カテゴリ:酒場・ホルモン・串モノ・焼肉 > 大衆酒場

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先日、私の大好きな番組『ドキュメント72時間』でこちらが取り上げられたので、再UPしておきます。


私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の第11回は、郊外遠征で、福島の二本松にあるロードサイド食堂「二本松バイパスドライブイン」に行ってきやした〜
当ブログ未掲載なので、詳細レポUPしときやす。

福島駅から東北本線で郡山へ行く途中、二本松駅の隣にあるのが、杉田駅。
駅前風景
典型的な無人駅で、駅舎から出ると、菜の花の先に田んぼが広がり、奥に家々と山がそびえるという風景なのだが、丘の上で行き交う車だけが、動きがあるものとして目に入ってくる。
奥4号
この上が国道4号で、この先で東北自動車道に二本松ICから入ることが出来る。
この杉田駅・二本松駅・二本松ICに挟まれたエリアに、ドライブインが3つもあるのだ。
しかも名前がド被り。
二本松ドライブイン・二本松インタードライブイン(閉業?)・二本松バイパスドライブインと、ややこしいことこの上ない。

今回目指すは、バイパスのドライブイン。
4号上
駅から畦道を通って国道4号に上がると、おっ、バイパスドライブインの看板が見えてきた。
看板引き
パチンコ・ホテル・サウナ・ゲームってラインナップがタマランっすわ。
看板UP
欲望のテトリス状態。

そこからちょっと歩いた交差点奥に、バイパスのドライブイン発見!!
外観引き

外観
二本松バイパスドライブイン【食べログ】 ★★★★★ ×∞ ドライブイン遺産
所在地:福島県二本松市杉田駄子内48

ドライブインと書かれたフォントがサイコーっすね。
併設されたゲーセンの二階に、看板にあったサウナがあんじゃん!!
しかも24時間営業っていうんだから、ドライブインの理想型じゃないっすか。
店内
入る前からテンション上がりっぱなしだが、店内は小上がりで家族連れの子供がジイちゃんとはしゃいでるという、店内のザ・昭和ドライブインって感じにもうノックアウト。
メニュー
こちらは前金制で、手書きメニューがダーッと並ぶところで注文する。年季入ってそうな店のオバちゃんに品を告げ、お会計。
適当なテーブル席に着いて和んでいると・・・

タルハイ・ライム400円!
ライムハイ
付け合せが真っ黄色なタクアンってのが泣かせるわ〜
ライムハイは、色がドギツく、大衆酒場のソレ。スースーするんだか甘いんだか苦いんだか分からない感じがGOOD!!

タクアンをポリポリ齧りつつ、座敷のテレビを見ていると、先のオバちゃんが持ってきてくれやしたよ。

ホルモン(煮込)定食790円&いかげそ揚げ330円!!
定食
アテにゲソを頼んだんだけど、定食とセットでやってきた。
定食UP
でもお陰で一気に豪華になりやしたぜ、旦那。
ゲソ揚げ
ガリッとハードに、モロ好みな感じに揚がってるゲソは、硬さが一切なくてサクサク食える!
味付けがチョイ濃いめなのもイイね。
煮込み
煮込みは汁がドロっとした、ザラザラとした舌触りがある濃厚タイプ。
辛味も強い味噌で、一味を振ると、パンチ力が更にUP!
ホルモンは腸メインでトロットロ。つーか、ホロホロというべきか。崩れそうなほどよ〜く煮込まれている。

どっちも酒のアテに最高な味付けで、これは車で来ると後悔するかも。
がんばって歩いて来た甲斐あったわ〜
時間の都合でサウナに入れなかったんで、ここにもまた来たいが、こうなったら3つ(2つ?)の二本松ドライブイン制覇するっきゃ騎士っすわ。
というわけで、ドライブイン最高!! ウマウマシ!!! ごっそうさんっした。

(初出:2023.5/21)

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ブログでの報告が遅れましたが、埼玉のFMラジオ局NACK5でお世話になっている大野勢太郎さんのYOUTUBE「埼玉うまい店大図鑑」に出演しています!
蕨にある町中華でガッツリとチャハーンを食べてまいりやした。
というわけで、同じYOUTUBE繋がりということで、私プロデュースのエモウマい店第20回で取り上げた、千葉の西船橋にある大衆酒場をレポしておこう。

西船橋駅の南側に降りてすぐのところに、駅前商店的なノリの店がズラッと並ぶ路地がある。
既に取り上げている、ラーメンショップ系だったかいざんが目立つ場所といえばピンとくる方もいると思う。

