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閉店の報を聞いたのはつい1ヶ月ほど前だったろうか。
自分の行動範囲からは離れた場所ながら、なぜか数年おきに行っている稲田堤。こことか【珈琲家】こことか【酉将】いっていたのだが、たぬきやを知ったのは比較的最近とあって初訪はつい数年前。

過去記事:2015年06月 たぬきや@稲田堤〜アウトドア飲みの極北!

今度また数年後に稲田堤に来る時にはと再訪を誓ったが、それがまさか最期となるとは。
詳細は前回記事に譲るが、今月上旬に見届けた最期となる風景を紹介しておこう。

河原
たぬきや【食べログ】 ★★★★★★★★★★ お疲れ様でした
所在地:神奈川県川崎市多摩区 多摩川土手

駅から真っ直ぐ多摩川に向かって数分、土手に上がって川を見渡すと、こういっては失礼だが小屋のような佇まいは相変わらずそこにあり、営業中と書かれた幟旗も確認できた。
店に近づくと、平日の15時過ぎと開店して間もないにも関わらず、外にあるアウトドア席はほぼ満席。それでも隅っこの席に潜り込みことが出来た。
そして店内に赴き、ジュースが冷えているケースなどが並ぶ受付のような場所で注文するのだが、バアチャンの姿が見えない。焼きとんが焼台で焼けている煙が見えるので、奥のバックヤードにいるようだ。平日からこの人手は想像してなかっただろうし、若い人だって到底1人で回せる人数じゃない。バアチャンのペースに合わせようとのんびり待っていると、「決まった?」なんて言いながら登場。
注文を告げ、まずは飲み物だけ持って席に戻る。

チューハイ¥350でカンパイ!
ちゅーはい
バアチャン、氷を豪快にぶっこんだグラスにホワイトパックをガンガンぶっかけてつくるのだが、なるほどワイルドで濃いめな一杯になってる。河原でのみにはサイコーの一杯やね。
ツマミはこの状況なので手早くサッとできそうなものをとお新香¥400にした。
お新香
それでもそこそこ時間が立ってから呼ばれて取りに行ったが、出てきたものを見て納得。400円って最初チョット強気な値段だなと思ったらこの量ですよ。しっかり浸かってシワもあって独特の匂いも微かに芳しく香る。ショッパさも結構あって、アテには申し分ない。
ポリポリやりながら川を眺めながらのんびりすること30分以上は優に経っただろうか、焼き物が数組分一気に出来上がったようだ。バアチャンの声に数名が入口に群がる。

自分の分を受け取り、席に戻る。前も食べたけど、たぬきやといえばコレだよね。
焼き鳥盛り合わせ塩¥500!
やきとり盛り合わせ
この大ぶりの串で一本100円というのだから恐れ入る。それでもってしっかり焼けてて食べごたえバツグンなのは前回証明済み。今回は前回と組み合わせが違って、左から、とり正肉・レバー・白モツ・つくね・かしら。かなり前回とはバラけたのは嬉しい上に、好物のカシラがカブったのは上出来。初めてレバーを食べたが、臭みなくホクホクに焼き上がっている。粗塩をつけるとしょっぱさに加えて甘みも増して、正肉もカシラも旨みを存分に味わえる。つくねも白モツも間違いない。

本当はニンニクも注文していたのだが、盛り合わせと一緒に出てこないということは、この先のんびり追加注文してたらいつ帰れるか知れない。というわけで、盛り合わせが出てきた段階で、最後の注文をしておくことに。
そこで、なんだかビールを飲みたくなったので、生を注文すると、サーバーからは泡しか出ず。ちょうど売切ということで、レモンサワー¥350を。ハイサワーだったかを今回も豪快に注いでくれた。
レモンハイ
同行者は日本酒一合¥350を常温で。
日本酒
日が傾き始めるとともに寒くなってきたので、熱燗ではないが日本酒だと温まる。
すっかり冷めたがそれはそれでこのロケーションならではの味わいに変化した盛り合わせを突きながら、川をぼーっと眺めつつマッタリ過ごす。
夜外観
客は後からどんどんやってきて、気づくと店内もほぼ満席状態。客はテーブルを一緒にすると他人同士でも会話が自然と生まれるもので、漏れ聞こえる会話によるとミュージシャンや編集者なんかが一緒にダベっている。そういえば、自分と同じように板橋から来ている人が居て、すっかり身バレしてしまった。

