カテゴリ:中華(含焼きそば等) > 餃子・肉まん

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告知遅くなりましたが、コミケがなくてもミニコミ(同人)誌の新刊は作りました。冬新刊のコーヒー本の続編です。
hyoshi20natu●『ブレンドしか頼まないヤツは一生飲みたいコーヒーに出会えない!? 2・実践と結果篇―ミルクホールの挑戦―』【詳細】
それと、恒例の限定本も作っています。
2020夏限定表紙サンプル●『川口「裏町メシ屋」少年期』【詳細】
…8/6発売となった『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』【詳細】未掲載ネタです。
上記2冊の限定セットもあります。
【2冊セットの通販ページ】
受付終了しました。
というわけで、川口ネタ1つ上げておきますか。

『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』でも取り上げている、川口駅近くのアリオ向かいにある町中華。本でチャーハンを取り上げているが、過去に当ブログでもUPしている。

短い時間だったが久々に川口に戻った先日、暑いのでチューハイでもクイッと飲んで喉を潤したくなり、フラッと立ち寄った。

入口@来々軒川口
来々軒【食べログ】 ★★★★★ 5.0 所在地:埼玉県川口市幸町3-12-1

夕方の中途半端な時間とあって先客はおらず。全体に茶っぽい空間に、夕方のニュース番組が流れる雰囲気も変わらず。
店内を見渡すと、玉袋筋太郎の町中華で飲ろうぜのステッカーが。どうも取り上げられたらしいが、それでもこれまでと変わらない様子で、ホッとした。

まずレモンサワー¥350で乾杯!
レモンサワー
焼酎が濃すぎず、スッキリと飲める安定感のある味わい。くぅ、暑い日はコレに限るね。さっと立ち寄りたいだけだったので、飲み屋じゃなく町中華にして正解。
ちびちび飲っていると、餃子のジューっという焼ける音が聞こえてきた。この焦らしサウンドがまたアテになるんだよね。

そうして、待ちに待った餃子¥500の登場!
餃子
出てきたソレをみて驚いた。写真じゃわかりづらいが、かなりデカイ。天龍とかのジャンボ餃子には劣るが、それに迫るくらいの長さがある。500円だけはあるというサイズか。
箸で掴むと、皮がモチッとはしているが、かなりパリパリに焼けている感じが伝わってくる。皮はピッチリ閉じた感じではないが、そこが逆に自家製を裏付けする手作り感に繋がっている気がしてテンションが上がる。
ではいざ実食。パリッという食感が最初に来て、その後肉と野菜の餡とともに肉汁がジュワッと口中にあふれる(といっても後付のわざとらしさのない適度な肉汁)。思った通り、パリパリに焼けてるが、油多めで揚げ焼きっぽくなっている食感で、モロ好み。
餡の味付けは大人しめながら、皮も厚くはなく、適度なモチっと感とパキパキの食感が堪能できるような味のバランスになっている。これは何も付けずに食べても美味しいが、王道の醤油・酢・ラー油のタレで食べるのがベストな気がした。

サクサク・パクパクと勢いに任せていたら、あっという間に食べきって、ちょうどサワーも1杯飲み干してしまった。
お代わりしようにも、もう1品必要となる。餃子がこれだとシウマイに期待してしまうが、この後の用事等考慮して、ここは泣く泣く店を後にすることに。
申し訳ない思いで会計。これだったらガッツリ飲みに使いたい。いつか体制を整えて臨むとしよう。
というわけで、まさかと言っては失礼だが、驚異の餃子の実力にノックアウト。そんな餃子経験値高いわけではないが、相当なものじゃないでしょうか。いやはやバリウマシ!!! ごちそうさまでした!

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先日の川口市でトーク&スライドのイベント、無事(?)終了しました。

イベントの詳細は刈部山本活動ブログまで→【8/30(木)スライドトークショー@川口】
有料にもかかわらず、70人もの方が来て下さり、感謝の言葉もありません。想像以上に自分世代以上の方が多く、しょーもないネタのオンパレードなので大丈夫か心配になりましたが、笑いも取れて概ね好評だったようで、ひと安心といったところです。本当にありがとうございましたm(_ _)m

