カテゴリ: 蕎麦/うどん(含・立食)

favy「ロードサイドの昭和グルメ遺産をゆく」連載の第12弾がUPされやした。
極太の打ち立て麺!『小平うどん』は新小金井街道で人気の武蔵野うどん店
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…ガチムチの極太麺で知られる武蔵野うどん。東村山エリアでは昼営業のみ売り切れ終了の個人店が多い中、小平うどんはロードサイドで通し営業。ガッツリ肉汁うどんが食べられる穴場で、オススメ!

●favyの第13弾もUPされやした。
創業30年の焼きそば専門店『あぺたいと』パリパリ麺は◯◯のご当地グルメがルーツ
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…パリパリの麺がクセになるソース焼きそばが名物。高島平に本店を構える焼きそば専門店『あぺたいと 』。創業30年以上、ルーツである日田の想夫恋の話から、概要をまとめてみました。

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C92カラー夏コミ無事終了、ありがとうございました!!
新刊『ラーメンショップ路線バスの旅』、委託先には納品済みです。東京近郊にローカルチェーンが残る今の姿と、ロードサイドの現状を肌感覚で追った内容です。都市部の食事情との差が浮き彫りになっていると思います。そういうのに興味ある方にオススメです。
『パトめし!×∞』は一部委託先のみ納品完了しています【委託先一覧:下部】。自分の食と世界に対する考え方を理詰め(?)で述べた1冊なので、パトレイバー関係なく読んでもらえる内容になってます。手前の考えに興味ある方、是非手にとって欲しいッス。
というわけで、メシ通のラーメン系譜学の新記事【代々木上原大勝軒】がUPされたものの(今度詳しくやります)、先に新刊でスペースの関係で詳しく紹介できなかったオートレストランUPしときやす。

高崎線北上尾駅の北口に降りてすぐの道路が旧中仙道。その先に現中山道の国道17号があるのだが、そこへ至る道には派手な看板が目に痛いほどのドンキやらが入るショッピングセンターが。
オートパーラー上尾北上尾駅前ドンキ
この裏に個室ビデオがあって、その表通りが17号というザ・郊外なロードサイド風景が展開する。
オートパーラー上尾17号
17号沿いに歩くと、ケーズデンキの向かい、チェーン系大型ロードサイド店に混ざって、一際異彩を放つ怪しげなネオンが浮かび上がる。惹かれて近づいてみると、なんと現役のオートレストランだった。
オートパーラー上尾外観
オートパーラー上尾【食べログ】
★★★★★★★★★★ これもガキ帝国
埼玉県上尾市久保70-2

24時間営業で、ジュース類のほかカップ麺やパンといった自販機が並ぶ、こうしたドライブインは昭和末期までは都内でも環七などで見かけたが、今でも東京近郊・北関東には結構残っている。
ゲーム台が置かれる所も多いが、ここはその台数がかなり多く、地元のヤンキーの溜まり場臭がプンプンする。
オートパーラー上尾ゲームコーナー
ゲームコーナーの一番奥に自販機が10台ほど並ぶ一角が。
オートパーラー上尾自販機コーナー
中でも目を引くのがトーストとうどん。
オートパーラー上尾うどん自販機
オートパーラー上尾トースト自販機
同じ17号沿いでは行田の鉄剣タロー【過去記事】には今や絶滅危惧種に等しいハンバーガーがあるが、そこまでレアじゃないにしろ、トーストもうどんも少なくなってしまった。自販機の仕組みは単純で、プラスチックの器ごとうどんが入っていて、コインを投入すると内部で熱湯が注がれ、湯切りされ、スープが注がれて1分程で出てくる。
オートパーラー上尾うどん取り出し口
ちゃんと七味も取る場所があって1つ失敬し、休憩用のテーブルで頂く。
オートパーラー上尾七味

天ぷらうどん¥250!
オートパーラー上尾うどんと自販機
天ぷらの形状を保ちたくてかき混ぜをそこそこに啜ったら、汁が薄くて面食らった。かき揚げは衣ぐちゃぐちゃだけど、うどんだってコシなんか関係ねー感じがたまらない(それでも意外とヘバってないよ)。かき揚げも玉ねぎや桜エビも入ってる。
オートパーラー上尾うどん
食ってる内に段々味が濃くなってきて、下の方にタレが溜まっているのに気付いた。今度はしっかりかき混ぜる。
オートパーラー上尾うどん混ぜたあと
すると塩気がいい塩梅になった。どん兵衛にしろ立ちそばにしろ、麺も汁もぐちゃぐちゃに混ぜた渾然一体となったのが醍醐味。二昔前の一端の立ちそばのうどんになってる。

