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C92カラー夏コミ無事終了、ありがとうございました!!
新刊『ラーメンショップ路線バスの旅』、委託先には納品済みです。東京近郊にローカルチェーンが残る今の姿と、ロードサイドの現状を肌感覚で追った内容です。都市部の食事情との差が浮き彫りになっていると思います。そういうのに興味ある方にオススメです。
『パトめし!×∞』は一部委託先のみ納品完了しています【委託先一覧:下部】。自分の食と世界に対する考え方を理詰め(?)で述べた1冊なので、パトレイバー関係なく読んでもらえる内容になってます。手前の考えに興味ある方、是非手にとって欲しいッス。
というわけで、メシ通のラーメン系譜学の新記事【代々木上原大勝軒】がUPされたものの(今度詳しくやります)、先に新刊でスペースの関係で詳しく紹介できなかったオートレストランUPしときやす。

高崎線北上尾駅の北口に降りてすぐの道路が旧中仙道。その先に現中山道の国道17号があるのだが、そこへ至る道には派手な看板が目に痛いほどのドンキやらが入るショッピングセンターが。
オートパーラー上尾北上尾駅前ドンキ
この裏に個室ビデオがあって、その表通りが17号というザ・郊外なロードサイド風景が展開する。
オートパーラー上尾17号
17号沿いに歩くと、ケーズデンキの向かい、チェーン系大型ロードサイド店に混ざって、一際異彩を放つ怪しげなネオンが浮かび上がる。惹かれて近づいてみると、なんと現役のオートレストランだった。
オートパーラー上尾外観
オートパーラー上尾【食べログ】
★★★★★★★★★★ これもガキ帝国
埼玉県上尾市久保70-2

24時間営業で、ジュース類のほかカップ麺やパンといった自販機が並ぶ、こうしたドライブインは昭和末期までは都内でも環七などで見かけたが、今でも東京近郊・北関東には結構残っている。
ゲーム台が置かれる所も多いが、ここはその台数がかなり多く、地元のヤンキーの溜まり場臭がプンプンする。
オートパーラー上尾ゲームコーナー
ゲームコーナーの一番奥に自販機が10台ほど並ぶ一角が。
オートパーラー上尾自販機コーナー
中でも目を引くのがトーストとうどん。
オートパーラー上尾うどん自販機
オートパーラー上尾トースト自販機
同じ17号沿いでは行田の鉄剣タロー【過去記事】には今や絶滅危惧種に等しいハンバーガーがあるが、そこまでレアじゃないにしろ、トーストもうどんも少なくなってしまった。自販機の仕組みは単純で、プラスチックの器ごとうどんが入っていて、コインを投入すると内部で熱湯が注がれ、湯切りされ、スープが注がれて1分程で出てくる。
オートパーラー上尾うどん取り出し口
ちゃんと七味も取る場所があって1つ失敬し、休憩用のテーブルで頂く。
オートパーラー上尾七味

天ぷらうどん¥250!
オートパーラー上尾うどんと自販機
天ぷらの形状を保ちたくてかき混ぜをそこそこに啜ったら、汁が薄くて面食らった。かき揚げは衣ぐちゃぐちゃだけど、うどんだってコシなんか関係ねー感じがたまらない(それでも意外とヘバってないよ)。かき揚げも玉ねぎや桜エビも入ってる。
オートパーラー上尾うどん
食ってる内に段々味が濃くなってきて、下の方にタレが溜まっているのに気付いた。今度はしっかりかき混ぜる。
オートパーラー上尾うどん混ぜたあと
すると塩気がいい塩梅になった。どん兵衛にしろ立ちそばにしろ、麺も汁もぐちゃぐちゃに混ぜた渾然一体となったのが醍醐味。二昔前の一端の立ちそばのうどんになってる。

