カテゴリ:ラーメン > しお

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世の中に隠れた名店は数多あれど、こちらほしの家はかなりの隠れっぷりだ。
とはいても、深夜に3時間しか開かなとか、会員制や看板がないとかって話ではない。明かりは点いてるし屋号もちゃんと読める。
ただ、夜19時から24時までの営業で、これならまぁ夜のみ営業と取れなくもないが、最寄り駅がないからさぁ大変。歩こうとしたら武蔵野線東浦和か京浜東北の蕨から30分近く。なので地元民が車で来るような店なのだが、主要幹線道路沿いでもなく、非常に駐車しにくい。対面に専用駐車場を借りているようで数台は止められるが、なんたって夜しかやってないもんだから、周りが真っ暗の中、知らなきゃ店の明かりを頼りに探すのも難儀するだろう。
だって、これだもの。
遠景@ほしの家
これで、古くからの市民ならその名を耳にしないものはいないってくらい知られんだから、まぁ恐れ入る!

入口@ほしの家支那そば ほしの家【食べログ】
★★★★★ 塩で5.0
所在地:埼玉県川口市芝下3-9-19

スナックのような佇まいで店内もカウンターが横に伸びて、さながらベッチンのスツールが備え付けられている気もするが、実際はフツーのラーメン店のソレと変わりない。初めて来た時は、照明も控えめで、店のご夫婦もスナック出身的なオーラが漂っていた気がしたが、いま改めて見てみると、特にご主人は白衣を着こなし、ラーメン職人然とした出で立ちをしている。かれこれ10年以上前の話なので店も変わったのかもしれないが、先入観って怖い。
客層は近所のご夫婦なんかもいるが、男性一人客が大半かな。ビール呑んでちょっと摘んで一杯手繰って帰る感じ。この日も後からそんな客が一人二人と入ってくる。
出来上がりを待っている間、卓上のメニューを何気なく見ていると、「注文はコチラからお伺いします」的な、なかなか昨今のラーメン屋らしい文言を見つけたりなんかして。

そうこうしている内に、やってきました、ネギラーメン塩¥730!
塩ネギラーメン@ほしの家
おおっ、こ、これは!? 黄金色の透明スープ!!
まさか、こんな塩好きドストライクなフェイスの塩ラーメにありつけるとは!? いや〜、メニューにはネギラーメンだけ塩味の表記がなかったのだが、出来るか聞いてみて正解だったわ〜
それにしてもネギ、想像通り白い細切りなのは嬉しいのだが・・・辛味とはorz これじゃ折角の透明スープが台無しじゃんかよー。そりゃメニューに表記しないわけだ。
でも後客もネギ塩頼んでるんだよなぁ。人気メニューみたい。
塩ネギラーメンUP@ほしの家
それならと啜ってみると、おおっ、おおおおおっ、ダシの素材感は強くないが、まろやかでマイルドで、ホンワリとした動物系と魚介の淡い旨みが口中にやさしく広がる。こういうのは塩が尖るか、何飲んでるかわからないボヤけた味になるかどちらかに偏りがちだが、スープの直感的な旨さに満足感がありつつも、あくまで味自体は甘めで大人しいという絶妙なバランスの上になりたっている。
麺はなんてことない、細めの軟めの白いものなのだが、時間が経ってもヘバらず、スープを吸って自然とスルスルと食べられる。
具はネギとチャーシューぐらいなもんだが、チャーシューがちょっと変わっていて、赤身のほぐし肉の塊みたいなのがコロコロっと入っている。味が染みて色が濃くなり見た目に硬そうなのだが、食べてみると柔らかく味も濃くなく、これはこれの美味しさがある。昔あった大泉の元気屋のなんこつっぽいかな(古くからのラヲタしか分からないネタ^^;)。
食べ進むと、どうしても辛味がスープに回りだしてしまうが、それでもスープは最後まで甘さが感じられるのだから、スゴイ!

