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スーパー銭湯・スパ・温泉〜日帰りで楽しもう に参加中!
間がだいぶ開いてしまったが、正月に出かけた記録の最終章。
ヒコバンバンの続きをば!

●川崎競馬しょの1・名物焼きそばの正体
●川崎競馬しょの2・ドキッ名物だらけの予想外白モツ
●昭和迷宮物件vol.66 ズーラシアンブラスに屋上遊園の面影を見た
●ヒコバンバン@横浜中山〜横浜でもヒコバ!

ヒコバンバンを出て住宅街を進む。目指すスパ銭は直線距離にして1km程。中山駅から送迎バスが出ているが、路線バスで戻ってそこから送迎バスとなるとかなり時間がかかってしまう。実際1.5kmくらいなら歩いた方が早かんべぇとなったわけだが、知らぬ土地の裏路地、しかも日もとっぷり暮れた時刻とあっては迷うことは必至。となれば文明の利器、スマホのGPS案内に頼るしかあるまい。
これでなんとか迷わず辿り着いたが、先述の通り山を住宅街にした土地、アップダウンも多く道も真っ直ぐじゃない。しかも周囲は団地が多く、行く先も千丸台団地という昭和からの団地群で、老朽化から新しく立て替えられた棟が多いとはいえ、人影も少なく不安な道中となった。

なんとか坂の上にスパ銭の幟を発見!
外観@竜泉寺の湯
しかしなんだかイオンとかショッピング施設の立体駐車場のような建物しか見えない。
通路1@竜泉寺の湯
案内が出ているので矢印に従って階段を上り、車の行き交う駐車場脇を通る。
通路2駐車場@竜泉寺の湯
するとやっと正門へ。しかし先に階段が。まだあんのかよ!!
通路3@竜泉寺の湯
さらに階段を上ったところで入口に着く。

入口@竜泉寺の湯竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店
所在地:神奈川県横浜市旭区白根8丁目8
時間:06:00〜01:00(24:30受付終了)
定休日:メンテ以外無休
採点:★保留
泉質:ナトリウム−塩化物温泉

アプローチの大変な施設だなぁと愚痴もこぼれてしまうが、にも関わらず何処にでもあるような準和風の館内はとにかく人・ヒト・ひとで足の踏み場もないほど溢れかえっていた。
店内@竜泉寺の湯
殆どがマイカー客なのだろうか、とにかく地域住民全員大挙してきたような勢いで、正月でもここまでの施設は出会ったことがない。券売機で入館券買うだけで大騒ぎ。
ゲートを通って中に入ると、目の前がレストランと畳敷きの待合所になっているのだが、その境がわからないほどヒトでイッパイ。話し声がうるさいとかいう次元ではなく、音の群れとなってグワングワン自分の周囲を取り囲むように押し寄せてくる。
急いで脱衣場へと向かうも予想通り、そこは裸のオッサンの大群ですし詰め状態。空きロッカーが少ないのは覚悟していたが、探しても本格的に空いてるロッカーがない! こりゃマジメに空き待ちかと諦めかけたところ、奥まったところにまとまって幾つか空いてるのを発見。

んで、なんとか入れたはいいが、浴室内も裸祭り状態。
入って目の前の大きな炭酸泉の浴槽なんてお湯が見えないくらい男で埋まっていた。がきデカで、銭湯のカランの蛇口を押すとお湯じゃなくて男性が出てくる=男湯ってネタがあったけど(女湯なら女が出てくるのかって展開はお約束)、それを思い出したほど。
こうなると体を洗おうにもカランが空いていようもなく、生涯で初めてカランの空き待ちを味わった。女湯ではよく耳にする現象だが、まさか男でもこういう状態になるとは。でもそこは男性、洗うのが早いのですぐ空きが出来た。そもそもかなりカランの数の多い施設なので事なきを得ているが、他所だったらどうなってしまうのか、考えただけでオゾマシイ。

洗い場を出てジェット系の室内風呂を傍目に露天へ。外は壺湯4つと横に長い寝湯の他はデカイ岩風呂がデーンと待ち構えている。ここが温泉槽なのだが、案の定ここも男祭り。奥には巨大モニタがあり皆テレビを見ている。
なんとかスペースを見つけ、岩に背をもたげる。湯はややクセのある印象だったが、この若干の濁りがそもそもの温泉に由来するものなのか、それとも…白く濁ったようなこういう色味のナトリウム塩化物温泉は見たことないが…まぁ詳しくは申しますまい。湯温は40度位で丁度よかったが、とにかく塩素臭がキツイ。こういう日だからだろうか。
とはいえ小学生はもとより中学生みたいなのがくっちゃべったりするので長居できるようもなく、そこそこに退散。
寝湯の脇を抜けるときチラッと見ると、男が10人くらいビッチリ並んで寝転がっている様には戦慄を覚えた。まさに築地市場のマグロ状態。

