カテゴリ:温泉・銭湯 > 健康ランド

文学フリマ秋新刊と限定本復刊のセットも沢山のご注文のうち終了し、いよいよ年末に向けて冬の新刊の作業に入ることに。c85カラー400px
冬新刊は秋に続き、ダメ大人のための東京裏側攻略本。サウナで汗をかいた後にプハーっとアルコールが飲める町を東京23区のエリアごとにまとめたガイドブック。鉄火場、背脂ロードサイドに続き、オールカラー東京の隙間ガイド最終篇。
だぶんダメダメ度はこれまでの中でMAXじゃないかと。とにかく風呂あがりに近くで酒があおれればOKと、大衆酒場や立ち飲みは言うに及ばず、そこで飲むの!?ってロケーションで半ば強引に飲んだりするので、細いところ狭いところ暗いところ…一見小汚い隙間好きの方にはご期待頂ければなと。

というわけで掲載予定の風呂の中から、東京で最初の健康ランドと言われるコチラの食事処での小ネタをば。

外観@東京健康ランドまねきの湯東京健康ランドまねきの湯【食べログ】
★★★★ 食事として4.0。十分!
所在地:東京都江戸川区船堀1-2-1【スポットノート】
公式サイト:http://www.manekinoyu.jp/

コチラ実は一度2012年3月11日で廃業しており、同年6月2日にコシダカというカラオケ屋なんかやってる会社に経営が変わって再開した。まねきの湯という名前がついて、以前のマーメードから招き猫へとキャラも変わった。入館料も若干安くなり(2300から1880と500円近く安くなったのはありがたいが、昨今のスパ銭と比べるとそれでも高いか。WEBクーポンで1580円にして寝に行くなら妥当か。あと風呂の日や感謝デーは1000円)、内部もだいぶ変わったかとおもいきや、殆ど一緒だった。
まぁ風呂とサウナの細かいインプレッションは本に譲るとして、風呂上がりに立ち寄った館内の食事処の話を。ちなみに本誌では近くの飲み処を攻めるのがコンセプトなので、食事処は取り上げない。

実はスパ銭含め、館内の食事処は殆ど利用しない。正直味に期待が持てないのと、ガキが走り回ってたりカラオケがうるさかったりで落ち着けない印象があるからだ。それでも空いてて落ち着けそうなところでは、時間の都合で他所に寄れない時などに、酎ハイ一杯とツマミ程度の利用はしたことはある。
で、コチラはというと、案の定入室した瞬間、爆音のカラオケが。綱島温泉の東京園なんかでオッサンがド演歌を熱唱なんかしてると逆に趣あっていいのだが、家族連れや団体でこれは流石にシンドイ。しかしスペースの真ん中をぶった切るように仕切りがあり、カラオケが嫌な人は奥側でマッタリしているようだ。早速奥へと向かうと掘りごたつ式の長ローテーブルが幾筋も設置され、金曜夜とはいえそこそこ席も空いていた。
館内着のまま腰を下ろし、さっくり飲んで食べただけなので、今回は簡単に紹介するに留める。

角ハイボール@東京健康ランドまねきの湯まずは恒例の角ハイボール¥480を。
サントリーオフィシャルのジョッキに入って登場。
特段飲み慣れた定番の味です。
フローズン生@東京健康ランドまねきの湯で、二杯目は自分にしては珍しくルービーで。
というのも、フローズンがあったから。これ一度飲んでみたかったんだよね。キリン一番搾りフローズン生中ジョッキ¥580…って長い!
フローズンなのは上の泡泡の部分で、これがシャリシャリしてて正しくフローズンコーラみたいな感覚。ググっと飲めば下からズズッとルービーが出てくるのでビールって感じするが、上だけ飲んでればアルコールの感覚はないかも。確かに1杯飲むならこれはイイかもね。なんか気持ち昭和なテイストを感じる。

