カテゴリ:温泉・銭湯 > 銭湯

先月末に「バスサガス」【公式サイト】という、高速バスや夜行バスの格安・最安値予約情報サイトで、スパ施設で汗を流してからの酒場等での飲み食い紀行文を書くこととなったとお知らせしましたが、その第2回がUPされました。

【金町】古典銭湯で無料サウナ…からの…飲み屋天国で焼酎の牛乳割り!?
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金町はストックが溜まってて、当ブログ未UPのものですので、良ければ見てやってくだされ。

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ネットが通信規制であんま画像多い記事がUP出来ないんで、超久々に短めの銭湯記事を上げやす。成宗湯煙突
食レポは溜めてあるんで、この後ドバドバっと続けようかと。
というわけで、自店移転先の近くで未UP銭湯があったのでソチラをば。

先日まぼろしチャンネル内の連載で取り上げた荻窪団地【vol.70 荻窪団地〜終末感がハンパなかった公団版万里の長城】の北側、住宅地の中に突如煙突がニョッキと伸びているのが目についた。
成宗湯外観
成宗湯【東京銭湯マップ】
所在地:東京都杉並区成田東5-3-19
時間:16:00〜24:30
定休日:月曜
採点:★★★★☆ 4.5
参照サイト:杉並浴場組合公式ホームページ

昔からの宮造りの銭湯と聞いていたが、正面に着くと、あらら、赤い洋風屋根の今風の佇まい。改装したのかな。
成宗湯正面
下足箱は昔ながらの木札の鍵でも、フロントは壁紙の白が眩しい現代の姿。
脱衣場も真新しくこれはこれですごく清潔にしてあるし気持ちいいもの。

浴室は右が洗い場で左が浴槽と分かれている。カランもそんなに多くなく、浴槽も4つもあっても狭さは感じない。
奥の白湯はジェットや電気など普通ながら、後はシルキーと薬湯の寝風呂にジャグジー。バスクリンみたいな緑のなんてフツーと思いきや、温度がなんと38度。

(↑写真は杉並浴場組合公式ホームページより)
以前UPしたこの近所にある吉の湯【過去記事】で初めてと言いながらイキナリの二度目。壁に埋め込まれた大きなテレビを見ながらぬる湯でゆっくり見てるなんて、まるでスパ銭だ。
温度はデジタルサーモメーターで細かく表示され、シルキーの42.5度が異様に気持ちよく、妙に気に入ってしまった。

久々に銭湯で寝そうなほどノンビリ浸かってしまったが、浸かりながら天井を見上げると、柱や梁は改装前のもののようだ。脱衣場の天井も一部、焦茶色の板が渋く光っている。これからの銭湯の行く末を考えると、大幅なリフォームは賭けだと思うが、これまでの銭湯のベースのまま、湯船など大胆に変更するこの英断はステキだと思った。
スパ銭もいいけど銭湯は銭湯でイイやね。昼のセント酒じゃないけど、浸かった後に一杯やるともう最高。この辺は小体の飲み屋も地味にあるので、セント酒には持って来いじゃないかと。いやはや、いいお湯でした。

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拙ミニコミ同人誌の11年夏号『戦跡商店喰い』【詳細】が委託先数店舗に数冊あるのみとなったので、お買い逃しなく【取扱書店一覧】!記念として、板橋区は仲宿界隈で唯一未UPだった銭湯をば。

コチラは平成23年11月30日に廃業してしまい、現在マンションが建設されているところ。仲宿商店街の北端、板橋区の名の由来となった板の太鼓橋の脇に、威風堂々と佇んでいた。
商店街風景@水神湯

入口@水神湯【廃業】水神湯【板橋区浴場組合】
所在地:東京都板橋区仲宿50-1 ★★★★★ 5.0

モチロン、銭湯自体が古典的な宮造の昭和レトロを地で行く銭湯なのだが、銭湯の建物自体の迫力もさることながら、敷地内にある煉瓦壁が圧迫感に厚みをもたせている。ここは嘗て憲兵隊が置かれていた場所だそうで、その名残という。
詳しくは
●昭和迷宮物件 vol.59:
【板橋仲宿〜商店街に留めていた憲兵隊跡の煉瓦壁】

に譲るとして、入口向かって左手にコインランドリーがあるのはまぁ普通ながらも、右手にたい焼き屋(惣菜とか色々扱っている)があったのも印象的だった。
全景@水神湯
屋根は千鳥破風で重厚だがシンプルなもの。しかし戦時中戦火を被り昭和20年代に再建されたそうで、黒瓦がなんとも見事。
屋根@水神湯
暖簾を潜ると正面にRを描く下足入れや、上部ガラス戸の木枠など、デザインセンスに惹かれる。
下足箱@水神湯
こちらはしっかりと番台で、オジイチャンにお代を払う。脱衣場は結構広く、ザ昭和の銭湯行った空間が広がる。黒光りする茶色の格子天井は高く気持ちがいい。センターの島式ロッカーの上部はショーケースが置かれ、シャンプーや下着類が陳列されている。電池なんかもあった。男女を仕切る壁には大きな鏡が据えられて、アナログの体重計もあって、自分的にはこれぞ銭湯といいたくなる空間。