それと、夏新刊の限定本直通販も終了しました。ありがとうございました!
uraita1hyoshi…オフセット新刊『裏板橋メシ屋道中記・東地区篇』【詳細ページ】は引き続き通販受け付けいてます。
委託先にも納品中です。ミニコミ専門店やジュンク・書泉といった大型書店には納品済みです。予定より同人ショップ系の納品が遅れていますが(ZINには納入済みです)、今月上旬には完了させますので、少々お待ち下さい。順次【委託先在庫一覧】を更新していますので、参照下さい。
というわけで、トークショーで喋ろうと思い事前にリサーチかけたのにタイムアップで紹介できなかった西川口の中華ネタをUPしときやす。

噂の東京マガジンやタモリ倶楽部などでも取り上げられ、風俗街から変貌した中華街として認知されつつある西川口(間のB級グルメタウン構想はゴッソリ忘れ去られているが^^;)。
以前から西川口駅周辺には大陸系の中華店や食材店は見かけていたし、隣駅の蕨近く(蕨といっても駅周辺の半分は川口市なんだけど)にある芝園団地は入居者の大半が大陸系などの非日本人とは聞いていたので、大陸系中華店が増えて中華街化していると耳にしてもまぁそうなるだろうなと想像は出来た。
実際は思った以上の侵食ぶりだったわけだが、それは単に嘗ての風俗店のテナントが中華屋に変わっただけには留まらず、コチラの予想を遥かに上回る展開を見せていた。それが、吉時餃子だ!

ミニコミ新刊を納品に新宿二丁目の模索舎に訪れた際、店員のE氏から最近こんなのあるけど読んだ?的にススメられた本に、『毛友録』があった。
パッと見て、大陸系の中華店を巡った食レポ本と分かったが、この切り口はそろそろ出てくるだろうなと思っていて、しかも内容的にも中国に造詣のある人間が書いているので資料的にも読み物としても充実しているので、速攻で購入した。実はこういう本、作ってみればと勧められたことがあるのだが、自分には知識もないので出来ない領域と諦めていた。それが形になって目の前にあることが正直嬉しかった。やってくれたなと。
池袋のチャイナタウン化は言われるようになって久しいが、移り変わりもある場所なので、そういう点を丁寧にレポートされているし、アメ横ビルや東上野は言うに及ばず、大阪まで抑えてあるが、中でも目を引いたのは西川口であり、吉時餃子だった。

なんでそこまで吉時餃子に衝撃を受けたのか・・・それは、子供時分に散々屋上のゲームコーナーに出向き、
屋上への階段
(現在は封鎖されている屋上へと上がる階段)
1Fのフライドチキンのファストフード的売店チキニーズやポッポといったフードコート、さらには向かいのローカル餃子チェーンミスターギョウザに至るまで、食と遊びという子供の欲求を満たしてくれたあの、イトーヨーカ堂(現ザ・プライス)の中で営業しているというのだ。

プライス
吉時餃子 ザ・プライス西川口店【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県川口市西川口2-3-5

正面の左手入口から入ってスグ、食料品売場の向かいに本当にポッポみたいな感じで、当たり前のように営業していた。よく、ソフトクリームやたこ焼きといった写真つきのメニューが掲げられている頭上部分には、蒸餃子や焼餃子のメニューのパネルになっている。
吉時食料品売場横
これだけなら別にフツーの日式中華店でもありそうだが、カウンターに置かれた惣菜には、チャーハン¥200など見慣れたものもあるが、大餡韮菜??とか読めない値札がチラホラ。
惣菜台
店の奥の方に向かうと、滝の風景画のような大陸系らしい壁紙が貼られたテーブル席が配された空間が。
店内
そっちのほうの頭上メニューには回鍋肉とか麻婆豆腐など馴染み深い品々が日本語で掲示されている。多分、目につく部分で日本人にアピールしようとしているのだろう。しかしこれまたカウンターに貼られたメニューには、麺と具を数種類あるものから選んで組み合わせるセットがあり、これがところどころ日本語でも書かれているのだけど、そもそも何の料理なのかがわからない。
ともあれ気になるものを食べてみようと、厨房のほうを覗くと、中国人らしき男性店員が出てきた。頭上にあったエビと野菜が入った三鮮蒸し餃子とかいうのをまず頼み、次いでカウンターにあったデカくて丸い葱油餅を指差し、1つと人差し指で告げた。先のミニコミ誌でも日本語が通じるとあったので、ここまではスムーズにいったが、ここからが大変。
折角こういう店に来たのでチャレンジングなメニューを攻めねばと、2本で500円と他の異様に安いメニューに比べ少々値が張ったが、レジ近くに掲げられて「鴨脖」と書かれたソーセージのような細長い肉の写真を指さした。
ヨーボーレジ脇
すると店員、ちょっと驚いた様子で、自分の首を指で撫で始めた。恐らく、首肉だけど大丈夫か?と言いたいらしい。実は首肉を食べるのがファストフード的に流行っているというのを聞いたことがあるので、その類じゃないかなぁと薄々感じていた。何の首肉かしらんけど。何にしてもこちらとしては無問題。食べてみたいんで、OKOKと手で合図すると、1本?とさらに聞いてくる。初めてなので1本で頼めるならと1本でお願いする。
さて最後に飲み物。頭上のメニューにプレミアムディフローストなる謎のドリンクが書かれていたので、それを注文にすると、オマエは何を言っているんだ?とばかりのリアクション。上に書いてあるとジェスチャーするも通じないので、差し出されたソフトドリンクの一覧から烏龍茶を注文。