アテは焼きとりで塩皮串とぼんじり串塩各2本¥220!
焼きとり@東京健康ランドまねきの湯
どっちも適度に焦げ目がついてバキっと焼き上がってる。中は十分油ギッシュで噛むと油がじんわりと口中に染み出す。イイね!
他の揚げ物や焼き魚もよくて、冷凍か分からないけど解凍したようなグジュグジュ感とかそういうのはどれも一切なくて、下手な居酒屋より全然美味しい。

私服に着替えてからワザワザ居酒屋行くんだったら、風呂あがり館内着のままでダラダラ飲み出来てこれが出てくるなら、確かに館内で全て完結するかもな。
これまで数少ないながらスパ銭や健康ランドの食事処を利用して、どこもだいたいこんな感じで本当にバカに出来ない。イマドキどこも努力してるんやね〜
というわけで、折角その土地へ行くなら地元に愛される店に寄りたいのはかわりないものの、機会があれば積極的にこうした食事処も利用していきたい。
というわけで、美味しかったッス。ごちそうさまです。

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スーパー銭湯巡り に参加中!
拙ミニコミ同人誌の話で恐縮だが、2011年の夏号『岸辺のアブラミ』3冊セット【詳細】、その下巻に、ページの都合で泣く泣くボツとした川口北部、ほぼ浦和って場所にある健康ランドネタがあったので、ここいらでチョイとUPしときます。

銀の水【過去記事】から柳崎交番のある交差点を水路に沿って南下するとスグ、ネオンビカビカの風俗店のような看板がお出迎え。
看板@健康ランド武蔵野健康ランド武蔵野【公式HP】
所在地:埼玉県川口市柳崎1-22-1
時間:10:00〜09:00チェックアウト
定休日:原則無休
採点:★★★★☆ 4.5
参照サイト:@nifty温泉

古くから地元で親しまれる郊外のベタベタな健康ランドで、結構遠い我が家にも嘗ては頻繁に優待券がポスティングされており、近所のオバちゃん連がこぞって出かけていくので認知していたが入ったことはなかった。
外観@健康ランド武蔵野
神殿風の無駄にゴージャスな佇まいで、それこそ田舎のラブホチックだが、円筒形のガラス張りのエントランスから中を見る限り、結構キレイに維持されてそうで、そんなにディープな雰囲気はしない。
エントランス@健康ランド武蔵野
駐車場を抜け入店すると、お約束のスチール下駄箱が並ぶ。男女別れており、このキーが即ち脱衣ロッカーの番号とリンクしているというシステムは結構健康ランドだと多いんだよな。
ホテルのロビーのような広々とした受付で、カジノというかパチンコ屋的な制服を来た女性スタッフに案内を受ける。19時からは2時間の利用で600円とリーズナブルだが、タオル館内着欲しいし、3時間ほどゆっくりするつもりなので、1260円支払う。ちなみに通常料金は1995円とオールドタイプの典型的健康ランド価格ながら、13〜17時と22時以降(土日祝は19時以降)の時間を外せばタイムサービスで1260円。それ以外でも曜日ごとにサービスデーが設けられ、またHPに優待券もあることから、GWなどの繁忙期を除けば実質1260円の施設なのだ。まぁ最近の健康ランドはどこもこれくらいのサービスしてるわな。

吹き抜けのフロントを抜け脱衣場へ向かおうとしたところで貼紙が目に止まった。
演歌歌手やものまねタレントの告知ではなく、当館のポリシー的なものだが、なんか筆文字で迫力満点で、しかも健康とかに関する宗教色の強いアジ文だった。
アツいメッセージを尻目に脱衣場に入ると、これまたお約束の縦長のほっそいロッカーがずらりと並ぶ。