外も気づけばかなり暗くなり始めた頃、おもむろにニンニク焼き¥150が登場。
ニンニク
あ、そういえば1本だった。2本頼めばよかった。バアチャン申し訳ない!
皮を剥がしながらホクホクの身を出して食べる、あの芋類のような食感がタマラナイ。辛めの味噌も実によく合う。あぁ、やっぱニンニク旨いなぁ。これとチューハイとこの景色、他に何もいらないって思えてきちゃうが、こんなふうに楽しめるのも今日で最後かと思うと、なんだか切なくなってくる。

河原ということもあり、かなり日が暮れてくると体の芯から冷えてくる。
そんなタイミングで牛もつ煮込み¥450が出来てきた。
煮込み
やっぱりトロトロのもつに濃いめの味噌の汁、そこに七味をかけてピリッとくうと文句なしですな。そして実に温まる!

それからさらに時間が経過し最後の一品、焼きそば¥400がやってきた。
焼きそば
これは温まる! バアチャンありがとう!!
麺は通常の蒸し麺かもしれないが、鉄板で結構な量の野菜と焦げが付くまでしっかり焼かれているので、ポリポリしたところと、熱で蒸し状態で柔らかくなったところがあって、このコントラストがアクセントになって、異様に満足感がある。味はサッパリめのウスターソースのような感じがして、味があまりつきすぎてないのが逆に食べ手がある。ツマミというか食事で、肉もバリバリに焼けてて妙に旨い。
ザッパな感じでこのロケーションだから旨く感じられるんだろうと思われるかも知れないが、旨いと思えるんだったらそれでイイじゃん。そういう有無を言わせぬものがこの空間を支配してるんだよね。性別も世代も超えて、みんな嬉しそうに各々に楽しんでいる。

焼きそばを食い終わったら2時間近く、思ったより長居してしまった。後ろ髪を引かれる思いもあるが、もういい加減帰りましょ。
土手を上る手前でふと振り返ると、河原の闇夜にたぬきやの明かりだけが浮かぶ上がっていて、以前見かけた雑誌に載っていた夜のたぬきやの景色を思い出した。
夜景
やっぱり異界感というか、日常とは切り離された空間だったなと思うのだった。
2回くらいしか来れなかった自分が言うのも何だが、そういう場所なので閉店間際になって文句言いに初めて来る人とか、そういうのホント勘弁して欲しい。トイレもボットンですから。今日明日で閉店という時に、たぶんバアチャンも最後の力を振り絞るだろうけどとっくに限界だろうから、近所で河原をよく通る人とかのための最終日にしてあげて欲しい。
というわけで、バツグンにウマかったッス!!! お疲れ様でした。

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ブログネタ
良き 居酒屋・呑み屋 に参加中!
珈琲家でホットケーキ再食した際【過去記事】に前フリさせてもらったが、その前に立ち寄った店(なのか?)の話をば。

河原で飲める店があると噂で聞いてずっと気になっていた。川を見ながらお日様の下飲めるなんてサイコーじゃないっすか。これまで角打ちみたいな店の片隅とか、店先の路傍で飲んだりってことは経験したけど、モロ外、モロに河原ってのは経験したことがなく、嫌でも想像するだにテンションが上がる。
実はこう見えて(ってどう見られてるかしらんけど)キャンプとか嫌いではない。いや大勢でワイワイしちゃうとそこに政治が働くので、若いのの男女で奥多摩とか、会社の同僚と若洲でBBQとか勘弁して欲しいが、一人、もしくは数人程度で、テキトーに肉とか野菜好き勝手焼いて食って、寝転んで川の音聞きながらウトウトしたりするのとかもう気持よくてしょうがない。
もう何十年もそんなことしてないし、今の歳でそれやって楽しめるかも疑問だが、ここでなら、もうちっと気軽にそれに近い気分が味わえる気がして、来るタイミングを虎視眈々と狙っていて、つい先日実行に移したってわけ。