会計を済まし、適当に空いてるテーブル席に着くと、もうひとり厨房に女性が現れて、二人で調理に入った。暫く掛かりそうなので、周囲の様子を伺いながら待つことに。
15時近くという中途半端な時間ながら、ポツポツと客がやってくる。テイクアウトの惣菜を買って帰る女性もいれば、子連れの複数人客もいる。これだけみればフツーのフードコート的光景なのだが、どうも話し声を聞くと日本語ではなさそう。よくよく見てみると、確信は持てないが、スーパーの買い物客自体が殆ど日本人ではなさそうだ。確かにプライスはイトーヨーカ堂のディスカウントバージョンのような店なので、大量買いには向いてるから、仕入れ客や家族の多い向こうの方々には好都合な店かもしれない。にしても、中華店以外にもこういうところにまで多く集まっているとは。本当に中国人街の様相を呈しているのだなと、まざまざと見せつけられた気がした。

そんなんを見ていると、突如遠くの方から何やら声が聞こえる。どうも自分を呼んでいるらしい。料理が出来たようだ。
受け渡し口に向かうと、大きなトレーに載せられたものを見て、目を見張った。
料理全景
さっきカウンター上で見た葱油餅¥139+税、目の前で見るとさらにデカい。それに首肉、切られて出てきた。ビニール手袋付きで。これでどーすんの??
葱油餅
まず葱油餅。葱って書いてあるから、パイ生地みたいなのにネギが沢山挟まって揚がっているのかと思いきや、ネギほんのチョット。
葱油餅UP
月餅みたいな生地なのかと思ったが、中は土産物でよくある白あんの和菓子みたいなのを硬めにした感じ。菓子的に甘くはないけど、ちょっと甘い方向の味。もっと中身の味は「おやき」っぽいの想像していたが、味があるのかないのか、食べててよく分からない。でもまぁ不味くはない。こういう食べ物だと思えば少々油っこいがフツーに食べられる。

で、問題の首肉「鴨脖」。
ヤーボー
よく食べ方も分からないので、とりあえず箸でつまんで食べてみる。すると骨の所が殆どで、スジのような身の部分は殆どない。時折骨の破片が砕けるが、軟骨のようにポリポリ食べられるわけでもなく、少し身をカジッただけで、殆どがゴミとなってしまった。
ヤーボーUP
いや、コレ絶対もっと食べられる食べ方があるはずだ。と、目についたのがビニール手袋。まさかとは思ったが、片手に手袋をはめて鴨脖をつまみ、食べてみるとこれがさっきより全然身が食べられる! ウソ!? 理屈がさっぱり解らないが、とにかく肉を食べられるのだからこうやって食べるしかない。味はおつまみサラミ的な、濃いめの醤油っぽいしょっぱさのあるタレが効いており、おやつというより完全にツマミ。ビールに合うと思う。
後で調べたら鴨の首肉らしい。湖北料理の武漢料理で「ヤー・ボー」と読むそうだ。

後から遅れて蒸し餃子も到着。
蒸し餃子
水餃子とどう違うのかよく分からないが、皮が厚めでムチッとして粘る。肉汁はスパークするほどではないがしっかりあって、エビの甘みと、青野菜の香りと適度な苦味が肉の甘味とが相まって、これは日本人でも抵抗なく食べられる。
蒸し餃子UP
よく知ってる味というか。また大きさも大きすぎず小ぶりでもないちょうど良さで、6個315円程度で軽くツマめる割に満足感もある。