浴場は思いのほか明るく、天井もそんなに低くない。全体に古さはなくもないがよく掃除されていて拍子抜けしてしまう。センターに円形の風呂があって、ライオンの口から湯が出ているという、全体にローマ風呂的なゴージャスな意匠となっている。健康ランドの祖、東京健康ランド【過去記事】とイメージ的に被る。
カランは壁沿いに飛び飛びにあって、空いてるスペースに作れるだけ作ったって感じ。比較的古い健康ランドやスパ銭だとよく見かける。身体洗った後、露天の隅っこの方行くとあったりしてね。ここにもあんのかい!?と。
浴槽の種類はジェット系と変わり湯など定番が揃うが【公式サイト:お風呂のご紹介参照】、薬湯が2槽ありそれぞれ違う薬剤というのが面白い。健康ランドでは薬効がハイパワーでタ◯キンが痛くなるタイプが多いが、こちらはそんなに強くないもの。ちょっと安心したが、浸かっているオレの隣でオッサンが必要に薬の入った袋を全身でプレスしている。ヲイヲイおっさん、そりゃやり過ぎだろうて。薬以上にオッサンのエキスが出てきてそうで気分悪いから室内を後に。

露天もローマ風呂風というか、神殿の柱みたいのに囲まれたチャチなゴージャス感に溢れた空間になっている。
ほぼ中央に別棟のような多いなガラスで囲まれた16角堂の建物がある。この中が二股の湯で、いわゆる擬似温泉浴槽となっている。健康ランドの擬似温泉の素は結構バカにできないケースも多い。しかしこちらは入浴剤なのか何か鉱石的なものを通しているのか分からないが、無色透明で特色が感じられなかった。というか折角の露天なのに何でワザワザ箱モノに入らにゃならんのか、その前に湯温が熱くて長湯できず、早々にリラックス風呂に移動。
広い浴槽がエリアに別けられ、底の深い泡風呂がメインで、コーナーに個別に区切られた寝湯が配されている。こちらはゆる湯で、外気を感じながら寝湯に浸かっていると、さっきの庵より断然リラックス出来る。伊達にリラックス風呂というネーミングではない。
しかしここからが嗜好の別れるところで、スピーカーからは館内のお知らせや癒し系のユルいBGMではなく、流行歌最前線とか歌う天気予報が掛かっているのかと聞き違わんばかりに、有線と思しき歌謡曲がエンドレスでガンガンに流れている。不遇の歌手、西方裕之が最近唄っていた「男なら平成節」の元曲「男なら」のバブル版みたいな、誰だか分からない男性歌手による歌唱と、妙に軽快なリミックスが、似非ローマ風呂の夜空にこだまする。

(↑かかってたのはコレじゃないんですが^^;)
この異次元空間はハマると妙にハマる。

この後ドライサウナ(古びて入るがフツーな感じ)でテレビを見たりしてノンビリ(?)したところで脱衣場に戻り館内着に着替える。そうそう、脱衣場の洗面場にはリキッド類が揃っていて、ある程度の値段の健康ランドやスパ銭でもそうだが、妙にポマード臭いってワケじゃないけど、う〜んマンダムなオイニーが漂う。
館内着がムームーだったように記憶している。松戸ラドン温泉【過去記事】ではそのものずばり浴衣だったが、それよりマシか。
脱衣場を出るところで瓶のコカ・コーラの自販機が目についた。左隅にスリット状の小窓が付いてて、取り出すとスライドして新しいのが補充されるやつ。古い健康ランドや温泉地なんかでも時折みかけるが、なんでコーラって瓶の方がウマいんだろ。
これでも飲んでリクライニングで寛ぐことに。2Fにもコーラの自販機あるだろうと高をくくっていたが、缶やペットボトルだけ。再び脱衣場に戻る始末(自販機はリストバンド精算できなかったのでロッカーに財布取りに戻んなきゃいけないし、風呂上りになにバタついてんだか…)。
2Fへは2つの螺旋階段からアプローチできるようになっている。無駄にゴージャスというか、豪華客船(乗ったことないけど)とかハトヤのような古い観光ホテル(これも行ったことないが)的な造り。大きめのテレビのある休憩室がフロアをぶちぬいていて、他に細々とレストランや宴会場、仮眠室、ゲームコーナー、カラオケルーム、シアタールームと揃っている。
コカコーラ@健康ランド武蔵野休憩室のリクライニングチェアにはジュースを置ける穴があり、昨今飲み物持ち込めない施設も多い中、嬉しい設備となっている。久々の瓶コーラに大満足し、郊外健康ランドを大満足の後、家路についた。