浴室は典型的な銭湯レイアウトで、これという特記事項はないが、センターの島カランはシャワーがなかったか。
奥の浴槽は円形のジェット水流と浅湯。そして壁際の凹んだスペースに薬湯があるのだが、ジェット系でないのは薬湯だけ。全体にやや熱めながら入ってしまうと不思議と長湯できてしまう。薪かどうかは分からないが、湯にピリピリした感じがなく、湯上りもサラリとして気持ちよかった。

これまで薪で沸かしてたり井戸水だったりと、お湯が柔らかいと感じた銭湯はいくつかあった。こちらはどういう湯かわからないが、これまで味わったことがないくらい、サラリとした湯だった。
それに脱衣場のドライヤーはまたもや無料。先の軟水の花の湯といい、単なる古くからの銭湯と思いきや、さり気ない心遣いがなんとも嬉しい。

これだけ銭湯が密集したエリアで、それぞれに個性があるとは。町場の小体な中華屋なんかもあって、ひとっ風呂浴びた後、ちょっと飲んでもよし、サラッと食べてもよし。近場の人は気づいていないかもしれないが、なんとも贅沢な話である。
それだけに廃業が惜しまれる。マンションが建ってしまえば、嘗て銭湯があったことも、ましてや憲兵隊が置かれていたとは誰も知るものがいなくなる日が来るだろう。こればかりは致し方ない。
せめて、ここに記録を留めておくとしよう。ともあれ、永年の営業、お疲れ様でした。
合掌。

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拙ミニコミ同人誌のお知らせで恐縮だが、冬新刊で新たな委託先の開拓がだいぶ進み、先月末〆で報告が徐々に入ってきているところ。
【アマゾン】もだいぶ動きが出て在庫を安定して扱ってもらっているし、京都ながら【ガケ書房】の通販在庫も少しずつ減っている。有り難い限り。
名古屋の【大須マニアックス】は既刊が良くて、ギャンブルイーターが動いてないのだが、こういう世界もあるよ!って、このネタやったことを面白がってくれると有りがたいッス。
【委託先と在庫一覧はコチラ】を参照いただくとして、委託先から幾つかバックがあって、手前の在庫切れだった11年夏号『戦跡商店喰い』【詳細】が2冊だけ通販補充したところ。【書泉グランデ】など一部でまだ扱いがあるにせよ、直販で安くご所望の向きはポチッとしておくれやす。『戦跡商店喰い』の通販カートはコチラ
というわけで、宣伝がてら本誌掲載でブログ未UPの銭湯ネタをば。ここは文化遺産級に良かったっすよ〜

B食天国こと蕨西口にある、北海ラーメン【過去記事】や池田家【過去記事】といった穴場すぎる名店ひしめく商店街。通りの最西端、現中山道の騒音も聞こえてこようかとし始める、商店街の終わりかけ、その路地裏に突如として宮造りの古く立派な建造物が出現する。
一瞬見落としてしまいそうな程の細い路地だが、あの三角の千鳥破風のシルエットは、間違いなく銭湯だ!

外観@朝日湯朝日湯【レッツエンジョイ】
所在地:埼玉県蕨市中央5-9-23
時間:15:00〜23:00
定休日:土曜休
採点:★★★★★ 5.0

路地に入り近づくと、細部に凝った装飾に驚かされる。入口の両サイドには色硝子を菱形にはめた飾り窓があり、上部の江戸小紋のような模様の入ったガラスには男女の文字。
入口@朝日湯
さらに下足箱へ向かうと、男女を分ける部分にツヤ光が眩しい木造の張り出しがあり、脱衣場へ入るガラス戸の上はモダンな木枠の装飾が見える。
番台@朝日湯
これ越しに脱衣場の天井が見える。
格天井@朝日湯
格子天井の枠をエメラルドグリーンに塗ったもので、入らないと見えないが、センター部に円形の装飾が施され、モダンな照明器が下がっている。この窓枠越しに見る光景が、もうそれはそれは見事! 聞くところによると昭和初期、戦前の銭湯で、界隈では一番古いという。

満を持して脱衣場に入ると、番台はなく、男女の境がカーテンが仕切られ、そこにお婆ちゃんが座っている。お代を払うと、カーテンの奥でゴソゴソして釣り銭を出してくれる。このことからもお察しのとおり、地方のディープな風呂場感がもうプンプン。
調度はモダンで当時はオシャレで贅沢だったろうが、いいものを長く使っていて、しかも洗濯機や乾燥機もそう広くない脱衣場に置かれているから、なんとも雑然としたイメージがある。
昭和の頃からあると思しき扇風機もなんとも黒ずんだ感じだ。男女の境は厚そうな昔ながらの鏡で、体重計は武蔵というその筋では有名なレア物らしい。