稲田堤の駅前の道を、学校帰りの小学生とすれ違いながら、ひたすら真っ直ぐ北上。やけに歩道が狭く、横を車がかすめていく感じが如何にも南武線沿線だが、そうこうしてる内に5分ほどで多摩川の土手にぶつかる。
土手上から@たぬきや
土手上の車道を突っ切り、河原へと降りる階段を進むと、おおっ、あるある。海の家みたいな小屋が建っとるでー!!
遠景@たぬきや

外観@たぬきやたぬきや【食べログ】
★★★★★★★★★★ 川辺リング
所在地:神奈川県川崎市多摩区 多摩川土手

営業中のノボリがはためいているから営業してるのだろう。恐る恐る階段を降り、河原に出て近づくと、海の家状態の建物に、コジャレていうとテラス席が川と平行して伸びており、一応よしずが天井にかかっているが、ここがほぼアウトドアで飲める作りになっている。
建物を間近でみると、釣具の貸出等を行っているようで、飲み屋というより川辺のレジャー用の売店が発展した形のように見える。矢切の渡しなんかでも、渡し船に乗る遣り取りする小屋があって、そこでちょっとしたお菓子やジュース、麦わら帽子的なものを売っていたりするが、そういう観光地になりがちな業態に近い印象を受けた。
テラス席@たぬきや
中は薄暗く、大きなテーブル席がいくつも並んでいで正に海の家。その気分で中でヤルのも悪くないが、折角なのでまずは外の席に陣取る。
再び店内に入り、ビールケースや市販の菓子類が並ぶ入口付近のカウンターとも付かない場所に行くと、店のオバチャンが出てきてくれた。年季の入った木製の台の上にメニュー表があり、お店で作ってくれるものはそこで頼み、ビールとかお菓子は自分で取り出しで会計し勝手に席で食ってよしというシステム。角打ち的であり、かつ自分が子供の頃慣れ親しんだ駄菓子屋と同じでもある。店側が高齢者ということもあり、自然発生的に出来上がったシステムなのだろう。忙しい土日は完全前金制だが、手の空いた平日は追加注文前提の客には後会計も受け付けてくれる。

ツマミは出来たら席に持ってきてくれるとのことで、その場でスグ作ってくれた同行者のチューハイ¥350と自分の青りんごサワー¥350をもって席へ。
サワー@たぬきや
あっちこっち様々に角度のついた不安定な木のテーブルにお盆を載せて、目の前の川や遠く調布の町の景色を見ながらチビチビと飲む。こういうところではチューハイ、それも特に駄菓子っぽい味のするサワーに限る。フツーに、いや下手な居酒屋よりチャンとした量で割られたチューハイで、なにも文句はない。これぞ休日。ヤバイ、家に帰りたくなくなってきたぞ。ダメだ、この時点で既に眠くなってきてしまった。

完全に頭がボケーっとしたところに、オバチャンが牛もつ煮込み¥450を運んできてくれた。
煮込み@たぬきや
気づけば自分から取りに行くべきところ、ぼーっとしてた。そんなこと全く意に介さない様子でスタスタと厨房に消えていった。
煮込みUP@たぬきや
煮込みは想像を遥かに超えるしっかりしたモツの姿と分量で、新鮮そうなネギが散らしてあるのもまた、下手な居酒屋よりシッカリとした仕事を垣間見せる。
まずルーシーをズズッと吸わせてもらうと、キリッとした濃い目の味噌ダレで、舌触りでザラつきも感じるシッカリ煮込んだもの。
煮込みルーシーUP@たぬきや
モツも臭みなくプルプルと柔らかく、いくつかの部位が見受けられるが特に腸の油部分はツルンとして食べ手がある。別に出来合いのものでも角打ち的に楽しめるロケーションなのに、その上こんなちゃんとしたものまで食べられて、幸せであると同時に罪悪感さえ芽生えてくる。