本当は肉パンとかも行きたかったが、全部食うと意外にボリューミーで(葱油餅のウエイトが大きいのだが)、かなりお腹いっぱい。
最後に奥の返却口にトレーを返し、厨房にいるお二人に「美味しかった」と親指を立てたところ、スゲーにこやかな笑みで「ありがとうございました」と返してくれた。
なんだか、中国語も分からずに旅行者が現地食の強いメシ屋にアタックしたようなレポになったが、西川口もそんなヴァーチャルトリップが魅力な街になったんだと思うと、感慨深い。
いやはや、これは超楽しい食事。いいっすよ、ウマシ! ごちそうさまでした〜

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冬コミ新刊セット直通販は、〆切りました。ありがとうございました!
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というわけで、冬コミのあった大晦日〜正月三が日にかけて食ったもんレポ、第二弾!
【第一弾:星乃珈琲店@銀座】

元日は、1年で唯一、目覚ましをかけないで起きる寝正月を決め込み、予め仕込んでおいた、かるかやの年越しそば、ますのすしをツマミながらダラダラ溜まった録画を消化するといういつものコースで過ごした。
ますのすし
歴代ますのすしUP:2006年01月2007年01月2009年01月2010年01月2011年01月

1/2は昼に地元で初詣を済ませ、そこから親類の家で過ごすパターン。バスで赤羽まで出るので、時間的に赤羽で昼を食うことになる。
赤羽といえども、正月に開いているのはチェーン系ばかり。ここで個人店を高望みすると昼飯迷子になる。こんな寒い時にそれは回避したい。となれば、チェーン系でも比較的手作り度が高い店にしたい。
昨年、JR高架下とスグに行ける立地に大阪王将があって、たまたま寄ったら結構よかったので、今年もここにした。
高架下
外観
大阪王将 ビーンズ赤羽店【食べログ】
★★★★☆ 4.5
東京都北区赤羽1-1-1

アクセスがいい割に昼ピークでも満席にならない。まぁ混んではいるけどね。
フロアにギチギチに席を作っているので、席間隔が狭いのは仕方ないが、座れるだけマシ。荷物置き用のカゴも常備され、なんだか威勢のいい居酒屋に来てるみたい。
店内
ここは厨房が透明のアクリルで調理風景が見えるようになっていて、手作りされている様が見て取れる。こういう演出は迫力あるし安心感も得られて嬉しい。
厨房
注文は、卓上にあるボタンで店員を呼ぶシステム。どこかで見たことあるボタンだと思ったら、星乃珈琲と一緒だ。
メニューはパウチされたファミレスチックなもので、定食セットから本格中華風の一品、酒類まで豊富に揃う。写真が大きいのでページ数が多くなっているが、品数的には京都王将と同じくらい。
この日は焼き餃子(正式名称は元祖餃子)¥260が安くなる日で、周囲は殆ど焼き餃子を頼んでいた。大阪王将は元々京都王将をルーツにしていると聞くが、店員のコールが「イーガコーテル!」だったので、京都王将の名残りなのだろうか。
実は昨年、焼き餃子を頼んだのだが、冷凍っぽくて皮も薄く、機械で作られたような均一さがあって、正直ウマくなかった。
焼き餃子
以前、定食評論家・今柊二さんのイベントにご一緒させて頂いた時に【刈部山本ブログ参照】、新宿二丁目の大阪王将の餃子が振る舞われたのだが、その時食べたのはサイズも大きく、皮がシッカリして美味しかった。聞くところによると、大阪王将が店ごとに包んでいて、工場で一括生産していないというのだが、昨年はたまたま正月で在庫がなく、臨時でどっかから仕入れたのだろうか。そう思うくらい別モノだった。
餃子中身
(焼き餃子の中身。こうみるとフツーにおいしそう)
しかし今年、周囲で食べてるのは、サイズ的にも大きく、ぷっくり美味しそうに焼けている。ならばと再び焼き餃子を頼むべきか。
相当悩んだが、正月から嫌な思いはしたくないと、さくさく揚げ餃子にしてみた。
揚げ餃子
サイズ的には周りの焼き餃子に比べて小ぶりだが、値段も1個少ないだけで焼き餃子と変わらないのは嬉しい(揚げ餃子って結構するのよね)。そのままで食べてもよかったが、ちょっと酢につけると食べやすくてよかった。
皮は薄めながらパキッとサクサクに揚がっていて、中の餡も野菜多めでニンニクもちゃんと入ってて、ツマミとしては申し分ない。