さてお次はトースト¥200!
オートパーラー上尾トースト銀紙
これも自販機の中にヒーターが入っていて、アルミに巻かれたパンがトーストされるって寸法。以前ハムチーズを食べているので、今回はコンビーフ。
オートパーラー上尾トースト自販機ボタン
ボタンを押すと、トースト中のランプが点灯。
オートパーラー上尾トースト自販機ランプ
暫く待つとアルミホイルに包まれたのが出てくる。
飲み物に瓶コーラの自販機があったのでそれを付ける。
オートパーラー上尾トースト自販機とコーラ
アルミを開けると、ホッカホカのトーストがお目見え。適度な焦げ目がついてるが、焼けすぎてないのがミソ。
オートパーラー上尾トーストUP
8枚切り程の薄めのパン2枚にマーガリンの塗られた上に乗ったコンビーフがサンドされてるだけだが、しっとりしたパンの甘みがジュワ〜ンと口中に広がって、あぁ、なんでただのパンなのにこんなに旨いんだろうってなる。
オートパーラー上尾トースト中身
こういうのにまたコーラが合うんだ。瓶だと2割増しくらいによく感じる。喫茶店のパンと一緒で、自販機トーストは不思議なマジックがある気がする。

ゴミをゴミ箱に入れて退散。改めてこのカルチャーが都内から駆逐されたのが悔やまれるが、ニーズがなくなったんだから仕方ない。またこっち方面に来たら寄るとしよう。
掛け値なしに純粋にウマシ! ごちそうさまでした。

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●夏コミ受かってます!
3日目 東2 X-01a ガキ帝国@東京ビッグサイトC92カラー
【コミケWEBカタログ】

なんと、お誕生日席な上、東2の入口スグだ!
新刊は『ラーメンショップ路線バスの旅』…埼玉県中央部を路線バスを乗り継いで、途中散策スポットやうどん、温泉に立ち寄りながら、ラーメンショップを食べ巡る!
前代未聞、誰もやらなかったバカ企画を実現するため、クラウドファンディングを予定しています。近々に詳細お知らせします。
それと、パトめし!の完結編を出す予定。
というわけで、路線バスの旅途中に寄った、ラーショ以外の店のレポをば。

スパ銭に行くんで隣のみずほ台はよく降りるのだが、鶴瀬は初めて。私鉄の隣駅ながら、雰囲気が結構変わる。
鶴瀬北口ロード
北へ伸びる車道路の脇は緑豊かで、少し離れると森林に埋もれるように神社が佇んでいたりと、長閑な風景になる。
鶴瀬神社
駅前の喫茶洋食にもかなり惹かれたが、初志貫徹と駅前ロータリーから北へ数分、さか枝出身という目的のうどん屋へ着くも、営業時間変更で、平日の昼営業がなくなってた!
もう1軒、ここから10分程先にうどん屋をマークしているのだが、営業終了まで残り15分。しかも郊外の武蔵野うどん店って早じまいがデフォルトなところがあるので、こりゃ着いても閉まっている率99%だなと思いつつ、最悪近くにあるららぽーとのフードコードに行くしかないと決め、脇道に逸れ、畑の中を進む。

ららぽーとに続く車通りに出ると、角がうどん屋のはず。
角にある家の勝手口から、作務衣っぽい衣装の女性が出入りするのが見えた。あちゃー、ここだったら閉店準備中ってところだろうな。諦めつつ角を曲がって建物の正面に出ると、おおっ、開いてる! 多分。
諏訪外観
諏訪正面
うどん工房 諏訪【食べログ】
★★★★☆ 4.7
所在地:埼玉県富士見市諏訪2-1-10