そうとはいえ、素材感溢れる旨味に満ちた絶品塩スープというわけではなく、あくまで直感的なラーメンらしい旨さで、凝り凝りのラーメンではない。そういう意味ではわざわざ遠征で食べに来るタイプではないが、夜な夜なこってりではない気分の時に行きたくなる様な吸引力はある。
昔食べた醤油味もかなりいい印象だったが、よくできた醤油ラーメンという以上のものではなかった。なので、こちらでは塩が定番になりそうだ。ここまでの味を秘めていたとは・・・
いやはや参った。地元の老舗はとんだ実力派だった。今度こそノーマル塩か、塩ばらチャーシュー麺にしようっと。もうウメェウメェ!!ごちそうさまでした!

支那そば ほしの家 ( 蕨 / 醤油ラーメン )
★★★★★5.0
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いよいよ拙ミニコミ新刊の初売りまで2週間を切った。本誌最新号はすでに入稿済みなので【11年冬新刊:団地団地レボリューション】、コミケ限定本の制作を残すのみとなった。これから本誌もう一冊作るぐらいの労力が必要となるので地獄っちゃ地獄だが、コミケでは直接自分が手売りするので、印刷所に出した本だけではなく、手製の本を当日手渡したいじゃないですか。だから頑張るよ、オイラ。
つーわけで、限定本の1つ『十条クエスト』の取材も大詰めを迎えているわけだが、その最中、偶然にもエライ1店とめぐりあい宇宙してしまった。いや、ネット上での口コミはいくつか上がっているし、ラーメン新店ハンター諸兄も既に行かれているようだが【ぼぶ亭】、自分の知る限り、北区周辺を食べ歩いている人々でイマヒトツ話題になってないように思われるのだ。本来なら本を買ってくれた方向けのとっておきの一軒にすべきところだが、実際かなり客足もキビシイようなので、是非とも皆様に早急に足を運んでいただきたい! というわけで、緊急ウPいたしやす!

場所は東十条の崖下、駅北口出て下る方へ下りると東十条商店街が真っ直ぐ伸びている。路地には居酒屋など夜の店が多いが、最初の十字路(角に珈琲画伯がある)を北、赤羽方面へ曲ってしばし、こういっちゃ失礼だが、居酒屋が調子のって始めたような、インスタントな佇まいのラーメン屋が目に飛び込んでくる。

外観@光らーめん光らーめん【食べログ】
★★★★★ 5.0 麺と鶏で超絶まであと一歩!
所在地:東京都北区東十条4-4-6
参照ブログ:立呑処 越前屋

オープンは2010年9月。この通りは通勤経路なので開店当初から見続けているが、まぁお客さん入ってない。昼ピークを見ていないので、この判断は軽率かもしれないが、それでもお世辞にも繁盛している風はない。
いつ潰れるのか気が気ではなかった。だったらオマエ早いとこ食べてこいよ!と思われようが、丁度仕事帰りに店の前を通る寸前が閉店時間。22時台までと長くやってる方だと思うが、なんともタイミングがあわない。
それに・・・これが一番のネックなのだが・・・看板メニュー。そう、まさしく店頭の看板に写真が貼られたメニューがあるのだが、それがネギソースラーメンと書いてあるのだ。ソース味のラーメン?? ソース仕立てのチャーハンなら食べたことあるが、それだって十分珍しいところ、ラーメンとは思い切ったことを。ますます気にはなるのだが、如何せん踏ん切りがつかない。
帰りしな前を通っても、やってないからいいやと自分に言い訳をしていたのだが、ある時、営業時間が24時閉店と伸びたのだ。あたた、これで言い訳できなくなってしまった。それでも、今日はラーメンの気分じゃないや、とかいって、先延ばしにしてきたのだが、とうとう先日、界隈で他に営業している店がない時間帯に晩飯難民となり、覚悟して暖簾を潜ったのだった。

間口以上に店内は狭い印象で、テーブル席なしでL字カウンターには大の大人が5人も座ったら一杯一杯な感じ。真新しいがそっけない印象の内観で、やたら蛍光灯の青白さが眩しく感じる。
メニュー@光らーめん
メニュー写真は店内にも掲げられ、色々あるようだが、基本ネギソースラーメンのバリエーションのようだ。写真はまんま透明度がある塩ラーメンという、どこがソースなんだろうといった面持ち。鶏ネギソースとネギソースの値段が殆ど変わらないとか気になる点も多々あるが…