そうそう、これをアテにしたのが、ハイボール¥280。
ハイボール
フツーに飲みやすい定番の味。

で、前回HITだった青菜のガーリック炒¥490を今回も頼んでみた。
青菜炒め
前回は恐ろしいほどマッハのスピードで出てきたが、今回はそうでもなかった。でも5分くらい、早いほうか。
サッと油多めで炒められた青菜は、青臭くないが火が入りすぎず野菜の味が残ってるナイス加減。唐辛子とニンニクが結構たっぷりまぶされて、これも実に食欲をそそるし、なによりハイボールに合う。

2杯めは杏露酒¥400。
杏露酒
メニューにはなんも書いてなかったが、店員に聞いたらソーダ割りOKというので、そうしてもらった。
ハイボールがビールジョッキで、杏露酒がハイボールジョッキというのも面白い。
杏の甘みと炭酸が合う。当たり前か。近年、中華屋で飲む時はかなり頼む飲み物になった。

メニューのこってりソース焼きそば¥390が気になったので、量も多くなさそうだし、ツマミ代わりに頼んでみた。
ソース焼きそば
これがかなりの太麺で、食感は柔らかめ。オタフクソースみたいな甘みの強いドロソースが絡みまくっていて、炭酸系のアルコールによく合う。これは駄菓子屋もんじゃで、チェリオと一緒に突いてるのに近いな。こりゃいいや。

〆は黒チャーハン¥680。前回フツーのチャーハンがあっさり目の味付けで無理くりパラパラにしててイマヒトツだった。
チャーハン
卓上にあったラー油が、下に砂が溜まってるタイプで単体でも旨かったので、これをかけてなんとか完食したくらい。
ラー油
(卓上の辣油)
チャーハンラー油かけ
(ノーマルチャーハンにかけたところ)
なので、今年はメニューに醤油味と書いてあった黒チャーハンにしたってワケ。
黒チャーハン
これがなんと大正解! 醤油で適度に湿り気が出て、しっとりチャーハンに大変身。しっかり炒まっていて、醤油の焦げた香りと若干苦味が加わった味わいで、グイグイ食わせる。やっぱ醤油チャーハン好きだわ〜 普通盛りでそこそこ量もあるし、非常に満足度の高い一皿。

同行者は麻婆丼¥630。昨年食べた四川麻婆豆腐¥590は味は悪くなかったが、量が多く、しかも石鍋みたいのにグツグツ煮立って出てきたので、苦戦した。
麻婆豆腐
だって、メニュー写真と全然違うんだもの。皿盛りじゃん。
麻婆豆腐メニュー
今年の麻婆丼はメニュー写真と同じく、適度な量。麻婆自体の味も一緒で、見た目が黒っぽいが本格派というよりとろみのある家庭チックな塩梅で、唐辛子系の辛みは弱く、山椒系のシビレの方が勝ってる。味はビター感があって、〆に食うには丁度いい。

高くないし、青菜炒めとかハマった味もあるので、他の候補がない時は重宝しそう。今回は2度めとあって、こちらの攻略法が見えた気がした。
にしても昨年の焼き餃子はなんだったのか。来年また来ることになったら、焼き餃子リベンジしてみようかな。
ともあれ、個人店がやってない時期にこれだけ食わせてもらえれば大満足。ウマシ! ごちそうさまです!

というわけで、正月話はもうチョットつづく。

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冬コミ新刊の追い込みに入る前に、タイミング的にUPしそこねてたネタをやっておきますか。
丁度1年前の冬新刊で、都内近郊の温泉・サウナを巡っていた時に昼飯で立ち寄った1軒。予てより蒲田餃子【詳細:アド街京急蒲田回HP参照】は気になっており、お隣の川崎餃子は食べていたので、こりゃ食べて見ないわけには行かないと、元祖と言われるニイハオに突撃することに。
その日、蒲田着が遅い時間になってしまい、本店が休業中でその代わりとなる別館は既に昼営業を終了していた。調べると恵馨閣(けいしんかく)という系列店が通し営業のようで、しかもJRの駅から近いとあって、ソチラへ向かうことに。