ディープといっても自分とて、あまりに不衛生だったりするとリラックスできないものだが(それはそれで楽しめたりするが)、手入れ・整備されているので、底のところは安心して楽しめるというのもいい。
昭和なタイプの健康ランドが幸いにして、所々岩盤浴なども取り入れながら、現在進行形で営業し、来客も多くあるのだから、こんな有り難いことはない。体感したい向きは行かない手はないだろう。
郊外ロードサイドはこうでないと! というわけで、いやはや、いいお湯でした〜

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以前、うどん【過去記事】やラーメン【過去記事】など八王子ネタをUPしたが、その際に立ち寄ったのがコチラ。八王子駅から徒歩3分程度で天然温泉、館内着付きで平日1600(WEBクーポンだと1400)円とくれば、寄らないわけ行かないでしょ。
外観@やすらぎの湯

のぼり@やすらぎの湯八王子温泉 やすらぎの湯【公式HP】
所在地:東京都八王子市中町2-1 グランド東京ビル4・5F
時間:10:00〜08:00(01:00受付終了)
定休日:原則無休
採点:★★★☆ 3.5
泉質:ナトリウム−塩化物強塩温泉
参照:@nifty温泉

北口長崎屋の先にある商業ビルの4・5Fに入ってるようで、前回UPした府中の縄文の湯【過去記事】を彷彿とさせる。
エレベーターを上がると案の定、シティホテルのようなロビーで、明るく真新しい印象を受ける。ここもやはり白と茶を基調とした内装。
4Fはレストランスペースが広くとってるようで、家族連れなどで賑わっている。風呂はどこだ?って探すと、5Fへ続く小さな階段が見つかった。廊下の奥に男湯の入口が。女湯は下階らしい。ちょっと分かりづらい構造。
木目調の大きなロッカーで、パウダールームも隔たれてやっぱしヤンエグ風味(今日びの若い人わかるかなぁヤンエグ…)。行った日はお盆だったので普段はもっと多いだろうが、それでもサウナ替わり利用的なビジネスマンっぽい客が目立つ。

しかし、浴室はなんか古びたというかショボいのだ。これまでのエグゼクティブ風味はなく、青などの寒色系のタイルで天井の塗装もくたびれぎみで、寧ろ健康ランドに近い雰囲気。洗い場のカランも少なく、ここに至るまでのギャップに慣れない。
まぁいいや、露天の温泉を楽しもうと早速向かうと、岩風呂は妙に和風テイストでかなり健康ランド具合が強い。湯は無色透明で、やや当たりが柔らかい気がしなくもないが、聞かされなければ白湯としか思えない。しかも油温が高めで、あまり長湯ができない。
仕方なく室内の温泉槽に入る。寝湯やジェット系風呂にも温泉が使われているそうだが、こちらはさらに柔らかさも感じず、塩素臭がキツく、寝湯は折角ヌルめなのに、あんまゆっくりできなかった。他の非温泉槽では変わり湯もあったが、円形の浴槽で底が深く、どうにも腰の座りが悪い。
サウナは高温とミストがあり、どちらもあまり印象に残ってない。文句ばっか言ってるようで申し訳ないが、このミストと露天風呂、それに露天スペースのチェアで横になるのを繰り返し、なんとかゆっくりすることができた。

3Fに岩盤浴があり、風呂利用者は800円で時間制限無しで利用出来る。こっち込みでの利用を目論んでいたのだが、時間の都合で今回は泣く泣く断念。
とりあえず館内着に着替え、4Fのレストルームで一休み。リクライニングチェアの1つ1つにテレビが付いている。このスペースだけ異様に混んでおり、なかなか空きスペースがない。なんとか見つけて横になるも、見たい番組がなく、両サイド人がいる環境でどうにも落ち着かず、仮眠室へ移動。
こちらはかなり暗く設定されており、マットもソファータイプで寝心地が良い。短い間だったがゆっくりすることができた。