さてお次はトースト¥200!
オートパーラー上尾トースト銀紙
これも自販機の中にヒーターが入っていて、アルミに巻かれたパンがトーストされるって寸法。以前ハムチーズを食べているので、今回はコンビーフ。
オートパーラー上尾トースト自販機ボタン
ボタンを押すと、トースト中のランプが点灯。
オートパーラー上尾トースト自販機ランプ
暫く待つとアルミホイルに包まれたのが出てくる。
飲み物に瓶コーラの自販機があったのでそれを付ける。
オートパーラー上尾トースト自販機とコーラ
アルミを開けると、ホッカホカのトーストがお目見え。適度な焦げ目がついてるが、焼けすぎてないのがミソ。
オートパーラー上尾トーストUP
8枚切り程の薄めのパン2枚にマーガリンの塗られた上に乗ったコンビーフがサンドされてるだけだが、しっとりしたパンの甘みがジュワ〜ンと口中に広がって、あぁ、なんでただのパンなのにこんなに旨いんだろうってなる。
オートパーラー上尾トースト中身
こういうのにまたコーラが合うんだ。瓶だと2割増しくらいによく感じる。喫茶店のパンと一緒で、自販機トーストは不思議なマジックがある気がする。

ゴミをゴミ箱に入れて退散。改めてこのカルチャーが都内から駆逐されたのが悔やまれるが、ニーズがなくなったんだから仕方ない。またこっち方面に来たら寄るとしよう。
掛け値なしに純粋にウマシ! ごちそうさまでした。

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●夏コミ受かってます!
3日目 東2 X-01a ガキ帝国@東京ビッグサイトC92カラー
【コミケWEBカタログ】

なんと、お誕生日席な上、東2の入口スグだ!
新刊は『ラーメンショップ路線バスの旅』…埼玉県中央部を路線バスを乗り継いで、途中散策スポットやうどん、温泉に立ち寄りながら、ラーメンショップを食べ巡る!
前代未聞、誰もやらなかったバカ企画を実現するため、クラウドファンディングを予定しています。近々に詳細お知らせします。
それと、パトめし!の完結編を出す予定。
というわけで、路線バスの旅途中に寄った、ラーショ以外の店のレポをば。

スパ銭に行くんで隣のみずほ台はよく降りるのだが、鶴瀬は初めて。私鉄の隣駅ながら、雰囲気が結構変わる。
鶴瀬北口ロード
北へ伸びる車道路の脇は緑豊かで、少し離れると森林に埋もれるように神社が佇んでいたりと、長閑な風景になる。
鶴瀬神社
駅前の喫茶洋食にもかなり惹かれたが、初志貫徹と駅前ロータリーから北へ数分、さか枝出身という目的のうどん屋へ着くも、営業時間変更で、平日の昼営業がなくなってた!
もう1軒、ここから10分程先にうどん屋をマークしているのだが、営業終了まで残り15分。しかも郊外の武蔵野うどん店って早じまいがデフォルトなところがあるので、こりゃ着いても閉まっている率99%だなと思いつつ、最悪近くにあるららぽーとのフードコードに行くしかないと決め、脇道に逸れ、畑の中を進む。

ららぽーとに続く車通りに出ると、角がうどん屋のはず。
角にある家の勝手口から、作務衣っぽい衣装の女性が出入りするのが見えた。あちゃー、ここだったら閉店準備中ってところだろうな。諦めつつ角を曲がって建物の正面に出ると、おおっ、開いてる! 多分。
諏訪外観
諏訪正面
うどん工房 諏訪【食べログ】
★★★★☆ 4.7
所在地:埼玉県富士見市諏訪2-1-10