駅西口、どっきりカメラのキシフォートでお馴染みアーケード商店街と並走する車通り沿いに少し歩く。

するとスグ、三井のリハウス2Fへ誘う派手な階段がお出迎え。
外観@ニイハオ恵馨閣
見た目的には安そうじゃないし、巷によくあるプリントしたメニューがやたら貼られた大陸系のフォーマット化されたソソられない中華屋っぽくもあり、知らなければ入らないような佇まい。

階段入口@ニイハオ恵馨閣ニイハオ 恵馨閣【食べログ】
★★★★☆ 4.3
所在地:東京都大田区西蒲田7-45-1 イプセ蒲田2F
公式サイト:http://www.nihao.co.jp/

ファミレスっぽいテーブル席がズラリと並ぶ店内はかなりのキャパ。しかもまだランチタイムとはいえ中途半端な時間ながらほぼ満席状態。
レジの所で店の大陸系のオネエさんに待つように言われる始末。しかし丁度帰る客がいたので、入れ替わりでスグ席につけた。
店内@ニイハオ恵馨閣
卓上にはランチ用の定食メニューのみが置かれる。
どれも店の雰囲気からは想像できないほど安く(ワンコイン)、周囲で食べてる人のを見ると信じられないくらい景気のいい盛り。
だがなんと、餃子ライスがない!
餃子が売りの店でそんなことってある? 店の人に、焼き餃子とライスだけは頼めないのか聞くとアッサリOKとのこと。

で、結構待ってやって来たのがコチラ、焼き餃子¥300+ライス¥100+税(当時。確か)
餃子&ライス@ニイハオ恵馨閣
写真には写ってないが、特別サービスでスープを付けてくれた。
なるほど、パキッとした羽が付いてますなー。
餃子UP@ニイハオ恵馨閣
早速頂かせて貰うと、パリっとした食感の後、モチっとした皮の食感がやってくる。
餃子横から@ニイハオ恵馨閣
皮は結構厚みがあってモチモチしている。食べごたえがあってこれはイイ!
中の餡は・・・
餃子onザ・ライス@ニイハオ恵馨閣
あれ、羽付き餃子は肉汁スパーク系でアツアツなのを覚悟して噛んだが、丁度いい、というかチョットヌルいくらい。そこそこ待ったので焼きたてかと思いきや、違うのか、それとも元々こういうのもなのか。ランチタイムなので予め用意していたものを、羽だけ付けて焼いてるのかな? 真相は分からないので無責任なこと言えないが、それにしては時間かかったし、他のオーダーとの都合だろうか。ともあれ、ヌルい好きとしてはまぁコッチの方が餡が味わえていいのだが、それでも流石にチョット物足りない。が、野菜もシッカリ多めで肉汁は出るし、両方の甘みが感じられて純粋に美味しい。
ライスはデフォでかなり多め。昼前に少し食べていたので、大きめの餃子5コとご飯でかなりお腹いっぱいになれた。

う〜ん、初めての羽つきながら、これなら別に羽要らないかなと。羽みたいなキャッチーな飾り落としても十分美味しい。なので、人と夜の別館にでも行って、飲みながら焼きたてを狙って餃子食べまくるコースの方が堪能できるような気がした。
でも夜の蒲田なんて、飲み屋が多いし、ともかく万平【過去記事】という最大の誘惑に勝てるかが勝負だ(^_^;)
ともあれ、名物の実力は納得だった。美味しかったっす。ごちそうさま!

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ブログネタ
餃子!餃子!餃子! に参加中!
昨年末発行した拙ミニコミ同人誌の13冬号『ふろ式・酒場の叙景』【詳細】取材時のこと。東京健康ランドまねきの湯【過去記事】や江戸川競艇帰りに寄れそうな店はないかと探していたら、だいぶ前に船堀街道沿いに見つけた激渋の餃子屋を思い出して急行してみた話をば。
10年近く前に江戸川区を自転車で粗方回ったことがあった。都心通勤者が住むような住宅街が多く、電車も都心へと向かう東西線や都営新宿線がその名の通り東西に走っており、南北を結ぶ交通がバスか自転車で、環七などの幹線道路が縦断し常に車で混み合っている状況だった。なので、ちょっと駅から離れると陸の孤島感があり、高速のインターとか古くからの街道沿いに独特の空気の文化があって、妙に惹かれていた。
その時にグッと後ろ髪を引かれたのが、船堀街道沿い、船堀駅と小松川ランプの中間くらいにある餃子屋さん。近くにラーメンショップのさつまっ子チェーンがあることもあって、記憶に残っていたのだ。
どう、惹かれるっしょ?
外観@高砂