再び洗い場の横を抜けサウナ室へ。
ドライのタワーサウナの方に入ると、ここも男祭り。しかも全員汗だくという地獄絵図。オッサンとすれ違えば肩が触れ、ネットリと汗が張り付く。
下段にスペースを見つける。熱さはソコソコ熱めで自分的には調度いい。テレビを見ながらボケーッとしていると、5分と経たずにスタッフがマット交換に入ってきた。えっ、18時とかジャストな時間でも30分とか切りのイイ時間でもないのに?? 渋々退室するも、前を歩いてたオッサンもブツブツ言っていた。
隣の塩サウナに皆んな移動するので激混みだったが、奥に折れた空間があるので、小さめながら見た目よりキャパがある。湿式サウナとしては熱めだったので汗がかけてなんとかドライサウナの代わりになったか。

予定より来るのが遅くなったし、この混みようなのでサウナはヘビロテ出来なそうだ。最後に大きな浴槽の炭酸泉に入るが、頭のすぐ近くを人が通ったり子供が駆けて行ったりして、早々に上がることに。
退館は特に手続きはないので、自動改札みたいなゲートを潜るだけなのだが、本当はここで店員に送迎バスの乗り場を聞くつもりでいた。客に対して全然店員が足りてない状態で、まぁ行きゃわかるだろと、来たように駐車場の脇を通って外へ出た。
しかしどこにもソレらしいバス停のようなものがない。来る時に見かけた警備員に聞こうにもいない。何度か駐車場脇を往復してるうちにバスの時間が迫ってしまった。再び外に出ると警備員が戻っていたので聞くと、なんと退館してスグ、通路となってる階段と反対側、駐車場の奥にバス停があるという。終バスの時間がスグだから間に合わないかも?なんて言われてもここから歩いては中山の駅まで帰れない!
出てきた正門入口を猛ダッシュで過り駐車場の奥隅に行くと、バスに皆乗って待っていた。風呂を出てスグのあまりに呆気無い場所にあるので拍子抜けしたが、なんとか間に合うことができた。前にザスパ成城の送迎バスでエライ目にあったが【過去記事】、今回は自分の落ち度。店員を探して捕まえてでも聞いて確認すればすんだし、そもそもバス利用する人はバスで来るのでその時乗り場を確認できるはず。トボトボ歩いてきて帰りだけバスという客は想定していなくて当然だ。
ともあれ乗れて帰れて一安心。

なんだか大わらわの1時間となったが、サウナの温度とか露天温泉の湯温とか、全体の作りも本来はゆったりしてるはずだし、ここまで混んでいなければかなり満足できる施設だったんではないだろうか。これだけの施設でこんなに安いと、普段でも土日は相当混むだろうが、なんとかなんでもない平日に再訪して、本来のコチラを堪能したい。
というわけで、川崎ケイバ・ズーラシア・焼肉・温泉と、なんだかんだで濃厚な1日を過ごすことが出来た。たまの休み、結果オーライでしょ。

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ジャガーさんの名曲、ファイト!ファイト!ちば!には出てこない手賀沼(^_^;)

前回UPした千葉本の書評【該当記事】の中で少し触れた、ディズニーランドの候補地として名乗りを上げた手賀沼【手賀沼ディズニーランド|Wikipedia】
手賀沼のディズニーランド計画は、遊園地的なアトラクション以外にも競技場や健康ランドも併設した複合アミューズメント施設を画策していたようで、当時の計画図にある植物園と読めるあたりが、現在の満天の湯というスーパー銭湯のように見える。健康ランドの予定だったバーデハウスの場所でないのが惜しいが。
というわけで、夢の跡の今の姿を拝んでみるとしよう。

我孫子市役所から、ケーブルカーが通る予定だった場所に架かっていると思われる手賀大橋を渡ると、右手に道の駅しょうなん、左手にどこにでもあるような擬似和テイストの満天の湯が見えてくる。
ロードサイド@満天の湯