よく見ると暖簾がかかってない。よくあるブービートラップながら、恐る恐る入口へ近づくと、自動ドアが開いた。
よし!と思いきや、店内の大きなテーブルに1人腰掛けてる女性がまじまじとこちらを見ている。マズい。店の人か。
「まだ大丈夫ですか?」と聞くも、その人はキョトンとしたまま動かない。壁に、地域イベントのポスターやどっか海外の観光地の写真だとか貼られた、アンテナショップのイートイン的な雰囲気の中を見渡すと、奥の厨房から店員らしき女性が出てきた。どうも席にいたのはお客さんで、注文を待ってたらしい。
ホッとして窓際のカウンターに着く。店の方はお茶を出してくれて、飲みながらメニューを見る。テーブルの上にパウチされたものが置かれているのだが、あらら、あったかいうどんしかない。
諏訪温かいうどんメニュー
暑い中歩いてきてあったかいカレーうどんとかキツいなぁと思ったら、隣の席には冷たいメニューが。あ、別々なのね。
諏訪冷たいうどんメニュー
オーダーを済まし、待つこと・・・結構かかったかな。15分くらい。

肉汁うどん中¥710!
諏訪肉汁うどん中
メニューには中盛375gとあって、これ茹で前だった結構な量だなと思いつつ、大盛り500gで茹で前で撃沈するのは嫌だし、並で少ないのはイタイから中盛にしたのだが、思ったより少なそう。
諏訪うどんUP
うどんの見た目ってわかんないもんで、茹で後の量にしては多い気もするし、どうなんでしょう。まぁ茹で前としても、つけ麺よりうどんの方がなんでか量食えるしね。
にしても、艷やかでひねり具合の良さそうなフェイス。まずうどんだけ食べてみると、ムニッとした歯ざわりでながら、しっかりコシもあって、讃岐を経た武蔵野うどんって感じ。新しそうな店なんで、色々試行錯誤した感じが伝わってくる。こう書くと最近訪れた上尾の深山うどん【過去記事】を思い出すが、アッチの方がいい意味で下品というか、パンチがある感じがする。恐らくコチラの店は、添加物なしとか自然派の様子なので、塩分も控えめなのだろうが、全体的なバランスでいうと、せっかくの北海道産小麦なんで、もうちっと前に出てくる感じがほしいかなぁと。
しかし、それを補って余りあるのがつけ汁!
諏訪つけ汁UP
表面に油が浮いてるけど、ナチュラル志向で大人しそうに見せかけて、汁自体がかなり自然な旨みがガツンと出てる代物。多分豚とか動物系のダシだろう、動物油脂じゃないと出ないコクがスゴイ。シッカリしつつも味の印象が大人しいうどんをコレにつけて食べると、一気に独自の味わいが広がる。これは確かに温かいのもウマイかも。
諏訪つけ汁IN
さらに具の豚肉が厚みがあってもうモッチモチ。熱が入ってシナって甘くなったネギも単体でウマイが、平牧三元豚という赤身の弾力があってしかも柔らかい豚肉との相性がバツグン。これと汁とうどんが渾然一体となるとズババババっと一気にうどんが胃袋に消えてなくなってしまう。
諏訪割りスープ
うどんを食べ終えたところで、「出汁」とシールが貼られたポットから、つけ汁を割る。
コッチはカツオメインの魚介系らしく(煮干しや昆布等色々入ってるらしい)、プ〜ンと出汁の香りが鼻孔をつく。いい感じに、動物系と合わさって、飲みやすく、香り豊かに完食できた。

つけ汁の動物系ダシの厚みには驚いたが、それ以外は優しく、まとまりのイイうどんだった。こういうお店が閉店時間までシッカリ営業してくれるのはホント嬉しい。持ち帰りもできるようだし、近場で車で寄れる人は本当に重宝することだろう。
というわけで、いや〜、ダメ元で来てヨカッタ! 美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

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GWはぶっ通しで仕事だったので、GW明けの月曜は休みを取って、桶川方面へ行った。