駅至近でこれだけの施設が利用できれば十分お値打ち。まぁ温泉はあくまでオマケで、温泉を堪能するというより、リラクゼーション施設と考えれば満足度は高い。
岩盤は真新しそうなので、岩盤+リラクゼーションで駅前で2000円チョイというのが一番の利用方法かなぁと。それは次の機会のお楽しみにとっておこう。
というわけで、いやはや、ユックリできました〜

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最近、納品の用で中央線沿線を回った時のこと。この沿線沿いもちょっとバスや電車路線を変えればアクセス出来るスパ施設が増えたもので、ラーメンなんかと一緒に立ち寄る楽しみが増したエリアなのだが、コチラは荻窪から徒歩1分とスコブル便利で、タイトなスケージュール故、この日はここと決めていた。
しかし当日時間が押してしまい、お値段がそれなりにするので行くか悩んだのだが、他に行こうと思っても町の銭湯以外、アクセス的にバスをどうしても介さないと行けないから、無駄な時間はない。本来、数時間ゆっくりするつもりでいたが、疲れてるし1時間でも横になれればいいやと、強行してきた。
そんなわけで、写真を撮るユトリもなく、リンク先の公式HPの写真を参照いただくことでご容赦くだされ。

なごみの湯 湯〜とぴあ【公式HP】
所在地:東京都杉並区上荻1-10-10
時間:10:00〜翌9:00(受付〜朝8:30)
定休日:原則無料
採点:★★★★☆ 4.5
参照サイト:@nifty温泉

詳しい場所を把握してなかったのと不慣れな駅とあって、反対の出口に出てしまった。エライ距離あるなぁと思ったら、西側の出口を出て通り沿いに歩くとすぐ、ネオン輝くなごみの湯がお出迎え。
シックな間接っぽい照明に、落ち着いたベージュと茶を基調とした色使い・・・いかにもシティ派の、会員制という言葉が似合いそうな、チョいエグゼグティブなプチ高級感溢れる外観にエントランスなんだけど、以前は荻窪健康ランド湯〜とぴあという、ファミリーウエルカムな雰囲気のネオン看板だったようで、今の雰囲気からはとても想像がつかない。そこそこ収入があって、ただのサウナ以上にゆっくりできるサービスで、確実にサラリーマンのリピーターを増やそうという作戦じゃないだろうか。実際はサラリーマンだけじゃなかったが、その目論見だとしたら大いに成功していると思われ、OL風のネエチャンなんかも続々とやってくる。

つくりは縦長で、入口で受付を済ませると、細かくフロアごとに別れた施設をエレベーターで移動する。
男性浴室は4F。エレベーターでてちょっと廊下を進むとすぐ脱衣場。ロッカーも大きめでブリーフケースくらいなら余裕で入る。
浴室はL字型で広くはないが、結構な数の浴槽を上手いこと配し、小ささを感じさせない。洗い場は狭く、カランも少ないが仕切りも確かあって広く、キチンと2000円近く取るなりの贅沢さを感じる。
ジェット系の湯の他に半露天状態になった浅い湯船があってひとまずそちらに潜り込むと、アルス玉なるミネラル作用や光電効果を有するパワーストーンが敷き詰めてあり、ゴロゴロと違和感があるが、慣れると気持ちがイイ。湯温も低めで、外気も感じられ、温泉ではないものの、設計が非常にゆっくりできるように造られている。
いわゆる一般的なドライのロッキーサウナはまぁ普通の大きくもなく小さくもない普通のサウナだったが、もう一つよもぎスチームサウナがあり、これがスチームというかミストシャワーから景気よく霧がふりかかり、しかも椅子から空間の縁に足を載せられるようになっており、寝っ転がるような体勢で、ミストをガンガン浴びせられる。温度も高くなく、これが実に気持ちいい。
以上の浴槽とは別のスペースが存在し、いわゆる露天なのだが、その手前にもサウナがある。細長い空間で、黄色いバスタオルが敷き詰められ、黄色が目に痛い空間だ。漢方サウナだそうで、百薬香が漂っている。ロッキーとここにはテレビがあり、この時はクレヨンしんちゃんをやっていた。先客のおっさんはかなりロングタイムのようで、大の大人が二人汗をかきながらハァハァいってクレしんを見ている図はなんとも滑稽だ。まぁプリキュアとかじゃなくてまだよかったが。
露天スペースは月替わりで日本各地の温泉薬剤が使われる。この月は乳頭温泉だったが、白い濁りはユルかった。入浴剤としてもあんまり温泉感は味わえなかったが、ヌメリは多少感じつつ、ややヌルめの湯に浸っていると気持ちのいいものだ。景色は良くないけど塀が高く高く伸びているわけでもなく、電車のノイズを耳にしながら入る温泉モドキもまた格別である。
この露天スペースにはもうひとつ木枠の風呂があるが(全面檜じゃなかった気が)、一瞬水風呂か足湯かと思うほど小さい。入るとフツーの白湯であった。またこのスペースにはカランが用意されているが、こっちにきて体や頭を洗う人がいるのだろうか。たまにこういう施設ではカランの場所が分断されているのに出会うが、知らなければカランの空き待ちしてヤラレタ!と思う向きもあるだろうし、知ってても使い勝手の悪いことも多かろう。まぁ限られたスペースで一つでもカラン増やすべくの苦肉の策だろうから、責められないが。