サイド外観@満天の湯手賀沼観光リゾート 天然温泉 満天の湯【公式HP】
所在地:千葉県柏市箕輪68-1
時間:9:00〜24:00(受付〜23:30)
定休日:第3木曜休
採点:★★★★★★★★★★ 満点!!
泉質:ナトリウム−塩化物強塩泉
参照サイト:@nifty温泉

駐車場を経て正面に回ると、結構シッカリと日本庭園の入口のような門が待ち構えている。
門@満天の湯
入口の脇に地物の農産物直売所があるのが千葉らしい。
直売所@満天の湯
ちなみに、隣は千葉名産である梨園が広がっている。
梨園@満天の湯
なんとなくイメージ的に地方の健康ランドのような、イマヒトツ暗くて垢抜けない施設を想像していたが。。。
正面@満天の湯
入館すると昨今の小奇麗なスパ施設を踏襲した、明るく和モダンなエントランスが広がっていた。
フロントもちょっとしたホテルのようで、木調のカウンター越しに明るい女性スタッフがスタンバっている。

開放感のある明るい食事処を尻目に男湯の暖簾をくぐると、これまた広めの脱衣場が目の前に広がる。ここも明るい木調で清潔感がある。
ロッカーも大きめで使い勝手がいい。ただ、下足箱もそうだったが脱衣ロッカーも100円コインのキャッシュバック式で、小銭の用意が非常に面倒くさい。フロントで下足のロッカーキーと引き換えのシステムにしてくんないかなぁ。かなり100円玉のとり忘れや落っことす人が多いと思うのだが、そんなんの小遣い稼ぎが必要なのだろうか(笑)。

洗い場は一人ひとり区切られているのは嬉しい。平日の入館料が650円と温泉施設としては破格なのだが、この値段でカランが区切られているのは相当珍しいと思う。
内湯はメインの温泉浴槽の他は井水で、ジェット系やシルキーバスなど一通り揃っている。
まずは露天じゃと外へ出る。目の前に半円形の岩風呂があるのだが、ここが源泉のようで入ってビックリした。かなり透明度の低い緑茶色で、相当濃い。東京近郊にはよくある泉質ながら、ここまでしっかりエメラルドグリーンのようなウグイス色では、湯楽の里【過去記事】と法典の湯【過去記事】の源泉槽に匹敵するものがある。千葉ではないが、いつも世話になっている戸田の彩香の湯【過去記事】の生源泉に比べては濃度的には薄いのだが、これら全て源泉槽としてかなり小さめの浴槽となるのに対し、コチラはメインの広めの浴槽でこの濃さを保持しているというのが素晴らしい。しかも40度以下と思わるヌルさというのがもう嬉し過ぎる!! ただ、岩の位置が高くて首が落ち着かず、体を伸ばしてゆっくりできないのが残念。まぁそれは贅沢というものか。
露天スペースには他に、つぼ湯・熱湯・寝転び湯(湯の流れるのと他に単なる寝転びスペースの2種あるのもニクイ!)とあるのだが、これら全てに源泉が使われている。しかも少し高い位置にある檜風呂は高濃度炭酸泉で、これが広めでシッカリ炭酸が濃い(ビーナスの誕生の絵が掲げられている脱力感がなんともバーチらしいというか)。温泉、それも源泉まであって炭酸泉もあるような施設では、取ってつけたようなチョロチョロ泡の寂しい所が多いのだが、ここはヌルくて長湯できて、しかもビッシリ泡が全身につく。
屋内に戻ってサウナへ。ドライサウナとスチームの2種がバッチシ用意されている。タワーサウナは結構広くてかなり熱め。しっかり汗がかける。スチームはかなりモヤって、定期的にボシューっとスチームが大量放出される。

また値段のこといって申し訳ないが、これだけでも650円とは思えない内容なのに、2Fにある休憩スペースのリクライニングチェアも無料。流石に各席にテレビ完備ではないが、大きな液晶テレビがセンターにドーンと鎮座している。
このスペースはそれだけでなく、大きく取られたガラス張りの壁からは手賀沼が一望できるようになっている。
休憩室@満天の湯
2Fは基本、有料の岩盤浴などの施設が多くを占めているのだが、一角の休憩スペースだけでも誰でも気軽に利用できるというのは、太っ腹としか言い様がない。