以前かいざんに行った際、隣で煙もくもくさせてる焼き鳥屋が気になって仕方なかったのだ。
時折出させてもらっていた千葉BAYFMの小島嵩弘さんの番組の帰り、ついに暖簾をくぐる時が来たのだった。

西船飲み屋街
よっちゃん【食べログ】 ★★★★☆ 4.5
所在地:千葉県船橋市印内町599-3

店内は外観から想像した通りの、地元飲み屋感満点の茶色い空間!
店内テーブル
カウンターについて何を頼もうかとキョロキョロしていると、どのお客さんの前にもキャベツの入ったボウルがある。
店内カウンター
串焼きを食べながらつまむのね。
キャベツ

じゃあそれに何の飲み物を合わせようかと卓上メニューを見てみると、パンティーとかブラジャーとか、オヤジギャグ的なセクハラまがいのお酒が並んでるじゃないっすか!?
メニュードリンク
(価格は訪問当時2018年頃のもの)
これこれ、こういうのは乗っからないと。

というわけで、西船パンティー!!
パンティ
最初ブラジャーを頼んだら、今日はないって。ノーブラデーかぃ。
で、パンティってのは、パインと紅茶(ティー)リキュールのカクテルだった。
見た目の色味のとおり、パインの甘みが前に出てて、フルーツジュースっぽいというか、つい飲み過ぎちゃうヤツ。これはこれでありやね。

アテのもつ焼きはカシラとかいくつかあるものを見繕ってもらった。
ナンコツ
ナンコツだったかな? ちょっと焦げの付いた焼き具合で、外はなかなかにカリカリ。
カシラよこ
カシラはタレでなく塩にしてみたが、辛味噌を付けて食べる東松山スタイルで、小さくはないけどいくつも行けちゃいそう。

ホッピーとか追加したところで・・・
ピーホツ
そろそろ〆ますか。
食事メニューも豊富に揃うのだ。
メニューフード
いろいろと目移りしてしまうが・・・

紙カツ!
メンチカツ
動画ではメンチと紹介したが、記憶を遡ると紙カツだった気が!
何もしてもサックサクで大きさもあって、大人のビッグカツって感じ。これぞ居酒屋の一品!
さらに食うよ、焼きそば!
焼きそば
こちらもド定番のソース焼きそば。適度にフニャった麺に大ぶりのソーセージなど具だくさんで、〆としては完璧でしょ。

駅前にこういう飲み屋が健在というのは、なんとも嬉しくなるね〜
また西船来たいねって思わせてくれるお店だった。
いやはや貴重、うめぇっす。ごちそうさまでした!!

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私プロデュース・いとこの男の娘出演のYOUTUBEエモウマい店の第9回で、東京の西葛西にある中華食堂を取り上げましたー
過去にUPしているので、再掲載してみやす。

およそ1年前に辰巳出版より発売となった郊外ロードサイド大衆飲食店本『街道のグルメ』の電子書籍版が配信されています。
というわけで、掲載店の中から未UPの、とっておき飲み中華を取り上げたい。

都心部から千葉方面へ向かう都道10号こと葛西橋通りは、浦安から湾岸道路へ抜ける道として古くから重宝され、またバス通りとしても秋葉原や亀戸へ出る足として地元民に重宝されている。
沿道には現在、ファミレスなどが多く見受けられるが、時折古くから営業してそうな店も見かけることがある。葛西橋の袂で45年営業している王様がそれだ。
外観
看板の「ラーメンの王様」と書かれた上には王冠が輝いている。超ソソられるでしょ?

正面
ラーメンの王様【食べログ】 ★★★★★★★★★★ ×∞
所在地:東京都江戸川区西葛西1-11-24

中に入るとテーブル席はもちろん、奥の団体席も一杯で、L字カウンターに辛うじて空きがあったので滑り込ませてもらうことに。
店内
すると、目の前にはほぼ遮るものがなく厨房が丸見え。目の前で作ってくれる豪快なライブ感が味わえて、その出来たてが食べられるのが中華食堂の醍醐味だよね。見てるだけで元気がもらえる。