暫くして追ってオバチャンは焼き鳥盛り合わせ¥500を持ってきてくれた。
焼き鳥@たぬきや
これは煮込み以上にビックリした。塩でお願いしたのだが、フツーの食卓塩じゃなくて目の粗いチョット塩の種類揃えた店で出てくるような粗塩で、皿の感じもちょっと洒落てて、行くところ行ったら千円近く取られそうな盛りの見栄え。
食べても外はカリッと中はホワンと丁寧に焼かれていて、いやはや、二人で1人前頼んで申し訳なくなるほどの出来栄えだった。トリナンコツ、皮、カシラ、レバと、あとタンだったかな、一通り揃ってどれもかなりの焼き加減だったが、特にトリナンコツのコリコリと身の柔らかさ、そしてカシラのジューシーさはそこらの焼き鳥屋に全く引けをとらない。素晴らしい。スバラシスギル。

これはもうちょっと頼んでみる価値あるぞと、2杯めの日本酒(常温)¥350とカルピスハイ¥350のついでに1〜2品追加してみた。
日本酒とカルピスサワー@たぬきや
2杯め飲んでる間に同時にやってきた、ニンニク焼き¥150と焼きフランク¥200。
ソーセージとにんにく焼き@たぬきや
ケチャップとカラシが両サイドに添えられてるのがいいが、なんだろう、どっちもただ焼いてあるだけなのに、ロケーションの成せる業以上に単純に焼いただけの旨さが溢れてる。自分は余り行かないが、創作料理系の居酒屋で感じる、余計なことしなくていい感、こういのを食べるたびに、余計な手を加えたり足さなくていいよなって思う。串から抜いてくれた、皮のパリっとした食感のソーセージに、焦げた皮の中から出てくるシットリとして艶やかで噛むとプリっとした甘さもあるニンニク。
ヤバイ。現実に帰りたくなくなるような感覚、これこそをヤバイというのではないか。

とはいえ次に念願のホットケーキ再訪が待っているので泣く泣く引き上げ。
気づくと夕方に差し迫り、河原で犬を散歩させる人々が出てきている。自分ら以外に数組テラスで飲んでる人が居たがどれも常連のようで、犬の飼い主と日常会話のやりとりをしている。そっか、ここに立ち寄るのが毎日のことなのか。スゴイ日常だな。でもまぁリタイア後なら理想的かもしれないな。
そんなんを眺めながら、会計後オバチャンに礼を言ってこの時空を後にした。
そういえば途中、オバチャンが突如店脇に止めた単車に跨がり、土手へを上がる坂を登っていったのにはビックリした。客置いてどっか言っちゃうのかと他の客もビックリしていたが、どうも坂の上の車止めにチェーンが掛かったままだったようで、降りてくる客向けにチェーンを外しに行ったようでスグに返って来た。なんだかスゴくタフに映った。
あとトイレ。店の中にあるが、いかにも海の家って感じです。

そうそう最後に忘れちゃいけない話を。実は店に着いた瞬間に気づいたことなのだが、多摩川の土手の小屋っぽい造りに、なんとなく既視感を覚えていた。
多摩川京王閣光景@たぬきや
席について川の向かいに京王閣競輪場(写真左、京王線の鉄橋と川面の間に見える建物)が見えたところでほぼ確信に変わったのだが、ここ、竹中直人の映画1作目『無能の人』のロケ地じゃないだろうか。
無能の人 [DVD]京王閣競輪の時にも触れたが【過去記事】、あっちは、つげの奥さんがバイトしてたという京王閣の車券売場で、こっちは映画ラストで、竹中が胴まであるゴム長履いて競輪客をおんぶして京王閣まで川に入って渡っていくシーン。竹中が客引きする待合的な小屋がこの店ではなかったか(見返してないので断言できないが…)!?
多摩川のこの辺は嘗て花見や遊泳客でにぎわったそうで、その時分は渡し船があったが、1973年に廃止になったという。たぬきやは正にその名残なのではないか。

思いがけずのロケ地と嘗ての川遊びの場の名残りに出会え、私的にこれ以上ない休日とあいなった。
どうもカレーや焼きそばという海の家定番料理もイケるとのこと。またボケーッとしたくなったら来て、その折にでも試してみるとしよう。
こういう独特の地場をもったゾーンがあること自体が奇跡、行かれる方は大人数や大騒ぎを控え状況を鑑みてそうっとお邪魔する感じで、ある内に体感頂きたい。
もうこの上ない。ごちそうさまでした。

