新たな趣向として、オッサンが緑の中でのんびり出来て、ついでにメシ食って一杯引っ掛けられる・・・なんてサイコーな場所を探し回った結果、辿り着いたのが「寺」。
そんな寺のある風景をまとめたのが、その名も『寺食えスタ』。
お寺のうんちく一切不要、コレを読んだらオマエも寺食えスタだ!
そして毎年恒例の限定本もやるよ
冬コミにも持ち込むし、委託先でも絶賛取扱中ってわけで、その『ポテト焼きそばの本』の中から、NACK5のラジオ番組に電話出演した時に触れ、最近も再訪した熊谷の老舗焼きそば店をUPしておこう。
熊谷駅から北へと進み、17号に出る手前辺りに、ポテト入りではないが老舗の焼きそば屋があると聞いたので行ってみた。
徒歩ではまず行かない、市街地から離れた場所のようだが、なんでもかなりの老舗で、特徴的な焼きそばが食べられるというのだから、トライしてみたいっしょ。
バスを降りて歩くこと暫し。広い道にコンビニとドラッグストア以外は普通の住宅しかない風景が続くばかりで、本当にあるのだろうか?

地図を頼りに路地に入ると、真新しい建売の先に激渋の木造1軒屋が見切れた。
あれじゃないのか? 近づくとフライと書かれた暖簾が。ここだこここだ。

本間焼そば店【食べログ】 ★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県熊谷市柿沼851-15
公式サイト:http://honmayakisoba.net/
喜び勇んで入店すると、そこには想像以上に枯れた空間が。

空いてるテーブルに着くと、そのオバちゃんが瓶に入った冷水と空のコップを持ってきてくれた。その瓶のラベル書かれた文字は、ポストウォーター!!
これは否が応でも期待が高まる。焼きそば小とコーラを頼む。壁に瓶コーラありますのポスターがあったから。あれみると頼んじゃうよね。

専用の容器でキンキンに冷えたコーラで喉を癒やしていると、オバちゃんがじっくりとだがパワフルに焼きそばを炒めている音が聞こえてくる。
暫くして音が止むと、焼きそば小320円がやってきた。

おおっ、見た目は小でも結構ありますな。
細めの縮れ麺に、キャベツと細かな豚肉が所々に垣間見れる。
これだけではごく普通のソース焼きそばだが、1口食べて見た目と食感のギャップに思わず自分の口を疑った。なんだこれは、麺が今まで食べたことないくらい硬い。でも生っぽいわけではなく、しっかりコシがあって、シコシコとした噛みごたえと若干の粘り腰がある。油もそこそこ乗っかってて、豚肉とともに満足感もバッチシ。

とにかく喉越しが半端ない。それでいてこの食べごたえ、どこかで食べたことあるような……そうだ、博多長浜豚骨ラーメン! 往年のなんでんかんでんとかの、あのバリカタのバキバキ麺だ。あそこまで極細ではないし、炒めてないから別物ではあるが、あのボキボキ感とスープと合わせたコクの感じは、どこか通底するような。
これはフライも食べないわけにはいかないと、小360円を追加!

焼きそばは食べてみると見た目よりは小量だったが、フライは小でも結構デカいね。半分に折ってあるから、広げたら直径30cmくらいになりそう。
箸を入れると、バキッとナニかが割れる音が。予め塗ってあるソースで気づかなかったが、かなりハードに焼けている様子。こちらは食感がハードなもんが多いね。

食べてみると、中がもうフワッフワ。外側とのコントラストつけすぎじゃね?ってくらい。熱でホカホカになっているが、半ば蒸されたような感じになっているのか、キャベツがシナっとして、甘みが口中に溢れる。
フライも行田のほか熊谷でも何軒か食べているが、これはかなりの上玉ではないか。
熊谷のフライは行田と異なり、統一的な特徴がないというか、店ごとの違いがハッキリとしていると聞いたことがあるが、以前食べたいわ瀬という店は揚げたようなクリスピーさがあって、それと少し方向性が似ているかもしれない。
どちらとも、ありそうでない食感に魅了され、無我夢中で完食。
昭和27年創業というが、この味で昔からだとしたらスゲーエッジが効いてるな。
いやはやウマ過ぎ。感服いたしやした。ごちそうさまでした。