これだけの内容と知っていれば、もっと時間に余裕を持って来たかった。正直、最寄りとなる我孫子駅からバスでないとアクセスできないような立地ながら、バス賃払っても全く損がないといっていいだろう。
ここまで揃っていれば混まないのが嘘で、休日は芋洗い状態らしい。幸い、伺った平日は金曜でもさして混んでおらずゆっくりできた。遅くまで入館出来るので、金曜夜に来るのもありだと思う。食事処で仕事明け風呂上りのルービーは最高だと思う。
また、この界隈は駅から遠いにも関わらず、独自のロードサイド文化があり、魅惑のラーメン店など、途中の立ち寄り処にも困らない。さらに手賀沼は昔うなぎが取れたのだろう、駅の方へ向かうと鰻屋が軒を連ねている。これはもう日帰り旅行気分で時間作って来ても十分満足できるだろう。駅前の洋館みたいな喫茶店が珈琲も飯も激安でビックリしたし(今度絶対行く!!)。
バーチ独特の文化が満喫できるエリアで、温泉のみならずこの一帯ひっくるめて全てに驚かされた。これはもう行くしかない! オレもまた絶対来る!! というわけで、サイコーにいいお湯でしたぁ〜

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お盆に丸一日お休みを頂いて軽い遠征を敢行したのだが、ルートの都合で武蔵野線の埼玉県区間の温泉という縛りが出来てしまった。意外と沿線には温泉の湧き出るスパ銭が多く、特に越谷界隈にはチョイチョイ訪れている。どこも駅から送迎バスで結構距離があったりするのだが、吉川駅徒歩すぐのゆあみ【公式HP】はアクセス良く何度か入湯している(そのくせ当ブログにはまだUPしてなかった^^;)。
ゆあみ以外に、駅から近いところでどっかないかなぁと思ったら、懸案だった三郷のめぐみの湯に思い当たった。数年前に送迎バスが廃止となり、行く機会ないと諦めていたのだが、調べてみると三郷駅から1kmもない。10分で行ける!と千葉のスンデの駅に降り立った。

線路沿いに真っ直ぐ道を行くだけだが、歩道はいきなり車の渋滞に阻まれた。駅前の道は狭く、そこにビッチリ車が並ぶ。埼玉のこの手の町でよく出くわすのだが、町の整備が追いつかず車文化だけが根付き、人が満足に歩ける環境が奪われている。うねるガタガタの道を身を守るように進むと、歩行者のデストピアが待ち構えていた。
デスロード@三郷水路を渡ったところで、なんと歩道が消えるのだ。側溝のがあるようで、普通そのスペースに蓋をするなりして歩道にしそうなものだが、草木が生い茂り、とても侵入できない。仕方なく車道を歩くが、目の前から車が迫ってくる。車道1車線の幅も2mないので、対向車が来てもすれ違えず、完全に交通が麻痺する。一応危険を促す看板があるが、だったら一通にするとか何とかすると思うが。ここまでヒドイ道路は初めてだ。ちなみに写真はストリートビューのもの。撮影されたのは冬のようで草木が枯れているが、夏は沿道の薄緑色の部分が全て1m越の雑草で覆われ、葉っぱが車道まで伸びている。
見上げればスパ銭の看板がスポットライトに照らされているので、仕方なくこのデスロードを我慢して歩く。やっとこさ通りぬけ、スイミングスクールに併設されたスパ銭の前に来ると・・・あら、真っ暗。やってるよね??

外観@三郷三郷市早稲田 天然温泉 めぐみの湯【公式HP】
所在地:埼玉県三郷市仁蔵193-3
時間:10:00〜24:00(最終入館23:00)
定休日:原則無休
泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉
採点:★★★★★ 5.0
参照サイト:@nifty温泉

震災以降の節電対策のまま、この暗さで営業しているようだが、まるで終わりかけた温泉観光地のホテルだ。
薄暗い玄関で靴を脱ぎロッカーへ。そこだけ明かりに照らされ浮かび上がるフロントで恐る恐る受付を済ませエレベーターで2Fに上がると、2Fも暗めながら、明るい茶色の内装で、新しめのスパ銭のそれと大差ない。いやこれもうちょっと明るかったら、そこそこ洒落たスパ銭なんじゃないだろうか。
開業当初は1300円とやや高めの価格設定だったそうだが、今は寧ろ安すぎる、土休日でも700円というビックリプライス。そこから考えると、送迎バスも辞め、明かりも落とすことで実現しているかもしれない。