一通りお風呂を楽しんだ後はリクライニングスペースへ。すぐ上の5Fにもあるのだが、B1に増床したというので行ってみた。
直通のエレベーターがなく、1Fでフロントの脇を通らねばならない。降りる階段がわかず右往左往しているとすかさずフロントの従業員が「コチラです」と手を差し伸べてくれた。館内着着てるからすぐわかるんだね。
B1はコミックが壁一面に並べられ、各々好きな格好で読み耽っているその先にリクライニング空間があるのだが、これがベージュで白く眩しい空間で、明るいから寝るって感じではないが、所狭しと並ぶTV付きリクライニングチェアは1つおきに殆どが埋まってる盛況ぶり。金曜夜とはいえ、土日でもないのにここまで人がいる休憩スペースは初めてだ。やはり場所柄だろうか。
プロ野球を見ながら実にウダウダできた。にしてもいつもこういうスペースで思うのだが、オッサンでも野球見る人減ったよなぁ。酷い時には自分しか見てないときあるもの。ケーブルで(モチロン無料の一部BSしか見れないが)中継が地上波キー局でなかったとはいえ、この日もほぼ自分のみに近い状態だった。時代だな。

2Fは女性浴室で、3Fは食事処。5Fは先程いった本来あったリクライニングスペースだが、ちょっとだけ覗いたところ、確かに狭い。チェアーも10台くらいだったか(見えない奥にもっとあったのかもしれないが)。こっちもほぼ埋まっていた。
またこの5Fは岩盤浴のスペースで、数種類の温度の異なる岩盤房に、クールスペーース、リクライニングスペースと、岩盤としては一通り揃っている。本来は岩盤が半分目的だったが、時間の都合で今回は見送り。でも最後の最後まで岩盤やるか迷ったのは、300円で時間制限がないからだ。通常の入館料は2000円だが、この日は金曜のメンズデーで1800円。岩盤入れても2100円だから、岩盤込みの施設で駅至近とあれば、これは寧ろ安い。岩盤込みの値段価値と考えていいだろう。
今回はこの施設の様子見の意味合いが強かったが、これなら、岩盤出たり入ったりして、リクライニングでTVみたり寝たりして、4〜5時間は過ごせる。日頃の疲れを取るには立地的にも値段的にも非常にコストパフォーマンスに優れているんじゃないだろうか。今度こそ、時間を思いっきり作って、ゆっくりしに来たい。マジいいですわ。
つーわけで、いやはや、いいお湯でした〜

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松戸ラドン温泉【過去記事】で詳しく述べたが、建物が老朽化する旧態依然とした健康ランドは大衆演芸などが供される高齢者向けの施設として一部が留まるのみで、多くはこれまでのサービスを内包しつつ低価格化と温泉掘削という2枚看板で、スパ銭に負けじと必死に生き残りをかけている。
斯様な現状にも関わらず、大きな顔で高い料金設定で挑み続けるヤツがいる。それが名前もまんまの東京健康ランド!