赤玉パンチ(1907年から続くサントリーの赤玉ポートワインをルーツに持つ赤玉スイートワインをベースに炭酸で割ったサワー)まであったので頂くことに。
赤玉パンチ
この、甘い中にホロ苦さも感じる爽快なサワーに合わせるのが、焼餃子¥400!
餃子
(ちなみに価格は行った当時のもので、現在50円ほど全体に値上げしている様子)
大きめの代物が来た。ややモッチリめの皮で、表面はバキッとしっかり良く焼き状態。野菜多めの餡もギュッと詰まっていて、マズイわけないっしょ。

おつまみセット¥300!
おつまみチャーシュー
チャーシューがデンと乗ってやってきた! いわゆる中華屋のチャーシューだが、おつまみにするにはかなり悪くない。ラーメンに乗せて食べたらまた印象が変わるんだろうけど。

そしてニラレバいため¥800!
レバニラ
盛りがいいのはこういう中華の醍醐味。湯気が立って熱々。もちろん野菜はシャキシャキで、レバは揚がったような焼き加減で、表面はジュワッとクリスピーな食感。しょっぱめの味がしっかり付いてて、これはサワー類が進まないわけがない。

ジンジャーハイボール
ジンジャーハイボールだったかな?(失念失敬!)を飲んで色々食った〆にチャーハン¥650!
チャーハン
チャーハンは塩味の効いた優しい味。具はハムとチャーシューとネギとシンプルで、紅生姜が添えられているのがホッとさせられる。
チャーハンUP
店のイメージよりはかなり大人しい一皿だが、町中華的安定感に溢れている。

同行者のソース焼きそば¥600!
焼きそば
ソースが主張した味で、野菜もたっぷりでモチモチのやや太めの麺とともに食べごたえありすぎるほど。油もしっかり回ってて、かなりボディに効くぜ!

満腹で腹を擦りながら店を出ると、入店待ちをする人の姿もあった。地元の人に愛されながら営業を続けるうちに、アルコールや一品メニューも増え、量も多くなったりしたのだと推察するが、来た人に満足して帰ってもらいたいという店側の気持ちが店中に詰まっていて、それこそが長年このロケーションで続く秘訣なのだろう。
近場には出前もしているようで、なんともご近所さんが羨ましい。

そういえば余談になるが、本への感想として、ラーメン店が多くて残念だったという意見が散見できた。
しかしこのラーメンの王様を見てもらえれば分かるように、ラーメン店とはいいながら、完全に町中華、それも居酒屋食堂と化している店がほとんどだ。
ラーメン専門店はラーショとか山岡家とか、口外ロードサイドで独自進化し、超特徴的なものばかりで、いわゆるラーメン店は殆ど載ってない。これが特に平成のリアルな郊外事情だというのが本著の立ち位置であって、こういうレビューする人は読んでないのか、それともそういう読み取り方はしてもらえなかったのかな、と思うと残念でならない。

ともあれ、こういう飲み中華も半世紀近い歴史を背負う物件が多くなり、ドライブイン食堂とともに減少していく運命にあると思う。
土地に根付いた文化として、こういうの好きな方はコロナが落ち着いた辺りを見計らって、行っておかないと後悔しまっせ。
というわけで、いやはやサイコー。バリウマシ!! ごちそうさんっした〜
【初回投稿:2020/07/05】

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先日も、これまで発行したミニコミ誌の情報を整理していると書いたが、イベント限定で発行したコピー本も全部キチンと記録しておこうと思い、着手し始めた。
毎年、年末に開催される冬コミで、その年に食べたものの中から、勝手に大賞を決めるという企画を、もう15年くらいやっている。もうホントに年忘れのお遊び企画なので、記録として残しておこうという意志がさらさらない。
●17年冬限定本『2017年B食大賞』【詳細ページ】
これまでブログUPを保留していたネタが、2017年冬の限定本に載せていたので、まずはこの号の大賞と、各部門ノミネート店のリストを書き起こしてみた。
というわけで、その未UPとなった酒場部門の大賞店を公開しておこう。

高円寺駅南口のロータリーで、まだ明るいウチから店先で飲んでいる人をよく見かけていて、ずっと気になっていた。
しかし、いざ言ってみると、臨時休業の張り紙が!
そういえば、3号店くらいまであるんじゃなかったかと調べてみると、2号店が近いし、外観も良さげだ。
と、高架に沿って阿佐ヶ谷方面へと歩くと・・・あらら、まだ開店前とな。1号店だけ開くのが早く、2号店3号店は17時オープン。でも、30分待てば開く。
ちょっと疲れたのもあって、駅の改札と隣り合うようにあるマックで一休み。