この日は兎に角暑くて(そりゃ熊谷に近づいてるわけだからね)、着てった上着を駅出て早速脱いで、結局家帰るまで片手に抱えたままエラい荷物になってしまった。
ここから20分弱、そんな状態で歩くのかと思うと気が遠くなった。休みに来たんじゃないのかと自問自答してしまう。
まずは旧中山道のロードサイドを歩く。途中バス停を見つけたが、バスは2〜3時間に一本。事前に調べて知っていたので、そもそも利用を前提に来ていないが、改めて見ると気が遠くなる。
それでも、この辺は片側一車線ながら道幅が広く、歩道も広く取られているので歩きやすい。
深山うどん17号
暫くして、現中山道の17号に入ると、車がバンバン通り、沿道にはブックオフや洋服の青山、山岡家にケーズデンキと、ロードサイド丸出しな光景が広がる。
深山うどんビバホーム敷地内
そんな中、ビバホームの敷地内に、コメダ珈琲と同じ建物に入るうどん屋が。
深山うどん外観
深山うどん入口
深山うどん(SHINZAN)【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県上尾市大字上字堤下303-4

本当は桶川駅前の古くからのうどん屋に行く予定だったが、月曜定休日とあってコチラをセレクト。GW明けなので臨時休業を不安視していたが、店自体まだ新しそうで、事前に調べてもなんだか時間通り営業してそうな店だったので、コチラに決めた。折角だから古い店がよかったんだけど、こういう日は仕方ないね。
入店すると券売機があり、コチラで購入。
店主だろう若そうなニイチャンとバイトらしき女性が元気に迎えてくれた。
先客は一人だけなので、適当な2人がけ席に着く。
深山うどん店内
店内はやや暗めながら、テーブル席メインでどこにでもありそうなイマドキの飲食店。ロードサイドにしては小ぢんまりしてて、でも都心部だと広いだろうなと言うサイズ感。
トイレを借りたが、広くて清潔で、手洗い場も広くてビックリした。
注文ごとに茹でてくれるそうなので、10分程待つこと暫し。

やってきました、肉なす汁うどん中¥780!
深山うどん肉なす汁うどん中
おおっ、このツヤツヤながら芯の強そうな太めのウドンがなんたってソソる。それに上に乗った三角形のペランとした切れ端みたいのが何ともイイですな。これが気になってココに決めたようなもんだし。量も中盛で丁度良さそう。券売機には中で530gと書かれてて、茹で後だったら食い切れないかもと心配だったが、店のオススメと書かれていたし、これなら従って正解。
深山うどんウドンUP
早速うどんだけズビズビっといただくと、ウン、かなりコシが強く、そんなに見た目ほど加水率は高くなさそうで、しっかり噛みごたえがある。それでもゴワゴワじゃなくてネッチリしてて、うどん単体で甘みが感じられる。塩分もキツくなく、まさにいい塩梅。上の三角のピラピラのを食べるとよりウドン自体の旨みが感じられる。モロ好み。うひゃひゃ、これはウマイっすな〜
と、うどんだけ変態のように啜っててもアレなんで、つけ汁の方に取り掛かる。こっちエリアでは定番の肉汁だが、ナスが入ったのがあったので、ナス好きとしては不可避。
深山うどん汁UP
汁自体は甘じょっぱい定番のタイプながら、そんなに濃く煮詰まってないので、あっさりと飲める。こちらも塩分と甘みのバランスが絶妙。まぁ出汁自体がもっと濃くても個人的には問題ないが、十分。
肉は豚バラで薄すぎず、噛めば肉の甘味も感じられて、まぁまぁ十分美味しいのだが、特筆すべきはナス。ナスはこういう汁物に入ってるのって、火が通りにくいからか固くて青臭いばかりになりがちだが、コチラのは潰れるほどトロトロで、微かに油のような甘みを感じる。これ、多分汁といっしょに煮込んでなくて、別仕込みで素揚げか何か軽く一手間かけたのを提供直前に合わせてない? その分というか、ネギは硬めで、こっちは最後の方までつけ汁の奥に沈めて、熱で温まったのを食うのが吉かと。
セパレートに食うばかりじゃ芸がないので、ちゃんとうどんを汁につけても頂いた。つけ汁うどんの宿命というか、うどん単体が良くても、アツアツのつけ汁に浸すと一気にうどんが萎えて、エッジが取れて良さがなくなってしまうモノも少なくない中、ここんちのウドンはつけ汁につけても適度に汁に馴染み、つけたなりのウマさになる。う〜ん、これはそのまま食うべきか浸すべきか、悩むな。
なんて思いながら、結局半分つけて半分そのまま食べていたら、あっという間になくなってしまった。