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屋台で一杯!出店で一杯!祭りで一杯! に参加中!
池袋でデパートの屋上といえば、西武のちょいヤワ讃岐うどんのかるかやが知る人には知られているが【過去記事】、東武にも屋上が残っているとは知らなかった。
夏ともなればそりゃビアガーデンくらいはやるとは思っていたが、ビアガーデンとなるのは屋上の屋上というか、上階のレストラン街の上で【公式:天空のビア伝説 屋上ビアガーデン】、いわゆる昔ながらのヒーローショーやアイドルイベントをやるような会場があったり、売店の向かいにはパラソル咲く休憩スペースが、8Fにあるようだ。

池袋東武は幾つかの棟がくっついたような作りで、どのエレベーターに乗ればどこへ行けるのかいつも迷う。
取り敢えず8Fに出て物産展なんかが行われている催事場の脇を抜けると、スコーンと空の抜けた屋上スカイデッキ広場が広がっていた。
屋上全景@池袋東武屋上
平日の夕方前とは思えないほど、かなりの人で賑わってるじゃないか!
家族連れで軽い食事をする姿も結構見受けられるし、食事せずとも買い物に疲れて一休みしに来る人や、タバコ吸いに来てるOL風もいる。
テキトーに席について、いざ売店へ。

売店外観@池袋東武屋上屋上ガーデン池袋店 東武百貨店【食べログ】
★★★★ 4.0
所在地:東京都豊島区西池袋1-1-25 東武百貨店池袋店 8F【スポットノート】

メニューはかなり豊富で、フランクフルトやカレーはモチロン、オムライスにそば・うどんと一昔前のちょっと充実したサービスエリアくらいは揃っている。
メニュー軽食@池袋東武屋上
メニュー麺類ドリンク@池袋東武屋上
券売機で食券を買って、カウンターに行ってオッチャンに渡す。学食みたいに料理のジャンルごとに受渡口が分かれているが、実質1〜2人で全てを賄っている。土日とかピークタイムだと違うのだろうけど。
札だったか機械だったかを預かって、出来上がるとピピピッと電子音の鳴るヤツだったかな(うろ覚え)、呼び出しがかかったので取りに行く。

まずは定番でホットドッグセット¥580!
ホットドックセット@池袋東武屋上
なんともグッと来るビジュアル! ポテトがタップリ、しかも皮付きなのが嬉しい。
もちろん生ビールもあるが、グラスワインなんてのもあったので同行者が付けた。セットの飲み物は珈琲。
ホットドック&ポテトUP@池袋東武屋上
ホットドッグは果てしなくフツー。ややシットリめだが、チンしてベチャベチャになってるどうしようもないやつに比べたら遥かにイイ。ソーセージはフツーに太めで皮パリだし、肉汁もスパークするし、もうこういう場所ではコレがほしいというホットドッグ。
ポテトもパサパサじゃなく適度に塩気と水気があり、珈琲で飲み下す快楽がある。ファストフード店ではあまりこのタイプのポテトが食べられないので、自宅でオレアイダ以外となると、外でたまたま出てくるのを期待する他なく、それがこれくらいシッカリ出てきてくれると、ココぞとばかりに食べ進めてしまう。

さて、主食となるものがほしいので、試しに国産小麦「絹の波」かき揚げうどん¥580!
国産小麦「絹の波」かき揚げうどん@池袋東武屋上
国産の小麦やそば粉を謳っているのでどうにも気になったのだ。こういうところではうどんの方が小さい頃から好みだったなぁ。
醤油ベースの大人しい味の汁に、ポクポク途切れてしまう柔めのうどんながら、妙な美味しさがあるのが憎い。もちろん西武のかるかやに比べれば、味も独自性も欠くが、こういう場所ならではの味が恋しい時もある。いや、この手の場所でも稀に、余りにもそれはナシでしょ!という代物もこの時代とてなくはないのだが、そこそこの値段するだけあって、マズくもなく旨すぎない絶妙な場所に落ち着いている(サービスエリアとか最近旨くなりすぎちゃって、そこにそれ求めてないんだよなぁ)。結構カリカリ気味のかき揚げもイイ塩梅だしね。十分十分。