この施設、どんくらい強気かというと、大人で2400円。会員でも1500円である。これで温泉ではなく、岩盤もない。東京ドームのスパラクーアと殆ど変わらない。HPには料金ページにアロハ・ムームー貸し出し無料!と!マークまでついているが、この価格で別料金だったら暴動おきてるわ。
これでインターネットクーポンもないのだから、どんな時代感覚をしているのか疑わざるを得ない。しかしよくよくみてみると、クーポンならぬ「あいことば」が存在していた。これが、以前工藤静香がやっていた亀田製菓のCMコピー「亀田は今年で40年」的なものなのだが、この下に「東京健康ランド」のあいうえお作文が載っているのだ。これ歌じゃないよ〜【該当ページ】
どんだけユルいのか、行って確かめるしかないが、その行動は果たして料金に見合うのか。フツー行かないでしょ。でも、たまたま、この施設の社員研修があって、オープンが17時からと遅れる代わりに960円サービスをやるというので、行ってきた。

都営新宿の船堀駅から徒歩で5分ほどだが、たまたま東西線沿線に用があったので、西葛西駅からの送迎バスを利用した。
ガード下の乗り合い所に止まったマイクロバスは高齢者や子連れでいっぱいになった。金曜の16時台にこの辺の人らは家族で健康ランドにいくのか。どんだけ地域に根付いてるんだと。
バスは北上し船堀駅を過ぎたところで左折すること暫し、ネオン眩しい巨体が出現した。
外観@東京健康ランド

夜景@東京健康ランド東京健康ランド【公式HP】
所在地:東京都江戸川区船堀1-2-1
時間:24時間
定休日:原則無休
採点:★★★☆ 3.5 施設的には4だが…でもレトロ遺産ってことでは満点!
参照サイト:@nifty温泉

ちなみに夜の写真は帰りしなに撮ったもの。この手の施設はやっぱ夜空に映えるやね〜

で、時間軸を戻してちょうど17時。営業開始と共にバスから自家用車からゾロゾロと人がフロントへと押し寄せる。
今日は安いから押しかけてるのかと思いきや、フロントで値引きを告げられ、多くの客が驚いていた。普段使いかよ!? 江戸川区民はリッチやね〜
入口@東京健康ランド
館内は頻繁にリフォームを繰り返しているのか明るく清潔そのものだが、絨毯張りの床面だとか、施設自体は旧態依然とした健康ランドそのもの。とにかく造りがデカく、入口にいた人々は何処へ行ったのかと思うほど、人とぶつかることなく悠々と脱衣場へ。
ちなみに男湯と女湯の間にプールの入口がある。家族連れの子供はこれ目当てなのかもしれない。

ロッカーこそ一般的なスチールの細長いタイプだが、脱衣場も実に広々。古い施設にしては細くない方かな。
洗面台の鏡も大きく、お約束のマンダムみたいな整髪料に青白く光る除菌マシーンに入ったブラシも完備。

早速浴室へ向かうと、一気に視界が開ける、実に広々とした設計。浴槽毎の境がなく、だだっ広い空間に間隔をあけて、薬湯、擬似温泉、シルキーバス、洗い場と設置されている。改めて気づいたが、健康ランドにしては天井が高い。だから余計広く感じるんだ。
センターにある薬湯と水風呂を分つ部分に、この施設のシンボルであるマーメードの像が鎮座している。小学生が見ていたら友達に「エロ野郎」呼ばわりされそうだが、無駄なゴージャスさが昔からの施設であることをマザマザと感じさせてくれる。薬浴槽の湯はライオンの口から出てるし。
壁面の擬似温泉は北海道長万部の二股温泉の再現。石灰華を利用したもののようだが、色見は透明で無臭。温泉気分はないが温度が40度超くらいだったか、ヌルめで温まる。
薬湯を挟んだ対面が雛壇状になっており、向かって左手がシルキーバスで、右手がジェット系と電気。シルキーは入浴剤ではなく細かな気泡が白く見せているそうで、これが一番ヌルく、深さも浅く、居心地がいい。
サウナは高温のタワーと低温の塩に分かれている。低温好みとしては塩にまずは向かったのだが、これが薄暗くて狭く、しかも塩は別売り。この価格の施設なのにフロントで買えってんだから凄まじい。先客は1人しかおらず、早々に隣のタワーへと向かう。ちなみに、出口と入口が別で、出口にはオートシャワーが設けられている。塩ついてないのに空しくシャワーを浴びせられた。
タワーはTVもあり大勢で賑わっている。適度に汗を流し、露天へと向かう。