入口@高砂高砂【食べログ】
★★★★☆ 4.5
東京都江戸川区東小松川2-28-17

当時は別の所で食事をした後だったので立ち寄らなかったが、後から来ようにもクチコミも満足になく、営業情報が調べようがない。駅からは遠いし、行ってフラれたら目も当てられないと、完全に行く機会を逸していた。
しかし近年、ギャンブル場メシに目覚め調べてみると江戸川競艇場から歩けなくない距離にあることが判明。さらにクチコミも上がるようになり、営業情報が知れた。
店サイド@高砂
というわけで突撃と相なったが、イートイン用の店サイドの入口から入り、カウンターに着きナニゲに卓上のメニューを見やると、なんと事前情報の22時閉店よりさらに短くなっており、閉店が19:30となってるではないか。
時既に19:10を回っている。
さらに店の人に聞くとアルコールは愚かドリンク類は一切置いていないという。
ガビーン。
餃子でチューハイでもいっぱい引っ掛けてから、夜の船堀街道をフラフラ帰ろうと画策していたのにぃ〜
頭が完全に飲みモードになっていたのでどうにも切り替えることが出来ない。見ると向かいが酒屋なので、常連だったら缶チューハイでも買ってきてここで飲めたかもしれない。でも一見の、しかも閉店間際にそんなことできようはずもない。ここでは一杯引っ掛けるのは諦め、帰路の途中どこかで飲むかご飯食べて帰るしかないか。
見ると続々と餃子の持ち帰り客が来ては買い物途中だろうか、後で取りに来て帰っていく。基本は持ち帰りのようだ。だから店内はカウンターのみオマケで設えてあるようなもんで、チャーハンや炒めものといった定番の中華メニューが揃ってはいるが、アルコールでダラダラ過ごすというより、餃子に一品つけてサッと食ってサッと帰る店なのだろう。お店の方はお母さんとその息子さんらしき2人で、忙しそうに餃子を焼きまくっている。あちゃー、知ってればこの日のルート変えたんだけどなぁ。
仕方ない、一先ず餃子だけ頂いて帰りながらこの後の予定を組み立てるとしよう。

で、やって来ました焼きたての、焼き餃子¥300!
焼き餃子@高砂
結構細っちくて小さい餃子が7コ。確かに安いから贅沢言えないが・・・まぁこんなもんかと諦めて一口頬張ると・・・サクッ、ジュバー!!んん!?ん、なんだこの餃子は!!!
餃子UP@高砂
なんてそんな大袈裟なリアクションするようなもんじゃない。なんていうとお店の方に失礼かもしれないが、餃子自体は至ってフツー。キャベツ等ヤサイ多めで、まぁ焼きたてだったらソコソコ美味しいだろうなと想像できるくらいの小粒のシロモノなのに、噛むと汁がジュワーっと口中でスパークし、野菜等の餡の甘みがジンワ〜っと広がる。焼きは結構ハードで、皮は薄めでパキパキ。それが小粒だから噛むと一気にパリからのジュワーがリズムよく押し寄せるのだ。タレを作ってつけても美味しいがそのままでも十分旨みがある。

あぁ、これだけのものが出てくるなら、チャーハンか野菜炒め系も頼むんだった。19:20を回っており、今から頼む勇気もなく、餃子1つだけでスミマセンでした、今度はシッカリ食べに来ますと、お代を渡しながらお店の方に詫びるのだった。それでも息子さんらしき方は笑顔で返してくれ、店を出る時はお母さんともども気持よく送り出してくれた。ホント申し訳ない。
クドイようだが、フツーの餃子ですよ。それを丁寧に作って焼いてこれだけのものに仕上げてる。ただの町の一角の餃子屋だけど、だからこその味・出来でもあると思う。こういうのに当たると心底幸せな気分になれる。これ近所のお父さんなら週末の晩酌のルービーのアテにサイコーだろうね。
というわけで、次こそチャーハン・ギョウザだ!ウマシ!ごちそうさんっした!

高砂 ( 船堀 / 中華料理その他 )
★★★★★5.0
supported by ロケタッチグルメ

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