そろそろ時間かなと再び向かう。
店に近づくと、おおっ、既に店前のアウトドア席で飲んでる客が。

外観
大将二号店【食べログ】 ★★★★☆ 4.5
所在地:東京都杉並区高円寺南3-58-17

常連っぽく、開店前から一杯やってるのだろう。
2号店と3号店は隣り合っていて、どっちでもいいのだが、道路に面した2号店の方がより半屋台的な大衆酒場っぽさがあったので、そっちへ。

口開けとあって店内は先客ゼロ。
店内
(撮ったのは後から一人来た時点)
壁にはイイ感じのポスターに混じって手書きメニューが貼られている(野生の王国みたいなチーターの写真が謎^^)。
焼き物メニュー
卓上にもプリントしたメニューがある。
飲み物メニュー
(飲み物系)
フードメニュー
(食べ物系)

まずは酎ハイ380円でお疲れちゃん!
チューハイ
チューハイと酎ハイの違いという話があるが、カタカナのいわゆるサワー系はウォッカなどスピリッツ系の蒸留酒を炭酸で割ったもので、感じの酎ハイは甲類の焼酎で割られているものをいうようだ。
最近は味のない酎ハイでスカッと喉を潤し、串焼きやモツ煮をつまむのがハマっている。食べ物は元々素ラーメンみたいな方が好みだったが、飲み物もシンプルな方向へと向かっている気がする。オッサン化に拍車がかかってるのか。

串焼きは各110〜130円。
チューハイ・キャベツ・やきとん
味噌キャベツを先に頼んでいた。
キャベツ
ちぎりちぎりワシャワシャつまみながら、串焼きを頂く。
かしら
肉は大きめで、しっかり食べごたえがあってジューシー。こういうタイプの焼とんはやっぱカシラが肉肉しくてイイ。
ニンニク
ニンニクはネギマ状態で、合間にハツが挟まてる。ニンニクも中がホワンと焼けてて、いい塩梅。
ねぎま
ネギマはひな正で、鶏肉の甘みとネギの焦げのコントラストがタマラナイ! これはネギマならではやね。

この後シシトウやらニンニク追加したり、ガツポン酢など一品も頂きながら、2杯目の酎ハイ(シークワーサーハイだったかな?)を飲み干し、さっと上げた。
シークワーサーハイ
(シークワーサーハイ。グレフルだったかも??)
ニンニクシシトウ
(シシトウとニンニク。シシトウはひな正になる)
ガツポン酢
(ガツポン酢)

焼き飯とかも気になったが、この後の予定や夜は別に御飯食べるので自重。是非また来て、一通りのメニューを食べたい。あ、今度は本店で。
といいつつ、まだ行けてないのだが、そのウチ絶対行ってやる! そう思わせるくらいに、ウマウマシ!! ごちそうさま!

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あと1ヶ月チョットでコミケ(詳細は【サークルブログ】)だというのに、このコロナ騒動で本当に完全な形で(!?)開催するのだろうか。
新刊に手を付けていいもんだか、悶々としているのだが、準備はしておかないとということで、今回はコミケにも持っていく、1年半前に発行した九州食べ歩き本『ラ・九州旅』【詳細ページ】に載せきれなかった小倉の話でもUPしておこうかなと。

小倉のビジネスホテルに泊まった夜、せっかくだから温泉でも入ってチョット飲みたい。
調べると、駅から徒歩圏にスパ施設が幾つかあったので、華の湯HIBURAN(ここもいつかレポUPしたい【公式サイト】)に浸かり、その後に白頭山という24時間やってる焼肉屋をチェックしていたことを思い出し、そこに行くことに。
風呂入って焼肉とは贅沢の極みと思われようが、ここは焼肉屋と行ってもほぼ大衆酒場。寝る前にチョット飲んでツマむには最適そうなので選択したってわけ。

バスセンターのある駅前ロータリーを線路に沿って西へと路地を入ると、ストリップ劇場がお出迎え。屋号がスゴイ、「A級小倉」。
路地A級小倉
B級もあるのかとか、想像が膨らむが、こんな路地に白頭山は24時間でやっているとあれば、どのような性質の店が推して知るべし。

入口
白頭山 駅前店【食べログ】 ★★★★★★★★★★ 最強駅近深夜営業酒場
所在地:福岡県北九州市小倉北区京町2-4-6

大きな暖簾の右にある引戸が出入口。
入るとイキナリ、おでん鍋がお出迎え。ここに限った話ではないが、九州では殆どといっていいくらい、どの飲食店にもおでんがある。相撲部にまず入らないと他のサークルに入れない日大のようだが(高田文夫曰く)、実は九州のおでんの消費量が全国でダントツTOPなのではないかとマジメに思っている。