室内と露天の間にヒノキ風呂がある。空間の使い方が贅沢だ。それもデカい風呂で、樹齢2000年の檜から薬用成分「ヒノキチオール」がお湯に溶け出しているらしい。なんか成分の名前がダジャレ医薬品の「キズナオール」的センスでなんだか。。。
露天は、くの字の本格的岩風呂で、これは見事! なんで温泉じゃないかなぁ〜ってくらい贅沢な空間。残念なのは温度が高く、長湯できない。悔しいが早々に退散。
奥には打たせ湯があり、かなり豪快に湯が落ちてくる。好きなオッサンが多そう。

一通り巡ったところで館内着(アロハ・ムームー)に着替え2Fへ。
食事処は1Fにデカイのがあるが、2Fには大宴会場が控えている。それとは別に完全に仕切られる形でリラックスルームやムービールームがあり、ちゃんと音は遮断される。ムービールームは開館が遅れたとあって初回上映前だからか、人がいない。この日はハムナプトラ3だったかな。他もハリウッドのアクション系の日でチト見る気がしないプログラム。他の日は「マーリー」だったのでそっちがよかったな(また見るんかい!【過去記事】。試写会のあと本公開もいってるし…)。ほかに「剣客商売」とかもやってるんで、そっちでもよかったな。
リラックスルームは完全男女別。リクライニングチェアが結構な数並び、テレビは右側と左側にひとつずつデカめの液晶。部屋の中は薄暗いが暗すぎず、読書も出来る程度。背面に雑誌やコミック類の並ぶ棚もある。最初はテレビがついてなかったが、常連と思しきオヤジが従業員を呼んで点けだした。こっちは常備してある毛布を敷いて持ち込んだバスタオルを頭から被って暫し就寝。

結構気持ちよく寝れるチェアで寝すぎてしまった。この後もう一度風呂に入ると1時間一本の送迎バスに間に合いそうにない。諦めて徒歩で最寄の船堀駅に出るかと、もう一眠り。そして風呂とサウナで〆て家路に着いた。
最後に風呂に入った時、プールから出てきたのか、入口脇に海パンが脱ぎ捨ててあった。泳いだ後に体洗って風呂に入るようだ。小学生かと思ったら見た感じ中学〜高校生。そのくらいの年齢って友達と銭湯なんてダサくていかないと思うのだが、なんでこんなにいるんだ。流行ってるの?
この学生らに限らずとにかく終始風呂場は賑わっていて、町の銭湯やスパ銭でさえ閑古鳥鳴いて苦労しているところもあるってのに、この価格でこの施設内容・・・不思議で仕方ない。

まぁ確かにキレイにしてあって活気があるのは人の集まる条件であるが、これなら、ムリに値下げや温泉掘る必要もないのも頷ける。
過去にも取り上げたが、船堀には温泉の出る銭湯が3つもある【鶴の湯】【乙女湯】【あけぼの湯】。どこも賑わっているが、ここは温泉でもないのにそれ以上の盛況ぶりを見せている。再三言うが、怪奇としかいいようがない。帰りしなも頭に「?」が浮かびっぱなしだったが、960円なら大満足だなぁ。というわけで、いやはや、いいお湯でした〜(でも2400円ならないわ(^^ゞ東京昭和遺産ということではこのままで!スバラシイ!!)

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