よく見ると暖簾がかかってない。よくあるブービートラップながら、恐る恐る入口へ近づくと、自動ドアが開いた。
よし!と思いきや、店内の大きなテーブルに1人腰掛けてる女性がまじまじとこちらを見ている。マズい。店の人か。
「まだ大丈夫ですか?」と聞くも、その人はキョトンとしたまま動かない。壁に、地域イベントのポスターやどっか海外の観光地の写真だとか貼られた、アンテナショップのイートイン的な雰囲気の中を見渡すと、奥の厨房から店員らしき女性が出てきた。どうも席にいたのはお客さんで、注文を待ってたらしい。
ホッとして窓際のカウンターに着く。店の方はお茶を出してくれて、飲みながらメニューを見る。テーブルの上にパウチされたものが置かれているのだが、あらら、あったかいうどんしかない。
諏訪温かいうどんメニュー
暑い中歩いてきてあったかいカレーうどんとかキツいなぁと思ったら、隣の席には冷たいメニューが。あ、別々なのね。
諏訪冷たいうどんメニュー
オーダーを済まし、待つこと・・・結構かかったかな。15分くらい。

肉汁うどん中¥710!
諏訪肉汁うどん中
メニューには中盛375gとあって、これ茹で前だった結構な量だなと思いつつ、大盛り500gで茹で前で撃沈するのは嫌だし、並で少ないのはイタイから中盛にしたのだが、思ったより少なそう。
諏訪うどんUP
うどんの見た目ってわかんないもんで、茹で後の量にしては多い気もするし、どうなんでしょう。まぁ茹で前としても、つけ麺よりうどんの方がなんでか量食えるしね。
にしても、艷やかでひねり具合の良さそうなフェイス。まずうどんだけ食べてみると、ムニッとした歯ざわりでながら、しっかりコシもあって、讃岐を経た武蔵野うどんって感じ。新しそうな店なんで、色々試行錯誤した感じが伝わってくる。こう書くと最近訪れた上尾の深山うどん【過去記事】を思い出すが、アッチの方がいい意味で下品というか、パンチがある感じがする。恐らくコチラの店は、添加物なしとか自然派の様子なので、塩分も控えめなのだろうが、全体的なバランスでいうと、せっかくの北海道産小麦なんで、もうちっと前に出てくる感じがほしいかなぁと。
しかし、それを補って余りあるのがつけ汁!
諏訪つけ汁UP
表面に油が浮いてるけど、ナチュラル志向で大人しそうに見せかけて、汁自体がかなり自然な旨みがガツンと出てる代物。多分豚とか動物系のダシだろう、動物油脂じゃないと出ないコクがスゴイ。シッカリしつつも味の印象が大人しいうどんをコレにつけて食べると、一気に独自の味わいが広がる。これは確かに温かいのもウマイかも。
諏訪つけ汁IN
さらに具の豚肉が厚みがあってもうモッチモチ。熱が入ってシナって甘くなったネギも単体でウマイが、平牧三元豚という赤身の弾力があってしかも柔らかい豚肉との相性がバツグン。これと汁とうどんが渾然一体となるとズババババっと一気にうどんが胃袋に消えてなくなってしまう。
諏訪割りスープ
うどんを食べ終えたところで、「出汁」とシールが貼られたポットから、つけ汁を割る。
コッチはカツオメインの魚介系らしく(煮干しや昆布等色々入ってるらしい)、プ〜ンと出汁の香りが鼻孔をつく。いい感じに、動物系と合わさって、飲みやすく、香り豊かに完食できた。

つけ汁の動物系ダシの厚みには驚いたが、それ以外は優しく、まとまりのイイうどんだった。こういうお店が閉店時間までシッカリ営業してくれるのはホント嬉しい。持ち帰りもできるようだし、近場で車で寄れる人は本当に重宝することだろう。
というわけで、いや〜、ダメ元で来てヨカッタ! 美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

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場所は横浜の南口。ってもJRは改札出てスグ地上に出れるわけではないし、地下街とかあるから説明がしづらいが、相鉄の改札出て地上出た目の前。
鈴一外観
何やらオッサンがワラワラ群がってる異様な光景が広がっている。
鈴一入口
きそば 鈴一【食べログ】
★★★★★ 5.0 文句をいうやつぁ下衆
所在地:神奈川県横浜市西区南幸1-11-1
参照サイト:はまれぽ