脱衣場も同じ明るい色調でロッカーも広めでキレイ。
浴室内は天井が低く、全体に色合いがダークになるが、ここまではまぁ他所のスパ銭でもよくあること。カランがちょっとボロくて、湯の出がマチマチなのはまだいいが、マットがもうビッチョビチョだったり、オイラは別に気にしないけど、嫌がる人が多そうなポイントが目に付く。
サウナも入口にマットが重ねて置いてあり、そこから1枚取って中に入るのだが、出た後も未使用の方に重ねちゃうオッサンが多そうな気配。ちゃんと別れてないっぽい。案の定、マット使わない客が半数以上だった。

まぁこういうのは古い健康ランドなんかでも時折出くわす光景なのだが、こちらが群を抜いているのが温泉の使い方。この辺の多くの温泉スパ銭によくあるナトリウム・塩化物強塩温泉なのだが、使われる温泉は全て掛け流し100%で消毒剤も不使用と来ている。だから、出がらしの緑茶のような湯ではなく、しっかり白濁感があって鉄臭もする、みるからに濃厚そうな温泉なのだ。こういう使い方は、自分が通う戸田にある彩香の湯【過去記事】の生源泉や、船橋法典にある法典の湯【過去記事】の源泉槽でも見受けられるが、それらは一つの浴槽だけ生の源泉に限りなく近い湯を特別に注いでいるというものだが、こちらは全ての使用する温泉で行なっているという違いがある。いやぁ、こりゃすごい。
露天風呂に浸かると、湯の表面から5〜10cmも下でもう己の肌が隠れるほど。塩分も濃く、自然と口の周りがペトつくので唇を舐めると塩っぱく感じられる程だが、湧出口からビチャビチャ湯が跳ねてるわけじゃないから、目が痛くなるような感じもなく、また湯温もそう高くなく、マッタリと浸かれる。
露天スペースには簡単ながらリクライニングチェアもあり、出たり入ったりとなかなか長居できそうだ。浴槽は内外共に1つの白湯を除いて全て温泉で、しかもジェットの類が一つもない。単純に温泉を楽しむ施設として正解だと思うが、気になる点が一つ。一応高温と低温で浴槽が分かれているようだが、殆ど温度差を感じなかった。一般的なスパ銭と比べても決して熱いわけではないのだが、この手の泉質は温まりがよく何度も入っていると実際の温度以上に熱く感じられるのと、これだけの濃度なので1度の入浴でそう長く入っていられないことから、ヌルい浴槽はもっと湯温を下げていいような気がした。結局、外気でマッタリしているか、サウナと水風呂を往復する人ばかりで、折角の温泉がもったいない気がしたんだよね。

とはいえ、これだけの湯をたっぷりと満喫でき、大満足で家路についた。2Fには小奇麗な食処や畳のゴロ寝処もあり、ちょっと休憩できる腰掛けもそこそこ用意されている。なんだかロケーション含めてディープなんだかホスピタリティに優るのかよく分からない施設だったが、なんだかそこが三郷という土地のポジションらしくて最後の方は微笑ましくさえ思えてきた。そういうところが穴場の所以かもしれない。
そうそう、帰りは来た時のデスロードは避け、川沿いに橋の袂まで戻ったのだが、電車で来られる方は橋を渡ったら川沿いに進まれることを勧める。距離は殆ど変わらない。それと、下足箱の他、脱衣場のロッカーも100円バック式なのがここに限った話ではないが個人的に残念。ロッカーから離れる際は鍵をかけてというが、イチイチ100円玉出し入れしないといけないから、チョット離れる時は扉開けっ放しにしちゃうんだよなぁ。
ともあれ、ファミリーで来て全員笑顔で帰れる施設とは思えないけど、温泉好きなら車飛ばしたり遠征で電車乗り継いで来る価値は十二分にアリだと思う。いやはや、なんともイイお湯でした!