ともあれ初志貫徹、ネギソースらーめん(大盛)¥750+100!
ネギソースらーめん大盛り@光らーめん
おおっ、これはこれは美しいビジュアルの黄金色鶏塩スープ! もろ好みの路線じゃないっすか!?
飲んでみると、これがまたドンピシャ! 鶏の出汁がしっかり出ているが、ブリブリと主張しすぎず、フランス&モンゴル岩塩という塩ダレもまろやかで角が立ってない。この辺のバランスが難しくて、味がわかりづらく何食ってるかわからなくなるか、タレが立ちすぎてイタイ程になるか、どちらかのケースが実に多い。よく見ると透明というほど透明でもなく俄に濁りがあるからか、上品になりすぎていない。
具の白ネギはシャキシャキで水気もよく切れている。その真ん中に刻みネギに生姜などで味付けされたネギ餡的なものがポツンと盛られているのだが、これが柚子胡椒的な薬味効果を産んで、適度なインパクトで食欲を増してくれる。それにネギに火入れがしてあるようで、これが焦がしネギ的な香ばしさを産んで、実に食が進む。
惜しむらくは、麺と鶏チャーシュー。麺はやや細めで腰のあるもので、このスープには馴染んでいるのだが、特徴が感じられず、これほどのスープには勿体無い気がしてくる。鶏肉はやや臭みが出てしまっている。もちろん品質的に問題はなく美味しく頂いたが、数が出ていないだけと思われるので、回転よくバンバン作られるようになったら簡単に解決する問題かと。

最後まで飽きることなく、また大盛りの麺量もしっかりとあり満腹になって完食。いや〜、まさかといっては失礼だが、あれだけ二の足を踏んでた店で、こんなまさかの展開が待っていようとは。最近美味しい塩ラーメンに巡りあえてなかったのと、比較的近くの王子のEでの不満点が自分の中で見事に解消されたこともあって、小躍りするぐらい嬉しい一杯だった。昨今のつけ麺の魚粉ではないが、ただ柚子胡椒つけてみました、揚げネギ乗せて見ましたといったブチ込み的な、料理として全体の味わいにまとめていないものが多いような気がして、その点に思うところがあった。客の好みで調整できるという利点や、時代の要請もあろうが、インパクトばかり先行して、その店の味として伝わってくるものが少なくなりがちだと思うのだ。ちょっと付けただけで胡椒やネギ油で味がマスクされかねないところ、コチラではちょっとしたアクセントに徹し、コチラならではの味の引き立て役に徹している。だから最後まで美味しく頂けたのだ。
それにしてもどこがソースだったのだろう。思い切ってご主人に聞いてみたら、やや片言な日本語で、しかしシッカリと受け答えしてくれた。まだだいぶ若そうなご主人はラーメン店の他に中華の経験も持ち、中華でいう醤(ジャン)にあたるソース、とりわけ「揚げ鶏のネギソース」のネギソースという意味合いなのだそうな。なるほど、ソースラーメンのネギ乗せではなく、ネギソースのラーメンだったのねぇ。
ありそうでないというか、どっかでやってんのかもしれないけど、これは塩ラーメンに本当によく合う。これでデフォの塩ラーメンより100円増しになるのは高いと思われるかもしれないが、白ネギも増えてるっぽいし、100円以上の価値は十分にあると思う。
ふと思ったのだが、中華出身ということならば、鶏肉はチャーシューではなく、素揚げかなんかにして別皿で、そっちにもネギソース添えてラーメンとセパレートで食ったらメチャメチャヤヴァイんじゃないだろうか。今は亡きチャーリー湯麺のから揚げセットみたいに【過去記事】
後で調べたら、修行先のラーメン店とは池袋の生粋【参照ブログ】とのこと。おおっ、だいぶ伺ってないが、好きなラーメン店の一つ。あすこのサンマ味とはまただいぶ違った路線で勝負されているなぁと思ったが、そこに中華の経験をプラスすると、このような新しくも完成度の高い塩ラーメンが出来上がるのか。
でも、んなこと、この店の前通っただけじゃ気づくのはもちろん、なにかデキるオーラを感じることもできないよなぁ。本当にこのまま隠れたままで終わらせるのは勿体なさすぎるので、ほん田や燦燦斗の後でいいので、是非お試しくだされ!
もう超うめぇ!!! ごちそうさまでした!!