浴室に入ると、カランは両壁際とセンターの島で、奥に浴槽と典型的なレイアウトながら、壁際のシャワーの一部はヘッドがもげており、全体に清掃はされているものの、ヒビ割れた部分とか、なんかこう歴史の堆積を感じされるディープさが漂っている。
浴槽はペンキ絵がないが、富士山と白糸の滝のモザイク画になっている。浅湯と深湯からなっており、どちらもジェットが出ているが、深湯は座風呂でタイルもディープなトーンでなんか怖い。
温度は42度くらいで、入ってられないほど熱くなく、あたりも柔らかめで、結構入ってられた。気持よく浸かっていると、どこからか犬の鳴き声が時折聞こえてくる。なんだろうと、開けられた窓から覗くと、裏手のボイラー室の脇に雑種だろう、やや大きな日本犬がこちらをみていた。寂しかったのかな。

改めて脱衣場をゆっくり見渡しながら服に着替え、モダンでディープな空間に後ろ髪を引かれる思いで後にした。
なんだか、地方都市の旧赤線の外れにあるような、共同浴場的な銭湯で、思いがけず凄い銭湯に巡りあいに、もう大満足な夜であった。この街道にしてこの銭湯! いやはや、いいお湯でした〜

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ブログネタ
街の風景【東京全域】 に参加中!
板橋区仲宿商店街界隈では花木系の名前の銭湯が多く、竹の湯【過去記事】・梅の湯【過去記事】とこれまで取り上げたが、そのものズバリの名前の銭湯をストックしていたのを思い出したので、蔵出ししときます〜

仲宿商店街南端部に立派な宮造の古典銭湯が突如出現する。
外観@花の湯
唐破風の庇も巨大で、入口全体を覆う立派なもの。ドッシリと構えてて、彫刻も松の葉に鶴が2羽いて細かい懸魚(げぎょ:破風板の下に取り付けられる装飾をこういうんだって)。
げきょ1@花の湯
げきょ2@花の湯
昔は正面ど真ん中に入口があったろうが、今は右隅に追いやられている。
案の定フロント形式で、ちと残念だが、致し方無い。

屋根部分と雲花の湯【1010.jp】
所在地:東京都板橋区板橋3-15-19
時間:15:30〜24:30
定休日:金・土曜休
採点:★★★★☆ 4.5
公式サイト:板橋区公衆浴場組合

こちらは下駄箱の鍵を預ける代わりに脱衣ロッカーの鍵を受け取るシステムで、スーパー銭湯では多いが、町場の銭湯でも稀に見かける。
脱衣場は和風でキレイな空間になっており、歴史的なものを感じさせるようなタイプではないが、焦茶色の天井もシックで落ち着く。

浴室はちょっと変則的で、手前が洗い場で奥が浴そうなのだが、ちょっとL字型をしている。鋭角ではなく、ゆるくRを描いてる感じ。
カランは普通な感じだが、なんとシャンプーとボディソープが常備されている。なんだか至れり尽くせりで思わず上機嫌になってしまうが、何かが足りないような気持ちが先程から…あ、壁にペンキ絵がないんだ。水色の壁を見つめながら湯に浸かるのはやはり少し寂しい。

で、湯がこれまた結構な熱さ。メインの湯は座風呂とバイブラ湯に仕切られていて、これとは別に熱湯がくっついているのだが、これが大して湯温が変わらない。ご年配の常連方は澄まし顔で入っているが、見てるとそんなに長湯していない。我慢してんだろうなぁ。
壁にも掲げられているが、こちらは軟水の湯だそうで、美容効果もあるそうだが、これがもうヌルヌル。大抵、軟水といっても、言われればそうかもなぁという程度が殆どだが、ここまであからさまにヌルヌルした湯は初めてだ。あぁ、これもっとゆっくり入ってたいなぁと思った矢先、救世主、埋め太郎氏登場! 便乗して水を少し埋めた蛇口の近くで少しばかりだがゆっくり浸からせてもらった。

脱衣場で少し涼んでいる間も、肌のヌルヌルが持続しているのが実感できる。シャンプーが備え付けと書いたが、なんとドライヤーも無料。
外観の立派さの割に内部は一般的な銭湯だったが、それを補うかのようなホスピタリティに思わず笑みが溢れるほど嬉しくなってしまった。コチラもまた坪庭があるしね!
この界隈の花木系の銭湯はどこもそれぞれに個性があって、ご近所さんはなんとも贅沢。いやはや、いいお湯でした〜

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