これなら大食えたなと後悔しつつも、適度な満腹感に満足し、店のお二人にもこれまた元気に気持ちよく見送られ、店を後にした。
見た目のシズル感の勝利といいますか、ビジュアルが期待値の斜め上を行く感じで、非常に好感が持てた。店主さんの仕事も丁寧そうだし、こういうウドンが夜も食べられるのもイイ。仕込みも大変だと思うけど、末永く続くことを願うばかり。
納得行くウドンが食べられて、元気百倍! このままテクテク17号を進み、北本の温泉へと向かうのだった。
いやはや歩いてきてヨカッタ〜、ウマウマウマシ!! ご馳走様でした!

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毎年言ってる気がするが、それでも今年は特に閉店が相次いだ気がする。そんな中、12年夏号『岸辺のアブラミ』で取り上げた、某パチンコ店が閉店したというニュースが飛び込んでいた。ということは、付帯していた食事処は!?

レッツゴートゥ、パチンコ、ふっっじーーーーー♪
とニイチャンがシャウトする歌をご存じの方は、川口在住歴が長いと見た。東京と埼玉を分かつ荒川に架かる新荒川大橋の上からも夜は富士山のネオンサインが輝いているし、15年くらいまでは頻繁に街中を宣伝カーが冒頭の歌を大音量で流しながら走り回っていた。
そのパチンコふじが閉店したというニュースが飛び込んできた。てことは、隣接のうどん屋ももうないのかー!!!!?
というわけで、以前取り上げてから再訪したレポは当ブログでは未公開だったので、ここで開陳したい。

【2007年10月UP:むさしの庵@川口元郷〜どぅゆのみ?×2腰打心麺!?】

以前はむさしの庵という名前だったが、久々にきたら(2012年6月)「心店うどん」と更に腰打心麺(↑のリンクから過去記事参照をば)を打ち出す店名に変更されていた。
Pふじ裏口
メニューも掲げられていたので近づいて見ると、腰打心麺は健在のようだ。
Pふじ心店うどん外メニュー
この日は裏手から入ったので正面に回ってみると・・・新荒川大橋からも見えるパチンコふじの富士山型の電飾看板の脇、プレハブ小屋のような店は健在だった!
Pふじ外観
Pふじ心店うどん外観
心店うどん【食べログ】
所在地:埼玉県川口市元郷3丁目22-2 パチンコふじ駐車場内
参照サイト:どんじゃら てんちょ夢芝居「パチンコふじを知らないヤツはバカだ!特集」
心のリールは回っているか「【追悼】さらば愛しきパチンコふじ」
銀玉だらけっ!!「【ふじの不思議?】最強P-WORLD非掲載店!埼玉・川口「パチンコふじ」に行ってきたよー!」

意気揚々と入っていくと、厨房にはテンションの低い30代頃と思しき男性のみ。どうしてここで働くことになったのだろう。オバちゃんの元気な接客とはまた別種の、郊外店らしい光景に思えた。
Pふじ心店うどん店内
通りの看板の一番最初に書かれていたメニュー、牛汁心麺が気になったのでそれを冷やしで注文。
徐ろにそのニイチャンが出してきたのは冷やし中華を盛るようなガラス皿で、汁が少なくならないか心配したが、キュウリをその場で細切りにしだしたので、おっ、これはもしやと期待感が湧いてきた。麺を茹で上げ冷水で洗い、冷蔵庫から麦茶ポットに入った汁をかける。そしてその上に牛丼の具を乗せた。やっぱりか。海苔かけが結構ザッパだが、牛肉も多そうで、中々ワイルドなビジュアル。