店は入口の券売機(駅側と奥の2箇所だったかな)のところの足元が少し盛り上がっているが、そこから中は1段下がるから、内部が薄暗く見えて、なんだか地下のモグリの立ち食いそば屋感があって、これは燃える!
一応台のようなものもあるが、兎に角店前は人がテキトーに立ち食っているので、かき分けながら店内に食券を渡しに行く。そして暫くすると注文の品の名を呼ばれて取りに行くが、この手のさばき慣れたオバチャン・オジチャンにしては丁寧な対応で、初めてでも気後れすることなく突撃できる。
店の向かいの路上で座り食いしてる人も多く、さて何処にポジションを取ろうかと探していたら、商店街の奥に向かう側の券売機脇の台が空いてたので、丼を受け取ってそこで食すことに。

初めてなので王道で、“てんそ”こと、天ぷらそば¥350!
鈴一天ぷらそば
そんなに大きくなく底がすぼまったタイプの丼とはいえ、かき揚げのデカイのがドン!と乗っかってて、見た目かなり男前。
こういうタイプの天ぷらは先に麺の下に沈めて、まずはお汁をズズっと。これはかなり透明感のある汁。宗田節を使ってるそうだが(ダジャレではない)、人によっては薄いというかもしれないくらい。やや甘みがある。とはいっても昨今の甘ったるい汁でもなく、昔馴染みの辛汁って程カエシが立ってない。こうやって駅前でサッと手繰って帰る店だから、あんま濃く作ってないんでしょ。かといってチャチくはないという、サラッとして甘じょっぱい絶妙な加減ね。この汁は好きだなぁ〜
そばは王道の立ちそばボソボソ小麦麺。意外と線が細めなのは茹で上がりのスピードを求めてか。いたずらに硬くしないのはホント有り難い。
さて、沈めてたかき揚げが食べてる内にボロボロと崩れたのが顔を出してきた。具材は、桜えび・人参・タマネギといった定番で、作り置きなので衣はガチガチ。でもこれまでにフニャフニャになっているので、そばとモロモロになったかき揚げ片をグチャグチャにして食べる快楽が待っている。汁も天ぷらの油でコクが出てね、これが立ちそばはタマランのですよ。

鈴一頭上注意気づくと天ぷらもそばも汁吸ってるから、飲むでもなく汁が少なくなってるというね。そんなんを食っている内にあっという間に完食。
丼を下げに行くと、頭上注意の看板が。そこに「おそば食べてく?」という声とともに、よく来ているのか、慣れた手つきで買い物帰りに子供と立ち食いに寄ったお母さんの姿が。これぞハマっ子ですよ。こういうところでサッと食えるってね。久々にホンモノ見た気がした。
そういうのを含めて、長年横浜駅前の風景になってる店、そして味なんだなと、しみじみと感じられた一時だった。
きしめんを選べるようなので、次はコロッケなんか乗せて食べてみたい。
つーわけで、こういうのを文化という気がするわ。サイコー。ウマシ! ごちそうさま!!

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GWはぶっ通しで仕事だったので、GW明けの月曜は休みを取って、桶川方面へ行った。

この日は兎に角暑くて(そりゃ熊谷に近づいてるわけだからね)、着てった上着を駅出て早速脱いで、結局家帰るまで片手に抱えたままエラい荷物になってしまった。
ここから20分弱、そんな状態で歩くのかと思うと気が遠くなった。休みに来たんじゃないのかと自問自答してしまう。
まずは旧中山道のロードサイドを歩く。途中バス停を見つけたが、バスは2〜3時間に一本。事前に調べて知っていたので、そもそも利用を前提に来ていないが、改めて見ると気が遠くなる。
それでも、この辺は片側一車線ながら道幅が広く、歩道も広く取られているので歩きやすい。
深山うどん17号
暫くして、現中山道の17号に入ると、車がバンバン通り、沿道にはブックオフや洋服の青山、山岡家にケーズデンキと、ロードサイド丸出しな光景が広がる。
深山うどんビバホーム敷地内
そんな中、ビバホームの敷地内に、コメダ珈琲と同じ建物に入るうどん屋が。
深山うどん外観
深山うどん入口
深山うどん(SHINZAN)【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:埼玉県上尾市大字上字堤下303-4