光らーめん ( 東十条 / 塩ラーメン )
★★★★★5.0
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東京のラーメン屋さん に参加中!
今回は久々に最近行った店の話をば。拙著ミニコミ誌新刊の散策で偶然見つけたのだが、本のカラーとちょっとズレるので、手製の限定本の方で取り上げることに。ラーメン本の方はまぁこんな感じのネタでまとめまっせってことで。

店の前の路地@えんや王子駅西口を出ると、おでんの立ち飲み屋など狭小店が軒を連ねる狭い路地に出るのだが、そこにイキナリ、ラーメンの文字を見つけてビックリした。あれ、こんなところにラーメン屋あったかな。
店の貼紙@えんや外壁のガラスの貼紙には黄金色に輝く透明な塩スープ! うわっ、モロ好みそう。
こういうラヲタ好きしそうな新店が久々に王子にも登場したかと、嬉々としてさらに他の貼紙を読み進めると、どうも立川のラーメントライアウト【公式】出身店とのこと。そもそもは北浦和にあり【参照ブログ】、トライアウト出場のため店を閉め、王子に復帰したようだ。そーいえば聞いたことあるような、ないような。

う〜ん、吉と出るか凶と出るか。激戦区立川で切磋琢磨された味と見込んで、ここはひとつ私もトライしてみるとしよう。

外観@えんやえんや【食べログ】
★★★★ 4.0
所在地:東京都北区岸町1-1-10【ワイワイマップ】

店内は居抜きっぽいというか、そんなに凝って手を加えた感じではなく、白を基調として簡素な内装になっている。さすがに木調も飽きられてきたのかな。
店内@えんや手前がテーブル席で、奥がL字カウンター。厨房はシルバーの真新しい業務用機器が眩しい。カウンターも席数は少なく、かなり肩寄せ合う感じ。厨房は奥にさらに伸びているっぽいので、見た目より狭くなさそう。
若いご主人と助手に、お母さんと思しき女性がフロア担当。昼過ぎて間もないからか、テーブルが誰もいなくとも、カウンター奥から詰め込まれる。それはいいのだけど、スツールも平べったく薄く、久々にこういうラーメン屋来たので、窮屈さを再認識させられた。それに、なんか黒い大理石みたいなカウンターはちょっと夜のお店っぽいか(^_^;)

で、やってきました、塩らーめん¥700
塩らーめん@えんや
ビジュアルは最高!目の前で実際見てもやはり透明感がある塩スープで、飲んでみても塩ダレも適度に効いていて、輪郭のクッキリしてキレがある。鶏と思われるベースの出汁もしっかり出ていて、表面の油がなくとも物足りなさはない。
麺は白い中細麺で、やや断面は四角いか。芯がしっかりあって、食べ進んでてもヘバる感じはなく、しなやかさが残る。チャーシューもトロトロで、結構ある脂身も満足度高し。全体によくできた、優等生的な塩ラーメンという印象を受けた。
・・・んが、正直、ここならではの味がよくわからなかった。なんかこうフックがないというか、これが塩ラーメンだ!文句あっか!!と言われれば、なにもございません、おいしゅうございました、なのだが、三河屋の麺で焦がしネギ浮かして、チャーシューもトロトロ、メンマは穂先メンマで余計な味付けもなくしなやかで、ホロホロのつくねまで入れちゃって、もうエエトコドリすぎちゃって、なんか食べてて覚めてきちゃうというか、最初は、おおっ、こういうのが王子で食えるのか〜と感動すら覚えたが、段々、あれれ、この味、別にここじゃなくてもよくね?って思えてきて、最後は何食べてるのかよく分からなくなってしまった。
一生懸命勉強して、いろんなもの身につけて大学出たけど、結局オマエじゃなきゃできない仕事なんて何もなかったみたいな、虚しさが残ってしまった。