牛汁心麺並¥530!
Pふじ心店うどん牛汁心麺
食べてみると、うどんは確かにエッジが立っているものの、想像してたような目のギュッと詰まった小麦感はなく、ポクポクと腰も風味もない食感。これなら温かい方が正解かもしれないが、食べているうちにポクポクの食感に慣れてきて、これはこれで他にない美味しさがある気がしてきた。
Pふじ心店うどん牛汁心麺UP
汁は塩っけが強く、出汁感は弱いが、メリハリのある味が、うどんとシャキシャキのキュウリを食べやすくまとめている。牛丼はやっぱり甘辛で美味しく、うどんにかかってもうどんも汁も殺さない。それぞれのパーツの旨みは弱いものの、濃い汁のお陰で全体としての味、食感の良さ、勢いが生まれ、これはこれのジャンクな一杯になっている。

昼下がり、パチンコ屋の脇の静寂の空間で一人食う一杯としては却って理想的かもしれない。
帰り際、ひとりパチンカーが入ってきて、つまらなそうに飯を食ってる姿も様になっている。そんなんを尻目にパチンコ屋裏手、駐車場脇の駐輪場へ戻る。
そういえば前はもっと駐車場大きかったような。改めて見ると、以前駐車場だっただだっ広いスペースは倉庫になっており、パチンコふじの敷地が縮小されていた。最近はめっきり町中で見る機会の減った宣伝カーが、薄暗い現・駐輪場の隅にポツンと停められていた。
Pふじカー
規模の縮小といい、中々厳しい状況にあるのかと察することしか出来ないが、心店うどんといい、郊外の一つのスタイルの今の姿の象徴のようで、切なさがこみ上げてきた。
そしてこの度の閉店。何かこう川口でも駅から離れた工場街の今が現れている気がした。ともあれ、お疲れ様でした。合掌。

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夏コミ対応も一段落し、これまでUP出来なかった大ネタを書き上げられると思ったが、余裕こいてる内に更新にだいぶ間が開いてしまった。スンマセン(^^ゞ

で、時は今年7月上旬。クソ暑くなる前最後のプチ遠征行くぞ!と選んだのは、さいたま市なのか川越なのか上尾なのかさえ不明な陸の孤島。住所は上尾だが、強引に最寄り駅を探ると指扇駅。荒川沿いで川越との境となると以前西武大宮線の廃線跡【参照サイト】を巡った際に、国道16号の上江橋に残る嘗ての橋脚【丸田祥三Twitter】を見に来た時以来。今回はそこより橋一つ北側なので、初めて来るエリア。
廃線跡を巡った時もうどん食べたが、硬くてお馴染みと言われる武蔵野うどんエリアにあって、コチラの店は柔らかくて有名らしい。また川沿いのサイクリングロードから近いとあって、チャリンカーの間で定番の昼めしスポットなのだそうだ。
クチコミを見ると、うどんが伸びてるなんて意見が多くて、グズグズのはチョット嫌だなぁと思うが、近年は川原で飲んだりと【過去記事:たぬきや】アウトドア的ゆるゆるな飲みスポットにハマっているので、まずは試してみんべぇと、場所が場所だけに事前に電話で営業を確認して行くことに。

今回は飲むし同行者もいるので自転車ではなくバスで。川越や指扇からも行けるが、大宮駅から川岸や近くのゴルフ場や高校へ行くバスが数系統出ているので、大宮から行くことに。
バスはズンズン北西へと進む。見たことある道路だなと思ったら、清河寺温泉【公式サイト】が見えてきた。前に風呂入りに来た時と同じ道路を通る道だった(というわけで帰りは清河寺温泉でひとっ風呂浴びて帰った)。
道が狭くなってくると、荒川の土手らしき雑草の生い茂る風景が車窓から見切れてくる。
神社と郵便局がある、田舎の辻って感じのところで下車。ここから店まで5分弱歩く。
沿道は殆ど農家だが、煉瓦造りの蔵も窺える。
川岸屋通りの廃屋
廃屋や嘗ての商家のような建物もあり、以前はこの辺りでは栄えていた面影を覗かせる。
川岸屋通りの鳥居
そして荒川の土手が迫ってくる所になると、田舎に一軒だけあるナンデモヤ的商店風の、コカコーラの看板を掲げた外観が現れる。
川岸屋外観
川岸屋正面
川岸屋【食べログ】
★★★★★★★★★★ 伸びてるとか言う奴は来なくていい!!
所在地:埼玉県上尾市平方2693-3