本当は桶川駅前の古くからのうどん屋に行く予定だったが、月曜定休日とあってコチラをセレクト。GW明けなので臨時休業を不安視していたが、店自体まだ新しそうで、事前に調べてもなんだか時間通り営業してそうな店だったので、コチラに決めた。折角だから古い店がよかったんだけど、こういう日は仕方ないね。
入店すると券売機があり、コチラで購入。
店主だろう若そうなニイチャンとバイトらしき女性が元気に迎えてくれた。
先客は一人だけなので、適当な2人がけ席に着く。
深山うどん店内
店内はやや暗めながら、テーブル席メインでどこにでもありそうなイマドキの飲食店。ロードサイドにしては小ぢんまりしてて、でも都心部だと広いだろうなと言うサイズ感。
トイレを借りたが、広くて清潔で、手洗い場も広くてビックリした。
注文ごとに茹でてくれるそうなので、10分程待つこと暫し。

やってきました、肉なす汁うどん中¥780!
深山うどん肉なす汁うどん中
おおっ、このツヤツヤながら芯の強そうな太めのウドンがなんたってソソる。それに上に乗った三角形のペランとした切れ端みたいのが何ともイイですな。これが気になってココに決めたようなもんだし。量も中盛で丁度良さそう。券売機には中で530gと書かれてて、茹で後だったら食い切れないかもと心配だったが、店のオススメと書かれていたし、これなら従って正解。
深山うどんウドンUP
早速うどんだけズビズビっといただくと、ウン、かなりコシが強く、そんなに見た目ほど加水率は高くなさそうで、しっかり噛みごたえがある。それでもゴワゴワじゃなくてネッチリしてて、うどん単体で甘みが感じられる。塩分もキツくなく、まさにいい塩梅。上の三角のピラピラのを食べるとよりウドン自体の旨みが感じられる。モロ好み。うひゃひゃ、これはウマイっすな〜
と、うどんだけ変態のように啜っててもアレなんで、つけ汁の方に取り掛かる。こっちエリアでは定番の肉汁だが、ナスが入ったのがあったので、ナス好きとしては不可避。
深山うどん汁UP
汁自体は甘じょっぱい定番のタイプながら、そんなに濃く煮詰まってないので、あっさりと飲める。こちらも塩分と甘みのバランスが絶妙。まぁ出汁自体がもっと濃くても個人的には問題ないが、十分。
肉は豚バラで薄すぎず、噛めば肉の甘味も感じられて、まぁまぁ十分美味しいのだが、特筆すべきはナス。ナスはこういう汁物に入ってるのって、火が通りにくいからか固くて青臭いばかりになりがちだが、コチラのは潰れるほどトロトロで、微かに油のような甘みを感じる。これ、多分汁といっしょに煮込んでなくて、別仕込みで素揚げか何か軽く一手間かけたのを提供直前に合わせてない? その分というか、ネギは硬めで、こっちは最後の方までつけ汁の奥に沈めて、熱で温まったのを食うのが吉かと。
セパレートに食うばかりじゃ芸がないので、ちゃんとうどんを汁につけても頂いた。つけ汁うどんの宿命というか、うどん単体が良くても、アツアツのつけ汁に浸すと一気にうどんが萎えて、エッジが取れて良さがなくなってしまうモノも少なくない中、ここんちのウドンはつけ汁につけても適度に汁に馴染み、つけたなりのウマさになる。う〜ん、これはそのまま食うべきか浸すべきか、悩むな。
なんて思いながら、結局半分つけて半分そのまま食べていたら、あっという間になくなってしまった。

これなら大食えたなと後悔しつつも、適度な満腹感に満足し、店のお二人にもこれまた元気に気持ちよく見送られ、店を後にした。
見た目のシズル感の勝利といいますか、ビジュアルが期待値の斜め上を行く感じで、非常に好感が持てた。店主さんの仕事も丁寧そうだし、こういうウドンが夜も食べられるのもイイ。仕込みも大変だと思うけど、末永く続くことを願うばかり。
納得行くウドンが食べられて、元気百倍! このままテクテク17号を進み、北本の温泉へと向かうのだった。
いやはや歩いてきてヨカッタ〜、ウマウマウマシ!! ご馳走様でした!

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