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すっかりUPしていない内に溜まっていた温泉ネタ。そこそこアチコチいっているのだが、先日登戸の蓮爾【過去記事】をUPしたので、その前に行ったコチラを紹介しておこう。

栗平という駅名、なかなか聞き馴染みのない方も多いと思うのだが、小田急線で新百合ヶ丘から多摩センターへと枝分かれする支線。終点は唐木田だが、東京メトロ千代田線を使っている方は唐木田への直通が多いのでピンと来るかもしれない。
山を切り開いたような新興住宅地なんだろうなぁ〜なんて思って駅を降りると、あらら、本当に山を切り開いた新興住宅地だった。
栗平の風景
裾野に沿って真新しい道を下って行くと、山の麓を進む街道に出る。このロードサイドに擬似和風のフォーマット化された、いかにもなスパ銭がお出迎え。
ロードサイド@湯快爽快くりひら

入口@湯快爽快くりひら湯快爽快くりひら【公式HP】
所在地:神奈川県川崎市麻生区片平8-2-1
時間:9:00〜24:00(受付23:30まで)
定休日:原則無料
採点:★★★★★ 5.0
泉質:ナトリウム−炭酸水素塩温泉(旧名称・重曹泉)
参照サイト:@nifty温泉

全面焦げ茶色の空間に所々オレンジのスポットライトが照らす空間。靴を預け券売機に赴くと、この日はフロの日とかで通常900円のところ600円で入湯できた。やりぃラッキー♪
食堂の脇を抜け細い廊下のどん詰まりがお風呂。暖簾が掛かり扉も閉まっているので、一瞬ここが入口か迷う。
入ると、夜ながら平日にも関わらず脱衣場は人気が多い。フロの日だからか。決して広おい脱衣場ではなく、ロッカーサイズもやや大きめ程度で至ってフツーなつくり。だが、いざ風呂場へ向かわんと扉を開けると、いきなり細長い洗い場だけのスペースが現れ、男どもがひしめき合って体を洗っている。一人ひとりのスペースは広めで窮屈さはないが、なんかちょっとムンムンしたものを感じてしまう。
気を取合して浴室へ。入ってスグ左手扉の奥がドライサウナで、入口が階段上の上の方にあり、熱いのがそんなに得意ではない自分は下に下っていく。ウッディなどこにでもあるサウナで、極端に広いわけでもないが、ここも人が多く、男どもが汗を垂らしながらTVのドラえもんを凝視している。
室内の浴槽は壁際にジェットと大きめの白湯のみというなんとも寂しい構成。温泉目当てなのでここはスルー。
露天へ向かうと、岩に阻まれたメインのぬる湯がセンターにあり、周囲に、壺湯・寝湯・縁台・熱湯・庵湯が配されている。薄く湯の張った寝湯と湯のない縁台両方を完備している施設も珍しくなくなったが、露天の一角に離れのような屋根付きの温泉棟が別個にあるのが、湯快爽快の一つの特徴かもしれない。今まで行った中では全ての湯快爽快にあるわけではないが、作りとしては大宮【過去記事】に酷似している。
この庵湯、山小屋のようなウッディな建物で、一応ひのきということで独自性を打ち出しているのだろうが、中に洗い場があってもここまで洗いに来る人もいなかろうし、大宮ではその存在意義が疑問だった。しかしコチラくりひらでは、カランを使っている人もいるし、浴槽の温泉の温度は、外の熱湯とぬる湯の中間、40度ほどに調整されている。外のメインのぬる湯が38度ほどと嬉しい長湯仕様なのだが、寒い時期はいきなりぬる湯だと寒いので、こういう気配りは助かる。
まずは庵湯で温まり、メインのぬる湯で長湯。ぬるめでも体が火照ってくる泉質なので、暫くしたら寝湯で湯ざましし、壺湯の空きを見計らってザブーン!・・・ってのを繰り返すとあっという間に2時間は過ごせてしまう。この壺湯が超人気で、これまた大宮と同じく4機配備されているのだが常に満車。入ってみると分かるのだが、湯温はぬる湯と同程度で、縦長で身体が手足を出すとすっぽり収まり、そのままお休みなさい〜ってくらいの丁度良さ加減。ここまで書いて来なかったが、こんちの黒湯がなかなかに濃い。それでいて意外とサラっとしていて、肌はツルツルになるのに、入っていて飽きにくい。兎に角濃い源泉を求める向きには物足りないかもしれないが、しっかりと適度に濃い黒湯をゆっくり長く楽しみたい向きには持って来いじゃなかろうかと。

もちろん壺湯は譲り合わねばならないからずっと入っているわけにも行かないが、メインのぬる湯と行き来していればいい。この日がたまたまかもしれないが、人は多く、その点でのんびりできないかもしれない。
これという目玉になる施設はなく、駐車場が広い割に風呂は狭いスペースにいろいろ押し込んだ感が否めない窮屈なレイアウトではあるが、平均的なスパ銭でこの湯が存分に楽しめる構成になっているのだから、自分にはそこが却ってちょうど良かった。
行きは送迎バスがあるのを知らなかったので(栗平の駅から徒歩10分もかからないけどね)、帰りは新百合ヶ丘まで利用することに。真新しい団地やマンション、山肌の原宿ドックみたいなコンクリを車窓から眺めつつ帰るのもまた一興だった。