いや、おいしいんです。ただ、ウメェー!って感じじゃない。思うに、本当にスープで勝負するなら、焦がしネギいらない。香ばしさがうるさくて、味や香りをマスクしちゃうから。さらに言えば、チャーシューもこんなに大きくなくていい。肉の脂の旨味の印象が残り過ぎちゃうから。つみれに手をかけるなら、他に手をかけてほしい。なんかこう、なにを食わせたいのか、パッケージだけ整えて見えてこない気がするんですわ。
でも、パッケージって重要かもね。だって、ラーメンって食べてみないとわかんないじゃないですか、なんでもそうだけど。キレイなみためで、つみれも穂先メンマも乗ってて、それが700円だったら、女性でも、食べてみようかしらん、となるかぁ。
難しい部分あるだろうけど、個人的にはここんちが食べさせたい!って思える要素がガツンと前に出たものが食べたいなぁと。なんか、そういうのは北浦和の時に食べられたような気がするが、今となっては叶わぬ妄想だ。この手の店は地域密着でやってたほうが良かったってケースあるからなぁ【過去記事:井之上屋】。こればっかりはどう転ぶかわかんないけど。その辺は、各人食べてみて判断してみてくだされ。つーわけで、おいしかったです。ごちそうさま。

らーめん えんや ( 立川南 / 塩ラーメン )
★★★★4.0
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埼玉のラーメン に参加中!
前々回の記事で春日部の湯楽の里【過去記事】を取り上げたが、温泉目的だけで春日部まで行ったのではない。ちゃんとメンラーも食ってきやしたぜ。
春日部といえばココしかないでしょ!の当然、井之上屋なのだが、この時期にいったのには理由がある。なんとこの店、近々都内進出を果たすというのだ。現在の店舗はどーなるのかというと、新店長が引き継ぐそうだ。以前はよく難しいラーメンといわれた味を新店長が如何に継続・進化させるのか気になるところだが、それ以上に都内に来て味が変わらないかの方が気になる。実際、東京近郊からの進出組みで、地元以上の人気が出た店って少ない気がしてならない。そんな評判ならと都内進出後に食べてみたら…なんて例がいくつもあった。もうそんな思いをするのはイヤだ。
ともかく心配なわけで、進出する前の味を確かめたかったので急行した。

湯楽の里のある北側から線路を挟んで南へ出るには、前記事の通り東西通路がないので一番近い陸橋orトンネルを探して迂回するしかない。でもなんかあるはずだ。探しても見つからず駅員に尋ねると、駅東側に地下通路があるとのこと。行ってみると案の定、狭くて薄暗い地下道があった。中には巨大鯨やクレオパトラみたいな古代人が遊泳する海中のイラストが描かれている。子供だったらトラウマものだ。
やっとこさ反対口に出て、かすかべ温泉行きのバスに乗る。徒歩で15分ほどというが、ここまでで歩き疲れたので片道だけ利用することに。かすかべ温泉は後日攻める。なかなかリラックスできそうな温泉健康ランドなので時間のあるときゆっくりしたい。でこのバス、かなり本数があり、待ってるとすぐやってきた。
3つ程、地方庁舎前で下車。バス停のほぼ目の前といっていい場所、マンションの1Fテナントの一つに、あったあった!

井之上屋外観井之上屋【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県春日部市大沼2-61

外観はいわゆる木目調の昨今ありがちな感じながら…あれ? これはどうも空間計画工房【公式HP】くさい。どうなんだろう?
まぁそんなラヲタな感慨はともかく、入店するとカウンター7〜8席程度と小さ目ながらややゆったりとしたシックな店内が広がっていた。20時過ぎの入店で先客カップル一組。平日ということもあるのだろうが、一時の混雑は落ち着いたのか、昼の方がメインなのか。
店主は某神のムックの顔写真から理系な感じを抱いていたが、09年版の座談会の写真を見ると、童顔でチューヤンみたいな感じに写った。この日の厨房での姿もアンジェラアキみたいなシャツ着てて、やっぱチューヤンよりの感じだった。
この店は薀蓄系で知られてて、気難しい店主なのかと危惧していたが、実にフツーの、丁寧な接客だった。威勢良くイラッシャイマセー!って声張るタイプじゃないのね。声張るだけが接客じゃないから。ただ、食べる前からコショウ振られたりするのがイヤなのね。わかるわ〜