おおっ、これは昭和キッズにはゾクゾクくる佇まい。たぬきやにも感じたが、レジャー客に釣り竿を貸したりしてて海の家的休憩ポイントとなって食事やアルコールも出しだした的な臭いがする。昭和のレジャー感がたまりませんなぁ。
ただ1点今風なのは、先にも触れたように自転車客用に、ロードバイクを引っ掛ける竿みたいのが設置されてる。スタンドないチャリが多いから、ワイズみたいなそーゆーチャリの専門店とか行くと見かけるやつ。本当にここに寄るんだと気付かされる。
テンションあげあげで入店すると、そこはまさしく期待通りの焦げ茶色の空間。
川岸屋店内
大衆酒場というより大衆食堂的な雰囲気。入ってすぐのテーブルでは近所の常連らしきオッサンが昼から一杯引っ掛けて…いや一杯どころではないイイ感じにまどろんでいる。入口脇には冷蔵ショーケースがあってオッサンはそこから取り出して飲んでる。稀にこういう自分で勝手に開けて飲む酒場や中華屋があるが、基本は店の人に注文して、店の人がグラスと一緒に持ってきてくれる。
一番奥のテーブルに座り、お冷を持ってきてくれた店のおじいちゃんにビールとつまめるものを注文。ビールなら生がいいんだけど、冷蔵ケースにあるものから選ぶようなので、瓶ビールに。他にアルコールは冷酒があるみたい。一応生ビールのサーバーがあるようだが、完全に店の私物置きになってた。これも一興。
川岸屋メニュー
厨房が見える小窓の上にあるメニュー短冊を見ると、一品物とうどんと限られたもののみだが、おじいちゃんが一人つくるとなると多い方かもしれない。

というわけで、まずはビール(大びん)¥560で乾杯!
川岸屋ルービー
突き出しに「これくらいしかないけど」と出してくれたのが、大好物の粉ふきいも。
川岸屋粉ふきいも
これがホクホクで適度にシットリしてて、味付けも塩分控えめで実にオイシイ! 冷めてるが、こういうのは冷めて味が馴染んだ位の方がイイ。冷え冷えのルービーと食ってると、これだけで何皿もイケそう。
と思ってたら、もつ煮¥400がやってきた。
川岸屋もつ煮
店の雰囲気に似合わずといったら失礼だが、綺麗に盛られて丁寧に煮込まれてそうなシロモノでビックリした。食べてみるともうかなりのトロトロ加減で、臭みなく丁寧に処理されてると思しきモツ。味付けはそんなに濃くないが(味噌かな)、自然な感じにトロミが付いたマッタリとした汁で、優しい濃厚さにまたネギと掛けた七味が適度なピリ辛加減がアクセントになってる。いやこれ、そんじょそこらの飲み屋のより全然優れた逸品ですよ。なんてことない感じではあるんだけど。

これではビールが進むのも仕方なく、メニューで気になった焼酎の水割り¥370を注文。
川岸屋水割り厨房におじいちゃんがいたので、近くに行って声をかけるも、ちょっと耳が遠いようで、自分の存在に気づかない。何度か声をかけたがダメだったので、席に戻って様子を見ていると、客席側に出てきたので歩み寄って注文。こういうのもこの店ならではということで楽しみたいところ。
で、この水割り、焼酎が冷蔵ケースにあったものなのかよく分からないが、かなり濃いめの酒好き仕様。さらにサービスで粉ふきいもを追加してくれて、嬉しかった。
もう一品の追加は野菜いため¥400!
川岸屋野菜炒め
飲みながらで、〆にも影響しない丁度いい量。これまた何でもない野菜炒めながら、水っぽくならず、シャキシャキ感もあってイイ塩梅。熱の入った甘いニンジンはいいね。