これで満足だったが、なんか口さみしいと、メニューで超気になってたアレをトライ。
豚の串焼き¥300!
店のオッチャンに、暫くかかるよ〜と言われたが、これが待って正解だった。
豚の串焼き@池袋東武屋上
なななんと、大串2本で塩、しかも味噌ダレ付きとキタ!!
さすが東武東上線沿線の終着駅といいますか、ここで東松山式【東村山市観光情報】【過去記事:丸真】に出会えるとは!?
豚の串焼きUP@池袋東武屋上
食べてみると、適度な塩加減で焦げすぎず実にホクホクに上手いこと焼きあがってる。ネギマでも豚肉はしっかりとジャンボサイズで、油がシッカリ乗って噛むたびに旨みが広がる。ネギもまた甘くて美味。
そしてなんといっても味噌。味噌ダレとして仕込んでるかは分からないが十分過ぎる代物。ちょっとモロっとした感じながら味噌の要素が大きくてキュウリ付けても美味しそう。辛めでこれ単体で十分アテになる。

この串焼きでオトウサンなら生ビールやチューハイ1杯いけちゃうでしょ。唐揚げやコロッケもあるので、駅から直結でもう1軒目になっちゃう。ビアガーデンもいいが、一人二人で少し軽く始めたい向きには持ってこいじゃないだろうか。
今でも野外ステージではキャラクターショーやアイドルイベントもやってるらしい。
野外ステージ@池袋東武屋上
人の居ないステージには物悲しい風が吹き抜けていた。
ムーバー@池袋東武屋上
ムーバー系の遊戯施設も充実していて、子供の姿も結構あって、元気に稼働している。
ムーバー2@池袋東武屋上
写真だと人が居ないところ撮ってるので物悲しさがあるが、なんかね、こういう場所自体、時代の役割を終え、後は終末を待つのみではあるのだろうけど、見届けずに居られない哀愁としいうか愛おしさを覚えずにいられない。
ムーバー3@池袋東武屋上
そんなんを噛み締めながら、一人串焼きをアテに飲むというのも一興というものだろう。それが出来る都内では非常に貴重な空間だ。
いやはや、しみじみウメェっす。ごちそうさまでした。

屋上ガーデン池袋店 東武百貨店 ( 池袋 / そば )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ

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昨年、神宮球場の外野スタンドの飯処はエライことになっていたと報告させてもらったが【[特別企画]球場メシ:青空のもと焼き鳥@神宮&エッグを喰らう@東京D】、その時にありつけず後日コメントにて情報頂いたものなどをつい昨日リベンジしてきた。
だいぶ日が長くなったもので、18じ近くで青空が広がっていたが、やはりスタジアムのこの雰囲気は格別。
神宮全景
しかし近年稀に見る寒さで、覚悟してジャンパーを着込んで行っても寒くてエライ事になってしまった。オマケに試合もお寒いことこの上なく、我が中日ドラゴンズは借金9にまで膨らんでしまった。ブッチギリの最下位ですわ。
今年、自分が行けそうな神宮の試合はこの日が最後で、せめて点が入って燃えよドラゴンズを熱唱したかったが、試合は水物、しゃーないってことで。いとうまい子を見習わなければ!【Y!ニュース|中日ああ最下位…いとうまい子“ダメ竜の母になります”】
せめて井端ファンファーレぐらいは立って頑張ります!
井端ファンファーレ
でもまぁ久々に生で試合観戦して、プロ野球ニュースのダイジェストやYahoo!のデータだけでは分からない細かなプレーが見られたので、生で見れてよかったッス(アラキさんのライトフライは犠飛で柳田のタッチアップは行けたとかね)。

不振はともあれ、くいもんでも喰って身体の中から暖かくなるしかあるめぇ。
というわけで、今回狙っていた1つは山盛りウインナー。トレーに溢れんばかりのウインナーを手に目の前を行き来する人が前から気になっていたのだ。どこで売ってるんだろうとスタンドインする前に売店をチェックしたのだが、どこにもそれらしき店はない。まさかと思い、ホーム応援側のライトスタンドへ行ってみるとスグに分かった。

ルウジャパンルウジャパン【食べログ】 ★★★★☆ 4.5
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町3-1
公式サイト:神宮球場グルメガイド外野ライト
※写真は公式サイトより※