店内は木造の和風な作りで、養老乃瀧とか、昔あったラーメンチェーンのげんこつ屋みたいな感じ。かなり大きな店で、24時近かったが、チラホラ客も入っている。
アジア系の従業員に一人と告げると、入口脇の小さなカウンターに促された。

卓上でパウチされたメニューを見ると、まぁあるわあるわ、居酒屋の定番の品々に焼肉などビッチリ揃っている。
メニュー
▲これ以外のメニューは食べログなどで見ておくれ

この中から、まずはスグ出てきそうなカクテキ(大根キムチ)¥300を頼んで、その間にこの店に来た1番のお目当てのアレを目指す。

店内の中央にソレはあって、スグ目についた。
ビールサーバー1
そう、ビールサーバー。これがセルフなのだ。しかも100円。
サーバーの右に積まれた中からグラスを手に取り、サーバーにセット。そして、チャリンと100円玉を投入。
イラストのおねえさんが、「ボタンをやさしく押して下さいね!」と言ってるので、やさしく押してみる。しかし、一向にビールが注がれる気配がない。
あれ? 100円じゃ足りないのか!? 不安になるももう1度、今度は強めにボタンを押すと、ウィーンという動作音とともにグラスが傾き出し、ビールが注がれだした。
ビールサーバー2
おおっ、結構強く押さなきゃあかんのかぃ!とツッコミを入れつつ見とれていると(たぶん乱暴にボタンを押して壊す輩がいるんだろうな)、8割ほど注がれたところでグラスが直立し、キレイに泡だけがすり切りまで注がれ、完成!

うぉー、これが噂に効いたセルフ生ビールか。キレイに注がれるし、人件費も節約できる素晴らしいシステムじゃないか。それにしても100円にしては小ジョッキくらいあるし、通常の店員に頼む生ビールや瓶ビールもあるので、割に合うのかしらん??

ともあれ、浮足立ちつつも、こぼさないように席に戻る。
それにしても、注文が上手く伝わらなかったのか、大根キムチがなかなか出てこない。
待ってる間、ビールがぬるくなってしまうので、入口のおでんから適当に持ってくるとしよう。そうそう、九州のおでんはセルフのところも多かったっけか。
ダシは黄金色で、タネも大根やタマゴ(各100円)など、関東のものと味もほぼ一緒。違いといえば、牛すじ(これだけ¥200)があるくらいかな。でも東京でも最近はスジ多いしね。大差なし。

これで、ルービーとおでんが揃った。では、いっただっきま〜す!!
ルービーとおでん
ビールはヒエヒエで、一般的な居酒屋の生ビールと全く遜色なし(のどごし生らしいが、それに気づかなかった!)。つか自分で注ぎにいく分、美味しく感じられる。
おでん
おでんもよく煮込まれていてホロホロ。
おでんUP
大根の程よい苦みや完熟玉子の黄身や白身特有の臭い、そして巨大牛すじのゼラチン質の脂、これがもうビールに合わないわけがない!

そして遅れてやってきた大根キムチ。
カクテキ
適度な酸味と辛みが、ツマむ毎に口中のおでんやビールが渾然一体となった味を締めてくれる。

2杯目を頂いたところで、〆。軽く飲み食いしにきただけだからね。
実は小倉は地グルメとして焼きうどんが有名なのだが(参照:【「全国イイ味ハマル味」】)、昼に食いそびれたので、焼うどん¥500を。ちくわが入った家庭的なもの。
焼きうどん
甘辛の味(確かソース)がまんべんなく行き渡っていて、さつま揚げは腹の足しになるし、ゲソの魚介系の海っぽい臭いが旨みを助長させる。
焼きうどんUP
結構たくさん入ってる具をグチャグチャにして、ムニュムニュのうどんを噛みしだくという、焼きうどんならではの快楽を堪能しつつ完食。

大大満足で店を後にした。
他の客のオーダーを見ていたら、焼肉は店の厨房で焼いてくれたものを食べるシステムのようだ。どうりで席に焼台がなかったわけだ。
またいつか来れることがあったら、人と来て、焼肉とか色んなメニューをセルフビールと試してみたい。
というわけで、旅先で出会う理想的な店だった。ウマウマシ!! ごちそうさまでし。

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