どこにでもありそうで、ここまで必要な物だけまとまったスパ銭というのも稀少かもしれない。まぁ自分のニーズにハマったってだけなんだけどね。こっちに用あったらまた来ようっと。というわけで、いやはや、いいお湯でした〜

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スーパー銭湯・スパ・温泉〜日帰りで楽しもう に参加中!
以前から気になっていた、豊島園に併設された温泉施設。遊園地付帯とあって、ガキが騒いで落ち着かんだろうという大方の予想に反して、小学生以下は入館できないというなんともスパラシイ!…いや素晴らしい施設。それに、自宅からは電車を乗り継ぐと面倒くさいが、赤羽から練馬行のバスだと始発から座っていけるので、こりゃ滅多に拝めない環八の車窓風景も楽しめるとあって一石二鳥!とあればとっくに訪問していても良さそうなものだが、如何せん2000円オーバーという観光地価格がネックになっていた。
しかし、サマータイムとして、8月は通常21時からのナイトスパ割1260円が、17時から適用とくれば、そりゃもう行くしかない!

入口@庭の湯としまえん 庭の湯【公式HP】
所在地:東京都練馬区向山3-25-1
時間:10:00〜23:00(最終受付22:00)
定休日:年数回メンテナンス休有
採点:★★★☆ 3.5
泉質:ナトリウム−塩化物強塩温泉
参照サイト:@nifty温泉

行きは池袋の所用の後だったので、超久々、西武線の豊島園行きを使うことに。練馬から一駅だけの区間だが、何かハレの雰囲気が漂う。
駅につくと、西武園を思い起こさせるように、横にズラッと自動改札機が並ぶ。これから西武ドームに野球観戦に行くようなテンションにさせられるが、現実は夕方の閉園間近の遊園地独特の泣きたくなるほど寂しい空気で満ち満ちていた。どうして人のいない遊園地ってこうもウラ寂しいのでしょ。
豊島園の脇道を行くとすぐ、庭の湯の入口。迎えにある純喫茶に惹かれるが、入っちゃうと温泉でのんびりする時間がなくなるので、自重。
外観@庭の湯
遊園地に比べモダンでシックな佇まい。まぁよくある和モダンなデザインなのだが、入館すると下足ロッカーが妙にペコペコというか、市民プールとまではいわないが、ちょっと年季の入ったシロモノで、そのへんのチグハグさが妙に可笑しい。閉館した多摩テックのクアガーデンもそうだが【過去記事】、施設としては結構年月経てるのかなぁ。

ホテル的な雰囲気のフロントで受付を済ませ、館内着とタオルセットを受け取り、1F奥の男湯へ。
こちらも市民プールとまでは言わないが、ちょっと雑多な雰囲気が漂っている。ロッカーは上下2つに分かれたタイプだが、幅がとにかく狭い。夏場とあって荷物も着るものも少ないので何とかなったが、冬はキツそうだなぁ。
こちらは水着着用の男女一緒のバーデゾーンがあるが、あまり魅力を感じなかったので、今回は水着を持参しなかった。レンタルもできるが、露天入って休憩室でゆっくりしたいのでパス。入口はバーデゾーンと男性浴槽の2つ異なり、バーデ側には水着用の速攻脱水機があった。あ、これ瀬田温泉山河の湯でみたやつだわ【過去記事】
洗い場は右隅にあり、カランもそんな多くない。確か仕切りもなかったかな。この価格帯の施設としては寂しい。
浴槽はどれも温泉が引かれ、室内は小さな熱湯と広く大きなヌル湯。端っこに横になるジェットスペースがあるが、オマケ的であくまでゆったり温泉を楽しむような作りになっている。湯温も40度ちょっととヌルめで良好。
ともあれ早速露天じゃ!と外へ出ると、一面に緑が迫ってくる、なかなかの絶景。壷湯があり、なぜか結構熱めで面食らったが、メインの広めの岩風呂はかなりヌルくしてくれている。底面はゴツゴツしてないが、側面の岩の高さといい配置は微妙ながら、適当に首を落ち着かせるところを探せば、ゆっくり浸かることができた。夕暮れ時だったのではっきりと湯の色見がわからなかったが、透明度の高い茶褐色系で、塩分も結構あるように思われた。かけ流しではないだろうが、湯のキャラクタは意外とはっきりしており、温泉を謳うのは伊達じゃなかった。ともかく、背後に迫る緑を感じながら入る温泉はかなり良好で、寝湯の類やリクライニングチェアがないので横になれないのが残念だが、それを差っ引いても十分満足できる露天風呂だった。