メニューは通常の盛り合わせ¥500他、メガ¥700があり、どうも自分がみたのはメガの方らしく、大抵の人はこのメガを複数人でシェアしてるっぽい。流石に一人でウインナに700円はキツイ。あぁ、こういう時単身が悔やまれるなぁ。
仕方なく普通盛りに。売り場の隣には巨大なケチャップとマスタードのチューブが何本も吊り下げられており、レバーをひねってニュっと掛けられるようになっている。あまり濃い味付けをしたくなかったので、テキトーにさっとかけてスタンドへ戻る。
今回持ち込んだのは角ハイボールの缶。居酒屋でよく飲むものだが缶は初めて。
角ハイボールとウインナ
実は最近店で飲んでもどうもイマヒトツなことが多くて、本家の製品はどうなのか確かめたかったのだ。で、どうだったのかというと、イマヒトツに感じた店が悪いのではなく、マイ・ベスト酒場の一つ、金町「ゑびす」の角ハイボールのレベルが高すぎて、これを基準にしていたと分かった。
にしても、こういうキツめの炭酸にドライ感のあるアルコールにはウインナがよく合う!
ウインナ盛り合わせ
よくみると数種類のウインナが存在していることに気づく。炒め自体はそんなにハードではなく、寧ろゆであげの食感に近い。なのであまり皮のパリっと感は弱く、肉汁がプシュッとスパークはしないのだが、しっとりと優しくお汁が口中に浸透する感じで、これがサワー系の炭酸とビター感に馴染むのだ。なので皮にシワの寄ったハード系のものより、通常の薄皮めで長いもの、もしくは1つしかなかったが極太の薄灰色のヤツ(白ソーセージ=ヴァイスヴルストとかいうやつなのかな?香草の感じはしかなったが)のムニュッとした食感が似合っていた。
これという特別感はないものの、やはり青空の下食べているからか、どうにも旨くて仕方がない。

お次は試合の中盤に差し掛かった頃に、前回やきとりがHITだったお店へ。

メニュー@戎後楽【梅造イズム】 ★★★★☆ 4.5
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町3-1
公式サイト:神宮球場グルメガイド外野センター

いわしげんこつ揚げがコッソリ売ってると教えて頂いたが、よく見ると店舗上部のメニューに載っていた。まぁ知ってて落ち着いて眺めたから分かったのだろうが、店頭に並んでる様子が見えにくいので、確かにコッソリ感が高い。
恐る恐る店員に聞いてみると、サッと出してくれた。
いわしげんこつ揚げ
これがゲンコツほどの大きさで、しかも球場で売ってるものとしては破格の150円!
いわしげんこつ揚げ中身
これがかなりホクホクで、いわしのすり身独特のジャリジャリ感やエグみは皆無。でもしっかりいわしの香りがして、ハードめに揚がった表面の香ばしさとすり身のナチュラルな甘味とのコントラストがタマラナイ! いや〜これ150円はお得すぎる。隠れてるのが勿体ない。2〜3個は食べたい気持ち。

というわけで、胃袋は温まったのだが、外気の寒さには敵わず、8回裏、ミレッジのホームランで気持ちが切れギブアップ。球場を後にして前回同様ホープ軒に向かうのだった。
【前回記事:ホープ軒@千駄ヶ谷〜シャバシャバを楽しんでこそ大人!】
今日こそ脂多めを頼むと決め、完遂。目の前で社長が麺あげしててビビったが、こちらの豚骨醤油ラーメンは脂多めにして初めて本来の姿を見せるのだと知った。固形背脂と透明油のダブルパンチでこれぞ豚骨醤油といった味わいに出来上がる。
この詳細は、夏に上梓する予定の拙ミニコミ同人誌の背脂本にて。

ともあれ、極寒のGW明けに体の芯から温めてくれた脂多めとなった。球場内のメシ含め、このジャンクさとダイナミズムこそ、昭和からの娯楽と食の醍醐味といえよう。改めて参った!