つーわけで、やってきました、塩らぁ麺¥650!
塩らぁ麺@井之上屋
デタ〜!!! 透明度の高い黄金色のスープ! ドストライクな色! でも色見だけではわからない。何度も好みでない路線の塩を飲んできたからな!! 気を落ち着かせて、まずはスープを・・・ズズーッと・・・って、うぉぉぉおぉを! 久々に鳩尾(ミゾオチ)にビターッとハマる塩スープ!!!!!
鶏だろう、骨と肉のダシと聞いたが、これだけでもふくよかさがあるが、カツオの魚介ダシが鶏ダシを下からグッと引き上げ、旨みを探さなくても飲んでてグイグイ伝わってくる。クリアな味わいながら、非常にはっきりとした旨みだ。難しいどころかシンプルゆえのわかりやすさがある。
麺は三河屋製麺特注という中細の白っぽいストレート。この手のラーメンとしては量は結構ある。しっかりと茹でられており、スープと馴染んでいる。麺単体でどうのというより、よりスープを味わうための1要因としていい脇役張ってるって感じた。
具は水菜とチャーシューにのりのみと至ってシンプル。水菜はシャッキリ感があるし、チャーシューも味の染みたトロットロ柔らか豚肉。パーツのレベルの高さは納得ものだが、正直、このスープには合わない気がした。水菜やノリはあってもなくてもって感じだが、問題はチャーシュー。単体で美味し過ぎて、このラーメンの丼の1パーツとして浮いちゃっている。よく考えてみれば、この手の塩ラーメンってチャーシューが小さくて、しかもいい意味で硬めで味付けの薄い身のしっかりしたタイプが多い気がする。確かにその方がスープの邪魔はしない。

この店は土日祝のみ限定のメニューがあるそうだが、その中で具ナシの「かけ」があったそうだ。このスープだったら絶対かけ! 行った当時やってたか知らないが、これは是非かけで食べたかった。具ナシで!とか注文しちゃいたいくらい。
ともあれ、これは台東区店に期待せずにはいられない。これで食べてしまったばっかりに自分でハードルを上げてしまったようなものだが、期待を裏切らないものを台東区でも作り上げてくれることを信じたい。どうもこの日頂いた塩らぁ麺の味が基本になるとの噂だから、大丈夫だと思うが。
ともあれ、新店で味が落ち着いたろう頃に行って食べて確実にレポを上げるので、ご期待くだされ。久々に胸躍る楽しみなオープン待ちだなこりゃ。
帰りは歩いたが、向かいの家系の味濱家はこの日は空いてたが行列の出来るほどらしいし、埼玉でいくつか展開する、まめぞうも近い。少し駅よりに行くと路地を入った住宅街に古くからの家系の人気店げんこつがあった(閉店)。駅そばには佐貫大勝軒系の大黒屋本舗と、実に充実している。あ、通り沿いにはなまるうどんもあったわ。温泉もあるし、仕事遅くなっても夜中開いてる店が多いって、いいなぁ春日部の人。。。
これからも機を見て春日部を攻めたい。つーわけで、もう大大満足!ウメェ!ごちそうさま!

井之上屋 ( 春日部 / 塩ラーメン )
★★★★★5.0
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ブログネタ
東京のラーメン屋さん に参加中!
タイフーン外観らーめん颱【食べログ】
所在地:足立区島根3-22-21

食べてから1年半ほどになるか。脱背脂ラーメンへと向かう弁慶出身系店の一つで、浅草開化楼の麺を使っていることからも結構話題となった。
最寄り駅といえるものがないような場所で、環七と竹ノ塚を結ぶ旧日光街道沿いというビミョウさが祟ったか、オープン1年ほどで閉店。ロードサイドというには旧道なので車が止められる場所は近隣にも殆どない。せめて新生田中商店くらいの道幅があればいいのだが。

塩ラーメン¥650
塩ラーメン@タイフーン
丁寧に作られた1杯で、好きな透明度のある塩なのに、開化楼の太麺が不思議とマッチ。限定30杯の塩ラーメンが閉店間際の時間でもまだあったあたり、運命だったのか。
とにかく食べたので、記録しておく。

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