温泉と並んで浴室のもう一つのウリがサウナ。ミストとドライの2種というのはさして珍しくないが、ドライの方はウッディでかなり本格的なフィンランドサウナで、ミストはタイルが見事なテルマリウム。昔のラブホの廃墟にありそうな、なんだか怖いほどのヨーロッパ調のタイルパターンで、古代の湯でも同じように感じた【過去記事】。古代の湯といえば、香りづけをトイレの芳香剤でやっているという噂があって、自分は感じなかったのだが、コチラのサウナのレストスペースがなんだかトイレの芳香剤っぽくて、あまり落ち着かなかった。それと、センターにある蛇口の一つが壊れており、水がポタポタ垂れているのが、どうも音が反響するし飛沫は飛んで来るしで、なんか落ち着かなかった。

水はともあれ、この臭いの呪縛は実は尾を引くことに。
ひと通り入浴して館内着に着替え、2Fへ向かう。食事処や各種マッサージサービスの他、リラクゼーションスペースが設けられ、HPによると液晶テレビ付きの革張りリクライニングチェアが相当台数用意されているように見えた。無料のBS・CSも見れそうな感じだったので期待していたのだが、実際いってみると、テレビ付きは壁面のチェアのみで、その他はテレビのない簡易型だった。平日とあって空きがあり良かったが、徐々に埋まり始め、帰る頃には満席。これ、土日は椅子取りゲーム状態だろうなぁ。それに、思ったより見られるチャンネルも少なくお目当ての放送にありつけず、持参した携帯ラジオで野球中継を聞く始末。これは事前情報がなく憶測に過ぎなかったので仕方ないとしても、極めつけは臭い。あの、サウナのレストスペースで嗅いだ、トイレの芳香剤のような臭いがどこからともなく漂ってくるのだ。気にならなければならない程度の臭いなのだが、何に由来するのだろう。一度気になるとどうにも落ち着かなくなる。周りを見渡しても、女性客も気にしている様子もない。私の体調不良で鼻がおかしくなってるだけかもしれないが、場所を変えると臭わないので、う〜ん、どうだろう??

とはいえ、それなりの時間ゆっくりして、最後に露天を再び満喫し、館を後にした。帰りはバスで赤羽まで。出たところにバス通りがあるので、てっきりすぐバス停が見つかると思いきや、あれれ?見当たらない。慌てて駐車場の警備員に尋ねると、知らないという。なんでバス通りにいて、目の前を通るバスを知らねぇんだ!?とキレそうになったが、キレても埒があかない。もしかしたら勘違いしてて、この道はバス通りでないかもしれない。坂を上がった先の交番で聞けというので、仕方なく歩を進めると、すぐに豊島園駅の横に出て、そこにバス停があった。するとすぐバスがやってきた。次が30分後だったので危ないところだった。車窓から先の警備員を見下ろす。全然バスのことなど意に介さない様子で、暇そうにしている。なんか腹がたってきたが、まぁバスに乗れたからいいか。
ボケ〜っと夜の景色を眺めつつ、バスは環八を進む。この気怠い感じがバス巡りの醍醐味だろう。いつも思うが、もうこのまま家まで連れてってほしくなる。なんて束の間、至福のときを過ごせただけでもよしとしよう。

臭いのことは置いておくとしても、全体に施設としての浴槽のヴァリエーションの少なさ、そして意外に狭いって点がどうしても気になった。観光地代としても、この価格ならもうちょっと充実しててもいい。通常料金が2000円オーバーと考えると、それに見合う施設かなというのは正直疑問なところ。しかし、11/6まで秋のスペシャルナイトスパと称して、18時からだが1260円で入湯できるので、都内の温泉施設の中でも十分検討に値するのではないだろうか。
若いニイチャン連れで煩いのもいたが、館内着がついてリクライニングが利用できて、あの露天にあの温泉、子供がいない分の値段としての価値を考えたら、もう満足ッス。いやはや、いいお湯でした〜

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