さて、そろそろ〆に行きますか、肉汁うどん¥600!
川岸屋肉汁うどん
この頃にはおばあちゃんも帰ってきて、ちょっと賑やかに。厨房からうどんを水で締める音が聞こえてきて暫し。やってきたそれは、並盛りにしても量が少なめなもの。飲んで食った後なので内心ホッとしたが(コッチの方の田舎うどんって爆盛りだったりするところもあるんで)、チャリでうどんだけ食べに来るなら大盛りか2杯は必至かと。
とはいえ、うどんをみるとピカピカと光り実に艷やか。しかも手打ちらしく太さがマチマチで捻りもあって、これは伸びてると聞かされても否が応にも期待が膨らむ。
川岸屋うどんUP
で、まずうどんだけ何も付けずに食べてみると、これがツルンと呆気無く口に入るほど水気を湛えたもので、緩やかながら弾力もあり、噛むと甘いような旨みが口中に広がる。確かに多加水なのでコシがあるという感じではないが、ネチッとした粘る部分もある。これは全然伸びてるんじゃない。こういううどんなんだ。ここのうどんに適った茹で加減で、ならではの美味しさ、しなやかさで満ち満ちている。なんだこれ、全然ウマイじゃん! 麺の上に柚子が刻んでいるのも爽やかになってイイ演出。
川岸屋肉汁UP
肉汁もつけ汁としての塩味があるものの、肉汁らしい甘辛い味付けながら適度なダシ加減と相まってまろやかで、さっぱりとした中にもコクが生きている。だから、うどんを付けてもうどんの美味しさも汁の美味しさも、それらが一体となった美味しさも感じられる。薄くして過度な存在感を感じさせない豚バラ肉も、汁に脂が溶けてイイ甘みとコクが出てるし、お揚げもネギも実にマッチしている。

いや〜、これを伸びてると批判してる輩はなんなんだろう。味の感想なんて人それぞれだからいいんだけども、余りにも、うどん=硬くないといけないという図式に落とし込み過ぎやしないか。しっとりチャーハンもそうだけど、パラパラじゃないとチャーハンじゃないみたいな、食感とか形に拘るより、地域や店毎にならではの味があって、それを楽しんだほうが絶対、自身が豊かになれると思うんだけどな。
会計時、美味しかったと告げるとおばあちゃんも仰っていたが、これはこういう昔から変わらない田舎のうどんなんだと。それを美味しいと思えるかは人それぞれだけど、そういうもんとして素直に受け止めたら、自分の中の新たな美味しさの発見に出会えるかもしれないのにね。この美味しさを受け止められないのは勿体ないなぁと思った次第。

帰り、降りたバス停に向かうも、下調べした時刻にバスが来ないことが判明した。時刻表を見ると4〜50分先までバスがない!?
まさかとグーグルマップで周囲をつぶさに見てみると、神社と郵便局のある辻の別方向の道に同じ「平方」という名のバス停があることが判明した。どうも路線によってバス停の位置が異なるらしい。書いといてよ〜
慌ててもう一つのバス停に行くと、乗ろうと思ってたのより1本遅れてしまったが、次のまで10分も待たずに乗れた。無事風呂にも入れて御の字だったが、この時ばかりは文明の利器に只々感謝はするのみだった。
そういうアクシデントもまた、知らぬ土地への遠征の醍醐味。それも含めて、時間かけてきて、あの味、あの店を堪能できて幸せだった。う〜ん、ウマシウマシ!! ごちそうさまでした。

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