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先だって、日ハムの2軍球場に行ってきた。そこで食べた球場グルメがなかなかにBだったので報告させていただく。

球場に着いて、入場口の階段を登るとバックネット裏に売店が並んでいる。
売店@鎌スタ
受付のネエチャンもモギリのオネエさんも売店の娘もそうだったが、みんな声出して元気に挨拶してくれる。慣れてないこともあって少々ムズ痒いが、サービスの意識がものすごく高い。東京ドームなんかより高い。
事前に仕入れた情報によると、球場内の売店の食い物は良心的な価格で一通り揃っている人のことなので、今日は久々に球場Bグルを堪能しようと決めていた。
しかし実際は…まぁ東京ドームみたいなことはないですよ。確かに。でも、ハマスタや神宮の外野の売店と変わんないじゃん。寧ろちょっと高いくらい。つまみはともかく、麺類とか食事になりそうなものは軒並み600円オーバー。ボリューム的にもオヤツ程度。こりゃガッツリ食ってちょっと飲んだら2000円すぐ飛ぶで。
ともあれ腹が減っていたので試合は始まっていたが、テキトーにチョイスして3塁側ベンチ上あたりに陣取り、まずはメシを食う。

ウィンナーソーセージ&ポテト¥400!
ソーセージポテト@鎌スタ
ちゃんとファイターズのロゴ入りのプラッチックに入っている。
ソーセージポテト@鎌スタ
開けるとまぁ淋しい光景だが、諦めてまずはソーセージから頬張る。プリッと始める食感の後、肉汁が口中でスパークする。粗挽きのゴリゴリ具合がなんとも激しい。それにやけに油分が多く感じるが、最近のソーセージはこんなんだろうか。お弁当持参の学生でもないから、ソーセージなんて何年も口してなかったから。とにかく皮の中はグジュグジュ状態だ。こういう種類なのか。そーいや、ここは日ハムのホームなんだから、日本ハムのシャウエッセンとかなのだろうか。これで丸大とかだったら笑うよなぁ。昔、知ってるドイツ語を問われたら、ベンツとシャウエッセンしか浮かばなかったものだが(どんだけアホなんだと)、そんなことより、久々に味わうソーセージがもう旨くて旨くて仕方ない!
ポテトは皮付きのタイプでこれまたドストライクゾーン(野球だけに)。やや水っぽく、目の詰まった感じで舌触りは滑らかなタイプ。塩もたまたまか控えめで、芋の甘味も感じる。じゃがにしては甘みの強いタイプだなぁと。

ドリンクはフツーのペットボトルが売ってるだけだったので、来るときデイリーヤマザキで調達したポカリを飲みつつ、ソーセージをつまみつつ野球観戦。とにかく青空が晴れ渡ってキモチイイ〜!!
青空@鎌スタ
当然シャウエッセン(かどうかわかんないけど)だけじゃ足りるはずもなく、次は焼きそばにしようか悩んだが、食指が動かなかったので、ちゃんとしたメシは観戦後どっかで食うとして、ここは繋ぎでウマソ〜なつまみ系をいただきましょ。

やきとり¥500!
やきとり@鎌スタ
売店の横で焼いているのを見かけていて気になっていたが、観戦中もスタンドに焼き鳥の香りが漂ってくるので、居ても立ってもいられず購入。
値段に少々戸惑ったが、なかなかに大ぶりのが4本入っていたので、これなら納得。噛むと身がプリプリで、中がホワンとしてかなり上手に焼けている。しかも炭火なのだろう、香りがしっかりついて、タレもさっぱり目で甘ったるくないのが嬉しい。普通に焼き鳥としても、これが店で出てきたら、まぁフツーに十分というレベル。いやはや、ここんちのB級グルメレベルはかなり高いぞ!

かき氷が100円と知って併せて購入。
かき氷@鎌スタ
シロップはかけ放題で、青りんごとソーダを半分ずつにしたが、どっちも色が同じで見分けが付かなくなってしまった。
味的にはソーダは殆ど感じず、まぁ甲子園でカチ割り食う感覚で、暑さ凌ぎには十分すぎる程。焼き鳥にはあわないけど、もう大満足ですわ。

そんなこんなで試合をみていたのだけど、ファームの試合としてはエラい長丁場で、余裕をかなりとっていたこの後のスケージュールさえ切迫してきたので、8回裏終了後に1便が出るという鎌ケ谷行きのシャトルバスに乗り込み、球場を後にした。
この続きはまた後日書くが、この日の試合のことはチョットだけど以下に別項として記しておくことに。続きを読む…をクリックしてたもれタモレ〜
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